北区の帰宅部

映画の感想を書きます(嘘&希望)

第84回アカデミー賞長編アニメ部門についてのあれこれ

 素人のオスカー予想記事ですよー。2011年にアメリカで公開された作品を扱う2012年発表のオスカーについて。
 所詮はオナニー記事なのでご了承を。

2012年アカデミー賞長編アニメ部門の予想 - 北区の帰宅部

 ↑以前、去年の10月に同じ趣旨のコトを書いたので、その続きと考えて下さい。ちなみに、その時はノミネートが発表されてない状況での予想だったので、今になって読む奇特な方は気をつけて下さいね。
 んで、10月の時の予想を振り返ると、『ランゴ』『タンタンの冒険』『ブルー 初めての空へ(Rio)』がノミネートで、『ランゴ』が受賞という予想でした。枠の数すら間違ってるというひっでぇ予想ですね。こんな辱めにあうくらいなら書かなきゃよかった。
 ただ、受賞に関してはフツーに『ランゴ』が取ると思いますよ。これは未だに揺るぎないと思ってます。ライバルだと踏んでたアレが落ちたのでねぇ。

 んで、先日発表されたノミネート作がこちら。5本。

 ドリームワークスアニメが2本もあるじゃねぇかよおおおおぉぉぉぉぉ―――――っっっ!!!!!!!!
 驚愕と歓喜にまみれました。うれしすぎる。10月の時の予想でも書いたんですが、ノミネートはしてほしかったけど、難しいと予想してたんですよ。それがまさかこんな結果になるとは・・・・・うれしすぎますよ。
 どうでもいいけど、猫が3匹もいますね。パンダは熊猫、『Une vie de Chat』の英題は『キャットインパリ』ですからね。空前のぬこブーム到来!

 落ち着きまして。この5選のおもしろポイントを1つずつ順を追って触れていきます。

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 まずはなんといっても、ピクサーの落選ですよ。これは史上初の大事件です。オスカー長編アニメ部門の歴史が動いたと言っても過言ではないです。
 ぶっちゃけ『カーズ2』がノミネートされるとは思ってなかったんですが、それでもそれが事実になると衝撃を受けざるを得ない。ピクサーの時代が終わったとは言わないまでもピクサー史を考えると上で1つの節目になるのは間違いないでしょうね。ピクサーの歴史というのは同時にディズニーの歴史とも重なるので、ウォルト ディズニーが率いた第1次、ジェフリー カッツェンバーグの第2次黄金時代に続くと見られているジョン ラセターによる第3次黄金時代も節目になりますね。

 オスカー的に考えますと、ピクサーの快挙は異常でして。オスカー長編アニメ部門が設立されたピクサーが放った長編作は9作。ノミネートされたのが8作。受賞したのが6作。チートすぎますね。
 こうして考えてみると、今までが異常なだけで、長すぎる確変が終わったって感じですかね。確変最後の作品が『トイストーリー3』というのはちょうどよかった気もします。

 今回を除いて、過去にピクサーが不在だった年は2つ。どちらもピクサーが作品を作ってなかっただけ。初のピクサー不在回、75回(02年作が対象)は『千と千尋の神隠し』が受賞した年なので日本人には馴染みがありますね。こうして考えてみると、ジブリがオスカー取れたのはピクサーがいなかったから、という風にも思えてきます。
 もう1つが78回(対象:05年作)の勝者は『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』。まさかのクレイアニメですよ。アニメ部門の多様性を象徴するような結果ですね。ちなみにこの年には『ハウルの動く城』がノミネートされてます。ピクサーがいたらノミネート落ちの可能性もあったワケですね。ジブリは運が良い。
 てなワケで、今回は史上3回目のピクサー不在回なので目が離せませんね。ピクサー不在回には非CGアニメが取るという流れは続くのか?

