北区の帰宅部

映画の感想を書きます(嘘&希望)

映画『インモータルズ-神々の戦い-』の感想


ヘンテコ兜コレクション、アレス編


 去年、『パーシー ジャクソン』『タイタンの戦い』があったんですが、またもやハリウッド製ギリシャ神話。言語は英語がデフォルト。まぁ、気になりませんよ。『パーシー ジャクソン』とかオリンポス十二神がアメリカ在住でしたからね。

 『インモー』の略称でお馴染みの本作は、予告があまりに『300』そっくりだったのが印象的ですね。
 ところが、観てみたらそこまで『300』全開ではなかったです。例の早回し&スローのアクションも神様限定の技だったし。主人公は人間ですからね。

 ちなみに、ワタクシは3D字幕で観ました。ただ、本作は映像を愛でるタイプの作品なので、吹替でもよかったんじゃないかな、とは思います。ワタクシの近所では3D吹替がなかったのですが。

 あらすじ
神様にケンカ売る人間が登場
神様は人間に干渉できない
神様「テセウスくん。君、見込みあるからなんとか出来る! 後は任せた!!」

 主役のテセウス役はヘンリー カヴィル。イギリス人ながら次期スーパーマンに抜擢されたことで有名ですね。新『スーパーマン』監督はザック スナイダーということで、無理矢理だけど『300』と繋がりました。
 そんなヘンリー カヴィル。『300』のジェラルド バトラーみたく魅力が爆発してたかというとそうでもなくて。肉体とアクションは見事だったんだけど、パッとしなかった印象。てか、未だに顔覚えてない。
 ただ、ラストの演説シーンはサイコーでしたね。主人公が叫ぶ度にギャラリーが盾に剣をドンドンドンドン!って鳴らすの。このテンションがすげぇ高くて、メチャクチャ楽しそうでした。一緒に鳴らしたかったです。あのコール&レスポンスのライド感は異常でした。

 主役の印象は弱いんですが、強烈なキャラを誇るのが悪役のハイペリオン。演じるはミッキー ローク。去年は『アイアンマン2』で見事な悪役を演じてましたね。次作と思われていた『エクスペンダブルス2』は降板してしまったようで、ショック・・・・・。
 そんな悪役がひたすらイイんですよ。かつては信心深かったものの、家族が病気で死んだ時に救いの手を差し伸べてくれなかった神に絶望し、神にケンカ売るようになる。この悪へ走る動機部分だけで泣けるじゃないですか。正直、悪役の方を応援してましたよ。ちなみに、この「信心深かったのに救われなかった」というのは主人公の母も同じで、主人公と悪役は表裏一体の構図になってます。にしては主人公のキャラが弱かったような・・・・・。

 この悪役、オープニングで教会を襲撃するんだけど、ここで聖水にツバ吐きかけるんだよね。カッコよすぎる! そして神父に油ぶっかけて焼き殺す。殺す時に、「神に祈りな」 なんて言っちゃって。しびれた。まだ主人公は登場してないんだけど、悪役にホレてしまいましたよ。
 他にも悪役には名シーンだらけでして。主人公陣営を裏切って寝返ってきた男の金玉潰すシーンとか怖かったね。優位に立てると思ってた男に対して平然と金玉を潰す。痛い痛い痛い痛い・・・・・・。悪い知らせを持ってきた部下の目玉を潰して 「お前はなにも見てない!」ってやってるのもよかった。
 そして、本作のミッキー ロークの最大の特徴。石岡瑛子デザインによる奇抜すぎる兜。これが超かわいい!! なにあれ、キャラクター自体は超怖いんだけど、見た目がぷりちー。


ヘンテコ兜コレクション、ハイペリオン

 奇抜なデザインでいえば、神々の鎧も相当。全部金ピカで、角とかが超伸びてる。アレスの兜は驚愕ですね。アレ、絶対動きにくい。
 やりすぎなのはデザインだけでなくて。神様自体が相当ぶっ飛んでる。いろいろとやりすぎ。
 主人公一行がピンチに陥ると、ポセイドン(海神)が 「あいつヤバそうだからちょっと助けてくるわ」 とか言って海に向かってドーン! 大津波が起きて敵味方関係なく襲う。主人公もフツーに死にそうでした。てか、そんな気軽に津波起こすなよ!! 日本人はデリケートです。
 笑えるのが、その後にまた主人公を助けにアレス(戦神)がやってくるんだけど、この時は敵をハンマーで一掃するっていう。ポセイドン効率悪すぎだろ! バカかよ!!
 このアレスさんの無双シーンがとっても『300』的でカッコイイ。ハンマーで敵の頭グッチャァァ、ってグロい!! アレスの武器は柄の短いハンマーだったということで、『マイティー ソー』のソー様も連想したりした。北欧神話って詳しくないけど、ソーとアレスって別人だよね?

