原題は「Morning Glory」、邦題に「恋」とか入れんなよ!!
映画の感想なんですが。
ワタクシ、一応映画を観たらとりあえず感想は書くようにしているんですね。
そんな暗黙のルールを守ろうとしていたら、気づいた。ストックがヤバイ。今回の映画を入れて7本のストックが。映画館だったり、ウチだったり。感想を書くペースを観るペースが上回っちゃってる。「ウチで映画観るくらいなら感想書けよ」って話なんですが。なんだかんだで観ちゃいます。
そんな愚痴はどうでもいいですね。申し訳。
「『ツーリスト』と『恋とニュースのつくり方』だったらどっちが観たい?」
「バカヤロウ! そんなん『恋とニュースのつくり方』に決まってるんだろが!!」
「えぇー、意外。ラブコメじゃん」
余計なお世話だバカヤロウ!!
ちなみに、ワタクシ、恋愛映画ってジャンル好きですよ。前に2010年のベストテンって紹介したと思うんですけど、1位は『プリンセスと魔法のキス』ですからね。『(500)日のサマー』もそうだし。個人的には『シュレック フォーエバー』も恋愛映画だし。
そんな話をしておいて申し訳ないんですが。本作は予告を観る限り全然恋愛映画じゃないんですよね。実際観てみても、やっぱり恋愛映画じゃない。コメディーですよ。
御託はいいですね。本題いきます。
あらすじ
主人公はテレビ番組のプロデューサー
新しくついたテレビ番組は人気低迷中
キャスターに堅物で過去の栄光にすがる老害ジイチャンを配置
視聴率が上がらなければ番組は終了
主人公は数字の鬼と化す
美人の女優がいたとする。どんな映画のどんな役をやってる時が一番かわいく、魅力的に見えますか?
コメディー映画の主演やってる時でしょ。少なくともワタクシはそう。振り回され系のヒロインだと尚良し。感情がフルに表情に現れるコメディエンヌが大好きです。
まぁ、当然、本作での主役を演じたレイチェル マクアダムスがその通りなのであります。大変魅力的。まーかわいらしい。
レイチェル マクアダムスっていうと『きみに読む物語』が代表作になるのだろうか。最近だと『シャーロック ホームズ』で峰不二子みたいな役やってましたね。まぁ、あの映画はジュード ロウが魅力的なヒロインとして機能してたんで影薄かったですが。
個人的には『ウェディング クラッシャーズ』とか『パニック フライト』あたりも好きです。まぁ、かわいらしい人ですね。
本作の主人公って実は才能に溢れてるんですよ。しかも最初から。仕事初日に才能を発揮するシーンがある。しかも、局にいるイケメンくんにも声かけられる。
いけ好かねぇヤツでしょう。それを打ち消すのが本作のスゴイところ。主人公はワーカホリックなんですよね。仕事中毒。仕事のことしか考えられない。おかげで気のある人との会話でも仕事の話題ばかり、それが理由でフラれることもあって。
つまり、ひたすら一所懸命で、けど不器用で空回りしちゃうタイプなんですよね。それにレイチェル マクアダムス力が混ざり、なかなかの好感度女に変貌。嫌いにゃなれません。
そして、老害キャスター役にハリソン フォード。なにこのキャスティング。見事すぎる。常に苦虫を噛み潰したみたいな顔してる。主人公が番組をバラエティー番組っぽくしようとする中、1人反対し、真面目なニュースの取材を続ける。他人の迷惑なんて考えない。
そんな彼が、最後の最後に主人公のためにあることをするんだけど。ここがかなりグッとくる。クソジジイが若造の主人公のために恩返しをする。一応伏線も張ってあったし、よかったです。
数字の鬼と化した主人公がニュース番組をバラエティー番組化するんだけど。まぁ、バラエティーっぽくしたとこで、そんな簡単に数字が上がるほど楽じゃねぇだろ、とかは思いました。
ただ、バラエティー化する番組の中、1人堅苦しい顔したハリソン フォードが笑えたんでいいです。番組がチャラくなる中1人苦虫フェイスのハリソン フォードがおもしろい、事件性トラブル性が上がった番組のことがネット上で話題になった、とか脳内補完しましょう。きっとネットに上げられたりして話題になってたんだよ。ネタとして。
最初に書いたけど、恋愛映画なんかじゃないですよ。恋愛の描き方なんてヒドイもんです。理由もなくイケメンくんが主人公に好意を持っていて、不器用な主人公はそれをうまくものにできなくて、最終的に仕事がうまくいくとなんだかんだで恋もうまくいく。恋の進展に理屈なんてない。「恋は理屈じゃないんだ」なんて意味じゃないですよ。物語上の理屈がないんです。恋愛映画だとしてはクソですよ。恋愛を描くつもりなんて特にないんですよ。なんとなく恋して、なんとなくうまくいく。それだけ。
恋愛映画観たかったらブチギレです。まぁ、恋愛映画の起承転結の起と結だけ観て満足したいってゆー人ならいいんでねぇの。
個人的には、レイチェル マクアダムスが魅力的で、ハリソン フォードの苦虫フェイスがおもしろかったから満足です。
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