 ノミネートはされたが、受賞を逃したピクサー作は2つ。長編アニメ部門が設立された記念すべき74回(対象:01年作)。『モンスターズインク』は『シュレック』に敗れました。HAHAHAHA 笑いが止まらん(『シュレック』はワタクシの生涯ベスト級の作品です)。
 もう1つは、79回(対象:06年作)。『カーズ』は『ハッピーフィート』に敗れました。『カーズ』シリーズはオスカーにとことん嫌われてますね。そんな『ハッピーフフィート』の続編も今回の対象だったんですが、『カーズ2』と仲良く落選。
 と、過去にピクサー超えの偉業を果たしたのはたったの2作。それが今回、ピクサーが落選したことでノミネート作5本はピクサー超えを果たしたとも言えますね。スゴイことです。

 ちなみに、過去の受賞歴を見てみるとある傾向が見えてくる。『モンスターズインク』が敗れた74回にピクサー不在の75回、そしてピクサー不在の78回に『カーズ』が敗れた79回、とピクサーがオスカーを取らない回は2年連続してるんですよ。
 ただのこじつけですが、これをジンクスと考えると、来年のピクサー作『メリダとおそろしの森』はオスカーを得ることはない。そうだとしたら、次回のオスカーがまた楽しみじゃないですか。

 そして、ドリームワークスアニメーション(DWA)ですよ。ワタクシは完全にDWA派ですので。『カーズ2』に恨みはないし、駄作とも思ってないんですが、正直ピクサーの落選にはニヤニヤを禁じ得ませんでした。
 ピクサーファンの人はどう思ってるんでしょうかね。まぁ、今更オスカーとか取ってもありがたみがないんでしょうけど。だけど、「『カーズ2』は続編だしファミリー向けのエンタメ作だからノミネートされないだろうね」なんてクールに構えてたピクサーファンの人がいるのだとしたら、その理屈は通じませんよ。その理屈では『カンフーパンダ2』『長ぐつをはいたネコ』の方が断然不利ですからね。DWAはエンタメに走りすぎたためにオスカーに縁遠かったと言われてますから。

 DWAが2本同時ノミネートというのは2度目。77回(対象:04年作)に『シュレック2』『シャークテイル』が2本同時ノミネートを果たしています。ちなみにシリーズ作のノミネートは史上初。1作目も2作目が両方ともノミネートというのは『シュレック』と『カンフーパンダ』のみです。スピンオフの『長ぐつをはいたネコ』がノミネートなので、『シュレック』シリーズは3作目のノミネート。前人未踏の大記録です。
 ちなみに、初の2本同時ノミネートというのは75回(対象:02年作)のディズニーです。『リロアンドスティッチ』『トレジャープラネット』の2本。さすがはディズニー、腐ってもt・・・・・・・・(ゲフンゲフン)。まぁ、ジョン ラセター体制前の作品群ですね。ちなみに『リロアンドスティッチ』の監督はDWA作『ヒックとドラゴン』で前回ジョン ラセターの(監督じゃないけど)『トイストーリー3』と対決してます。オスカーでは負けたけど。

 オスカーにおけるDWAの歴史を見てみると、長編アニメ部門が設立されてからDWAが発表した長編アニメは18本。ノミネートが8本。受賞は初回の『シュレック』のみ。
 えっ、受賞1回って少なくね!? 『マダガスカル2』『カンフーパンダ』『シュレック4』あたりは受賞してもおかしくないクオリティーだと思うんですが。まぁ、この3本を差し置いたのが『WALL/E』と『トイストーリー3』という鬼のような高水準なので、公開年の運がなかったという感じですかね。
 受賞回数ではピクサーの足下にも及びませんが、今回のダブルノミネートのおかげで、ノミネート回数ならピクサーに並びましたよ。来年、万が一『メリダとおそろしの森』がノミネート落ちしたらDWAがピクサーを抜いちゃうかもよ。楽しみだぜー。

