北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ(2012年10号)の感想

 ジャンプです。『ブリーチ』の休載も読み切りも今週で終わりです。うれしかったり悲しかったりですね。そーいや、来週から始まる『ブリーチ』は最終章だそうですよ。随分前の目次コメントで、終わりを臭わすコメントしてたことがありましたが、あれから随分経ちましたね。さて、果たして『ブリーチ』の最終回はいつなのか? 賭けとかしたら楽しいんじゃないでしょうか。今年中はないかな。

 先日の『ジョージ ポットマンの平成史』でマンガにおける汗表現が特集されてました。平成以前の汗は勤労の象徴で讃えられてきたのに対し、平成時代の汗は忌み嫌われるものになったそうです。平成以前のマンガでは修行シーンや試合シーンでポジティブな汗が頻出したのに対し、平成時代では冷や汗といったネガティブな汗表現が中心になっているとかなんとか。果ては、平成時代の人気マンガには修行シーン自体が減少していると言っていたんですが、それは昔のジャンプマンガが修行バブルになってただけだと思うんですけどね。
 まぁ、そんなこんなで、今週のジャンプは汗表現に注目していきます。『ジョージ ポットマンの平成史』観てない人はすいませんね。

 本題。表紙&巻頭カラーは『バクマン。』。

バクマン。

 昨今の声優事情にまったく鈍いので、本作の亜豆パートが全然ピンとこないんですよね。声優ってマンガ家以上に雲の上の存在というか、実在するの?くらいの現実味。なので、「声優として実力がある」という表現がまったく理解できない。アニメは観るけど、声優に着目したことないからなぁ。『バクマン。』の対象年齢から外れてるみたいでさみしいです。
 声優事務所のシーン、酷くないですか? 先週の読み切りにおける芸能人描写と同じくらい寒いと感じたんですが。
 ちょっと前に出てきた新人声優さんが案の定秘密を漏らす。個人的にあの人は魅力的な女キャラになりえると思ったんだけど、単純なバカ女扱いしかされなそうだなぁ。やっぱ本作は女キャラの扱いが酷い。
 んで、亜豆にカレシがいるとかいないとかという騒動に発展ですね。処女だ非処女だとかいうアホくさいアレ。時事性があっていいんじゃないですか。ただ、本作でそのネタをやるのは意外と食い合わせが悪いと思います。だって亜豆は処女じゃん。それじゃ、声優オタの皆さんに叩かれたって声優オタが的外れってオチになっちゃうし。
 てか、女キャラの話にも通じるんだけど、本作におけるオタク描写がフジテレビ映画並みにクソ寒いですよね。
 声優事務所社長が困惑の汗。わかりやすい汗の使い道。

『トリコ』

 凍った池で釣りという扉絵は本編のことを端的に描いてるんですね。こういう扉絵の使い方は大好きです。
 先週がクリスマスかと思ったら今週は恵方巻き。どっちも季節外れ!!
 恵方巻きで占い。恵方巻きを奇抜な使い方すると、山里亮太みたいなことにならないかハラハラしますね。生放送中に品川がやってきますよ。めんどくさいことになりますよ。
 鍋池。水の底の昆布のせいで池の水は天然の出汁になってるそうですよ。テツandトモを思い出しますね。「♪昆布が海で出汁が出ないのなんでだろう〜」
 四天王が全員集合。サニーとゼブラのやりとりが楽しいですね。これは来週からも楽しみ。
 ラスト、会長が本気出すための準備としての食事。本作らしくて楽しいです。

『ワンピース』

 「2年後」になって2度目の船での移動シーン。ちょっと人数が多すぎてカオス。ゴチャゴチャしすぎてる印象ですね。とか思ったら上陸は4人だけだって。なるほど。上陸のくだりがリトルガーデンっぽいですね。
 ワノ国には侍がいるそうですが、ゾロって昔ブシドーって呼ばれてたよね。ブシドーと侍は関係ないの? ワノ国の概念じゃないの?
 ワノ国というと、スリラーバークでのゾロvsリューマを思い出しますね。リューマは作者の短編に出てきた侍キャラのゾンビだけど、ブルックの魂(影)が入ってるので戦闘スタイルはフェンシング。一方、今度の侍はマジモンの剣道を引っ提げた侍というワケか。楽しみですね。
 んで、パンクハザードに入ると竜がいたワケですが、たしかリューマが主人公の短編では空飛ぶ竜を斬る話だったんですよね。この竜とゾロが対決するかはわからないですが、今回の話でゾロは本格的にリューマ越えを果たすということなのかな。
 パンクハザードに入った一同はあまりの暑さで汗ダラダラでしたね。不快の象徴としての汗ですね。

