北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

『生徒会役員共』345話の感想

『生徒会役員共』344話の感想 - 北区の帰宅部

『生徒会役員共』12巻の感想 - 北区の帰宅部

 先日ようやく12巻の感想も書きましたのでよろしければ。

 マガジンって『生徒会役員共』以外ほとんどスルーしてるんですけど、今週は『生徒会役員共』の前後にページにキスシーンがあって笑いました。キスシーン自体毎週あるもんでもないだろうに、その上頭とケツに1つずつってスゴイ。謎の役満感。

 そんなこんなで#345。単行本の記事書いたんでついでに言っておきますけど、単行本とマガジンでの連載では話数カウントがずれてます。長年といっていいレベルで放置されてるので「気づいてはいるけど‥‥直すのも今更だし‥‥」みたいなノリなんだと思います。こちらとしても「別にどっちでもいいか‥‥」という境地に達してきました。
 ともかく、うちのブログでの話数はマガジン準拠ですよ、という注意書き。出来れば毎週書くべきなのかもしれないけど、さすがにめんどい。

 改めまして#345。扉はムツミですね。やったねシノちゃん。
 本作の扉は衣装の魅力もありますけど、各ポーズもいいですよね。なんというか、それぞれのキャラにふさわしいものになっているというか。「扉なくしていいから4コマ増やしてよ!」とは決して思えない魅力があります。
 ちなみに、今週英稜の交換留学の件はありません。事後的に語られる可能性はまだあると思うんだ‥‥多分‥‥ひょっとしたら。

 会長のやんちゃタイム。2週連続ですな。どんだけ溜まってるんだ、というよりはやんちゃタイムを定期的にやっているうちにそれ自体が習慣化してしまった、とかそんな感じなのではないか。当初の目的からは離れて、やること自体が目的化してる、とかなんとか。
 今週のやんちゃは落とし穴。しかし、安全面を考慮して足首ほどの深さ。やんちゃと言いつつやんちゃに振り切れない感じが会長クオリティーですね。最悪でも軽く転ぶ程度。
 そんなブレーキが一切ないのが横島先生でして。横島先生の落とし穴は一度入れば確実に堕ちる、と意味深。普通の落とし穴と違って入れるまで大変そうだと思いました(小学生)。

 タカ茶はほとんど出涸らし。いつもは背景的に出てくるお茶に意味を持てるってのが少し意外。意外というか、茶葉を使ってるとかそういうリアリティーの部分がやたら新鮮でした。なんというか、そこに着目するのか、みたいな。
 聞き間違いアリア。会長のやんちゃタイム以上に期間の長い恒例行事な気がする。というか、ボケキャラ全員がやっているような一大ジャンルなのか。
 タカ兄のお茶で聞き間違いというと、先日のタカ執事であった「勃たないと挿れられません」を思い出します。お茶って奥が深いw

 会長、幼稚園で歯磨き教室やるってよ。「ペロッ‥‥これは次回への布石!」とも思いましたが、先週の交換留学がスルーされてる現状を見るとコレもないのかなぁ‥‥とか思ったり。次回への布石となるネタは4ページでやる、みたいなルールがあるのかもしれない。大体ラストのネタでやってスズあたりが「つづく」とか言って終わりそうじゃないですか。
 歯磨き教室ではお馴染みの例の模型‥‥の代用品がひどいw その業界に精通してるワケじゃないですけど、たしかに昨今のオナホシーンはとち狂ってるようなアイディアが次々に実現しているイメージがあります。いや、正気を疑うようなアイテムはもっと高レベルで存在するので口をモチーフにしたものは全然序の口なのか‥‥。
「反対の人は挙手」の結果。意見が割れたことに驚いてましたけど、メンツを考えたらそりゃ割れるだろ。多数決が必ずしも正しいとは言えないという好例ですなw

