北区の帰宅部

映画の感想を書きます(嘘&希望)

映画『グリーン ホーネット』の感想


下ネタがなかったのは残念


 『グリーン ホーネット』観ました。六本木のTOHOシネマズ。最近話題のTOHOシネマズですよ。1200円までに値下げするとかしないとか。値下げするのは単純にうれしいし、ありがたいんだけど、ただ、前売り券よりも安くなっちゃうってのはどうなの? あのシステムにケンカ売ってんのかな? ネット予約で前売り券よりも安くなったら、あの「前売り券」というシステムを根幹から揺るがすことになると思うんですが。

 まぁ、そんな話はさておいて『グリーン ホーネット』。ラジオドラマ、テレビドラマ、マンガ、と様々な形で愛されてきた作品だそうです。テレビドラマ版にブルース リーが出てることで有名ですね。
 どれも知りません。すいません。

 そして、ミシェル ゴンドリーの最新作。「ミシェル ゴンゴリーが大予算のヒーロー映画? なんで?」って思っちゃうタイプの監督ですね。こういうなに考えてるかわかんない依頼を監督にするのがハリウッドのおもしろいところですね。
 アン リーに『ハルク』撮らせてみたり、それをなかったことにしたり。

 が、個人的に一番気になるのは、主演セス ローゲン。コメディアンですね。ハリウッドで一番人気のあるコメディー俳優といっても過言ではない。大好きです。最近の作品だと『オブザーブ アンド レポート』とか『恋するポルノグラフィ』とかビデオスルーになってるんで、いずれ観たいです。
 コメディー映の日本での不遇は異常なので、本作が大々的に日本で劇場公開されることは超うれしいです。

 ちなみに、本作は、『少林サッカー』のチャウ シンチーが監督と出演をするはずだったんだけど、方向性の不一致でオジャンになっちゃったんだよね。そっちも観たかったなぁ。
 なんでもチャウ シンチーは『ダークナイト』を観て、「これがヒーロー映画の流行か・・・・」と諦めたらしいです。
 その割には、本作、全然『ダークナイト』っぽさゼロだけどね。全然コメディーしてたけど。

 そして、テレビドラマ版でブルース リーが演じてた相棒のカトー役に、ジェイ チョウ。台湾の俳優。本職はミュージシャンらしいですね。本作でも主題歌歌ってたし。中国語のラップがとても楽しいです。日本語、英語以外のラップって聞くと楽しいですよね。ラップって言葉の塊みたいな音楽だから、その言語の響きが楽しめて好きです。


 ・・・・・枕がなげぇよ。
 本題いきます。



   あらすじ
主人公は新聞社の社長の息子
毎日遊び続けるバカ息子
ある日、父がハチに刺されて死亡、息子が社長就任
そんな中、父の車のメカニック、カトーに出会う
トーはスーパーメカが作れる天才だった、なによりもカンフーマスター
トーを誘い、夜な夜な犯罪者たちをこらしめるヒーロー活動を始めることにする
名前は、グリーン ホーネット
犯罪者のフリをして犯罪者を倒す、そんな作戦
新聞の一面を自分たちにして、無理矢理大物ぶる
すると、本物の大物犯罪者の目に止まる

さぁー大変



 まぁ、コメディーありきのヒーロー映画なんで、エンタメ一直線です。最近のヒーローにありがちな苦悩、葛藤、「ヒーローとは?」みたいな話はナシ。

 ヒロイン役にキャメロン ディアスが出てるから、最終的にキスする映画になると思ってたけど、そんなことなかった。ぶっちゃけ、キャメロン ディアスはそんなに大したことない。
 本作にはキャメロン ディアスが年齢を言うシーンがあるんだよね。なんか新鮮だった。キャメロン ディアスもアラフォーなんだよね。その辺のことも承知でのヒロイン役なんだな。メイン3人の中だと断トツで先輩。

 悪役にはクリストフ ヴァルツ。『イングロリアス バスターズ』のハンス ランダ大佐ですよ! オスカー俳優ですよ。ハンス ランダだからさ、またも最恐悪役系かと思ったけど、全然違った。まさか笑える役とは。
 この悪役は、人に恐れられたいという強迫観念に取り付かれた、というかコンプレックスを持った人なんだけど。誰彼構わずに「俺が恐いか?」と聞いて、NOと言うと殺す。だから、新聞の一面を操って派手な悪を演じるグリーン ホーネットのことがうらやましくて、うらめしくて仕方ないんだよね。最終的には、主人公のバカが移って笑える悪役に変貌する。

