北区の帰宅部

映画の感想を書きます(嘘&希望)

映画『ローン・レンジャー』の感想

まさかの伝聞スタイル

 『パイレーツオブカリビアン』シリーズの夢をもう一度、という感じの本作。真面目なイケメンと変人役のジョニー デップ、というのも完全になぞってるように見えます。もちろん本作に原作があるのは知っていますが。原作についてはほぼ無知の状態です。
 監督のゴア ヴァービンスキーは『ランゴ』でアカデミー賞取ってるので、あの頃からグレードアップはしてますね。『ランゴ』も西部劇だし。
 ちなみに、ワタクシは『パイレーツオブカリビアン』シリーズの大ファンです。その上、「※ただしゴア ヴァービンスキーに限る」という感じでして。『生命の泉』は大嫌いです。なので、結構楽しみにしてたんですよね。

 本作は世界での売り上げがヤバイらしく、去年の『ジョン カーター』と同じようにネタにされることもしばしばですね。まぁ、ディズニーにはそれぞれを補填する『アベンジャーズ』『アイアンマン3』があるので大丈夫でしょう。ロバート ダウニーJr.最強伝説。

 あらすじ
俺の兄嫁がこんなに可愛いわけがない

 本作が始まって、いきなり度肝抜かれました。というのも、西部開拓時代じゃないですよ。1900年代初頭のどこぞの移動式遊園地が出てきて。「それなんて『オズ はじまりの戦い』?」って気分。そこで怪しいジーさんが少年に話を聞かせる、という形式でローンレンジャーの物語が語られます。しかもこのジーさんが素っ頓狂なジーさんでして、話す順序がたまにおかしくなり、少年がそれにツッコむ、という謎の形式。
 ワタクシ、これに乗れなくてですね‥‥。予告見た時点で「ポニョ、アーミー ハマー好きー!!」となっていたワタクシとして、「早くハマーちゃん出せよ」と開幕早々からどん底のテンションでした。
 また、本編が進んでいくと要所要所で、あのジーさんが顔を出すんですね。アーミー ハマーの活躍に心躍ったらジーさんが出てきて現実に引き戻されるというか(ジーさんも現実ではないけど)。しかも、少年が「えっ 話飛んでない!?」とツッコんだりするんですが、本当に話が飛んでるんですよ。もちろん、後で繋がるようにはなるんですが、フツーに時系列順で見たかったな‥‥という気持ちは変わらなかったです。
 それと、単純に本編が長すぎるのも難でして。アクション以外の部分が大変長いんですよ。本来はシンプルな話だと思うんだけど、無駄に複雑というか、回り道がすごかった印象です。ヘレナ ボナム カーターとか、まるっといらなかった気もします。
 キツかった点としては、他にジョニデのギャグ、というか本作全体のギャグですね。正直、ジョニデの変人相棒キャラ、というのが既視感マッハなので、『パイレーツオブカリビアン』で見たことあるようなギャグをやられるのはキツかったです。よく考えるとジャック スパロウと本作のトントは結構キャラが違うと思うんですが、印象としては「一緒じゃん‥‥」という感じでした。

 と、ネガティブな要素が多かったのですが、本作全体の評価としては難しくてですね。アクションシーンがとにかくサイコーなんですよ。サイコーすぎる。
 『パイレーツオブカリビアン』シリーズもそうですが、ゴア ヴァービンスキー監督作は舞台装置を利用したアクションがサイコーです。ラストのアクションシーンなんて本当にたまらなかったですよ。舞台が列車上なので、常に動き続けながらアクションが進行するんですが、列車が2台とそれを追う馬が複雑に絡み合うので常に新鮮なんですよね。まったく飽きが来ない。
 また、アクションシーンが始まると高らかに鳴り響く「ウィリアム テル序曲」がまたカッコよくてですね。妙に脳天気な雰囲気になって本作とマッチしてました。アレンジも決まってたし、久々にサントラ欲しくなりましたよ。ハンス ジマー最強伝説。
 ラストのアクションシーンの開始時、主人公が登場すると共に「ウィリアム テル序曲」がかかったシーンは、2013年で最も心躍った瞬間でした。

 キャストに関しては、やっぱりアーミー ハマーはたまらなかったです。長身で男前ってのはもちろんなんですが、声がイイっすねぇ。ジョニデに振り回されて焦って口数が多くなるシーンとかの声がサイコーでした。いつかホモに目覚めたらオカズにします。
 あとは、悪役のウィリアム フィクナーが別の意味で超カッコよかったです。小汚くて残虐で、というアーミー ハマーとは逆のベクトルの魅力が素晴らしかったです。ディズニー映画でまさか食人シーンがあるとは思わず、本当に驚きました。瞳越しだからってやっていいことと悪いことがあるだろ!(ホメてる)


 ということで、人に「おもしろかった?」と聞かれた時に返答に困ってしまう映画でした。アクションシーンは文句なく年間ベスト級なのですが、それ以外の部分がちょっと‥‥、って感じですからね。「もう1回観たいか」って場合でも同じく。テレビでやった時とかに、「アクションシーンは見たいけど‥‥うーん‥‥」となってしまいそうです。
 いつも全体的な何となくの印象で点数つけてるんですけど、今回は困った。いつも何の参考にもならない点数ですが、その中でも意味もない点数ですね。低いトコと高いトコの高低差がパネェッス。
 70点。

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映画『ランゴ』の感想 - 北区の帰宅部

ローン・レンジャー オリジナル・サウンドトラック

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