 3ページ目の2本は連結でムツミ。やったねスズちゃん。
 前半は弁当がないタカ兄にムツミが弁当を分けてあげる話。こういうシチュエーションで何が見たいかって言えば、やっぱこの話を切り出すムツミの姿じゃないですか。それがこのネタ。かゆい所に手が届く素晴らしい内容だ‥‥。
 まぁ、ボケ意識が皆無なムツミだけど、しっかりオチがあって4コマになってるからスゴイですね。扉のアオリにもあったけど、今回のムツミネタ2本は大食漢と怪力をそれぞれ扱っています。ムツミだとピュアネタでも作れるけど、今回におけるピュア要素はあくまでも土台。「ムツミだったらただのロマンスになってしまうじゃないか‥‥」という読者の印象を裏切る大食いオチ。素晴らしいですね。
 さらに素晴らしいのは中里さんの存在ですよ。今回のツッコミはタカ兄ではないのです。あのツッコミをタカ兄がしてたら、ムツミに対して少し棘が生じてしまいますよね。意識的にボケをぶっ込むキャラに対してだったら別に気にならないけど、ムツミに対して言うと「ちょっと酷いんじゃないのかい」という全国のムツミスト発狂という阿鼻叫喚の地獄絵図に‥‥!(大げさですねハイ)
 これは考えても意味がなさそうではあるんですが、なんで中里さんがあの場にいたのか、という件。あのセリフ的に、ムツミの目的を知って生徒開室まで同行した、というワケではないですよね。いつも教室で一緒に昼飯食ってるムツミが今日は弁当もってフラフラとどこかに出かけたからとりあえずついて行った、とかだと悪くないと思うんですよ。「仲良いなお前ら(ニヤニヤ)」的な楽しみがあるじゃないですか。

  • 追記
    • この場面、生徒会室じゃなくて普通に教室か‥‥なぜ間違えたんだ‥‥

 ムツミ弁当を食べたタカ兄の「いいおヨメさんになるよ」。これは将来の夢を聞かれたムツミ「おヨメさんです」「まぶしい‥‥」という以前にあった話をタカ兄が覚えていたのかどうかで印象が随分変わってくると思います。覚えていたんだとしたら、ムツミが言われて一番喜ぶ感想を言った、ということじゃないですか。なにそれタカ兄マジイケメン‥‥。作者の過去作と比較してもタカ兄のイケメンっぷりは群を抜いているんじゃないか、恐ろしくなってくるレベル。
 んで、オチ。「ムツミは意識的にボケを放り込むタイプではないからこのままゴールインだな」と思いたくもなりますが、そっからの怪力オチ。無意識的に発生するボケというのは意識的なそれとは違った味わいがあってイイですよね。
 オチがなかったらその場にいたスズはイライラしそうなもんですが、オチがあることで冷静な態度を保っているので、それも面白かったです。ムツミの怪力をよく知っているからこそのあの冷静さなのですね。

 コトミがビニ傘をデコる。同じ要領でパンツも‥‥。ツッコミ役はトッキーですが、トッキーだったらうっかりノーパンとかありそうで怖い。ズボラなコトミとドジなトッキー。対照的である。
 パンツをデコる際、穿いたままデコるのか一旦脱いでデコるのか問題。「脱ぐのが面倒だからデコるんだから穿いたままだろ」という気もするんですが、鏡見ながらデコるよりも着替える方が遙かに楽だから、そこらへんの正論は通用しない気がするw
 そこまで熱心なパンツ愛好家なワケじゃないですけど、その筋の人にとっては脱いでデコるのと穿いたままデコるの、どっちが望ましいんですかね。穿いたままっぽいけど、一旦脱いでデコったのをわざわざもう1回穿き直すというのもそれはそれで‥‥。どうだろうか。知らねぇよ。

 ウオミーin津田家。コトミとタカ兄の対比ギャグでもあるんですけど、ウオミーと津田兄妹の対比でもあるんですよね。しっかり者のウオミーとだらしない津田兄妹。コトミのボケにツッコミを入れる立場からタカ兄は絶対的に正しいと錯覚しがちですが、彼にもだらしない一面がしっかりとある、という。思えば桜才生徒会の他の3人に比べてもタカ兄は抜けてる姿をたまに見せますし。どのキャラと関わるかによって違った側面が見えたり、同じキャラとの組み合わせでも時と場合によって違った顔を見せる‥‥というのはそのキャラに深みがあるってことの証拠なんじゃないですかねぇ。
 と、本編とあまり関係のない話になりましたが、要するにウオミーから見たらコトミとタカ兄は同じズボラであっても違うものに見えている、ということですね。もちろん男女という違いはあるんですが。
 ある意味で今回のネタはタカ兄におけるやんちゃタイムのような意味合いのある話だったのかもしれません。「いや俺も人並みに抜けてる所あるよ」みたいな。まぁ、タカ兄は抜けてるんじゃなくて抜いてるんですがー(誤解)。


 ちょっとよくわかんない話になってしまいましたが、終わり。今週はやっぱりムツミが印象的ですね。無意識的に発生してしまうボケ、というのが面白かったです。ボケとツッコミだけではジャンル分け出来ない魅力がありました。トッキーも似た所あるけど、トッキーの場合はツッコミ役も担当しがち、という点が大きく異なりますね。

『生徒会役員共』346話の感想 - 北区の帰宅部