北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

テレビドラマ『荒川アンダー ザ ブリッジ』(8話)の感想

 最近テレビとかで、なにかにつけて桐谷美玲を見かけるようになった気がします。
 「あぁ、本作がキッカケで人気出たんだな」・・・というのは間違いで、前から露出はしてたけどワタクシがそれを桐谷美玲と認識してなかっただけですね。あんなに有名な人とは知りませんでした。個人的には「桐谷美玲=ニノさん」のイメージしかないので、爽やかに笑顔を浮かべているCMとか見ると頭がクラクラします。
 桐谷美玲へのパブリックイメージがわからないのでなんとも言えないですが、ファンの方は本作をどう見てるんですかね。「電波さんかわいい」とかなんでしょうか。ていうか、桐谷美玲のファンってどんな人なんでしょうか。アイドルじゃないよね? モデル的な方向の人だと思うんですが。

 ・・・・と、「○○を知らない」という話は多分つまらないので、止めます。

 8話でーっす。

 「前回までのAUTB」。ここで先週の、「七夕には着工が決まってるんだ」というセリフが使われていた。今週は本編でのタイムリミットの提示はなかったけど、ここで提示してました。
 まぁ、もう8話なんでね。最終回への布石は大事でしょう。

 「僕がここ荒川に住むようになってから早2ヶ月」とリクが言ってる通り、梅雨。
 雨のせいで荒川には人気がない。リクが静かに過ごせると喜んでテントに入ると、全員集合してる。

 「うわっ、なんか奥に知らない人いる・・・・怖い!! けど美人!!」とか思ったら、有坂来瞳でした。ジャクリーン私服かよ。完全にただの有坂来瞳なんですけど。リク以外でビジュアルがまともな人は唯一なんじゃないか? まぁ、ニノさんも普通ちゃ普通だけど。

 先週の洗濯回もそうだったけど、メチャクチャ楽しそう。この「楽しそう」「仲良さそう」感というのはテレビドラマで特筆すべき魅力なんじゃないですかね。原作やアニメとは違った魅力が出てます。
 そこに今回は、個室に大勢が寝間着、という修学旅行感まで足されちゃってかなり「楽しそう」。すげぇイイです。

 Aパート。「何も言えなくて・・・梅雨」。
 はい、ダジャレですね。

 冒頭、リクのマグカップを灰皿にしてタバコを吸ってるシロさん。リク怒る。ここでリクとシロさんの絡みがあります。
 実写版では影の薄さレベル100のシロさん、がんばってたよ。
 シロさんって「白い粉」ギャグが多用されてるけど、白線ワタラーとしての扱いがほとんどされてないから、なんかピンと来ない。原作とかを知ってるのにピンと来ない、ってことは実写から入った人、大丈夫かしら。
 まぁ、原作とか知らなかったら「影薄い」を通り越して「印象がない」ってことになりかねないんですけどねー。

 この楽しそうなテント内のシーンなんだけど、気になったのが、ラストサムライとP子の位置関係。
 ラストサムライとP子は家の対角線上に位置してる・・・・・・うわぁ、先週のアレ引きずってる・・・・・急に重いぜ。
 ラストサムライのアップの直後にP子を映したり、なんか悪意を感じる。

 リクがいない間に、荒川住民たちが勝手に家を改造。筏的機能を取り付けたそうです。赤いボタンを押すと船になるそうです。
 この唐突すぎる、あからさますぎる伏線描写、「ラストに向かってる」感がビンビンですねー。

 会話でも、村長の「家族だからだ」とかあったりして無理矢理シリアス。
 「リクも家族だろ?」と聞かれて、「(簡単にハイと言えなかった。家族というものを知らなかったから)」と心の声が入ったり、なんか急。唐突。
 はいはい、最終的に家族になるんですねーよかったねー。

 Bパート。「Incredhible Stella(シスターブートキャンプの成果)」。
 シスター ズ ブートキャンプじゃねぇんだ。
 まぁ、ともかく英語タイトルにある通り、ステラが出てくるワケですね。うれしすぎるぜ。ステラ回フゥゥーーーッ!!!

