北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

2012年映画ベスト20&ワースト10

 今年もいろいろと映画を観ましたが、とりあえず今思い返して、ランキング作ります。
 感想書けてない作品も中にはあって自分の筆無精っぷりに吐き気を覚える次第です。

 とりあえずベスト20です。10じゃ物足りない、ということで。
 今年はワタクシ70本観ました。その70本の中でベスト20という形になります。

 感想を書いてある作品に関しては、作品名のトコがリンクになっちょります。

 次点としては『スーパーチューズデー』『アーティスト』『アルゴ』‥‥と続きます。

 ベスト20を振り分けてみると、シリーズモノが13本、3Dが9本、邦画4本、アニメ4本。シリーズモノと3Dがやけに多いですね。どんだけハリウッドの大作を迎合してるんだ、っていう。
 逆に、非シリーズ、原作ナシという完全オリジナル作品はわずか4本。『レイド』『ミッドナイトインパリ』『モンスターホテル』『ロボジー』。ベスト10に入っていないというのがスゴイな。どんだけ既存のネタが好きなんだよ、オレ。

  • 1『マダガスカル3』
    • ランキングを作る時に真っ先に思いついたのがコレ、というか観た時から「今年のベストだな」と確信していました。そのくらいにハマった。エンドクレジットが流れてる間、あまりの興奮と感動に腰が抜けました。
    • ベスト20に9本もあった3D映画なんだけど、3D映画というジャンルにおいては完全に独り勝ちというか。独りだけ1周先行っちゃってるようなレベルでしたね。まぁ、3D的には『フラッシュバックメモリーズ』を観てないんでアレなんですけどね。劇映画の中では、ということで。
  • 2『アベンジャーズ
    • 2012年を代表する作品なんじゃないですかね。お祭り映画という感じで楽しすぎました。コメディー要素を忘れない、という『アイアンマン』にも通じるようなバランスが非常に好みです。
  • 3『エクスペンダブルズ2』
    • 前作である『エクスペンダブルズ』ももちろん好きなんですが、年間ベスト級とかそこまでのハマリ具合ではなかったんですよねぇ。それが蓋を開けてみたらエンタメ度増し増し、サービス精神増し増しでどっぷりハマってしまいました。
  • 4『スカイフォール
    • 少しは偏差値の高そうな作品になりましたかね。この流れの中では。
    • 単純なアクションというのもスゴイんですが、映像美という要素が格別ですね。『エクスペンダブルズ2』には本作の上海みたいな美し死にしそうなアクションシーンはないですからねぇ(あっちのが上だけど)。
  • 5『ONE PIECE FILM Z』
    • 興味ない人はところん興味のない、非常にオススメのしづらい作品。原作もクソ長いから基本情報も必要な事前情報もまとめられないですしね。
    • もちろんファン補正というのはガンガンかかってるんですが、こんなにファンの見たかったもの、そしてファンが見たことなかったものを見せてくれた本作には脱帽です。
  • 6『ホビット
    • スカイフォール』上海でのアクションとは対照的に、本作のゴブリンからの逃亡シーンはHFR(コマ数多い)や3Dという要素も合わさり、情報量がえぐいです。画面の中の小さな部分で超おもしろいことやってる、っていう。
  • 7『タイタンの逆襲
    • ホビット』の監督ピーター ジャクソンは3D映像に関して、「3Dカメラで撮影したから簡単だよ」と言ってたそうですが、本作は2D撮影のコンバート作品。
    • 3Dはある程度バカっぽいエンタメ映画と非常に相性が良いですな、と思い知りました。火山灰が画面の手前に降ってるシーンとか馬鹿馬鹿しいですが、超アガりました(馬鹿だから)。
