北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

映画『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』の感想


オプティマス司令官は敵の顔面破壊したり脊髄引っこ抜いたりしてます


 木場に出来た新しいIMAXシアターにて観ました。
 シリーズ3作目。3Dです。特殊なカメラで撮影されたというだけあり、迫力のある3Dが堪能できました。
 けど、結局一番興奮したのは本編が始まる前の「IMAXシアター準備完了です」みたいなのと「10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 IMAX 究極の映画体験」っていうIMAXのイントロ映像でした。IMAXの3Dは初めてじゃないから知ってるんだけど、否応がなしに興奮してしまう。

 シリーズ最終作という見方が一般的。まぁ、お金のことを考える大人が無理矢理続編作ったりするかもしれませんが、シャイア ラブーフは出なかったり、リブート版になるのではないかと思われます。



   あらすじ
主人公のサムは例の彼女と別れました
また悪いトランスフォーマーたちが攻めてきます
良いトランスフォーマーたちが迎え撃ちます
人間もちょっとだけがんばります



 まず、『1』『2』のヒロインであるミーガン フォックスがいません。大人の事情でビークー。スピルバーグの逆鱗に触れたとか。
 おかげでヒロイン関連の部分ではかなり違和感が多いです。前の彼女と別れて、新しい彼女がいるんだけど、別人である必要性がまったく感じられない。シリーズモノである強みも生まれないし、同じ役を別人が演じる、って形でよかったんじゃないかなぁ。結構よくあることじゃん。『ダークナイト』でヒロインが急に老けたり。『インクレディブル ハルク』の続編『アベンジャーズ』なんてハルクの役が違うんだぜ。
 とはいえ、ヒロインが変わったことで1つ楽しみが生まれました。『2』で主人公とヒロインがイチャコラやってるのを見ながら「この後、別れるんですけどねwww」と笑い飛ばせます。

 シリーズのヒロインに関して言えば、今回のロージー ハンティントン ホワイトリーよりも従来のミーガン フォックスのが好きです。見た目的にもキャラ的にも。『2』でのSMプレイでディセプティコン服従させるシーンが大好きです。
 なのに、主人公と別れた後、奴隷トランスフォーマーがサムの元に残ったのは大変謎です。壮大な放置プレイということですかね。
 ロージー ハンティントン ホワイトリー<ミーガン フォックス と言いましたが、一番好きなのは『2』のアリス役のイザベル ルーカスです。悪役が美女に変身して色仕掛けしてくるって素晴らしいですね。

 大変強引な拡大解釈をするとヒロインに思えてくるバンブルビーについて。
 『2』では、大学進学に連れサムに「しばらくは会えないよ」と言われ、号泣するバンブルビーが大変かわいかったのだけど、本作では逆。無職なサムの元を仕事を理由に去るバンブルビー。残されたサムはバンブルビーに似たオンボロ車に乗っている、というサムの悲壮感(もしくはダメ人間ぶり)を強調する設定。
 そんな設定なので、2人が一緒に行動するだけでちょっとした感動が生まれる。やっぱイイコンビですね。それを印象づけるかの如く本作では、バンブルビーがサムを乗せて走行しながらトランスフォームをかますというウルトラCが飛び出る。スゴかったですね。
 それと、特殊なトランスフォームでいうと、半トランスフォームというのもありました。下半身はスポーツカーの状態なんだけど、上部から兵器が飛び出して走行しながら攻撃してました。これも眼福。戦闘ではオプティマス プライムが活躍してしまうので、バンブルビーがこういう違った形で活躍するのはうれしかったです。
 男らしく活躍するバンブルビーは見れます。けど、やっぱりかわいいバンブルビーも見たいじゃないですか。見れましたよ。ラスト、バンブルビーがとある鼻歌を歌うんですが、なまらかわいかったですよ!! 単純にバンブルたんに萌え狂うシーンなのでなく、サムとの友情を描いているというのが素晴らしかった。

 かわいいと言えば、ジョン マルコヴィッチ。本編と特別絡まない役で出てくるのですが、生でトランスフォーマーを見てはしゃぐマルコヴィッチがかわいかったです。『RED』とほとんど同じ感じです。

 本シリーズといえば、ドメジャー作品とは思えないくらい下劣な下ネタ。『1』では「ハッピータイム」、『2』ではキンタマ。そして本作でもありましたよ。発信源はお馴染みのサムママです。まぁ、なんというか・・・・・・・パパイヤです。パパイヤが映ってました。爆笑だったんですが、劇場で爆笑するのに少し抵抗が・・・・・。

 本作の下ネタはそれだけじゃない。新キャラとしてケン チョンが出てくる。『ハングオーバー』でお馴染みの全裸アジア人。本作でも登場早々から脱いでました。やたらとハイテンションな状態で脱いでました。
 こないだ『ハングオーバー2』観たばかりだったので、「まっ まさかIMAXでケン チョンのシイタケが見えるのか・・・・・・!!」なんてハラハラしましたが、当然見えませんでした。よく考えたら本作はR指定じゃなかったです。

 あっ、戦闘シーンとか映像に関して書いてないですね。

 えぇーっとですね、スゴかったですよ。スゴイとしか言えないですよね。ワタクシの言語力が不足してるため。
 IMAXで観る本作の映像、そして音の迫力はスゴかったです。3D効果もバッチリで。音楽は「ドッ ドッ ドッ ドッ」というテンションの押し売りのような強引な音で、震えました。IMAXの音響のため、物理的な意味でも震えました。体中がビリビリきます。
 映像という意味で、ハイライトは米軍がウイングスーツで滑空するシーンかなぁ。「トランスフォーマーじゃないんかい!」って感じですが、素晴らしかったです。見てて「たけぇぇっ!! はえぇぇっ!!」ってなる。
 バトルにおいては、個人的にはサムVSスタースクリーム戦が一番好き。本シリーズでおもしろいのは毎回人間が結構善戦する点ですよね。トランスフォーマー以外活躍しなさそうなのに。とはいえ、サムはただの人間ですから。米軍じゃないですから。そんなサムがスタスクに勝負するんですね。熱いじゃないですか。米軍の手伝いも入るんだけど、結構泥臭い戦い方ですげぇ燃えた。


 メチャクチャおもしろいんだけど、物語の完成度とかは気にしちゃダメです。「どうしてこうなった」的な欠陥はあります。それに、バカ映画のくせに2時間半オーバーという上映時間は長すぎです。
 シリーズが好きな人、とにかくスゴイ映像が見たい人、超絶3Dが見たい人、頭が悪い人、テンション至上主義な人、米軍バンザイな人、オススメです!!
 高いけどIMAXがオススメですよ。2200円するけど、後悔はしないと思います。ディズニーランドとかの3D映画がバカらしく思えます。何年か前に、愛知万博リニアモーターカーの3D映画がやってたと思うんだけど、それより全然スゴイですからね。未来っぽくてイイじゃないですか。
 90点。

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