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マンガ『サイボーグ009』完結編(9話)の感想

マンガ『サイボーグ009』完結編(8話)の感想 - 北区の帰宅部

 少し遅くなってしまいましたが、今月もやります。
 映画『RE:CYBORG』の上映が終了したようで、DVD化されるまでの間はクラブサンデーでの完結編連載がメインになるんでしょうかね。まぁ、先日石ノ森章太郎の生誕75周年ってのが話題になりましたが。
 ‥‥って、アメコミ化のニュースもありましたね。正直言って酷いのが出来上がると思ってたんですが、意外とよさそうですね。今のところ発表されてるカットですと、007がカッコよかったです。ちょっと『RE:CYBORG』に近いかな。

 あ、そういえば2013年になって最初の更新ですね。完結編の舞台である2012年は終わってしまいましたが、気長に追いかけましょう。

 一応書いときますと、クラブサンデーで連載中の『サイボーグ009 完結編 conclusion GOD'S WAR』の感想です。タイトルが長くてタイプするのが一苦労です。小説版が販売中ですが、それのコミカライズという形ですね。

 んじゃ、本編の感想。第9話「サイボーグ005〜ガイアの都〜(後編)」でっす。
 物語の順に追ってグダグダといきます。

 扉絵。首吊ってる娘たち。前回のラストをなぞってるだけですが、見た目のインパクトがありますね。ドキッとします。

 005の神に対する考え方が冒頭でナレーションとして示されます。精霊をも支配する、わがままで残酷、とかなりネガティブな印象が綴られますが、「そんなのと戦うんかーい」と不安になりますね。完結編らしくて結構好きな導入です。

 部族の戦士6人が朱の化粧をしてジェロニモ化。個人的な好みもあるんですが、こういう「決戦前夜」描写って大好きです。超燃える。
 6戦士のアップ、そしてジェロニモのアップ、というコマの配置も相まって超かっこいいページですね。具体的に言うと7ページ目。

 決戦の舞台である遺跡を見開きで。002編の教会を思い出しました。
 遺跡が垂直ではなく、少し傾いているのが時の流れを感じさせると同時に、「なにか良からぬことが起きるんじゃないか」という不安な気持ちを掻き立てますね。地味に怖い。

 味方である見張りにもナイフ持って突っ込むジェロニモ。ここらへんから本編の物騒な感じが窺い知れますね。今回のジェロニモはとにかく血気盛んで、攻撃的で怖いんですよ。
 その流れで、いざ突撃。テントにいるおそらく下っ端の作業員を淡々と殺していく様がマジで不気味。とても正義とは思えない。
 遺跡突入後、ノリノリで殺しまくるジェロニモがさらに怖い。敵を倒すという構図なのに全然カタルシスがないですね。

 ほいで、ミッキー登場。右腕が失われているのが絵で伝わる、というのがマンガならではの魅力ですね。そして、残った左腕でワイングラスなんかを持っちゃうという余裕。なかなかラスボス感があって好きですね。今までの悪役の中ではベストかも。
 
 ミッキーさんの説明タイム。神であるミッキーさんが意図的に自殺を誘発していた、と。それは「俺たち神が仕組んだ」実験だそうで。人類皆殺し計画キター。
 先ほどのジェロニモの残酷ショーがあるため、「ジェロニモ=正義」という図式が揺らいでいるのと相まって、「正義とは一体‥‥」的な考えに陥ってしまいます。

 ジェロニモを殺そうとしたミッキーを殺す謎の炎。超常的な力を持つ敵の他に、味方してくれる超常的存在も登場、というのは003編にもあって定番になってる印象ですね。「敵じゃない神もいるのか?」ってのは002編でもありますし。まぁ、今回のは精霊で正体がハッキリしてる方ですが。
 他にも、敵が「手伝わないか?」と勧誘してくる展開も見覚えありますね。飽きと捉えるか、統一感と捉えるか、読者の好みが分かれるところでしょうか。ワタクシは後者。

 いよいよラスト。「精霊たちが助けてくれてよかったわー(チャンチャン)」的な雰囲気をブチ壊すラストページ。言葉は悪いですが、この台無し感、好きですねぇ。読んでて「はぁ!?」って声が出そうになる感じ。今までにない形式のオチで衝撃的です。小説読んで知ってたのにビックリしましたからね。やはり絵で見ると「なんじゃこりゃー」感も強いんでしょうか。まず、デカイって驚きもありますしね。

 ちなみに、小説版に書いてある情報を補足しておきますと、あれはマヤ文明ではククルカン、アステカ文明ではケツァルコアトルと呼ばれる鳥神の姿を擁していると。004編ラストの邪神クロウと見比べたかったんですが、004編は今公開されてないんですよね。単行本待ちか‥‥むむむ。
 それと、小説版では「先程のミッキーと同じ声がした」と書かれています。声に関する説明は小説もマンガも言葉に頼らざるを得ないので難しいところですね。一応、このマンガ版ではセリフの「相棒」の部分が強調することで、「こいつさっきのヤツだよ」という表現をしてます。逆に小説版では「同じ声」と表現してるので「相棒」を強調はしてない、と。小説とマンガの表現方法の違いが顕著でおもしろいですね。

 個人的には結構期待している次回予告はなし。まぁ、今回のラストページは衝撃度が強いので、そのままパッタリと終わるのもいいのかな。

 次回の006編「天空の食」は2/22。少し早いですね。楽しみー。

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