北区の帰宅部

映画の感想を書きます(嘘&希望)

映画『キック アス』の感想

 いやぁ、明けたねぇー。明けた明けた。今年ばっかりは明けないと思ったけど、やっぱり明けたねぇ。なんだかんだで毎年明けちゃうんだねぇー。

 新年です。2011年になっちゃいました。私事ですが、喪中ということもあり、べ、別に年が明けたっておめでたくないんだからね・・・・・!

 ということで、新年の挨拶でした。

 2011年の目標としては、とりあえずブログとツイッターをやめないこと、とでもしときます。がんばって更新していきます。お暇ならお付き合い下さい。


 ということで。映画の話に入ります。年は越えたんですが、去年観た映画の話ですいません。

 映画『キック アス』鑑賞。映画秘宝読者なら待望の映画。正直イイ評判しか聞かないという驚異の観客満足度を誇る本作。
 やっぱり観たいんでね、渋谷のシネセゾンまで行きました。少し公開拡大したもの、公開当初は都内唯一の上映館だったことに加え、年末の渋谷、さらに話題作ということで激込みでしたよ。映画秘宝イチオシということで、輩系の客が多いと思ったら、カップルなどチャンネーの姿もかなりいて驚きました。渋谷ってのが影響してるのかな? まぁ、おもしろい映画にたくさんの人が観に行くことは大変喜ばしいことですね。
 渋谷シネセゾン、イイ映画館でした。なにがイイって、上映終了後、劇場が明るくなると同時に聞こえる「本作の原作本、販売中です」の声。
 やべぇ、欲しい。しかも、『キック アス』だけじゃなく、他のアメコミもたくさん置いてあって。あれを大人買いできる人間になりたいね。



   あらすじ
デイヴはコミックオタク
デイウは思う「みんなヒーローに憧れるのに、なぜ誰もなろうとしないんだろう?」
ネット通販でコスチュームを購入し、キック アスとして犯罪者と戦うことを決意
戦う姿がネットに投稿され、話題になる
が、とある勘違いでマフィアに狙われるようになる



 まーおもしろかったですよ。ヒーローを扱った映画ではあるものの、『バットマン』や『スパイダーマン』などとは違って、「アメコミヒーローが好きな主人公がヒーローになる」というメタ的な設定が素晴らしい。

 この主人公ってのが、スパイダーマンの中の人よりも冴えなくて。「超能力もないし、空も飛べない、力もないし、金もない、けど、クソッタレのケツを蹴り上げることくらいはできるんだ!」と立ち上がる主人公にはかなり燃える。立ち上がることに関してはね。ただ、いかんせん見た目が伴わない。コスチュームはダサイし、少したるんでる。
 そんな心身共にちょっと冴えない主人公だけど、なぜヒーローになるのかの問いに対して、「ただ見物しているだけはイヤなんだ!」とボロボロになりながら応えるシーンにはかなりグッときた。しかもそれが、後半に起こる街中の人から「ただ見られ続ける」という地獄の鬱展開へのフリになっているんだからスゴイ。

 とは言ったものの、正直ね、この主人公ってのはどうでもいい。本作最大の魅力は、なんといってもヒットガールですよ。
 マフィアへの復讐を誓ったニコラス ケイジによって、殺人の英才教育を受けて育った11歳の殺人マシーン。
 これが、もう、かわいいんすよ。かわいいし、超強くてカッコイイんだよ。そしてニコラス ケイジとのやりとりが爆笑なんですよ。このクロエ グレース モレッツちゃんは注目ですねぇ。てか、『(500)日のサマー』で出てたんだよね。あのませたガキンチョ役で。あの子が、今じゃあんなに人殺してねぇ、立派に育ったもんだ。感動。しかも次回作『レット ミー イン』では吸血鬼でまた人殺してるんでしょ。素晴らしすぎるなぁ。しかも、主演が決定した『エミリー ザ ストレンジ』でゴス少女役でしょ。最強だなぁ、クロエたん。

 本作で一番人を殺すヒットガールも11歳ということもあり、武器なしの肉弾戦になると少し不利。武器なしでも常人相手なら楽勝なんだけど、空手やってるような相手だと、いかんせん体が小さい。一発が軽い。戦闘技術では勝ってるものの負けそうになり、泣き顔になるシーンで、萌え死に。
 劇中のセリフ「俺、あの子が大人になるまで待つよ!」という風に、道を踏み外しそうになるくらいにかわいかったです。サイコー!!


クロエたんのアヒル口

 そんなヒットガールに殺人術を教える狂った父親役にニコラス ケイジ。笑いながら娘に銃を向ける狂った役にニコラス ケイジが見事にハマってます。
 ニコラス ケイジって、自分の子供にカル エル(スーパーマンの本名)って名前をつけちゃうくらいのコミック好きなんだよね。あれ・・・・あの狂った感じって演技だよね・・・・・・?

 まぁ、主要キャラが全員超魅力的、中でもヒットガールの魅力がやんごとない、っていうのは前評判でも知ってました。なんだけど、個人的に一番引きつけられたキャラはヒットガールじゃなくてレッドミストなんだよね。
 レッドミストの正体は、マフィアのボスの息子で。キックアスを捕まえようとする父親に協力しようと、「自分もヒーローになり、キックアスに近づく」という作戦を実行する。なんだけど、キックアスと意気投合しちゃうんだよね。というのも、普段のレッドミストってのはコミックが好きで、その作戦を提案したのも、自分がヒーローになってみたかっただけ、ってのもデカイ。
 父親に認められたいって感情と、キックアスとの友情の間で苦悩することになるんだよね。このシーンが超泣けるのよ。キックアスを助けようと、マフィアの部下たちに言う「そいつは違うんだ! やめろ! パパに言うぞ!!」ってセリフ。親の七光り発言であんなにエモーショナルなのは初めてだよ。全編コメディーのノリに包まれてる本作の中で、ふいに泣きそうになった。
 もしも、続編が作られるなら、彼には大活躍してほしいね。本作のラストで、彼はキックアス、そしてヒットガールと表裏一体に境遇に陥ったのだから。彼こそ、『バットマン』のジョーカーであり、『スパイダーマン』のハリー オズボーンなのだから。



 と、まぁ、超おもしろいですよ。必見です。本作を観て、「ヒーロー論」とか「アメコミ映画のあり方」とか語れる余地はあるんですよ。そういうことを超考えさせられる映画なんですよ。ただ、ワタクシがこの場所でそんな話をし出すと、文章力の欠如が如実に現れるだけなのでやめます。映画を観る上での知識、知性がちょっと足りません。けど、ワタクシみたいなバカでもいろいろ考えたくなるような作品ですよ。まったく新しい形のヒーロー映画なんだと思いますよ。
 とにかく、ヒットガールが超かわいいから。観て損はない。
 90点。

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