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『生徒会役員共』356話の感想

『生徒会役員共』355話の感想 - 北区の帰宅部

 2015年最後ですよ。年末年始の合併号連打かと思ったら次号休載なので泣いた。1ヶ月弱読めないやんけ。作者も正月休みですね‥‥(タイミング違うかも)。
 こうなると、年始一発目の回はお正月ネタじゃない可能性もありますね。振り袖が見れない‥‥ことより「あけおめことよろ」が見れない方がショックだったりしますw

 はい、#356。扉はタカ兄。年末にふさわしく大ネタです。高校生クイズキングです。

 1本目。ウオミーが怒濤のあらすじ説明。ウオミーは前に扉であらすじを説明したことありましたけど、ウオミーはそんなキャラがハマりますね。今回は劇中のセリフだけど、メタいセリフを言っても違和感が少ないキャラ。あとは畑さんあたりか。
 そんなあらすじ。敗者復活から決勝まで進んでてビビった。前回「初戦で負けるってのがリアルだねぇ」とか言ってたのがバカみたいだw

 決勝開始。「100%の力を出そう」からの「そこは精神論でいいんだよ」。これは笑った。ギャグとしても魅力的なんですが、3人の知力を示すというのは、これだけ賢いから決勝まで行けたんやで、という言い訳というか根拠、説得力のように感じますね。作品の形式上7つのシーンしか描けないワケですが、このシーンを入れたのはそういう意味があったりするのかな、とか。

 タカ兄活躍。走ってクイズを取ってきたらしい。まさに知力体力リアルラックという感じでしょう。決勝だけどただの早押しだけじゃないんですね。まぁ、よく考えたらクイズやってるシーンって意外と少ないから知力体力リアルラックっぽいのを描くのは大事か。
 走って転んだらケツを赤くしたタカ兄。からのアリア妄想。「なんでオレが受けなんだ」は笑うわ。アリアが言うとガチ感あって怖いw アリアの場合はBL的な妄想というよりは自分がタチをやりたがってそうですわ。

 イントロクイズでアリア活躍。ここらへんはいかにもテレビ番組ですね。イントロクイズって。
 このネタでもタカ兄が言わぬ疑惑をかけられてて笑った。音フェチで受けなのか‥‥。
 マイクに鼻息を取られたアリア、ひょっとしたら緊張してたのかもしれませんね。だとしたら少し意外。そんな中、会長のボケ&タカツッコミで平静を取り戻した、とかだったらなかなか感動的じゃないですか。いつも通りのボケとツッコミがアリアの力になる、という。

 再び桜才サイド。最近はスズにおしっこキャラの座を奪われそうになってるコトミが貫禄のおしっこネタ。
 なんですが、このネタで見過ごせないのはおしっこ用にペットボトルを差し出した畑さんですよ。このペットボトルってひょっとして畑さんが取材用に常備してる例のアレなんじゃないでしょうか。マジで持ち歩いてたんかww 笑ってしまいますわ。
 ツッコミはカエデちゃん。生徒会不在時には頼りになる存在ですねw さすがに森さんは来てないようですので。抑えめな、劇中ではツッコミとして機能していないものの作品としてはツッコミになってる、というバランスがカエデちゃんらしいです。いったれカエデちゃん。

 ラストページに入ると最終問題。くじで決まったペアで早押し。タカ兄と会長。知力的に役に立たないタカ兄だけど、早押しで震える会長の手を抑える、という役目。なんかサラッと手握ってんですかね。なにこれ、スズが怒りそうw
 いやしかし、結構凝ったシチュエーションで好きですよ。本作にはたまぁーにギャグ薄め、ロマンス度の高いシーン出てきますけど、その中でもかなりイイんじゃないでしょうか。最低限、タカ兄の役立たずギャグみたいな体裁を保ってる、というのもありますが。ただ手を握るだけでこんだけ回りくどいことしないといけないのか、と考えると不思議ですねw ガラス越しにキスしてるってのに、未だに手握るのにも一苦労ですわ。

 ラスト。優勝である。まさかである。そうきたか。まぁ、今考えると1回戦落ちの原因である会長が決勝の最終問題で活躍した、というのはドラマチックですよね。直接クイズが描かれたネタってほんの数本だと思うんですけど、その限定された中でもドラマが描かれてるってのはスゴイと思います。
 優勝したので会長がアリア、スズと喜びの抱擁。そしてタカ兄と目が合って抱擁‥‥できないw こんなん笑うわ。この前の手握るネタがツッコミレスのロマンスだけで終わったことからのこのネタは笑うわ。うまいなぁ。うまいバランスだなぁ。このネタが手握るネタへのツッコミとしても機能してるもんなぁ。
 絶対ではないですけど、アリアとスズ、主にスズは最終問題の時に会長とタカ兄が手握ってるのを見て「これはマズイ‥‥」と思ったんでしょうね。2人(主にスズ)の位置からだと手の震えを抑えるため、という言い訳が聞こえないのでマジで手握ってるようにだけ見えた、というワケで。それで優勝後に2人が目を合わせたので「これ以上いけない」と妨害したんでしょうw だとするとアリアとスズ、主にスズは読者と同じ視点を持っていたということになりますね。いやぁ、うまいなぁ。本作の初期だと割とロマンスだけでボケとかツッコミがないまま終わることもあったんですけど、今はしっかり笑いに着地するもんなぁ。ロマンス的に魅力的なシーンを確立しつつ、ギャグも忘れない、というすごいバランス。いやマジすごいですよ。年末にふさわしい大ネタなんじゃないでしょうか。『生徒会役員共』の歴史に残る回、シーンだと思いますよ。


 ということで終わり。いやホント大ネタでしたよ。一年のラストであり、高校生クイズキング編のラストらしい盛り上がりがありましたよ。てか、高校生クイズ編がここまでの大ネタになるとは当初全然思ってませんでしたので、なんかスゴイです。感慨深いというか。謎の感動があります。長編ですら珍しいのに、間に休憩を挟むという形式がさらに珍しいですからね。すごいエピソードだったなぁ、と改めて。

 そんなこんなで2015年も終わりです。今年も読めて本当によかったです。OVAもあったし、『プチたん』の連載も絶えることなくあった、充実した1年だったと思います。1年間ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。

『生徒会役員共』357話の感想 - 北区の帰宅部