北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

映画『アメイジング・スパイダーマン』の感想

 日本公開されて数日が経ってますが、先行上映で観てきました。豊島園のIMAXでございます。素晴らしい3D映像に酔いしれたんですが、難点としては予告でやった『プロメテウス』が凄まじすぎたことやでぇ・・・・・恐ろしい子

 あらすじ
クモに咬まれます
ベンおじさん死にます
貴方の親愛なる隣人スパイダーマン誕生!!

 スパイダーマンが出てくる映画といえばサム ライミ版ですよ。体から白いネバネバをドピュドピュ飛ばす童貞が活躍するやつ。サム ライミ版はリアルタイムで追っかけてたし、『3』も含め大好きだったので、そのシリーズがなかったことにされて新シリーズが始まるというのはなんだか不思議な感覚です。サム ライミとかトビー マグワイアカメオ出演とかがあったらよかったのに。

 クモの糸。ライミ版では身体から直接出るのに対して、今回はピーター自作のウェブシューターから飛び出ます。よってライミ版みたいな精子感は薄いですね。代わりに今回のピーターくんは自作のためか、とにかくウェブを飛ばしまくってた印象。バトルでもピュンピュン、犯罪者捕まえるのにもピュンピュン、挙げ句愛しの女の子を引き寄せるのにも使ってる始末。
 そんなウェブピュンピュンが見ていて楽しくて仕方なかったです。バトル時において、ライミ版は殴る蹴るがメインだったと思うんですが、今回のではウェブをぶつけることでダメージを与えることが多かったと思います。中距離武器としてのウェブ。車強盗とのバトル時が顕著ですが、ウェブを飛ばす姿が一種の演舞的な見応えがあって素晴らしかったです。戦闘中に冗談を飛ばしたりしていて、あの車強盗戦は個人的なベストバトルですね。新生スパイダーマンの魅力が詰まった名シーンだったと思います。

 ライミ版で毎度涙腺を刺激されたのが、ニューヨーク市民がスパイダーマンを助けてくれるトコ。それが今回もあって、またも感動的でした。
 今回の協力シーンで今まで以上によかったのが、クレーンを動かしてくれることによって街が変形するというビジュアル。さながらニューヨークそのものがスパイダーマンを助けてくれるような映像で、いつも以上に感動してしまいました。
 街が変形することによって主人公が全力を出せる、というと『エヴァ破』のフライキャッチが思い浮かびました。ただ、スパイダーマンの特殊な移動方法がフィーチャーされてる点で『エヴァ破』よりも必然性は感じられますね。

 ヒロイン。ライミ版ではブスだブスだと言われていたキルスティン ダンスト。まぁ、個人的に『1』のMJは全然アリだと思うんですが。ただ、キャラ的にそんなにハマりはしませんでした。
 今回はMJから代わってグウェン ステイシー。ライミ版『3』にグウェン ステイシーは出てきましたが、『1』の段階からグウェン ステイシーの要素をMJに取り組んでいたそうです。『2』以降のMJは金髪ですし。
 まぁ、ともあれ演じるのがエマ ストーンですよ。猫目美人。たまらん。ちなみに、エマ ストーンは過去の出世作では赤毛が印象的ですが、地毛は金髪です。ジャド アパトーが「赤毛にしたら売れるよ」と助言したところ、これが見事に的中したそうです。『ヘルプ』でも金髪でしたので、赤毛にこだわるつもりはなさそうですね。
 そんなエマ ストーンがかわいいんですよ! 登場シーンすべてで魅了されちまったよちくしょう!! なんですかあれ、ニーソ、ポニテ、カチューシャに白衣、最終的に喪服って属性盛り込みすぎだろうがああああぁぁぁぁぁぁぁっ!!!! ありがとうございますっ!!

 ・・・・いや、マジでかわいすぎたんで、バカっぽい言葉しか思いつきません。ホント眼福でした。
 ただ、1つ見ていてノイズとなった要素もありまして。まぁ、これは完全にワタクシの心の不備なんですが。本作の共演がキッカケでピーター役のアンドリュー ガーフィールドとエマ ストーンは付き合ってるんですよね。来日時もなにかと見つめ合ってましたが。
 これはホントにワタクシの懐の狭さが問題なんですが、リアル恋人が恋人役やってるドラマを邪念なしに見れないんですよ。プレイに見えてしまう。簡単に言うと、リア充爆発しろ。イオナズン

 悪役。カート コナーズ教授。ライミ版でも片腕教授としては登場していましたが、新シリーズではいきなりのヴィラン起用。
 薬を打ったら怪人化というお決まりのパターンではあるんですが、めずらしいのがコナーズ教授のキャラクター。怪人リザードになった後も定期的に人間に戻る上、心が悪に染まってない。最後まで善意を勘違いしちゃった迷惑男、って立ち位置がブレてなかったのがおもしろかったです。リザードの顔もなんだかかわいいし。薬が入ったバッグを後生大事に抱えながら警察に撃たれるシーンでは「やめたげてよお!」と完全にリザードを応援してました。
 また、特殊能力がない怪力男なんですが、殺陣が独特で素晴らしかったですね。スパイダーマンの独特な戦闘スタイルと相まって他では見れないバトルになっていました。

 思ったことが多岐にわたるので、以下箇条書きです。

  • ベンおじさんが死ぬシーンでピーターがジュースをもらう(悪を助け利益を得る)ってのはライミ版よりも道徳的な要素が強調されててよかった。けど、まだ犯人にケリついてない・・・。
  • メガネ。ライミ版においては(スパイダーマンに対する)ピーターの象徴として機能していたのに、今回はパパパーカーの象徴になっていたのが印象的。またコナーズ教授がリザード化する時にメガネを外すので、知or理性の象徴でもあったのかな。「メガネ=知」って一周回って超単純だな。
  • メガネといえば、体育館でポスター描いてたメガネっ娘!! チクショー超かわいいじゃねぇか!!!
  • スタン リー御大のカメオ出演(これまたメガネ)。近年は出演ペースが激増していますが、今回は過去最高の仕事だったんじゃないでしょうかね。あの瞬間、劇場がドカンと沸きました。
  • おじさんの訃報を聞いて心配してくれるフラッシュ超イイヤツ! ホレた!!


 ということで、大満足ですよ。なにより3Dが素晴らしいです。IMAXはスゴイっす。3D良し、アクション良し、ヒロイン良し、もう文句ないでしょ。まぁ、続編ありきで作られたとしか思えない投げっぱなしの伏線はいらなかったかな。
 90点。

AMAZING SPIDER-MAN

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