 DWAについては書き出すと切りがないのでこれくらいにして。『Une vie de chat』と『Chico & Rita』の非アメリカ陣営について。前者がフランス、後者がスペインだったかな?
 フランスはやべぇな。過去に『ベルヴィル ランデブー』『ベルセポリス』『イリュージョニスト』と3作もノミネートされてるよ。今回で4作目。日本はアニメ大国とか言ってますけど、オスカー的には『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』の2回のみですからね。フランスにダブルスコア出されちゃったよ。ワタクシは『イリュージニスト』しか観たことないんですが、美しくて非常に眼福な作品でしたね。ピクサー不在の年だったら受賞しててもおかしくないレベルだと思います。

 今回を除くと、非アメリカ作品は過去に8作ノミネートされてます。受賞は『千と千尋の神隠し』と『ウォレスとグルミット』のみ。まぁ、前述の通り、実力というよりはピクサー不在回に当たった強運の要素が大きいんですが。ちなみに非CGアニメの受賞作はこの2作だけです。

 『Une vie de chat』と『Chico & Rita』。どちらも非アメリカ、非CGアニメ。やはりオスカーに絡むにはCGアニメとは別のアニメらしい魅力が不可欠なのでしょうか。
 まぁ、当然予告を観る程度にしか本作のことを知れないんですが、どちらもおもしろそうですね。字幕なしの予告しか観たことないのでストーリーはわからないですが、CGにはないアニメの魅力が詰まってると思います。
 『Une vie de chat』は泥棒モノなのかな? ポップでエンタメっぽい雰囲気なので楽しそうですね。
 『Chico & Rita』はジャズをフィーチャーした作品ですかね。『Chico & Rita』は登場人物が大人だらけで驚きました。
 どちらも動く絵を見てるだけで楽しい。アニメのイイところですね。
 先述した通り、過去に2回あったピクサー不在回はどちらも非アメリカ、非CGアニメが受賞してるので、その流れが本物ならばどちらが受賞してもおかしくないですよ。

 ちなみに、ノミネートが有力視されていたチェコの『Alois Nebel』というアニメの予告も観てみたんですが、超おもしろそう!! なにこれ超カッコイイじゃないですか! アニメ版『シンシティ』と言いたくなるようなモノクロ&犯罪映画っぽくて。
 日本公開しないかなぁ〜。ノミネートされたら可能性が倍増したのに。残念だ。

 最後に。『ランゴ』ですね。まぁ、本作が受賞するんだと思います。
 今回の長編アニメ部門はモーションキャプチャーアニメ対決というのが目玉になると予想してたんだけど、『タンタンの冒険』がまさかの落選。大人の事情とかあるんでしょうかね。実写監督対決というのに注目してたんですが。
 『タンタンの冒険』が落選、ピクサーの落選、DWAが2本、非アメリカ作品が2本というサプライズがあったので、ちょっと『ランゴ』に対する、そしてモーションキャプチャーに対する注目度が薄れてる気がします。個人的にも薄れています。とはいえ、『ランゴ』が本命なのは揺るぎなく、このまま受賞すると予想は変わりません。
 ちなみに、DVD版だとなんかヘンテコな副題が付いてるんですけど・・・・・・・。ファック。誰だよ。オスカー取るかもしれねぇって作品にクソ寒い副題付けやがってよー。

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 ということで、受賞式が楽しみでならない長編アニメ部門についてでした。今回のオスカーって作品賞候補がちょっと地味だよねぇ。バランスを取るためにも『ハリポタ』あたりをノミネートさせてもよかったんじゃないかと思ってるんですが。それと、主演男優賞が思ってたんと違う。クルーニー、ブラピ、デカプー、ファスベンダー、ゴズリングという新旧イケメンパラダイスになると期待してたんだけどなぁ。
 てなワケで、二次元に期待しましょう。3D映画捕まえて「二次元」という表現も違和感ですが。


追記
 発表されました。『ランゴ』でしたね。じゅ、順当すぎる・・・・・・。フツーすぎてちょっと盛り上がらなかったかなという印象です。ノミネート発表の時が一番盛り上がったかな。