北区の帰宅部

映画の感想を書きます(嘘&希望)

映画『トゥルー・グリット』の感想


勇気ある追跡』、原作、コーエン兄弟についてはノータッチです


 映画『トゥルー グリット』の感想でございます。
 アカデミー賞で10部門でノミネートされたものの受賞は1つもできなかった空振りキング。

 ワタクシは、しばらく前に池袋のシネリーブルに観に行ったのですが。そこに「『ランナウェイズ』の衣装」というのが展示されていたんですね。
 それを見て「ダコタ ファニングの衣装か!!!」とテンション上がったんですが、よく見たら『ランナウェイズ』じゃなくて『ランウェイ☆ビート』でした。萎えました。



   あらすじ
父親を殺された主人公は復讐を決意
飲んだくれの保安官に旅の同行を依頼する
犯人を追っていたテキサスレンジャーも加わり、3人の旅が始まる



 まぁ、予告の時から気になっていたのは、主演のヘイリー スタインフェルドですよね。アカデミー賞ではなぜか助演女優賞にノミネートされてましたが。予告を観る限りでは、「魅力的だけど、美人ではないね」程度だったんですが。本編観たら、そんなことなかったです。普通に美人です。
 ほぼ無名の若手がアカデミー賞ノミネートということで、前回のキャリー マリガン枠ですね。今後のブレイクは間違いなく、オファーも殺到することでしょう。しかし、ワタクシは断然キャリー マリガン派です。

 そんなヘイリー スタインフェルド。
 主張の強いお鼻が立派ですが。本編観てると全然気にならないですね。むしろそれすら魅力的に見えるような・・・見えないような。
 てか、コイツ身長が170cmとか!! マジかよ!!
 みっ 見下されてしまうじゃないか・・・・・・・・

 ヘイリー スタインフェルドの胸キュンかつ胸熱なシーンといったら、予告でもお馴染みの亡き父親の帽子をかぶるシーン。
 復讐を誓い、かぶって鏡を見るもブカブカ。ブカブカな帽子というのも素晴らしいですが、その後、帽子に詰め物してもう一度かぶるというのも素晴らしかったです。背伸びする女子はなんともかわいらしいですね。
 170cmに背伸びなんかされたらたまりませんが

 ヘイリー スタインフェルドの話しかしてないですけど、その他のキャストも素晴らしかったです。
 ジェフ ブリッジスの、飲んだくれてるけどやるときゃやるぜ!的な活躍は燃えました。
 マット デイモンの、カッコつけてるボンクラっぷりもよかったです。ベロがベロベロ〜ってなるシーンは痛かった。指チョンパのシーンよりも見ててサイコーに痛かったです。
 そして、ジョシュ ブローリン。汚い小悪党がハマリまくりでした。大したことない悪役が似合いますねぇ。『ウォール ストリート』でもそうだったけど。あの映画ではキレイなスーツなんか着てるから魅力がイマイチだったんですね。小汚いのにヒーローなんてやるから『ジョナ ヘックス』は大コケしたんだよ、きっと。

 西部劇ということで、荒野が美しかったです。美しい荒野が見れただけで満足してしまうレベル。
 本作は、少女が未知の世界に迷い込む『不思議の国のアリス』的な物語なんですが。そういう意味で、美しさがある種幻想的ですらあるのは納得ですね。法の整った街で育った主人公にとって荒野は恐ろしくもあると同時に不思議な魅力があったのではないでしょうか。
 ラスト、主人公が意識が朦朧とした状態で運ばれるシーンで、荒野の幻想的表現が頂点に達し、完全ファンタジーな描かれ方になってましたね。美しかったです。死にかけてる主人公の脳内フィルター越しの風景ということなんでしょうが。

 未知の世界に身を投じる前の主人公の自信が、店のオヤジと交渉するシーンで描かれるワケですが。あのシーンもよかったですね。あの上向いたお鼻が彼女の自信の現れのようでした。
 それが、荒野に復讐の旅に出ると、誰ともまともに話が合わないってのがおもしろかったです。
 しかも、悪人として名高いネッドが意外と話の通じるヤツ、ってのが皮肉でした。ネッドも魅力的なキャラでしたね。

 未知の世界に身を投じるヒロインですが。目的は父殺しの復讐。すなわち、殺人。
 が、少女に殺人は荷が重すぎる。川での初対面シーンもよかったですね。念願の相手を見つけたはずなのに、主人公は恐怖に負けそうになってしまう、っていう。銃もうまく撃てない。
 そして、その後、驚くほどアッサリと復讐が果たされるんですが、そこで主人公は銃を撃った反動で大穴に落ちてしまう。殺人の反動は少女の身には重すぎた、っていうのを見事に視覚化しててよかったです。
 この事故であるものを失ってしまう。しかし、失うことによって片目のジェフ ブリッジスと対等の立場になれた、っていうのもうまいし。旅の楽しい思い出として得たと思っていたお馬ちゃんも失ってしまうし。復讐の旅は楽しいものなんかではなかった、と。

 あっ、書くの忘れてたけど、本作のベストシーンは間違いなくジェフ ブリッジスによる1対4の決闘ですからね。
 主人公が殺されそうになる→マット デイモンが助けに登場→「銃声を聞いて助けに来たんだ。アイツがあんな無茶なことをやるとはな・・・・」 「えっ、無茶って・・・?」→ジェフ ブリッジス登場(パンパカパーン)→手綱を口に加えて二丁拳銃→1対4の決闘
 っていうね。それまでジェフ ブリッジスが飲んだくれながら「俺がなぁ、本気出したらスゴイんだぞ・・・・」って言ってたのは本当だった、とわかるシーン。
 そして、その後のマット デイモンによる長距離射撃という胸熱な展開。あんなにケンカしてたのに互いを信頼しあった作戦を立ててるあたり、心の中で歓声を上げざるを得ない。
 ちなみに、このシーンでジェフ ブリッジスが乗ってる馬は生きた馬じゃなくて、アニマトロニクスらしいんですが、まったくわからなかったです。今のロボット技術はスゴイことになってますね。


 と、言った具合ですね。名シーンが多いですね。
 他にも口だけ達者な2人が的当て対決するシーンとかもサイコーでした。
 あとはやっぱり主役のヘイリー スタイフェルドの魅力ですかね。生意気なんだけど、憎めないですね。
 75点。


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