銀魂

 ほぼ限りなく新キャラに近い姫様登場。下に敏感すぎるじいやが楽しいね。
 「デリヘル→地獄をデリバリー」のくだりが見事です。
 見廻の佐々木登場。スゴイ、現行アニメとのシンクロ。彼のガンカタのファンなんで、バラガキ編だけアニメ観ようと思ってます。
 レッドブルで缶蹴り、ステキですね。
 ラストコマで見事な汗。冷や汗ですね。

こち亀

 センターカラー。冒頭の都会の雪描写とか、雪にはしゃぐ子供描写とかかなり楽しかったんですが、犬が出てきたあたりから暗雲。
 飯屋だから犬はNGという全うすぎる理屈がラストにはなぁなぁに済まされました。気持ち悪い。子供と犬を甘やかす展開は大嫌いです。
 犬救出時、犬を連れての帰宅時にレモンが汗。これはハラハラの汗と同時に達成感も表してると言えるので、ネガティブ&ポジティブな汗。ネガポジ汗。

べるぜバブ

 ラブコメバトル街道まっしぐらですね。嫌いじゃないですよ。扉絵笑った。
 キスのことを知った各キャラの反応が楽しい。
 王子様のくちづけのミスリードは見事でしたね。膝ポンでした。オチの付け方が見事なのにギャグとして済ませるのが本作らしくてイイです。
 男鹿の失恋という結末ですね。これは意外な甘酸展開。
 キスのことをバラされた男鹿が焦りの汗。

ニセコイ

 アンジャッシュもビックリのすれ違い。中国だかのパクリで話題ですね。とはいえ、すれ違いコントの割には心の声での説明が多すぎるので、アンジャッシュの足下にも及ばないレベル。とはいえ、当然恋愛要素はアンジャッシュにはないのでまったく別の趣があってイイと思います。ハーレムマンガ主人公の必須スキルである「ニブチン」を取り入れたすれ違いという部分はおもしろかったですよ。
 すれ違いの事実に気づいたヒロイン1号が見事に汗ダラダラ。赤面と汗というのは初の組み合わせ。

『烈!!!伊達先パイ』

 読み切り。ギャグモノですね。タイトルのビックリマークが3つってめずらしい気がする。
 2つの意味での義兄弟はうまいですね。歴史に疎いんでわからないんですが、伊達正宗にBL(男色)的な噂はないんですかね? あったら本作の三角関係がもっとおもしろくなるのに。
 AKBの握手券は使い捨てのギャグかと思いきや、何度も使うトコはよかったですよ。まゆゆダッシュとかおもしろかったし。
 驚きや困惑の汗が多い一方、伊達が片倉性に興奮してる時の汗はポジティブな汗ですね。

スケットダンス

 「笑止」を理解できないヒメコに泣いた。これだからゆとりヤンキーは。
 漫研部員になるとメタ的に効果線を使えるようになるとか。ロマンらに対して理屈持ち込みやがった。めちゃくちゃだ。
 二次熟語のバリエーションが増えてくトコとかは笑ったけど、オチの付け方がすげぇイヤ。新聞部の妹が出てきて、二次熟語がクラスで流行るとか。ないわぁ。
 二次熟語が話しかける時に緊張の汗かいてましたね。

ハンターハンター

 まさかのセンターカラー。ナニカちゃんの扉絵が見事すぎるぜ。コレこのまま単行本の表紙にしたら?
 先週のジンの「やべぇな」は会長選挙云々ではなく、ゴンが会場に来ちゃうってことだったんですね。やられた。
 ゴン復活。先延ばしを一切せずにガンガン話が進みますね。ゴン復活より先にクラピカは出ると思ったんだけど。てか、キルアとアルカナニカがいないですね。なにがどうなってるんでしょうか。ゴンとレオリオの再会も十分感動的ですが、キルアとの再会シーンが気になるところです。
 アルカ(ゴンの救出)と会長選挙がどうやって絡むんだろうと不思議に思ってたんですが、見事にリンクしましたね。ゴンが選挙を左右する最重要人物だったとは。さすが主人公。あとはアルカナニカがどうなるか、ですね。あとイルミ、ヒソカ、パリストンの悪役陣。
 子がジンのことを一番信頼していたというのがなんとも見事な結末。
 アルカナニカと十二支ん&レオリオに夢中だったせいで、ゴンとジンが同じ場所にいるという事実にまったく気づかなかった。意外と興味持ってないのかもしれませんね。とはいえ、来週が楽しみすぎます。
 完敗の戌ちゃん汗かきまくり。「パチパチパチ」という拍手喝采の中の汗ということで、コントラストが利いてます。ラストにはジンが焦りの汗。

