北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の感想

ミサト「海賊王におれはなる!」

 ネタバレはあるけど、シリーズに思い入れはない、そんな感想になりますので御了承ください。
 まぁ、スタンスとしては、完全な後追い組です。『破』公開時にすごい評判がよかったので、ソフトが出た際に『序』→『破』の順で観たらハマりました。厳密にいうと『エヴァ破』にハマりました。『序』はそんなでもなかった。その後、テレビ版や旧劇場版も観ましたよ。
 ワタクシは、都市部で行われるエヴァvs使途の大怪獣バトルが好きなんですよ。なんかもったいぶって用語が連発するストーリーは全然わかりません。本編観るより解説読む方がおもしろいです。

 まぁ、こんなスタンスの人が『エヴァQ』を観るとどうなるか、って話ですよ。おもしろいワケがないよね。

 あらすじ
シンジ「カヲルくん‥‥ヌクよ!」
カヲル「らめええぇぇぇぇぇぇ!!」
シンジ「‥‥しっ 死んでる」

 まぁ、14年後、女に愛想を尽かしたシンジくんがホモに目覚めるって話でした。
 いつも通り、もしくはいつも以上に周りの人間がクソばっかりで、そのほとんどが女なのであの状況でホモホモしく迫られたらコロッと行く気持ちもわからいではないです。ホモへの過程としては、テレビ版より好きかな。

 『のだめカンタービレ』というマンガがありまして、ワタクシは途中まで読んだことあるんですが。
 音楽の才能だけは人一倍あるけど常識がないヒロインが、才能も常識もスキルもある男主人公に恋をするお話。2人は音大で出会いまして、ふとした流れでピアノの連弾をすることに。ヒロインの音楽には教育や常識がなく、自分が弾きたいように弾くのでメチャクチャ。しかし、男主人公は天才なので、そのメチャクチャなピアノにあわせて弾くことができる。ここで、初めて自分の音楽が他人と交わったことに快感を覚えたヒロインは恋に落ちる。
 っていうエピソードが最初にあります。なにが言いたいかっていうと、ここでのピアノの連弾っていうのはセックスのメタファーなんですよね。ヒロインは男主人公の天才的なフィンガーテクニックによってエクスタシーを感じるワケです。
 ‥‥ピアノの連弾はセックスのメタファー、ですよ。本作『エヴァQ』では誰と誰が連弾しますか、って話です。ホモホモしいですね。

 ホモについてはこれくらいにしまして、14年後が云々って件。まぁ、「『破』の14年後だって思うヤツは素人だね」的な考察はしません。「3作目なんだから2作目の続きに決まってんじゃん!」って考えです。
 ミサトさん。女海賊。見た目がハマってておもしろかったです。けど、ミサトさんはやっぱりクズだね。14年間の記憶がないのはわかってるんだから説明してやれよ。
 リツコ博士。あれは女を捨てた姿‥‥。もうバリタチにしか見えません。相手はマヤでしょうか。
 マヤ。ゲロ子ちゃんが強気な性格に、っていうのはわかりやすくていいですね。見た目もかわいかったです。
 ゲンドウ。目からビームまだー?
 冬月おじいちゃん。劇中、シンジにまともな説明をしてくれるのは冬月おじいちゃんだけ! おじいちゃん大好きだよー。
 鈴原サクラ。か、かわえぇ‥‥。なんですかね、あの『ポケモン』シリーズに出てきそうな外見は。『ポケモン』キャラから少しだけデフォルメを解除したらあんな感じになると思います。そんな若干違和感のある見た目が完全にタイプでした。妹属性、関西弁属性はいりません。
 加持さん。‥‥いた?

 「エヴァの呪い」でパイロットは年取らないそうです。「いつまで経っても『エヴァ』ファンはガキのまんまだな!」って意味らしいですよ。
 マリがゲンドウをくん付けで呼んだりして、「実はババアなのか?」って含みが生まれたのはよかったですよね。「エヴァの呪い」設定うまいと思いました。まぁ、『破』で「大人を巻き込むのは」云々って言ってたので、ババアじゃないかもしれませんが。

 まぁ、14年後という思い切りのよすぎる設定はいいんだけど、『破』の直後が見たかったのは隠し切れませんねぇ。
 それと、14年後設定の弊害としては、人がいない、都市がない、ってトコですよ。人がいないから今まであった「使途に負けたら人類は滅ぶ」ってサスペンスがなくなってしまいます。正直言って、「みんな死んでるからもうインパクト起きてもよくね?」ってヤケクソになりながら映画観てました。映画『バイオハザード』シリーズと似た感じです。人類がいなくなったらスケール小さくなってます。
 あとは、街がないんですよね。街がなかったら、「ビルを壊しながらのプロレス」が出来ないじゃないですか。ビルという対象物がないから「エヴァも使途もでけぇぇ!!」っていう高揚感がなかったです。

 あとは、アクションなど、映像的な見せ場の部分でアップが多かった印象ですね。なにやってるかわからなかった部分もしばしば。
 個人的な好みとしてはビームが見たかったですねぇ。いや、1回あったけどさぁ、ビームは出すトコが見えてこそのビームでしょう。その点『巨神兵』はよかったなぁ‥‥(ウットリ)。
 それと、グロがなかった。なんでー? グロやろうよ。「人間じゃないから規制入らないもん!」っていうグロ描写大好きだったのになぁ。アレか、マヤがゲロ吐かなくなったからグロ描写はカットされたのか(違)。一応カヲルくんの爆破シーンがグロに当たるのかもしれないけど、状況としては深刻なのはわかるけど、そんなにグロくはなかったよねぇ。まぁ、カヲルくんは人型だから規制入っちゃうか。関係ないか。
 マリが後方支援ばっかりなのもガッカリだなぁ。ピンクのエヴァとかすげぇ魅力的だったけど、全然見せ場なかったし。コード反転しないし。マリの好戦的な部分好きだったんですけどねぇ。アスカとのやり取りは楽しかったですがー。


 まぁ、エンドクレジットが終わり、予告が終わった直後の感想としては、「『巨神兵』おもしろかったなぁ‥‥(ウットリ)」って感じですね。アクションが全然ピンと来なかったのが個人的に痛いですねぇ。話がワケわかんなかったり、大人がみんなクズなのはいつものことなんですが。いつもみたいな使徒いないし。巨神兵と戦えばサイコーなんですけどね。
 ‥‥あ、そうそう。綾波レイがいなくなった、ということで『涼宮ハルヒの消失』と絡め、「綾波レイの消失」なんてタイトルで感想書こうとも思ったんですが、長門綾波っぽいため頭がこんがらがってしまいました。脳内で企画倒れ。
 40点。

映画『巨神兵東京に現わる』の感想 - 北区の帰宅部

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