北区の帰宅部

映画の感想を書きます(嘘&希望)

映画『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』の感想


R.I.P.


 すっかり感想書くタイミングを逃していた映画シリーズ。観たのは3月です。遅すぎですね。

 ちなみに、原作その他のホームズについてはほとんど無知です。底辺レベルです。ホームズはガイ リッチーの映画しか知らないんじゃないなぁ。
 犬のアニメは昔再放送かなんかをぼんやり観てた記憶はありますが、詳細とかわからないですし。

 あらすじ
ワトソンが結婚しました
アドラーが死にました
モリアーティーが出現しました

 まぁ、ガイ リッチー版ホームズの最大の魅力というのはロバート ダウニー Jr.による『アイアンマン』的なホームズ像、そしてワトソンとのコンビ芸でしょう。続編ということもあり、そこらへんが過剰になってる印象でした。ブロマンスを通り越してただのゲイだとか云々。
 前作での成功&『アイアンマン』シリーズの成功に伴ってホームズ像のセルフパロディー的なノリが強くなったんじゃないですかね。ホームズが前作以上に狂人でした。
 個人的にこの流れは『パイレーツオブカリビアン』のジャック スパロウを連想しました。1作目ではジョニデが作った半ば狂人のジャック スパロウ像が絶賛され、シリーズ2作目が作られて再登場した時にはスパロウの狂人ぶりに拍車がかかっていた、っていう。半ば狂人ヒーローの相方が超王道な男前、というのも両シリーズに共通してる部分ではないかと思います。もちろん、ウィル ターナーにはないブロマンス的コンビ愛というのがワトソンの魅力ではあるんですが。

 そんなブロマンス。ブロマンス映画の定番としては、男×男のコンビ(カップル)、その一方(or両方)には女性の存在、そして結婚(交際)という要素から成り立ってると思います。本シリーズもずばりそうですね。男友達とイチャイチャし続ける男の子の部分と、男の子の自分に別れを告げ異性との付き合いを始める大人の部分のせめぎ合いというのが定番コース。大体のブロマンス映画だと男の子の要素として趣味だったりバカ騒ぎが該当するんですが、本作だとホームズの探偵業というのが当てはまります。ブラザーとのイチャイチャが増していくと映画の中ではアクションが行われ、エンターテイメントとして機能していく。
 そんなブロマンス映画として重要なのが(女)ヒロインであるレイチェル マクアダムス演じるアイリーン アドラー。ホームズにとってのゴールであり、成長の印。それと同時に男の子同士の2人の関係性を促進させる役割も担っていて、アドラーのことをほっとけないホームズのことをワトソンはほっとけない。ここで、「ワトソン→ホームズ」の方向性を生まれるので、ブロマンス映画としても多面的になり、魅力が増す。まぁ、簡単に言うと、「あの女だけはやめておけ・・・」っていう『ルパン三世』の次元大介になるんですね。つまりはアドラーは不二子ちゃん。(関係ないけど放送中の『峰不二子という女』超おもしろいねですね)
 それだけ『シャーロック ホームズ』という映画において、ブロマンス映画においてアイリーン アドラーというキャラクターは重要なんですよ。

 とーこーろーがー。
 アドラー死んじゃったじゃねぇかよ!!!
 しかも、なんだよあの死に方。いくらなんでも酷すぎるって。ブロマンス映画においての役割とか関係なく、単純にシリーズモノとして前作のキャラをああいう雑な扱いするのってどうなの? 監督とかキャストが変更になったワケでもないのに。
 『タイタンの逆襲』もそうだけどさ、扱いが面倒だからっつって前作のヒロイン殺すの禁止! いなかったことにしてくれた方がよっぽどマシです。
 せめて、アドラーの敵討ちみたいな話にしてくれればよかったんですが・・・・ホームズはワトソンに夢中ですし。
 それと、「アドラーの死はハッキリと描かれてないから次作ではきっと・・・・」みたいなボヤかしとか余計にウザイから! あの流れでアドラーが死んでなかったらモリアーティーがしょぼすぎて今度はそっちがガッカリだよ!!

 そんなワケで、男の子が大人へと成長する証だったアドラーが死んでしまった。おまけにワトソンは結婚してしまった。
 結果、ホームズの狂人化は進み、ホームズ×ワトソンの関係性も、「ホームズ→ワトソン」の一方通行なものになってしまったと思います。もちろんワトソンに対してかまってちゃん化するホームズはかわいいですよ。キュンキュンしますよ。けど、それじゃホームズが変わらないですからね。成長しそうにないんですよ。ブロマンス映画の続編として、相方の結婚というのはすげぇおもしろそうな設定なだけに、本当に惜しいです。大人になってしまった相方と子供のままの主人公っていう対比になるじゃん。『スーパーバッド』でいうエスカレーターの向こう側に行ってしまったワトソンくん・・・・っていう構図とかサイコーじゃないですか。もったいないですね。
 なんか、映画でせっかく成長したかと思ったら、通常のテレビ放送ではサザエさん時空の中、永遠の日常を繰り返してる『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』みたいなガッカリ感でした。

 他に。おもしろかった部分。
 一番好きなのは林の中での逃走シーンですね。ガイ リッチー印のクイック&スローの連続で、チャカチャカした目まぐるしい映像がひたすらに過剰でトゥーマッチ。観ていて軽いトリップ感すら生まれるドラッギーな映像でした。
 その後、ホームズが自身の異常なまでの観察力、注意力に対して「これは呪いだ」と言ってました。つまり、あの林の情報量過多なドラッギーな映像なホームズの脳内映像ということなんじゃないでしょうかね。アドレナリンによって自身の力(呪い)が限界まで引き上げられた結果、ホームズの体感する世界がアレだったのではないでしょうか。

 もう1つ。モリアーティー教授。ぶっちゃけ前作の悪役の方がカリスマ性ありそうだし、強そうな感じはしたんですが、最後のシーンで度肝抜かれました。
 本シリーズ最大の売りとしては、ホームズの知性をアクションに昇華させた脳内シミュレーションでして。まぁ、これがタイトルのシャドウゲームでもあるんですが。最後の対モリアーティー戦でもこれが炸裂する。すると、モリアーティーが「それを使えるのはお前だけじゃないぜっ」と言ってモリアーティーもシャドウゲーム突入!!
 「瞬間移動が使えるのはお前だけじゃないぜっ」と言って瞬間移動空間内での格闘にもつれ込んだメタルクウラを思い出してしまいした。やはり『ドラゴンボール』的展開は燃える。


 そんなワケで、アイリーン アドラーに関する部分にさえ目をつむれば超おもしろかったです。楽しさは前作以上だと思います。やはりあの林の逃走シーンとモリアーティーとのタイマンシーンは何度でも見返したくなるレベル。
 シリーズはこれにて完結「?」といった感じなので、続編はどうなるんでしょうね。単純にモリアーティー教授出しちゃったから難しい気もします。無理矢理アドラーを復活させてホームズの成長を描くのもアリですかね。もしくは、「アルセーヌ ルパン」という映画を単体で作り、「ホームズvsルパン」という『アベンジャーズ』的なお祭り映画を作るのも手ですかねぇ。まぁ、とりあえずワトソンが出てくるならば、ある程度のレベルは安定だと思います。
 75点。

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