『クロガネ』

 『ジョージ ポットマンの平成史』で汗が崇高の対象から嫌われるようになった一因として、食の欧米化、肉食化のため汗が臭くなったと言っていたのですが。臭い汗といえば剣道ですね。そんなワケで本作には注目です。
 本編としては、「無意味だと思ってたあの修行にこんな効果がぁーっ!」という定番展開。ベタとはいえ、鉄板で燃えますね。
 ケンカしてた不良には実は全うな理由が、みたいな過去ってうざいですね。殴るこたぁないじゃんって話でしょ。そもそも心優しい不良っていうのが嫌い。まぁ、偏見に近いんですが。
 んで、汗。試合中に主人公が汗かいてましたね。運動による汗という全うすぎる汗描写がいよいよありましたよ。まぁ、剣道の汗の割には臭そうじゃないというのが少し問題かな。とはいえ、このポジティブ汗描写は貴重。

いぬまるだしっ

 「ゆでたまっ娘。」というNegiccoパロディー。「娘。」という部分はモーニング娘。も入ってるのかな? ・・・・・・てか、固有名詞に「。」が入ると文章が滅茶苦茶に見えるからやめてくれないかな。『バクマン。』も迷惑。
 売れたら終わり、ファン止めるというのはよくあるパターンですね。気持ちもわからんではないです。
 ゆでたまっ娘。が汗かきまくり。驚きや困惑の汗だけど、ライブ後なのでポジティブな要素もあるのかな。

『magico』

 タイトルがちょっとNegiccoっぽい。
 「箒も挟めば死体になる」、無理あるが百歩譲るとしても、箒が骨になるのは違くね!!?
 今回のオセロ、挟まれたら即死というハードコアな設定は楽しいんだけど、死んだら死体兵になるってのがよくないですね。死ぬというより変身っぽく見えちゃう。返事のないただの屍になった方が絶望感が増すのに。
 あと、ゴチャゴチャしすぎて、オセロがどうなってるのかがわかりにくかったです。
 汗ですが、「気持ちわりっ」と言われたお兄ちゃんが見事な汗。

黒子のバスケ

 『ジョージ ポットマンの平成史』ではスポーツマンガなのに試合中に汗を流さない作品が多いって言ってましたが、本作は見事に汗ダラダラですね。健全だと思います。
 一方、「鮮やかすぎて思わず見とれちまった」とか観客に言わせる演出はクソ寒いと思いますよ。鮮やかなのは見りゃわかるんで。
 ミ、ミラージュシュート・・・・・・・。ついに必殺技名を言いながらシュートし始めましたね。超能力スポーツ路線が強くなってまいりました。いわゆるバヌケ化。

『ST&RS』

 ケツじゃないですね。
 とはいえ、読んでる作品間違えたかと思うくらいにテイストの違う展開だな。初期の頃に予想した宇宙マンガとはまったく違う路線。
 そんなことを言いつつも、宇宙人との遭遇はテンション上がりますけどね。

『パッキー』

 ペケ2の位置。急降下したな。
 作者名のトコに付いてる冠が「熊本の今井メロこと」。クソ笑った。フルパワー!!
 「それが火を通すということよ」 「火を通す!!!」 のくだり楽しい。こういうトコが本作の魅力だと思う。

鏡の国の針栖川

 最終回?
 おもしろいおもしろくないはさておき、主人公が自ら先立って告白するという締め方は全うでイイと思います。成長ですね。まぁ、いろいろと急すぎて付いてけない感はあるけども。
 来週後日談があるの? じゃあ、今週のは最終回じゃないよね。

投稿コーナー

 2号の結果発表。総外れ。ちと悔しい。

日本一来て欲しくない家政婦決定戦!!