 映画のクライマックスでは神様が勢揃いで、封印された神々(タイタン)と総力戦になるんだけど、あれだけ強かった神様たちが苦戦してて笑った。てか、タイタンの強さ演出がまったくないのが問題ですね。
 ただ、この神々同士のバトルが人間離れした神々しい戦いな一方、テセウスvsハイペリオンの戦いは泥臭くて対比が利いてましたね。

 ヒロインについて。
 物語的なヒロインはフリーダ ピント演じる予言者。フリーダ ピントは『猿の惑星 ジェネシス』といい、多人種が出てくる映画では重宝されてますね。相変わらず美人です。
 ただ、キャラとしては弱くて、いつの間にか主人公にホレてて引いた。しかも、いきなり服脱ぐんですよ。オイオイ尻軽だな。ただ、ベッド上での誘い文句は超エロかったです。
 そんなお尻。服を脱いだ時にフリーダ ピントのケツが大映しになるんですが、あのケツはボディーダブルだそうですね。クソォォ、別にケツくらいいいじゃなですか。ダブル使う割にはベッドシーンは全然エロくなかったし。ダブルとか使ったら、ケツに出来物でもあるのかしら?とか邪推しちゃいますよ。

 個人的には、フリーダ ピントよりもアテナ役のイザベル ルーカスがよかったです。役がどうのとかではなく単純にタイプでした。マジ女神。
 この人は『トランスフォーマー2』でも超かわいかったですね。アリスにだったら殺されても本望です。てか、人間役のイザベル ルーカスを見たことないや。
 女神、しかもアテナ(戦神)ということで、戦闘にも参加します。金ピカの鎧姿がまたかわいかったです。

 本作は、全体として監督のアートセンスが各シーンで炸裂した画になっていて、画面を見てるだけで楽しいんですが、その反面物語がヒドイ。
 主人公がなにしたいのかいまいちピンとこないし、ヒロインが処女捨てるトコが超雑だし(処女捨てると予言できなくなる)、神様のルールも意味不明、予言のくだりもよくわからなかった、超重要アイテムであるエピロスの弓をラストになると全然使わない、とかいろいろと文句はあります。
 なによりラスト。ピンチに陥った神様が取る手段。戦場となってる山を丸ごとぶっ壊しちゃう。自爆だと思うでしょ。違うんだよね(笑) 神様はピューンって逃げれる。これまでの戦いで、神様は十人近く死んでるんですよ! 山潰せば万事解決なら最初からやれよ!!

 あとねぇ、各キャラが初登場するシーンで、各キャラの名前がテロップで出てくるんだよね。テレビみたいでイヤでした。
 『レッドクリフ』もそうだったね。あれは再登場時にもテロップが出てきて憤死寸前だったけど。


 物語が杜撰なので、「映画は脚本!」という信条の人にとってはクソ映画だと思います。その反面、「アート系の画作り×残虐アクション」というのは大変眼福でした。目が飽きないので、ワタクシは大満足でした。
 ターセム シン監督の次回作はまさかの白雪姫、『Mirror,Mirror』。ジュリア ロバーツが女王でございます。白雪姫はリリー コリンズ。来年は『Snow White and the Huntsman』という白雪姫映画がもう1本あって、そういう対決も楽しみですな。こちらは女王がシャーリーズ セロン、白雪姫がクリステン スチュワート、狩人がソー様ことクリス ヘムワース。バトルヒロインモノだそうで、こちらのがワタクシは好みかな。ただ、シャーリーズ セロンだったら「世界で一番美しいのは誰?」 「あなたです」 でも違和感ないね。
 最後の最後に脱線失礼いたしました。
 80点。