2011年振り返り企画第2弾です。映画のベストは決めたんで、今度は細かい縛りでランキングをいくつか作ってみました。
対象が細かいので取りこぼしはあると思います。
内容が内容のため、唐突にネタバレをします。
好きなシーンベスト15
名前の通り、好きなシーンを選びます。便宜上、各シーンにテキトーに名前付けます。伝わるといいのですが・・・・。
それと、ここでは「1作1シーン」ということにします。いろんな作品を扱いたいので。
ただ、「シーン」という言葉は難しくて、1枚画のような瞬間的なものから数分に渡るものまで定義はあやふやです。なぁなぁでやってますので、御了承下さい。
好きなシーンベスト15
1 チンコがいっぱい 『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』
2 ゾンビメイク 『スーパーエイト』
3 「No」 『猿の惑星 創世記』
4 羊皮紙争奪戦 『タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密』
5 vsホン戦 『イップマン 葉問』
6 「心臓外しちゃった」 『ハンナ』
7 8分間の終了 『ミッション 8ミニッツ』
8 アヴァンタイトル 『エンジェル ウォーズ』
9 カーチェイスwith金庫 『ワイルドスピード MEGAMAX』
10 アレス無双 『インモータルズ』
11 湖のシーン 『塔の上のラプンツェル』
12 「Baby cruising Love」 『モテキ』
13 最終ラウンド 『リアル スティール』
14 怪鳥音 『レジェンド オブ フィスト』
15 花嫁の復讐 『探偵はBARにいる』
2011年ベストの『猿の惑星』が3位で、2位『X-MEN』に至ってはランク圏外というテキトーな出来です。細かいことには気にせず、お付き合い下さい。
1位『ハングオーバー2』(チンコがいっぱい)。
これは、TOHOシネマズ六本木で観た無修正版のおかげですね。今年は、『ハングオーバー2』『ピラニア3D』の2作でチンコを観たのですが、どちらもTOHOシネマズ六本木です。
圧倒的な非日常感(チンコ)、我が目を疑うような不思議な映像(チンコとおっぱい)、巨大スクリーンいっぱいに詰め込まれた情報量(たくさんのチンコ)、という「これぞ映画!」という興奮と感動に満ち溢れたシーンでした。続編として、前作を物量で超える(チンコの数)という真っ当な姿勢も好印象ですね。とにかく、輸入DVDでも買わない限り一生観ることの出来ないんじゃないか?という貴重な体験が出来ました。TOHOシネマズ六本木ありがとう!!
2位『スーパーエイト』(ゾンビメイク)。
いい年こいてキュンキュンしちゃいましたよ。「こ、これが初恋・・・・・・!」という甘酸っぱい体験でした。エル ファニングは2011年のミューズ。
『スーパーエイト』だと、他にも列車事故のシーンはよかったですね。偶然だけど、これもTOHOシネマズ六本木の同じスクリーンでしたね。
3位『猿の惑星 創世記』(「No」)。
このシーンのカタルシスの要因として当然シーザーの魅力、アンディ サーキスの魅力はあるんですが、トム フェルトンa.k.a.マルフォイの腐れ小悪党演技も大きく貢献していることを強調しておきたいですね。マジでトム フェルトン大好きです。マルフォイも大好きです。ずっとマルフォイやってほしいですね。
4位『タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密』(羊皮紙争奪戦)。
実写ではあり得ないカメラワークで行われる長回し。敵側のワシ(タカ?)が3次元を自由に飛び回ることでワクワク度が激増してましたね。
目標物である羊皮紙が3枚でセットになってるというのも味噌で、1枚2枚と集めても残り1枚を取られてしまったり、手元の2枚を奪われたりして、マジ超楽しい。
5位『イップマン 葉問』(vsホン戦)。
全シーンが名シーンと言っても過言ではない『イップマン 葉問』だけど、一番はやはりこれですかね。テーブルという狭く不安定な舞台で行われる速すぎるアクション。『ドラゴンボール』とかでよく見る「み、見えない・・・・・」って感覚でしたよ。決着の付け方がまたサイコー。
6位『ハンナ』(「心臓外しちゃった」)。
「殺人マシーンと化した美少女」ってだけでお腹いっぱいだったのに、オープニングでぶっこまれるこの「心臓外しちゃった」。緊張と緩和。完成度の中のほつれ。これを萌えと言わずになんと言いますか。こんなシーンが2度も観れるんだから『ハンナ』は傑作だよ!
