リーアム ニーソン主演、誘拐、「殺したら殺す」というダサキャッチコピーの3つしか事前情報がありませんでした。映画館行くのが先に決まってて後から映画当てはめたパターン。
ぶっちゃけ「『ランオールナイト』だけでいいかなー」とか思ってました。なんだけど、結果的には『ランオールナイト』よりも好きだったかもしれないw
- あらすじ
- 「嫁が誘拐されたから助けてくれ」
- 「うーん‥‥」
- 「娘が誘拐されたから助けてくれ」
- 「よっしゃ、電話貸せ」
オープニングが素晴らしかったです。オープニングがいい映画はもうそれだけで傑作なんじゃないかな、とか言いたくなるレベル。
リーアム ニーソンが飲んだくれてると突然銃撃戦。「オレの見たかったリーアムニーソンきたー!!」という感じでアガるんですよね。まぁ、後から考えたら非常に嫌なシーンなんですが。
んで、タイトルが出てきてクレジット。金髪の女性が撫で回されてる様がアップで映されるんですが、客としてはサッパリわからない。「恋人かな?」とかのんきに思ってたら、女性の口にテープが映ってビックリ。そのまま本編突入ですよ。これはたまげた。まんまと引き込まれましたよ。
ストーリーが進むと共に、オープニングの真相が徐々にわかっていって、そっからの娘誘拐。完全に降りる気になってた主人公が少女と聞いて一気に乗り気になるんですね。贖罪というチャンスというワケで。こっから主人公がガンガン能動的になるので燃えます。電話で宣戦布告するんですけど、ここがカッコイイんですよねぇ。
ただ、『96時間』が好きすぎるためリーアム ニーソンが電話に出るだけで「お父さんキター!!!」って脊髄反射してしまった部分も大いにあると思いますw 主人公とは関係ないとはいえ、娘の誘拐事件ですからね。連想しちゃうのは仕方ないでしょ。
事前情報が全然なかったの大きいんですが、オープニングがあんなだからアクション映画だと思うじゃないですか。違うのね。まぁ、原作が有名なシリーズらしいので、知らないワタクシがバカなんでしょうけど。
もちろん要所要所で銃撃戦とか殴り合いとかあるけど、別にそれがメインの作品ではないですね。ミステリーというか、ハードボイルドというか、探偵モノというかそんな感じでした。まぁ、『96時間』路線のアクション映画の心構えだったので少し戸惑いましたけど、逆にその落差が魅力的に思えてきたんですね。バカなんで言葉見つかりませんけど、雰囲気がステキ。『96時間』のリーアム ニーソンだったらすぐに解決して短編映画だったろうな、という感じなんですけど、『96時間』のフィクションラインがおかしいだけなので問題ないです。
誘拐犯の容赦ない猟奇ぶりも本作の魅力ですかね。完全に頭のおかしい人なんだけど、少し人間味を感じさせるような部分もあったと思います。コンビで仲良く飯喰うシーンがあったり、主人公の挑発にめっちゃキレてたりして。この基地の外と基地の中を行ったり来たりする感じが独特でおもしろかったですね。
関係ないけど、本作みたいな事件が現実で起きたら、犯人たちの裏ビデオ好きって趣味が過剰に騒がれた挙げ句ホラー映画が叩かれるのかなぁ‥‥とか勝手に思ってたら勝手にげんなりしましたw
ということで、終わり。完全にスルーするつもりだったんですが、思わぬ当たり。『ランオールナイト』も相当好きだけど、個人的には『誘拐の掟』派かなぁ。
80点。
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『ラン・オールナイト』の感想 - 北区の帰宅部
ほぼ同時期に『96時間』を連想させるリーアム ニーソン主演作が公開された、ってスゴイ話ですね。