 そんな悪役の初登場シーン。かませ犬役として、なんとジェームズ フランコが出てくる。ノンクレジットのカメオ出演。『スパイダーマン』シリーズのハリー オズボーンでお馴染みですね。セス ローゲンとは『スモーキング ハイ』で男同士でキャッキャし合ってましたね。本当に仲いいんだね。今度のアカデミー賞受賞式の司会だってのに、こんなん出ちゃって。

 そんで、本作のメインはバディームービーでして。主演の2人が仲良くやってるのがメインなのですよ。ホモに見えそうなくらいの、男同士のキャッキャ感、大好きです。

 テレビドラマ版ではブルース リーが相棒のカトー役をやってるって言ったけど、本作でもちょっと出てくる。カトーは絵もうまくて、メカのデザインとか美人の絵とか描いてるんだけど、その中にブルース リーの絵があるんですねぇ。ジェイ チョウ版のカトーはブルース リー信者なのである。
 また、主人公が悪党に襲われた時、カトーに助けてもらうと「カンフーすげぇぇぇぇぇ!!」とテンションガン上がり。男子たるものカンフーが大好きなのである。大変説得力のあるシーン。そして主人公は犯罪者退治を行うことを決意。それまでは、女遊びしかしてなかったのに、急にカトーにべったり。

 バディーモノとして、ドラえもんのび太みたいな関係の2人。体型的にはセス ローゲンのがドラえもんなんだけど。
 そんな2人なんだけど、些細なことがキッカケでケンカする。2人が殴り合う、当然カトーが勝つ。カトーが「いや、すまなかったな」って言うと主人公がウガーッて奇襲。最低だw
 けど、この2人のケンカのシーンは、金持ちの部屋を舞台に回りの物を壊しまくってて大変楽しいアクションシーンになってる。

 アクションで言うと、予告とかでもお馴染みのスローモーションの中、カトーだけ素早く動いて敵をボコボコにするヤツ。あれ、カトーヴィジョンって言うらしいです。カトーが集中して、脈拍が上がると、脳が活性化して回りがスローになるらしいです。『ウォンテッド』のアサシンモードと同じですね、わかります。
 カトーヴィジョンはよかったですよ。カッコよかった。

 カトーヴィジョン以外にも、さっきのケンカもあったし。それに、ラストにある暗黒の中の格闘シーンもカッコよかった。暗黒の中、悪役のザコが次々と消えてく、ってシーン。

 ジェイ チョウ演じるカトーはそんな何でも屋なんですよ。スーパーメカは作れる、カンフーはできる。そして、キザでカッコイイ。チャウ シンチーだったらああいうキャラにはならなかっただろうね。
 そんなカトーが主人公とキャッキャしてる時は中二男子に戻るからなんとも魅力的。さらに、キャメロン ディアスの美貌の前で緊張したり、プールで溺れたり、と萌え要素まで完備。

 しかし、「カトーなのになんで中国人だよ」というツッコミが付きまとうのは確か。元がブルース リーだから仕方ないよねぇ・・・・って感じなんだけど。そこらへんに対するフォローも少しある。
 カトーが主人公に生い立ちを語るシーン。

主「生まれは?」
カ「生まれは上海で、社長にスカウトされてアメリカに来た」
主「ああ、日本は大好きだよ」

 主人公が上海を日本と勘違いする。主人公のバカさが現れるギャグなんだけど。同時に「カトーなのに中国?」という矛盾をギャグにしているのである。ちゃんと製作側もその矛盾に気づいてるのがわかるシーン。てか、脚本はセス ローゲンだし。

 基本的にとことんダメ人間な主人公。最低の極みとして、誰かと仲良くなる時に必ず「親父にもダメだったとこってあるだろ?」と死んだ父親の悪口を言わせる。社長命令で。そして、悪口を言ってくると仲良くなる。最低だ。
 が、まぁ、一応、ていうか当たり前なんだけど父親はイイ人だったことがわかるんだよね。布石だったワケです。父親へのコンプレックスというのが本作のテーマなのかな。

 この主人公が父親のことを認めるシーン。カトーヴィジョンっぽい描かれ方してて、主人公の脳が高速化してる風に描かれる。今までの情報を集約して結論を出す、主人公が力に目覚め、父親へのコンプレックスの問題が解決して、大変燃える。
 が、カトーヴィジョン風のシーンが終わると、目の前にいた人が「5分間、お前のバカ面を見ているのだが・・・」
 全然スローになってない!! 感動が台無し!



 はあぁぁぁ、また長くなってしまった。短くしたいんだけどね。
 まぁ、長々語ってしまうほどおもしろかったと思っていただけると幸いです。スーパーなメカが次々に出てきてそういうガジェット感も楽しかったしね。ジェームズ ボンドがボンドカーに乗らなくなったこのご時世にミサイルを積んだスーパーカーが見れるのは『グリーン ホーネット』だけ!
 85点。