7位『ミッション 8ミニッツ』(8分間の終了)。
絶望の巣窟だったはずの空間が幸福で包まれ、美しい一瞬を迎える。このシーンがよすぎるせいで、「まだ続くんかい!!」と文句を言う人が多数発生しましたね。
8位『エンジェル ウォーズ』(アヴァンタイトル)。
ザック スナイダーの映画といったらこういうの!というのがいきなりぶっこまれる素晴らしいシーン。車の窓にタイトルが現れた瞬間は鳥肌モノですね。
9位『ワイルドスピード5』(カーチェイスwith金庫)。
「んな無茶苦茶な!!」とツッコまざるを得ない強引すぎる展開ながらあまりに楽しいのでアッパレです。『マリオカート64』のトゲゾー甲羅のZボタンべた押しを実写化したらこんな感じ。
『ワイルドスピード5』だと、ヴィン ディーゼルvsドウェイン ジョンソンというドリームマッチもあるんですが、敢えて金庫推しで。まぁ、カーアクション映画ですし。
10位『インモータルズ』(アレス無双)。
『三國無双』を実写化したらあんな感じだと思います。ゼウスの活躍もいいけど、やっぱハンマーで頭グッチャァって潰すアレスのが好きです。
11位『塔の上のラプンツェル』(湖のシーン)。
ランタンのシーンですね。3Dも効果的ですし、主人公2人の夢が叶うという物語的にも集約しててイイですね。「キスしちゃいなよ!!」と心の中で叫んでました。じらすねぇ〜。
12位『モテキ』(「Baby cruising Love」)。
「♪恋の運命は〜〜〜!!」 Perfume登場Hooooooooooooo!!!!
ということですね。ドラマ版では曲だけだったのに映画版ではPerfumeが登場っていうアップグレード感も好きですよ。
『モテキ』でいうと、麻生久美子の告白シーンも大好きですね。あそこで森山未來がチャリ乗ってたのはドラマ版最終話ラストシーンと呼応してるのかな、とか思ってます。
13位『リアル スティール』(最終ラウンド)。
クズな父親のボクサー人生がATOMのシャドー機能によってリングの上で輝く、というね。涙でリングが見えない。
14位『レジェンド オブ フィスト』(怪鳥音)。
ドニー イェンがブルース リーに挑戦ということで、やはりこのシーンの高揚感はやんごとない。『チョコレート ファイター』でも似たシーンありますが、あっちも超アガりますね。
15位『探偵はBARにいる』(花嫁の復讐)。
ウェディングドレスと銃火器ってどうしてあんなに相性がイイんでしょうか。置き手紙を残し、捨て身で復讐を果たすってイイよねぇ。超燃える。
長いですね。あと2、3コやりたいんですけどね。サクサクいきましょう。
好きなクレジットベスト5
今年は印象的なエンドクレジットが多かった、ということで。が、年末にサイコーなオープニングクレジットがあったので、まとめちゃいます。
好きなクレジットベスト5
1 『猿の惑星 創世記』のエンドクレジット
2 『スーパーエイト』のエンドクレジット
3 『タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密』のオープニングクレジット
4 『ミッションインポッシブル ゴーストプロトコル』のオープニングクレジット
5 『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』のエンドクレジット
次点としては『グリーン ホーネット』のエンドクレジット。本編では全然飛び出さなかったのにエンドクレジットだけは景気よく飛び出してました。
