北区の帰宅部

映画の感想を書きます(嘘&希望)

『ザ・レイド GOKUDO』の感想

初日に観ると損をする

 前作大好きです。
 R18版を観ました。ボンヤリしてたら公開済みになってて「早く観ないとなー」なんて思ってたら、ツイッターで「R18やるかもよ?」みたいな話を耳にしたので放置してました。このやり方はちょっと好かんですね。そもそも出来レースっぽいし。熱心な人が損をするのはどうかと思う。
 新宿武蔵野館でやってた『イップマン』の企画を少し連想しましたけど(『2』を先に公開して○人集まったら『1』も公開するよ!)、今回の場合は同じ映画だから余計にタチ悪いですね。

  • あらすじ
    • 「潜入操作頼むわ 数ヶ月」
    • 「おk」
    • 「ごめんやっぱ2年」

 監督には本作の構想が何年も前からあったんだけど、金がないので、プロトタイプとして前作『レイド』を作り資金集めをした、って話は知っているんですよ。だからこれから言うことは的外れなんですけど。
 前作『レイド』の特徴といえば、映画全編ずっとアクションしてる点じゃないですか。ジャンル映画でもここまで割り切ってるのは相当めずらしいと思います。そのアクションが超高品質、というのもありますが。話や舞台をシンプルにしたのは、プロトタイプとして作られたせいだと思うんですけど、そのシンプルさが印象に残りすぎて、『レイド』といえば「全編アクション尽くし!」という印象が付いてしまったのも事実。つまり、続編である『GOKUDO』に対しては、「話が複雑‥‥」という印象を抱いてしまいました。矛盾してるとは頭ではわかってるんだけど、やっぱ前作みたいなシンプルさを求めてしまいました。難しいですな。逆に、『3』があるならば、もう慣れたのでそういうノイズなしに楽しめるかもしれない。
 上映時間2時間半ってのも面食らったし、観終わった後に「ヤクザ戦ってねぇ‥‥」って思っちゃいました。エンケン超かっこよかったですけどね。
 ヤクザもそうだし、アクション的な意味でキャラの立った人が中盤?終盤?にならないと現れないってのも少しアレだったかもしれません。ベースボールバットマンとハンマーガールのことなんですけど。とりあえずこの2人はサイコーでした。

 マッドドッグ先生が生まれ変わってた件。出てきた瞬間に物語関係なくテンション上がったのは間違いないです。ナタ持ってるのに全然使わない、というアクションもすごかったです。「早く使えよww」からの「標的に以外には使わない優しい人なのね‥‥」という人物説明にもなってたのもスゴイ。
 そんなマッドドッグ先生が死んでしまうので超悲しかったです。マッドドッグ先生を殺すことで「前作よりも強い敵ですよー」という演出意図はわかるんだけど、幸せになってほしかったなぁ。

 前作では2人がかりでようやく倒したマッドドッグ先生を独りで殺す混作のラスボス。キラーマスターでしたっけ? 主人公が初戦で負けてしまうのも納得です。
 そしてラストの再戦ってのが超熱くてヤバイ。互いに相手が強敵だということを理解しているので、いきなり襲いかかるようなことはしないで、ジリジリと詰め寄っていって‥‥という緊張感がヤバイ。ちゃんとした構えから始まるアクションっていうのは本作では唯一かな? なので「シラットの実力者同士の対決」という感じがビンビン。
 そんなキラーマスターが愛用してる武器がカランビットナイフ。詳しくはないんですが、殴りながら切ることが出来る、みたいな印象。なので、ナイフを使い出してからも、アクションのタイプがガラッと変わるワケではないんですね。素手で殴り合ってた頃の上位互換としてのステージ2という感じ。
 そんなナイフ使い始めてからスゴイんですよ。まーサクサク切られるわ、ナイフ奪って切るわ。ナイフの性質なのか、実力が拮抗してるので深く切れてないからなのか、メチャクチャ切れてるのに全然死なないんですよ。このゾンビっぷりには驚きましたね。正直アクションシーンを鑑賞する集中力が切れそうなくらいに続いてました。
 キラーマスターを倒した後も、少しだけ物語は残ってて。マフィアのバカ息子を殺すんですよね。正直この息子のバカっぷりが個人的は度を超してたので、「もうちょっと苦しんで死ねばいいのになー」とか思ってしまいました。2人の間には友情めいたものが芽生えてたので悲劇的な味わいもあったのかもしれませんがー。

 ハンマーガール。トンカチアクション、それも美女が、ということとで大好物に決まってます。なんだけど、アクションが始まったら、「トンカチのそっち側使うかい!!」という衝撃。まさか釘抜きの方をあんなに駆使するとは‥‥。
 ハンマーで敵の頭をガツン、ってだけでも痛々しいのに、釘抜きの方で顎をブスゥッ!ですからね。マジでビビった。

 世間的にもハンマーガールが大人気ってのはわかるんですが、個人的な推しメンはベースボールバットマンです。あのボンヤリした顔つきとパーカーというルックス、そして野球をモチーフにしたアクション、というボンクラ臭が漂ってるんですが、その華麗なアクションには魅了されました。なんですかね、あのバットさばきは。単なる棒術や剣術とは別のものに見えました。それこそナタとか本シリーズでは頻出武器なんですけど、全然違いますよね。あのバットさばきは華麗すぎて、もはや芸術ですよ。関係ないのはわかってるけど、初めてライトセイバーを見た時の感動が甦りました。強さ、カッコよさも強烈なんだけど、美しさも感じてしまうというか。
 そして、そっからの殺人ノック。いや、やるとは思ってましたけど、いざやられると、ものすごいバカバカしくてw 笑いつつも「待ってましたー!カッケー!!」って感じ。
 そんなベースボールバットマンは死に様まで100点でした。顔面にバットめり込みすぎぃぃぃぃぃ!!!!


 ということで、大変おもしろい映画でした。「ちょっと長いかなー」とか感じたのも事実ですが、よくよく思い返せばこれでもか!というくらいにアクションがてんこ盛りなんですよね。大好物だよチクショー。
 カーアクションとか完全に想定外でしたが、クオリティーが高くてマジビビりました。
 90点。