 晴れました。風呂に入ろうとするも、先客がいて、引き返すリク。風呂の火に超能力を送って火を保とうとしてる鉄人兄弟に対して、「それは薪のおかげで燃えてるんだ。超能力は関係ない」「あいつら理科は1だな」 と、教師ぶるリク。最近授業風景がまったくないからちょっと違和感でした。教師っての忘れてたよ。

 けんけんぱするステラ。息を弾ませるステラ、というか徳永えりがかわいすぎて、萌え死に。
 けんけんぱしながら口ずさんでるのが、「絵に描いたような両親」とか「幸せな家族」とか。例の激重設定を思い出させます。
 まっ、関係ないね。けんけんぱ、かわいすぎ。

 シスター登場。シスターとステラの絡み久しぶり? シスターの前では猫被るステラ、やっぱかわいいです。
 んで、「ステラはブートキャンプの唯一の生き残りだからな」というシスターの言葉から、ブートキャンプ風景へ

 「腕立て伏せ1兆回」 「スクワット1兆回」 というメニューの後ろで流れる『ロッキー』っぽい音楽。安っぽさ、フリー音源感がステキです。

 その後、ブートキャンプを疑うリクに対してシスター、「ステラと遊んでてくれ」。すると、画面の上部に体力ゲージが出現し、格ゲー風の画面に。
 8bitな画面、3次元なのに2次元っぽい画面作り、物理法則無視した方向に吹っ飛ぶリク、とかかなりイイんですよ。ファミコン感はあります。ピコピコ音もしててよかったです。

 ・・・・なんだけど。なんだけど、今年それをやられると、どうしても映画『スコット ピルグリムVS邪悪な元カレ軍団』を連想してしまうんですよ。
 唐突で、突拍子もない展開、というのが重要なギャグなのに既視感がやんごとない。というか、『スコピル』の二番煎じ感がパねぇ・・・・・・・・。
 ああぁぁ〜〜〜、惜しいなぁ。実に残念なタイミング。あと半年早ければ、『スコピル』が日本公開前だったのに。そうすれば、「このドラマ、エドガー ライトと同じことやってやがる・・・・・・・・・・侮れない」ってなったのに。残念すぎます。
 このシーン見て、おもしろいと感じたら、レンタル屋にダッシュがオススメです。『スコピル』はもっとおもしろいですよ。

 本編に戻りまして。格ゲー風の画面内でステラがリクに100コンボ決める。結構見応えありますね。戦う美少女って画、やっぱ大好きだわ。
 というのは建前でして、本音としては・・・・・・・・徳永えりに100コンボ決められてええぇぇぇっっ!!!!

 ・・・・はい、眼福でした。萌え死にです(2回目)。ごちそうさまです。

 ステラの100コンボのおかげでリクが壊れて、Bパート終わり。マジで徳永えり無双でした。

 Cパート。「偏恋痛」。
 先週に引き続き、このネタ多いね。

 「シスターはマリアが好き」 と、突然8ミリフィルム風、無声映画風に描かれる。
 とはいえ、シスター→マリアの恋の矢印って全然描かれないから少し忘れてたよ。シスターフィーチャー回で1回だけしか使われてないんじゃね?

 この無声映画風の画作りはおもしろかったと思いますよ。モノクロなのもそうだけど、妙にカタカタした動きとか見てて楽しかったです。

 話としては、影から見てるシスターをマリアが見つけて、ひたすら罵倒する、というもの。マリアの攻撃がピークに達すると、画面いっぱいに罵倒の言葉が。
 前にコメント欄にて、「マリアの罵倒がマリアっぽくない」ってコメントもらって、なるほどと思ったことがあります。原作のマリアはあまり触れずに言葉オンリーなのに対して、片瀬那奈はボディータッチが多めで、SMの女王様っぽさが強い、と。実写化に際してのアレンジだと思ってたんですが、今回のこの罵倒の言葉は、結構原作っぽかったんじゃないですかね。原作の流用ではなく、原作っぽい言葉のチョイスがあったと思いますよ。