1位『猿の惑星 創世記』のエンドクレジット。
2位以降の派手さはないものの、地球にウイルスが蔓延する様をただの線で見せるという意外性を推します。猿が勝つ、という結論が共通認識として成り立ってるからこその離れ業ですね。
2位『スーパーエイト』のエンドクレジット。
2011年のクレジットと言えばコレでしょう。自主制作ゾンビ映画の完全版! 撮影秘話をすべて知っているからこそ愛おしくて仕方ない作品でした。
3位『タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密』のオープニングクレジット。
タンタンの活躍をシルエットで描く。原作を知らない人への配慮としても機能してるのがスゴイですね。
4位『ミッションインポッシブル ゴーストプロトコル』のオープニングクレジット。
導火線オープニング復活! 過去作と違い、本編のダイジェスト映像を差し込むというのも意外でよかったです。ただ、このダイジェストのせいで「ジェレミー レナーはただの分析官かと思ったら・・・」ってフリがまったく意味を成してなかったですね。
5位『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』のエンドクレジット。
お馴染みの「あの夜なにをしてたのか」が収められた写真のスライドショー。謎解きをした本編をもう一度楽しめるというお得感が異常。
まだ続きます。飽きないで下さい。
嫌いなタイトルワースト5
ここらでちょっと悪口。昨今の映画は副題がクソなげぇんだよ!!という問題を見直す型ランキング。副題が酷いのか、改悪された邦題が酷いのか。
嫌いなタイトルワースト5
1 『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』
2 『ウォール ストリート』
3 『イップマン 序章』と『イップマン 葉問』
4 『三銃士 王妃の首飾りとダヴィンチの飛行船』
5 『ミッション 8ミニッツ』
次点としては『エンジェル ウォーズ』と『スコット ピルグリム VS 邪悪な元カレ軍団』ですね。どちらもガッカリな邦題ですが、一応内容的に間違ってはいないかな。『エンジェルウォーズ』の冒頭で天使が云々ってセリフあったし。
1位『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』。
最悪な本作はタイトルも酷かった。観てない人はわからないでしょうけど、劇中に「赤い砂漠」なんて出ないからね!! 「赤い砂漠」ってなに!!?
副題が長い、とかそういう次元じゃないです。意味がわからない。
2位『ウォール ストリート』。
改悪邦題。原題は『Wall Street:Money Never Sleep』。本作は『ウォール街』(『Wall Street』)の続編ということで、原題では副題が足されてるんですが、邦題だとタイトルが変わってねぇよ!という事態に。
3位『イップマン 序章』と『イップマン 葉問』。
原題では『葉問(イップマン)』『葉問2』なのにね。序章っていうと後から作られたエピソード1的な感じじゃないですか。結構悪質ですよね。どれもこれも『葉問2』を先に公開したのが悪いんだよチクショー!! けど観れてよかったよコノヤロー!!!
4位『三銃士 王妃の首飾りとダヴィンチの飛行船』。
副題が長すぎんだよ!!!
5位『ミッション 8ミニッツ』。
なんかダサい!!