エロ本さがしのスペシャリスト。
(冥王フルートさん)

 母親かよ(笑)

ゲームしてると「ちょっと男子ー! 遊んでないで掃除手伝ってよ!!」
(眠れる子羊さん)

 小中学生が「男子」って呼ぶのはいいけど、それ以上の人が「男子」呼びすると気持ち悪いですよね。

プロジェクトA(アホ)
 ももクロのエビ反りジャンプというのは少年誌の投稿コーナーでネタにされるほどの知名度なのでしょうか。少年じゃないのでわからないのですが。
 パンパさんのイラストネタ。「アホほこ×たて 絶対に見破られない食品サンプルvs絶対に穴が開かない金属」が素晴らしかったです。吹いた。

アホトイレ。神様はいるけど紙様がいない。
(てるてる老師さん)

 誰がうまいこと言えと(笑) あと、ペンネームも笑った。

まおちゃん交換日記
 「進歩したことは?」みたいなお題。最優秀に選ばれてた赤嶺総理さんのネタが女性視点で新鮮でした。てか、女性なのか。ハガキ職人って全員野郎のイメージだったが。女性の卑屈ネタというのは素晴らしいです。この発想は男だけじゃないんですね。「11月22日 友達ののろけ話を笑顔で聞けるようになりました」 という内容のネタなんだけど、11月22日というのは良い夫婦の日だからか? だとしたら既婚者ののろけ話ということでパンチ力が倍増しますね。

目次コメント

 「爆裂1コマ漫画」。1コマギャグ。絵がオチになってるということで1コマらしいネタだったと思います。笑いはしなかったけど。このコーナー、やはり活路はギャグにあるのかな。

先週はインフルエンザ。今週はノロウイルス。ホント勘弁して欲しいマジで。
(『ニセコイ』)

 休めよ。無理してマンガ書かれても素直に楽しめない。

新年会に参加しました。秋本先生の最近観たアニメの話半端ねぇと思いました
(『黒子のバスケ』)

 やだぁ、興味あるぅ〜。観てる本数が多いのか考察が深いのか、どちらにしても聞いてみたい読んでみたい。

新年会に出席しました!どの漫画を描いてる先生も僕と同じ人間!夢が壊れました
(『ST&RS』)

 HAHAHAHA まさかのオチ(笑) その発想はなかった。卑屈でイイなぁ。この角度の発想は素晴らしいと思う。


 総括です。
 先日観た『ジョージ ポットマンの平成史』に感化されまくったので、今週のジャンプは汗特集という見方しかできませんでした。結論として、ベスト汗作品は『黒子のバスケ』ですね。ほぼ全シーンで汗をかいてらっしゃる。単なるスポーツマンガではなく、バスケというのが大事なのだろうか。一瞬たりとも気が抜けないという緊張感を汗が表現してるのかな。
 スポーツマンガだと『クロガネ』。一応汗かいてたけど、この世で最も汗くさいスポーツと思われる剣道の割には汗描写が控えめだった印象。スポーツマンガとして『黒子のバスケ』と比較すると汗の分泌量の少なさに驚く。剣道って試合ではそんなに汗かかないのかな?
 振り返ってみると、たしかにネガティブな汗表現が多かった印象ですね。驚き、困惑、焦り、この3つがほとんどだったと思います。マンガにおける汗表現、奥が深くておもしろいですね。

 では、MVPキャラを選んで、お開きです。次点から。

檸檬 『こち亀
 ギボシを変換するのが大変なので省略。冒頭の都会の雪に興奮するガキ、というシーンがとてもよかったです。が、後半の犬との話はどーでもいいです。

宇賀神牙王 『スケットダンス
 先週に引き続き『スケットダンス』の新キャラ。先週の文芸部ほどではないものの、こっちもよかったです。後半、二時熟語のボキャブラリーが増えてくくだりが楽しかったです。とはいえ、オチの付け方はこれまた好きじゃなかったです。

 んで、今週のベストキャラは。

パリストン 『ハンターハンター
 子(例外)。ゴンにしてもおかしくないんだけど、ゴンには全然魅力を感じなかったなぁ。主人公なのに。扉絵のナニカちゃん、鼻水のモラウ、歓喜のレオリオ、焦るジン、完敗の戌ちゃんのが魅力的でした。まぁ、個人の好みか。
 ヘラヘラしてないパリストンの真顔というのはインパクトありましたね。彼の本気を垣間見た気がします。「信じてますよ」という決めゼリフがとても悪役とは思えない。奥の深いキャラですね。唯一無二のジンのライバルといった感じですね。