    • ホビット』との共通点としては、巨大モンスターが出てくることですね。こっちはラスボスなので、その点ではこちらの方に軍配です。
  • 8『009 RE:CYBORG
    • また3Dかよ‥‥といった具合でしょうか。
    • 本作の3Dは、一部「すんげええぇぇぇぇ!!」となったシーンがあったのでよかったですよ。003が009を探索するシーンと潜水艦で透視するトコですね。
    • 高尚(げ)なテーマがあって、かったるく感じるところもあるんですが、アクションシーンは多めなのがよかったですね。
    • あとは、まぁ、ファン殺しな宇宙でのやり取りでして。心の中で「どこに落ちたい!」「どこに落ちたい!!」って連呼してました。
  • 9『SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』
    • 本作のことは大好きだし、感動もしたんだけど、ツイッターでの本作の公式アカウントのことが心の底から憎いので、なんとなく思い返す際にイヤな気持ちも湧いてくるのが本当につらい。てか、本当に嫌い。けど、作品は好きだから困った。
  • 10『おとなのけんか
    • ワタクシはゲラなので、映画館でも笑い声上げまくってしまうんですが、本作を観た上映回はどの客もバンバン笑っていてとても心地良い映画館体験でした。ゲロで劇場内が1つになりましたよ。
  • 11『マペッツ』
    • ブロマンス映画として新たな金字塔が出来たな、という印象。劇中歌われる「Man or Muppet」はブロマンス映画のアンセムです。
  • 12『レイド』
    • 超絶アクションと悪役のマッドドッグ先生のキャラ萌えという2本柱ですね。
  • 13『レ ミゼラブル』
    • 口パクではなく、撮影中の歌声を採用してるそうで、ライブ感あってヤバかったですね。ライブ感はあるんだけど、アップが多用されてて舞台とはまったく違った趣きになっているのがまたイイっす。
  • 14『ダークナイト ライジング』
    • 伝説が、壮絶に、終わった。
    • IMAXで観たんですが、もう映像と音の迫力がちょっとどうかしてましたね。震えました(音響のせいで)。
  • 15『ミッドナイトインパリ』
    • ワタクシは文学に関してはまったくの門外漢でして、多分100%のおもしろは伝わってないと思うんですよ。「えっ これ誰?」ってのも多かったので。けど、それでも文句なしにおもしろかったから困ります。
  • 17『モンスターホテル』
    • 有名フィクションキャラの集合モノなんですが、現代を舞台にしていること、フィクションキャラの現実における人気、というのを利用したラストの展開がツボです。
    • 最後のミュージカルシーンもサイコーでした(吹替)。
  • 18『ロボジー』
    • 和製『アイアンマン』、ただし完全なコメディー映画。
    • 「I am IRONMAN」ってセリフもちゃんと出てきますよ。トニー スタークのそれとはまったく逆の使い方で。
  • 19『ヒューゴの不思議な発明
    • 3Dがどうたら、映画史がどうたら、とかもいいんですが。クロエちゃんぺろぺろ〜、という楽しみ方も出来たので満足です。
    • 主人公よりも背でかいのがイイですな。
  • 20『長ぐつをはいたネコ
    • 「3Dエンターテイメントとはこの作品のことやでぇ〜!」と信じてやまなかったんですが、『マダガスカル3』を観て印象がかなり薄まってしまったのが残念極まりない作品。
    • 『ヒューゴ』『スパイダーマン』『RE:CYBORG』『タイタンの逆襲』が束になったって本作には敵わないんですよ。けどねぇ、『マダガスカル3』がそういうのの一歩も二歩も先行っちゃってたからねぇ‥‥印象が弱まっちゃってねぇ。