後半ちょっとだれてきました。もう1コやらせて下さい。
エイリアンベスト7
今年観た映画の中で、数えてみれば7作も宇宙人が登場していたので思わずランキングに。
このエイリアン映画の乱立は、おそらく去年の『第9地区』の第ヒットが影響しているのではないでしょうか。個人的な予想ですが。『第9地区』と比較してみると楽しいです。
エイリアン映画として、ではなくあくまでエイリアン単体についてですので、御了承下さい。
エイリアンベスト7
1 『宇宙人ポール』
2 『スカイライン 征服』
3 『トランスフォーマー ダークサイドムーン』
4 『世界侵略 ロサンゼルス決戦』
5 『アイ アム ナンバー4』
6 『スーパーエイト』
7 『カウボーイ&エイリアン』
7作もあってシリーズモノが1つしかないのが特徴ですかね。おそらく『第9地区』『アバター』の大成功のおかげで「エイリアンは数字持ってるでぇ〜」と勘違いした人が多かったのでしょう。シリーズモノじゃなくても出演させる(CG等で描く)のに金のかかるエイリアンにGOサインを乱発したのでしょう。
7本のうち3本スティーブン スピルバーグが製作総指揮を務め、1本ではカメオ出演してます。スピルバーグおじさんは宇宙人に詳しいんだね。
1位『宇宙人ポール』
デザイン的にオリジナリティー0のグレイ型ですが、そこにセス ローゲンを当てるというのが素晴らしい。イギリス人のSFオタクの前に現れた宇宙人がいかにもアメリカのボンクラ(セス ローゲン)らしいというのがおもしろすぎました。
なんでもポールを描くために2000万ドル以上かかったらしいですよ。これはウィル スミスを起用出来る金額です。ウィル スミス出演のために2000万ドル、ポール出演のために2000万ドル、どちらの方がコスパが高いと思うかはあなた次第。(ワタクシは当然後者)
2位『スカイライン』。
ポールと違って人類に悪意しかないのが特徴ですかね。他の侵略者型エイリアンと違って、デザインや科学力に個性があったのがよかった。エイリアン侵略映画のキモですからね。
3位『トランスフォーマー3』。
地球侵略する人もいれば、地球人と仲いい人もいる。
まぁ、続編なのでね。新鮮味はないです。ただ、他のエイリアンが酷かったので繰り上がりに繰り上がって3位。
飛び出す金属生命体の皆様が見れたのは楽しかったですね。オプティマス司令官の脊髄引っこ抜きはトラウマです。正義の名の下に中東に「ヒャッハー!」と攻め込んだり、こいつら地球に置いといたらやべぇんじゃねぇの・・・・・・・?とか思います。
4位『世界侵略 ロサンゼルス決戦』
地球侵略型。『スカイライン』と違い、とある軍隊の主観視点で徹底されてるのでエイリアン自体にはさほど個性がない。
ただ、宇宙人とバトったらまず1匹生け捕りにして、解剖して弱点を調べる、というハードコアすぎる描写はトラウマ級です。
5位『アイ アム ナンバー4』
「実は俺 宇宙人で超能力が使えるんだぜ!」という少年の夢を叶えるための設定としてのエイリアン。見た目は完全に人間です。ナンバー4くんは両手が光ります。あんまカッコよくないです。
この手の設定だと、フツーは「イケてない僕だけどきっと秘められた力があるんだ」的な設定なんだけど、本作の主人公はエイリアンとして覚醒する前から充分にイケイケです。
6位『スーパーエイト』。
年間ベストではエイリアン映画中最高の6位だったはずの『スーパーエイト』がペケ2というのがこの映画をよく表してると思います。あの映画、エイリアンは全然重要じゃないよ!
大事なのはエル ファニングとゾンビとデブです。
7位『カウボーイ&エイリアン』
タイトルに「エイリアン」と入ってる本作がビリ。
エイリアンの侵略モノ×西部劇というおもしろくなりそうな設定ながらエイリアンがあまりに没個性。頭いいのか悪いのかよくわからない描写なのが残念です。
侵略型のダメエイリアンの特徴としては、地球を凌駕する科学力を持っているのにどいつもこいつも頭悪そう!っていうね。「エイリアンもいろいろ」と同じ種族の中でも違いを見せてくれた『第9地区』はそこらへんがうまいですね。
このエイリアン飽和状態は2011年で終わりかというとそんなことはなくて、来年は『バトルシップ』というこれまたエイリアン侵略映画が控えております。迎え討つはリーアム ニーソンやテイラー キッチュ率いるアメリカ海軍。なぜか浅野忠信も出るよー。『マイティ ソー』と違って日本語が聞けます。
そんなワケで。ベストシーン、ベストクレジット、ワーストタイトル、ベストエイリアンの4つでした。長々と失礼致しました。
失礼ついでなんですが、まだ続きます。あと1回だけやります。次はキャラ別のランキングということで。興味がございましたら。