素人のオスカー予想記事ですよー。2011年にアメリカで公開された作品を扱う2012年発表のオスカーについて。
所詮はオナニー記事なのでご了承を。
2012年アカデミー賞長編アニメ部門の予想 - 北区の帰宅部
↑以前、去年の10月に同じ趣旨のコトを書いたので、その続きと考えて下さい。ちなみに、その時はノミネートが発表されてない状況での予想だったので、今になって読む奇特な方は気をつけて下さいね。
んで、10月の時の予想を振り返ると、『ランゴ』『タンタンの冒険』『ブルー 初めての空へ(Rio)』がノミネートで、『ランゴ』が受賞という予想でした。枠の数すら間違ってるというひっでぇ予想ですね。こんな辱めにあうくらいなら書かなきゃよかった。
ただ、受賞に関してはフツーに『ランゴ』が取ると思いますよ。これは未だに揺るぎないと思ってます。ライバルだと踏んでたアレが落ちたのでねぇ。
んで、先日発表されたノミネート作がこちら。5本。
ドリームワークスアニメが2本もあるじゃねぇかよおおおおぉぉぉぉぉ―――――っっっ!!!!!!!!
驚愕と歓喜にまみれました。うれしすぎる。10月の時の予想でも書いたんですが、ノミネートはしてほしかったけど、難しいと予想してたんですよ。それがまさかこんな結果になるとは・・・・・うれしすぎますよ。
どうでもいいけど、猫が3匹もいますね。パンダは熊猫、『Une vie de Chat』の英題は『キャットインパリ』ですからね。空前のぬこブーム到来!
落ち着きまして。この5選のおもしろポイントを1つずつ順を追って触れていきます。
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ぶっちゃけ『カーズ2』がノミネートされるとは思ってなかったんですが、それでもそれが事実になると衝撃を受けざるを得ない。ピクサーの時代が終わったとは言わないまでもピクサー史を考えると上で1つの節目になるのは間違いないでしょうね。ピクサーの歴史というのは同時にディズニーの歴史とも重なるので、ウォルト ディズニーが率いた第1次、ジェフリー カッツェンバーグの第2次黄金時代に続くと見られているジョン ラセターによる第3次黄金時代も節目になりますね。
オスカー的に考えますと、ピクサーの快挙は異常でして。オスカー長編アニメ部門が設立されたピクサーが放った長編作は9作。ノミネートされたのが8作。受賞したのが6作。チートすぎますね。
こうして考えてみると、今までが異常なだけで、長すぎる確変が終わったって感じですかね。確変最後の作品が『トイストーリー3』というのはちょうどよかった気もします。
今回を除いて、過去にピクサーが不在だった年は2つ。どちらもピクサーが作品を作ってなかっただけ。初のピクサー不在回、75回(02年作が対象)は『千と千尋の神隠し』が受賞した年なので日本人には馴染みがありますね。こうして考えてみると、ジブリがオスカー取れたのはピクサーがいなかったから、という風にも思えてきます。
もう1つが78回(対象:05年作)の勝者は『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』。まさかのクレイアニメですよ。アニメ部門の多様性を象徴するような結果ですね。ちなみにこの年には『ハウルの動く城』がノミネートされてます。ピクサーがいたらノミネート落ちの可能性もあったワケですね。ジブリは運が良い。
てなワケで、今回は史上3回目のピクサー不在回なので目が離せませんね。ピクサー不在回には非CGアニメが取るという流れは続くのか?
ノミネートはされたが、受賞を逃したピクサー作は2つ。長編アニメ部門が設立された記念すべき74回(対象:01年作)。『モンスターズインク』は『シュレック』に敗れました。HAHAHAHA 笑いが止まらん(『シュレック』はワタクシの生涯ベスト級の作品です)。
もう1つは、79回(対象:06年作)。『カーズ』は『ハッピーフィート』に敗れました。『カーズ』シリーズはオスカーにとことん嫌われてますね。そんな『ハッピーフフィート』の続編も今回の対象だったんですが、『カーズ2』と仲良く落選。
と、過去にピクサー超えの偉業を果たしたのはたったの2作。それが今回、ピクサーが落選したことでノミネート作5本はピクサー超えを果たしたとも言えますね。スゴイことです。
ちなみに、過去の受賞歴を見てみるとある傾向が見えてくる。『モンスターズインク』が敗れた74回にピクサー不在の75回、そしてピクサー不在の78回に『カーズ』が敗れた79回、とピクサーがオスカーを取らない回は2年連続してるんですよ。
ただのこじつけですが、これをジンクスと考えると、来年のピクサー作『メリダとおそろしの森』はオスカーを得ることはない。そうだとしたら、次回のオスカーがまた楽しみじゃないですか。
そして、ドリームワークスアニメーション(DWA)ですよ。ワタクシは完全にDWA派ですので。『カーズ2』に恨みはないし、駄作とも思ってないんですが、正直ピクサーの落選にはニヤニヤを禁じ得ませんでした。
ピクサーファンの人はどう思ってるんでしょうかね。まぁ、今更オスカーとか取ってもありがたみがないんでしょうけど。だけど、「『カーズ2』は続編だしファミリー向けのエンタメ作だからノミネートされないだろうね」なんてクールに構えてたピクサーファンの人がいるのだとしたら、その理屈は通じませんよ。その理屈では『カンフーパンダ2』『長ぐつをはいたネコ』の方が断然不利ですからね。DWAはエンタメに走りすぎたためにオスカーに縁遠かったと言われてますから。
