北区の帰宅部

映画の感想を書きます(嘘&希望)

『アメリカン・スナイパー』の感想

 もう11月も中頃ということで、年末恒例の「今年観た映画の感想は今年書く」という自己ノルマに怯える日々が始まりました。ということで。
 まぁ、こんなタイミングで書いた所で意味ないのはわかってますよ。自己満足ですよ。そもそも元々意味ないんですよ。

  • あらすじ
    • 退役PTSDを救おうとしてたら殺されました

 なんでもアメリカでは社会現象的にヒットしたそうです。予告とかの感じから「賞レースで話題になるのは分かるけどメガヒットって感じではないよなぁ」と思ってたんですが、どうやら賛否が分かれてそれが炎上的に話題になったそうです。本作はプロパガンダか否か、みたいな感じで。なんかそんな感じの内容の記事を映画秘宝で読みました。
 「アメリカでヒットしたのかー」ってぼんやり数字を参考にすることってありますけど、こういう特殊なケースもあるんですね。困ったもんだ。

 狙撃手の過酷さ、主人公の狙撃手としての凄さ、退役PTSDという闇の深さ、というのが本作の味噌だとは思うんですけども、個人的に一番グッときたのは悪役のムスタファーの存在だったりするんですよね。まぁ、この時点で偏差値低いのがバレバレなんですけど。本作にエンタメとしても成立させてるのはこのムスタファーだと思うんですよ。……どうでもいいけど、ムスタファーといえば『スターウォーズ エピソード3』ですな。そろそろ年末に向けて準備しなければ。
 このムスタファーは本作の中でも創作による部分が多いらしいんですけど、それも納得で。メチャクチャよく出来たキャラなんですよ。主人公の対比が描かれるんですけど、ここまでよく出来た偶然はなかなかないですよ。
 かっこいいキャラ付けとしては、電話一本で現場に駆けつけるプロ感ってのがあると思います。これがいかにも映画とかに出てくる悪役っぽいですよね。こういうの大好き。ツボを押さえてくれるなぁ……とウットリしてしまうほどです。
 狙撃手となると必然的に動きが少なくなります。もちろん、一歩も動かずに状況を見極めるという緊張感も描かれたんですが、やっぱ映画ですんで映像的な動きも欲しいじゃないですか。そんな所にムスタファーさん。狙撃ポイントにいち早く駆けつけるためにパルクール的な高速移動を披露。もう好きなのてんこ盛りやん。絶対好きに決まってるヤツですやん。
 如何に凄い奴かを端的に説明するのが逸話でしょうか。『ジョン ウィック』だったら鉛筆で皆殺しとかそういうヤツですね。映画に限らずヤンキー漫画とかでもよくありますよね。そんな中、ムスタファーさんの逸話はオリンピック出場。もう分かりやすすぎる「世界最高レベル」である。輝かしい過去を持つのに今は戦場を駆けずり回って人殺し、というギャップに心惹かれるじゃないですか。
 挙げ句の果てに、異名が「カイザー ソゼ」ですよ。正体不明の凄い奴、ということらしいですよ。『ユージュアルサスペクツ』とかみんな大好きじゃないですか。ツボ押さえてくるなぁw

 まぁ、マジメな部分にも少し触れておきますと。
 退役後。ラストですね。ようやく家族に平穏が訪れるじゃないですか。それまでがとにかく気が狂いそうな極限状態だったので「よかったねぇ……」って心底なるんですけど。主人公が自分と同じ退役PTSDの人を救おうとする方法が射撃セラピーなんですよね。これがメッチャ不穏で……。
 いや、理屈はなんとなく分かるんですよ。ただの射撃練習をすることで異常空間から精神を徐々に戻していこう、みたいなノリなんだと思います。自分を客観視できるようになる、みたいな効果もあるかもしれません。なんだけど、銃に馴染みがない身としては「アメリカ人どんだけ銃好きやねん……」と結構引いちゃいまして。
 家族と幸せそうにしてるシーンがあるじゃないですか。その中で子供と遊んでるんですけど、ここでオモチャの銃でバンバンやってるんですよ。それもメッチャ不穏でして。「銃捨てろよバカかよ」とか思っちゃいまして。そうこうしてたら案の定あんなことになっちゃいましたし。ひたすら「銃こえぇぇ……」って感じでしたよ。

 あと本作で話題になったのが無音エンドクレジットですね。黙祷的なノリなんだと思います。もしくは「この問題について少し考えてみましょう」タイムというか。
 まぁ、それは分かるんですよ。別にアリだとは思うんですけど。なんですけど、思ってた以上に静寂でして。あそこまで静かだとちょっとした衣擦れ音すらも気になってしまうレベルでして。もうひたすら落ち着かなかったですw 基本的にエンドクレジット中には席を立たないタイプの人間なんで、別にいつも通り座ってるだけなんですけど、もうじっとすることに意識を取られちゃいまして。落ち着かなかったですねぇw

 最後に書くことでもないんですけど、本作の中でトップクラスに驚いたのが主人公の嫁さん役のシエナ ミラーでして。「えっ シエナミラーってあのシエナミラー!!?」ってとにかく驚きました。なんというか、勝手に抱いてたイメージとかけ離れてたものでして……。偏ってるというのは自覚してますけど、シエナミラーってゴシップと『G.I.ジョー』のイメージしかなかったものでw こんな映画にも出るのか。こんな役もやるのか(失礼)。
 とても素晴らしかったと思います。本作の良心のような役でしたね。


 はい、終わり。古い話ですので、サクッと書いていこうと思います。まだ20以上残ってるんですよね……それ以外にも書きたい記事もあるので、今年の残り日数と照らし合わせると絶望しかないです。

 狙撃映画というと個人的には本作。中盤にある狙撃戦のシーンがとにかく衝撃でした。「これがリアルか……!!」と目から鱗が落ちました。

 ムスタファーといえば。あいへいちゅー!!!