 続きましてー、2012年のワースト10です。
 1本だけ去年公開の作品があります。けど、DVD化はされない映画館限定の作品なので、2012年扱いさせてください。

 後で説明するけど、ただの駄作と、個人的なツボにハマらなかった作品、の2つに分かれます。

  • 1『王様とボク』
    • 心象風景やファンタジー描写でなかなか話が進まないのが本当につらい。なんかふんわりしたまま終わる作品って本当に嫌いです。
    • なぜ観たか。二階堂ふみが出てたからですねぇ。『指輪をはめたい』ですっかりやられてしまった組ですので。二階堂ふみはよかったですよ。かわいかったし(当たり前)。
    • 既存の男コミュニティーに入りきることの出来ない女、という羨望の眼差しを向けつつ、母性のような包容力も感じさせる二階堂ふみはよかった。大事なのでもう一度。二階堂ふみだけはよかった。
  • 2『荒川アンダーザブリッジ THE MOVIE』
    • テレビ版を全部観ちゃってさー、ブログで感想書いちゃったりしたもんだからって、映画も観に行ったんだけど。苦痛。前半がテレビ版のおさらい、新規カットなし、というのがマジ地獄。
    • 原作が周到に避けてきた(いる)金星人という要素をなんの捻りもなく採用してしまってて、単純につまんないだけでなく、映画化としてもダメじゃね‥‥。
    • あー、本作の監督が出演してる井上和香と結婚したとか。おっぱいに気を取られてるからこんなザマなんだよちくしょー。
    • けど、一番の犠牲者は結婚の馴れ初めが本作という井上和香ですね。お幸せにー。
  • 3『魔法少女まどかマギカ前編』
    • テレビ版の総集編というシステムに慣れてなかったです。マジでなんもないのか‥‥。早送りしながら観てる気分。
    • 後編よりも前編が好き、っていう人も多くてビックリなんですが。前編って物語の展開のおもしろさが光ってて、話知ってたら別にそんな楽しめなくない? マミは○○し、さやかは××だし、魔法少女は××になるじゃない。みんな死ぬしかないじゃない(これは後編)。知ってた。
  • 4『ピラニア リターンズ
    • 前作があんなにおもしろかったのは監督の手柄だったんですねぇ。
    • バカが死ぬのは見たいんですが、本作では普通の一般人が死ぬから、ただのディザスタームービーの出来損ないみたいでした。
  • 5『サウダーヂ』
    • 去年のだけどね。よくわかんなかったです。
    • 特別な見せ場もなく、話がどこ向かってるのかもわからず、話を追いかけるという作業でした。
    • 商店街のラップシーンはよかったし。ラスト、ラッパーくんがアレしちゃう直前に「莫逆の家族」がかかるトコはくっそカッコよかったです。
  • 6『裏切りのサーカス
    • 本作に関してはワーストに入れたけど、完全にワタクシの読解力不足。話がまるで理解できませんでした。キャラと名前が多すぎてまったくわからなかった‥‥。もはや観てないと言っても過言ではないレベルです。「えっ‥‥あぁ‥‥こいつが悪もんだったんだ‥‥」程度の理解。大変残念なおつむということを実感しました。
    • カメラワークとか画作りがいちいちカッコよくて、乗れたら年間ベスト級の作品になるんでしょうけどね。乗りたかった‥‥。
  • 7『桐島、部活やめるってよ
    • これは完全に好みじゃないです。学園生活というのは嫌な思い出も多くてですね。クソつまんねぇ学園地獄を見せられても落ち込むだけでした。別に自分が感情移入するキャラもいなかったから、「これはオレの映画だ!」みたいなことにもなりませんでしたし。あの学校にはオレがいないもの。
    • ゾンビのくだりも、「カメラ奪われちゃうよ?」くらいにしか思わなかったです。ていうか、ドラマの到達点で心象風景されると引いちゃうんですよね。これまた好みの話ですが。
    • 各キャラクターの心境とかはこれでもかと伝わってくるし、映画としてのレベルが高いのはわかるんですが‥‥好みじゃないです。
  • 8『魔法少女まどかマギカ後編』
    • 『前編』よりかはエンタメ要素やカタルシスを得られる部分が多かったので、こちらのがマシなんですが。「コネクト」がかかるところが本当に許せないです。映画にする気がないじゃない。
  • 9『エヴァQ』
    • サービス精神のない映画は嫌いです。
    • 詰まるところはワタクシの『エヴァ』耐性のなさが原因なのですが、穴だらけ、説明不足の話を見せられても、「クイズやってんじゃねぇんだから‥‥」ってドン引きです。
    • 街が壊滅しちゃったからエヴァのでかさが実感できないのが痛いですね。怪獣バトルに対象物は不可欠でしょう。
  • 10『SHAME』
    • 時間軸がグチャクチャになったり、極端に説明を排した作品なんですが、これまた「クイズかよ‥‥」って思ってしまいました。もうちょっとわかりやすい方が好みです。
    • けど、マイケル ファスベンダーとキャリー マリガンの全裸はサイコーだよね! 締まった身体の兄と、だらしない身体の妹、っていう2パターンあってサイコーだよね!


 はい。ということで、悪口失礼しました。ファンの方には申し訳ないです。
 ワーストの中でも4本は「出来がいいのはわかるんだけど‥‥」っていう但し書き付きです。『エヴァQ』はアクションの見せ場が多めだからまだマシ。『まどマギ』はテレビ版でいいや。その他の3本はホントどーしようもねぇな、っていう感じです。

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