北区の帰宅部

映画の感想を書きます(嘘&希望)

映画『LOOPER/ルーパー』の感想

2013年暫定ベスト!!(年始恒例)

 あけ、おめこ、とよろ。2013年の新作映画初めです。今年もどうぞよろしくお願いします。

 2012年の映画の感想についてですが、26本ほど書けてません。「映画館で観た作品は全部感想書こう」なんて思っていたんですが、年末になって「20本以上もあるとか無理だろ‥‥」と心が折れてしまいました。今年はがんばります。見捨てないでください。

 あらすじ
ハゲ「よぉ、俺」

 予告などで設定が紹介されて以降気になり続けていた「未来の俺ハゲてる」問題。これは観客がメタ的に楽しむネタだと思っていたんですが、作中でもハゲというのは非常に重要な意味があったので驚きました。
 映画冒頭、主人公が鏡見ながら生え際チェックしてるんですね。ハゲることを気にしてたのに、未来の俺はブルース ウィリス。笑いました。
 ハゲ映画として秀逸だったのが、「未来の自分殺害に成功していた後の30年」を一気に描くシーン。映画において時間の経過を表す手法というのはいくつもありますが、本作では時間経過を「ハゲ具合」で表現してるんですね。観てる最中、爆笑しながら納得してしまいました。ものすごく30年という時の流れを実感できるんですよ。

 タイムスリップのあるSFということで、話が複雑なんですね。同じ時間に2人自分がいるとどういう現象が起こるのか、観ながら頭を捻るんですが、それを本作では言葉を使わずに説明する。
 未来から来た男が(作品における)現代で逃走していると、突如として指が欠けていく。腕にはミミズ腫れで書かれた住所。恐怖におののきながらその住所に向かうと、手術台の上に置かれた過去の自分。
 というこのシーンで、未来の人間を捕まえるには過去のそいつを捕まえればいい、というルールが提示され、「過去→未来」の一方通行で使えるミミズ腫れ文字というアイディアもわかる。この後、過去の自分の行動は未来の自分の記憶になるので行動がバレる、というネタも出てくるんですが、拷問という肉体的な影響を先に出すことで、記憶という目に見えない影響というのもすんなり飲み込めました。

 例の拷問シーンもそうなんですが、人の死、殺人という描写がどれも凝っていて楽しかったですね。基本的に死、殺しの瞬間を見せないんですよ。画面には映らないけど、明確に死んだことがわかる。拷問の他に、血塗れの子供、無人のバイク、というものが画面に映っただけで「アイツ死んだのか」とか、「殺したな」とわかるようになっていて、おもしろかったです。見えないだけに恐怖も増長しますしね。
 そして、ほとんどの殺人で見せない演出をしていたのに、ラスト、あのキャラが死ぬシーン、殺すシーンではこの上なく明確に見せるんですよ。そのため、あの死が衝撃的だし、殺すことの覚悟が伝わってきて感動しちゃいました。

 個人的に、本作は大当たりで新年一発目ながら「年間ベスト10入るかも」という印象なんですが、本作は脚本がしっかりしすぎていて、伏線や布石が心底丁寧なんですよ。すべての展開に納得がいくようになっています。
 逆に言うと、「なんとなくこいつ怪しくね?」と無根拠に疑ってると大体当たります。映画の中では丁寧に根拠を呈示するので時間がかかります。だから、ミステリーとおかを観て「犯人簡単にわかったわwwつまんねww」とか言っちゃうタイプの人はひょっとしたら本作ハマらないかもしれませんね。ワタクシは「コイツだとは思ってはいたけど、なんかすげぇ!」と驚いてしまったクチなんですが。予想はできたけど、どれも腑に落ちるようになっててサイコーでした。


 普段映画を観ながら「脚本がうまい」とか「演出がすごい」なんてあまり考えないんですが、本作はうまいし、すごかったですね。猿でもわかるレベルの高さ、というか。脚本とその見せ方が見事だから話を理解しながら付いていくだけで快感でした。
 あと、主人公のことを誘う直前、ベッドの上でもぞもぞとスカートをいじるエミリー ブラントがくっそエロかったです。ベッドシーンもっと見たかったです。脱ぎNGなのかしら。
 90点。

ブラザーズ・ブルーム [DVD]

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 ライアン ジョンソン監督の前作。
 本作と同じ監督とは知らなかったんですが、観たことありました。詐欺師兄弟のコメディーなんですが、最後には感動しちゃいましたね。マーク ラファロ&エイドリアン ブロディーという一部ではものすごくウケそうなキャスティングがとてもイイです。
 菊地凛子が出てますが、セリフは「Fuck me」くらいですね。
 レイチェル ワイズがケツ丸出しで最強でした。ケツ見たい人は是非。