 そして、「この女装野郎」という意味を込めての、下着のプレゼント。
 ここで、ニノがシスターの異変に気づく。金星人は心の動きが見えるようです。なんちゃら波をキャッチするようです。電波さんですね。露骨な電波発言は久しぶり。
 このなんちゃら波をキャッチすると、ニノの髪の毛が逆立つ。ちょっと寝癖のエピソードを連想したりしました。逆立った髪の動きの胡散臭さがよかったです。

 んで、下着を喜ばれて不機嫌なマリア。対照的に上機嫌なシスター。
 ・・・・・それを影で見てるステラ。

 ステラ皆勤賞ですね。ついでにシスターも。今週はシスター出番多かった。がんばってたよ。実写だと印象薄いからがんばって。

 緑トマトに村長の顔描いて抱きしめるP子。「まだ酸っぱいかな・・・」
 ・・・・・それを影で見てるラストサムライ。「忍ぶ恋」Tシャツ着用。

 橋の上。手すりに座り、偏恋痛を胸にたたずむステラ。
 遠い目のステラがかわいすぎる・・・・・・。萌え死に(3回目)。もうダメだ・・・・・・けっこんしてくれ。

 ・・・・・それを影で見てる鉄人兄弟の片割れ。実写だと区別つきません。
 えぇーっと、原作やアニメだとステラ好きなのどっちだっけ? 鉄雄? 鉄郎? 忘れちゃいました。

 ・・・・・それを見てるアナザー鉄人。
 そういや、実写で「鉄人→ステラ」の恋心って初出? フリあったっけ? 一緒にはいるけど、原作やアニメ程ベッタリじゃないし。というか、実写のステラどの話にも顔出しすぎ。(ありがたいです)

 その後、なんかまとめっぽい雰囲気になって、リクとニノが手を繋ぐ。
 ・・・・・それを影で見てる星。

 って、「・・・それを影で見てる」が多すぎるわっ!!!!
 ギャグか? これはギャグなのか?
 しつこすぎるぞ。片想いの描き方ヘタか!!

 まぁ、この片想いラッシュの最後にリクがニノと手ぇ繋いでるの見せつけられると、「リア充こじらせて死ねっ!!」って感じになっちゃいますねぇ。リクが若干上から目線っぽくてイラッとしました。

 ちなみに、ここで星はガリガリ君を喰ってる。
 星、ガリガリ君、ということで、原作やアニメファンにアマゾネスを連想させる意図ですね。うまいことやってくれます。
 ただ、アマゾネスは映画にも出ないと思ってたけど、出るの? ものすごい伏線っぽいけど。なんせ、あたりだし。あたり→取り替える→ニノからアマゾネス、という伏線なんですかね。ひょっとして映画で出たりする?
 ・・・・多分、出ないと思いますけどね。本編の邪魔にしかならないかと。映画の時間は限られてるから難しいですね

 ちなみに、この片想いラッシュの中、シロさんだけ家族との思い出に浸ってました。まぁ、これも片想いってことなのかもしれないけど、浮いてるよね。シロさんだけ。
 原作やアニメだとリクの秘書の島崎がシロさんにホレることによって、荒川住民の全員に恋の矢印が発生する、ということになるんだけど。島崎、ドラマだと出ないからねぇ。井上和香だけど。映画用みたいです。
 もうさ、シロさんいなくてもよかったんじゃないかな? 必要性が感じられないよ。いいじゃん、原作完コピを目指すような作品じゃないんだから、キャラの1人くらい消したって。現に島崎いねぇし。アマゾネスもいねぇし。
 マジでそんくらいシロさんの存在感ヤバイです。

 予告。星見てましたよ。天体観測の方ですよ。山田孝之じゃないですよ。勇者ヨシヒコじゃないですよ。
 ニノさんの天体観測オタクぶりが発揮されるのかどうか楽しみなトコですね。

 うん、今週はシスターの出番が多かった。実写版は意外とキャラ弱いと思っていたところなのでよかったと思います。
 まぁ、個人的にはステラが充実しまくってた回なので文句ナシです。ありがとう! いろんな徳永えりが見れて眼福極まりなかったです。
 格ゲー演出のトコは惜しかったね。『スコピル』観てなかったら超おもしろかったと思うよ。残念でした。
 また来週。