北区の帰宅部

映画の感想を書きます(嘘&希望)

映画『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』の感想

ハングオーバー! [Blu-ray]

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いくら酔っ払っても「灰皿にテキーラ」はありません

 某レンタルビデオ屋で映画『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』を借りた。
 てか、名前なが。「!」以降がいらないよ。原題にビックリマークなんてないじゃんよ。
 「邦画って副題が長ったらしくてイヤねぇ〜」とか思ってたら、洋画にも勝手な副題付けちゃうんですね。逃げ場なし。

 本作は、去年大変話題になった映画。ある意味、2009年最大の事件と言ってもいいくらい。
 スター不在、監督無名、有名原作なし、であるコメディー映画がメガヒット。評判が評判を呼び全世界的に絶賛。最終的にゴールデングローブ賞の作品賞取っちゃった、っていう。
 ゴールデングローブ賞のおかげで、DVDスルーが決定されてた日本でも劇場公開が決まった、というね。
 そんな話題作をワタクシは劇場で観なかった、と。

 アメリカにはバチェラーパーティーっていう風習があって。独身最後の夜に、花婿と男友達がストリッパーとかを大勢呼んで、独身という無責任な立場を楽しむ、っていう。独身さよならパーティーとでも訳すのかな。


   あらすじ。
2日後に結婚式を控えた友人のため、ラスベガスでバチェラーパーティーを開き、ハメを外す一行
翌朝、起きると記憶ゼロ
部屋にはニワトリやトラ、そして赤ん坊がいたり、1人の前歯が抜けてたり、知らぬ間にストリッパーと結婚していたり
なによりも、新婚の花婿がいない
花婿を探しているうちに、次々と意味不明な出来事に出くわす
果たして、昨夜なにをしてしまったのか?


 ジャド アパトーの一派でもなければ、サタデーナイトライブの一派でもない、アメリカコメディー映画界の伏兵。
 アメリカのコメディー映画の中でもなかなかないタイプの映画。ミステリー仕立てのコメディー。
 「昨夜酔っぱらって俺たちなにやっちゃったの?」という原動力で突き進む。あまりにカオスすぎる展開に対して「これ、俺やったの?」と笑いが生まれる。

 とにかくストーリーがよく出来すぎてる。意味不明な出来事すべてに原因があり、最大の謎である「花婿の居場所」については、巧妙な伏線まである。そんで、「ちょっと、待てよ・・・・・・あの時のアレはアレで・・・・・つまり、あそこか!」という探偵モノみたいな展開まである。

 ストーリーがうまいのに、途中挟まれるギャグがことごとくおもしろい、っていうね。それも、アメリカのコメディー映画らしい大味なギャグじゃなくて。突然非日常的な出来事に襲われるが、そのすべての出発点は自分たちにある、っていう。

 コメディー映画だから、中にはリアリティーのないシーンもあるんですよ。とあるキャラが突然超人的な能力を発揮したりするんだけど。
 けど、そういう超人的な能力ではなにも問題は解決しない。結局ギャグに使われるだけで。ストーリーの根幹部分に対しては、丁寧な理屈が準備してある。

 「いくら酒飲み過ぎても記憶が一切なくなる、なんてことにはならないだろう」というツッコミを思いついた。「まぁコメディー映画だし、別にいいけど」 と思ってたんだけど、これにもちゃんと理屈があって驚いた。しかも、その理屈ってのが、クスリ飲んでラリってた、っていう。アメリカは無茶苦茶でいいなぁ。しかも、レイプ用のクスリ。レイプ用のクスリってなんだよ、とか思うんですが。多分、ハイになってる間の記憶はなくなっちゃうからその間に・・・みたいなクスリなんだろうね。バカだ。そして、それを飲んだことを「HAHAHAHA」と笑って済ませてしまうアメリカ。やっぱイイなぁ。

 まぁ、いろいろと笑いがあった後に、謎解きパートに入る。「酔っぱらって(ラリって)無茶苦茶をする一夜」と「その尻拭いをする1日」という濃縮すぎる2日間を終えた後のクライマックスでのカタルシスはかなりのものですよ。

 そして、すべてのトラブルが収まり、最後酔った勢いで結婚してしまったストリッパーに別れを告げるシーンがあるんだけど。正直、ここで涙腺にきた。泣きかねないレベルの名シーン。だって、あのストリッパー超イイ人なんだもん・・・・・・なんだあの顔、あの表情。悲しくなってしまうわ。散々笑わせといて、泣かせにかかるとは大変けしからん映画だ。


 まぁ、ともかく、絶賛されてるのも納得の出来でしたよ。
 ただ、製作が決まってる続編ってどうすんだろう? アイツとアイツが結婚するってなってまたバチェラーパーティーやるとか。それはそれで楽しみ。
 75点。

 あ、この点、映画の完成度とかじゃなくて満足度ね。極端な話、どんなにクソ映画でも好きな女優が出ててかわいかった!って理由で高くなることもありうる。
 映画の優劣付けるのが目的じゃなくて、自分の文章じゃどの程度感動したか伝える自信がないから最後にまとめとして付けてるだけです。