DWAが2本同時ノミネートというのは2度目。77回(対象:04年作)に『シュレック2』『シャークテイル』が2本同時ノミネートを果たしています。ちなみにシリーズ作のノミネートは史上初。1作目も2作目が両方ともノミネートというのは『シュレック』と『カンフーパンダ』のみです。スピンオフの『長ぐつをはいたネコ』がノミネートなので、『シュレック』シリーズは3作目のノミネート。前人未踏の大記録です。
ちなみに、初の2本同時ノミネートというのは75回(対象:02年作)のディズニーです。『リロアンドスティッチ』『トレジャープラネット』の2本。さすがはディズニー、腐ってもt・・・・・・・・(ゲフンゲフン)。まぁ、ジョン ラセター体制前の作品群ですね。ちなみに『リロアンドスティッチ』の監督はDWA作『ヒックとドラゴン』で前回ジョン ラセターの(監督じゃないけど)『トイストーリー3』と対決してます。オスカーでは負けたけど。
オスカーにおけるDWAの歴史を見てみると、長編アニメ部門が設立されてからDWAが発表した長編アニメは18本。ノミネートが8本。受賞は初回の『シュレック』のみ。
えっ、受賞1回って少なくね!? 『マダガスカル2』『カンフーパンダ』『シュレック4』あたりは受賞してもおかしくないクオリティーだと思うんですが。まぁ、この3本を差し置いたのが『WALL/E』と『トイストーリー3』という鬼のような高水準なので、公開年の運がなかったという感じですかね。
受賞回数ではピクサーの足下にも及びませんが、今回のダブルノミネートのおかげで、ノミネート回数ならピクサーに並びましたよ。来年、万が一『メリダとおそろしの森』がノミネート落ちしたらDWAがピクサーを抜いちゃうかもよ。楽しみだぜー。
DWAについては書き出すと切りがないのでこれくらいにして。『Une vie de chat』と『Chico & Rita』の非アメリカ陣営について。前者がフランス、後者がスペインだったかな?
フランスはやべぇな。過去に『ベルヴィル ランデブー』『ベルセポリス』『イリュージョニスト』と3作もノミネートされてるよ。今回で4作目。日本はアニメ大国とか言ってますけど、オスカー的には『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』の2回のみですからね。フランスにダブルスコア出されちゃったよ。ワタクシは『イリュージニスト』しか観たことないんですが、美しくて非常に眼福な作品でしたね。ピクサー不在の年だったら受賞しててもおかしくないレベルだと思います。
今回を除くと、非アメリカ作品は過去に8作ノミネートされてます。受賞は『千と千尋の神隠し』と『ウォレスとグルミット』のみ。まぁ、前述の通り、実力というよりはピクサー不在回に当たった強運の要素が大きいんですが。ちなみに非CGアニメの受賞作はこの2作だけです。
『Une vie de chat』と『Chico & Rita』。どちらも非アメリカ、非CGアニメ。やはりオスカーに絡むにはCGアニメとは別のアニメらしい魅力が不可欠なのでしょうか。
まぁ、当然予告を観る程度にしか本作のことを知れないんですが、どちらもおもしろそうですね。字幕なしの予告しか観たことないのでストーリーはわからないですが、CGにはないアニメの魅力が詰まってると思います。
『Une vie de chat』は泥棒モノなのかな? ポップでエンタメっぽい雰囲気なので楽しそうですね。
『Chico & Rita』はジャズをフィーチャーした作品ですかね。『Chico & Rita』は登場人物が大人だらけで驚きました。
どちらも動く絵を見てるだけで楽しい。アニメのイイところですね。
先述した通り、過去に2回あったピクサー不在回はどちらも非アメリカ、非CGアニメが受賞してるので、その流れが本物ならばどちらが受賞してもおかしくないですよ。
ちなみに、ノミネートが有力視されていたチェコの『Alois Nebel』というアニメの予告も観てみたんですが、超おもしろそう!! なにこれ超カッコイイじゃないですか! アニメ版『シンシティ』と言いたくなるようなモノクロ&犯罪映画っぽくて。
日本公開しないかなぁ〜。ノミネートされたら可能性が倍増したのに。残念だ。
最後に。『ランゴ』ですね。まぁ、本作が受賞するんだと思います。
今回の長編アニメ部門はモーションキャプチャーアニメ対決というのが目玉になると予想してたんだけど、『タンタンの冒険』がまさかの落選。大人の事情とかあるんでしょうかね。実写監督対決というのに注目してたんですが。
『タンタンの冒険』が落選、ピクサーの落選、DWAが2本、非アメリカ作品が2本というサプライズがあったので、ちょっと『ランゴ』に対する、そしてモーションキャプチャーに対する注目度が薄れてる気がします。個人的にも薄れています。とはいえ、『ランゴ』が本命なのは揺るぎなく、このまま受賞すると予想は変わりません。
ちなみに、DVD版だとなんかヘンテコな副題が付いてるんですけど・・・・・・・。ファック。誰だよ。オスカー取るかもしれねぇって作品にクソ寒い副題付けやがってよー。
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てなワケで、二次元に期待しましょう。3D映画捕まえて「二次元」という表現も違和感ですが。
追記
発表されました。『ランゴ』でしたね。じゅ、順当すぎる・・・・・・。フツーすぎてちょっと盛り上がらなかったかなという印象です。ノミネート発表の時が一番盛り上がったかな。