クラブサンデーにて2/22更新の完結編10話でございます。話数がいよいよ2ケタに突入ですね。早いもんです。
1週間近く感想書くのが遅れました。ブログ全体が遅れているのです。決して『009』熱が冷めたワケではないので、どうか見捨てないでください。
今月もいつも通り、クラブサンデーにアクセスしたら、ビックリ。
今回の作画は石ノ森先生の元アシスタントで、早瀬マサトの兄弟子・シュガー佐藤氏と石森プロが担当
と書かれているじゃないですか。早瀬マサトが消えた。事情はわかりません。とりあえず、今月から、もしくは006編だけ、という認識で合ってますよね? 先月が早瀬マサトだったという自信がないのですよ。しっかり確認してないので。先月分はもう読めないしなぁ。
まぁ、いいや。本編。
まずは、扉絵。006とブタであります。途方もなく高いどこか、というインパクトがありますね。005編の冒頭は面積的に超デカイ、というインパクトでしたが、今回は高さ。
2、3ページ目を見開きで、ってのは定番です。途方もない道のりをトボトボと進む果てしなさがよく出ています。そんな道をブタに歩かせてる006の性格も出てますね。文句言いながらだしね。
ほいで、回想。上海の飯店にて。東京じゃないよ。
謎の男、過去の男、不老不死の男、来店。そこから得た情報に006が食いつく。
今回のエピソードの特徴だと思うんですが、006がノリノリなんですよ。常に。今までの00ナンバーたちはどれも人や事件に巻き込まれながら神に近いものと遭遇するんですが、006に関しては、自ら首をグイグイと突っ込んでます。一応謎の男の来店がキッカケですので、巻き込まれてるとも言えるんですが、旅に出たのは006の好奇心故ですね。
どうでもいい話になりますが謎の男のセリフ、「ムービーの映る薄い箱。いや、壁か‥‥」がすげぇ新鮮でした。過去の人間がテレビを見てビックリ、という描写はいろんな作品で見かけられるんですが、「箱」じゃなくて「壁」と形容されるんですね。時代だなぁ。箱型なんて今ないですもんね。
ちなみに、謎の男が来店したのは2010年の5月。時期が明言されたのは初めてかな? 結構新鮮です。2012年に決戦があって、その前に各メンバーが神に近いものと対峙する、という話ですので、大体の時期はわかっていたんですが。
イエティの登場。これは「天使編」を連想せざるを得ませんね。007ではない。「天使編」の記憶から緊迫感が一気に増しますね。
イエティを含め、006以外の登場人物がすべてニコニコしている。ニコニコの理由がわからない、というのは本当に不気味。それを文章で説明することなく視覚情報で伝える、というのは小説版では出来ない表現ですね。
てか、今回の話、小説版との変更点が多い気がします。あそこが違って、ここがカットされてて、それが足されてるね‥‥みたいな細かい比較をする気が失せる程に。
んで、理想郷到着。食べ物も財産も全て郷人共有、って共産主義ですね。悪の不気味さを共産主義っぽく描く、ってのは定番ですな。今風ではないですが。
今回、006が炎を吐くのは1回。開かずの間をピッキングする際のみ。これは今までの中でもかなり少ない部類かな。
てか、火で鍵を開ける理屈がいまいちわからないです。中を焼き切ったってことらしいんですが、逆に開かなくなりそうで。
んで、オチ。冠でゾウでありヘビ。神々しい記号がてんこ盛りですな。こういう視覚的な衝撃というのは小説じゃ‥‥ってさっきも書いたか。てか、毎月書いてるな。語彙が貧弱、感想のレパートリーが枯渇、すべてワタクシのいたらなさでございます。
とはいえ、もう神々しいキャラ出てきちゃいましたね。テンポが速い。来月はどうなってしまうんですかね。ネタが切れちゃわない不安だったりもします。
まぁ、というワケで今月はこんな感じ。一番の印象はノリノリな006ですね。自らの意志で神に近づく006の姿が今までの00ナンバーにはなくて新鮮でした。
次回は、3/22ですね。まぁ、待ちましょうや。ではまた。
訂正
予告では3/22と書いてあったんですが、実際には3/8に更新されました。謎です。
サイボーグ009 完結編 2012 009 conclusion GOD'S WAR II second (角川文庫)
- 作者:石ノ森 章太郎,小野寺 丈
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/09/25
- メディア: 文庫