北区の帰宅部の意訳

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『生徒会役員共』363話の感想

『生徒会役員共』362話の感想 - 北区の帰宅部

 前回あまりに遅れたので頑張って木曜更新(24時は過ぎてるけど)。まぁ、文字数考えたら頑張るってほどじゃないですけどね。所要時間も書き始めから更新作業含めて1時間あれば終わることが多いし。

 #363。扉はカエデ。紛うことなきカエデ回である。いったれカエデちゃん。
 こないだは歴史的なムツミ回があったと思うんですけど、今回のカエデちゃん充実ぶりも結構スゴイですよね。全世界のカエディスト歓喜

 1本目からカエデちゃん。『生徒会』って1本目は日常的な単発ネタで2本目、つまり2ページ目からが大がかりな連作ってパターンが多いと思うんですが、今回は例外。1本目から7本目まですべてカエデちゃん。全ネタでタカ兄と手つないでるとかトンデモ極まりない事態なのですよ。なこれすごい。
 ということで、シチュエーション。接着剤で右手と右手がコンニチハ。出血かと思って手を握るって流れですけど、反射的な行動とはいえ、男の手を自らの意志で握るってものすごい成長ですよね。カエデちゃんも男慣れしたもんです……タカ兄限定だろうけど。さっきムツミの話しましたけど、ムツミが手にぎったら乙女モードになったりリアクション大きそうですよねw カエデちゃんごぼう抜き!!

 生徒会室に会長たちが入室するのでごまかすために腕相撲。笑いという意味では今回のベストですわ。違和感しかない光景に爆笑しました。緊張と緩和とでも言いますか、サスペンスからの緩さってのが見事ですよね。

 お湯を使えば解決するけど、もうすぐ委員会があるのでそこを乗り越えないといけない。男と常に触れ合ってるということよりも白い目で見られることが問題ってのが印象的ですねぇ。そもそも男性恐怖症についてはほとんど言及されませんし。もはやタカ兄だったら触れるのがデフォルト。
 カエデちゃんが白い目で見られるという時にイメージするのが例のカップルことナオちゃんヨシくん。やっぱカエデちゃんの中であの2人の存在ってのは大きいんですね。けど、畑さんに見られるのも困りものだと思うの。まぁ、畑さんの場合はカエデちゃんに限らず全方位的に困りますけど。とはいえ、カエデちゃんと畑さんの絡みというのは大きな需要があると思うの。
 んで、会長による白い目からの萌えキャラ。あの目の描写って絶対過去にあったと思うんですよね。超探したいw 『生徒会』にないとしても他作ならあるでしょきっと。だとすると作者による自己批評のようにもなってて興味深いですわ。

 委員会開始。繋がってる手は右と右なので机の下に隠すにしても片方がキツイんですよね。この場合はカエデちゃん。右と左だったらすんなり行くと思うんですけど、右と左だと恋人感が増しすぎちゃうから避けたのかな、とか。まぁ、右と右の場合は正面で向き合うのが自然ということになるので、それはそれで恋人感ありますけど。
 てか、委員会にナオちゃんがいるじゃないか!! 先ほどのイメージは「一番見られたくない人」という例に過ぎないと思ってたんですが、リアルに見られる可能性が高い人ってことだったんですね。ナオちゃんがこの手の組織に属してるってのは少し意外でした。
 オチとしては、タカ消しゴムが股間に落ちてアリアからの股間ネタ。カエデちゃんの耳に入ったか分からないんですけど、聞いてたら失神してもおかしくないですよね。さすがに男性の股間を意識するってのは刺激が強すぎるのではないか。それともそのレベルまで耐えられるようになったということなのだろうか。カエデちゃん強い子。逆にムツミだったらそこの知識がないので、何の抵抗もなく拾って逆にタカ兄困惑、というネタになったと思うの。

 バレる。まぁ、この手の話はバレてナンボみたいな所がありますよね。スズのパンツしかり。
 そのバレる原因が会長とタカ兄の阿吽の関係ってのがおもしろいです。あの「おー」ってアクションは会長らしいものですよね。それを見たらタカ兄が自然と従う、ってのは長年の(主従)関係を感じますわ。カエデちゃんに一切非がないことで災難がカエデちゃんだけに襲った感じが強いですよね。一応タカ兄にも非はありますから。あくまでも今回の中心はカエデちゃん、というのが強くなってると思います。

 委員会の結論としての鳥除けの風船。むくれる会長が風船くわえてるのを見てアリアが風船じゃないゴムを連想。例のゴムをくわえる動作、非常に好きだったりします。基本的に装着ってのはエロ的な雰囲気の盛り上がりから離れるものだと思うんですけど、その行為自体をエロに変えてしまう、というのがスゴイ。
 んで、会長がむくれるのはバレたことによってカエデちゃんが注目を浴びてある種のチヤホヤを受けてるからなんでしょうか。ただ、自分にも非があるのでなかなか表立って文句は言えない、みたいな。
 個人的に今回の中で一番衝撃だったのが、カエデちゃんの災難について冷やかしてるのがナオちゃんってことですよ。仕返しというニュアンスはもちろんあるんですけど、完全に悪意、逆襲という感じではないですよね。冷やかし方に仲の良さを感じさせるというか。そのバランスがたまらないじゃないですか。カエデちゃんとナオちゃんは結構仲良いんですよ。ナオちゃんはいつもヨシくんといるから気づきようがなかったけど、カップルじゃない個人としてはフツーに良好な関係だったのか。なんかすげぇイイ。ナオちゃんはカエデちゃんの災難にニヤニヤですけど、読者的にはそんな2人の仲の良さにニヤニヤが止まりません。やべぇな、最高だろ。

 ラスト。お湯が用意されて事態は解決に向かう。ここでイケメンタカトシが発露。たまにああいう言動しますけど、よく恥ずかしげもなく言えるよな!! イケメンすぎるわw これにはカエデちゃんも思わずツンデレ。元々ツンデレ的な側面が強いキャラだと思いますけど、タカ兄のあのフリがあったら超正当派ツンデレにならざるを得ませんわw
 そんなイチャコラを見せられて会長のストレスが限界突破。当たり前だけど、タカ兄にだけお湯をかけるってのが笑えますね。「なにイケメンぶっとんのじゃボケ」と。てか、お湯をかけるって結構SM感ありますよね。蝋燭の代替的なプレイじゃないですか。タカ兄のM気質が目を覚まさなくてよかったですw


 ということで終わり。タカ兄とカエデちゃんのラブコメ回なんですけど、個人的にはカエデちゃんとナオちゃんの関係性がツボでしたねぇ。最初は単なる敵対関係だったけど注意してるうちに腐れ縁になり、みたいなドラマを妄想するだけでご飯喰えますわ。てか、畑さんとの関係もそうだけど、素直じゃない仲の良さってのが似合うキャラですね。全方位的にツンデレ

『生徒会役員共』364話の感想 - 北区の帰宅部