北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

『生徒会役員共』371話372話の感想

生徒会役員共(13) (講談社コミックス)

生徒会役員共(13) (講談社コミックス)

バンド・スコア 星野 源「YELLOW DANCER」

バンド・スコア 星野 源「YELLOW DANCER」

『生徒会役員共』370話の感想 - 北区の帰宅部

 ぐへへへ、13巻買ってきましたよ。気になってた帯は星野源でした。いつぞやのダヴィンチがキッカケというのは間違いないと思うんですが、あの時ってたしか10巻なんですよね。あれから3巻。本作における3巻って結構な期間だと思うんですけどね。あの時に「今後帯書いてくださいよー(書かせてくださいよー)」となったにしては時間かかりすぎな気もします。
 まぁ、星野源が推すんだったら得体の知れない本でも買うわい、という熱心なファンによる売り上げがあるならば嬉しい限りです。少なくとも帯び目当てで買うファンとかいそうなイメージ。

 先週書くの忘れましたけど、今週は一挙2話掲載です。連続した2話ではないけど、掲載位置は連続してますね。たまに離れることもありますよね。

  • #371
    • 扉は轟さん。そろそろ表紙が少し怪しいキャラですな。限定版の表紙でいいならオッズ下がってそう。今回の人差し指と小指を立てたポーズがちょっとだけ表紙ポーズっぽい(思い込み)。
    • 会長による「津田は犬だな」発言のインパクトやばい。1本目1コマ目にこの発言があるのでなおさら。タカ兄が下ネタに走る展開は想像できませんけど、犬感は確かにあるので「もしもプレイに入ることがあったらワンワン系だな‥‥」という謎の説得力があるですよ。
    • んで、バイブオチ。扉が轟さんである件と因果関係あるのかしら‥‥なんて少し考えてしまう。横島先生と轟さんの絡みって割とレアだと思いますけど、横島先生だったら制作依頼とかしてても不思議じゃないかもw 制作とまでは行かなくても修理とか。
    • てか、見えない所でヴィィーンなんですけど、描写的に「服で見えない」なのか、「教卓で見えない」なのかが分からないんですよね。いや、常識で考えれば前者ですけど、常識の通じない人ですしw
    • んで、2本目で本。例の「犬だな」発言もこの本による影響ってことなんでしょうね。「面白人間話」ってタイトルだと内容サッパリわかりませんけど、多分人間関係とかコミュニケーション論についての本なんだと思います‥‥多分。
    • ということで、パーソナルスペースで4本。まずは序章的にコトミが会長のパーソナルスペースに進入。会長目線で考えたら「コトミには気を許してる」ですけど、逆にコトミ目線で考えたら「誰にでも躊躇なく接近して気を許させる」だと思うんですよね。マジで気兼ねなく近づいてそうなイメージあります。強い。コトミ自身のパーソナルスペースが限りなく小さいってことなのかな(よく知らない)。
    • 脱線になりますけど、カエデちゃんのパーソナルスペースは男性に対してだけ極端に大きい、ということになりそうですね。最近はタカ兄になら接近できますけど。
    • んで、パーソナルスペース、アリア編。会長がアリアに接近するの巻。
    • 結果は会長に対して嫌がるワケもなく「臭う?」と自分の非を疑うものでした。まぁ、自分の非というか新たな趣味なんですがw まぁ、そういうことを明け透けに語れるというのは気を許してるってレベルじゃないですね。
    • んで、ハチミツプレイ。なんだかよく分からないけど、多分あんな所やこんな所にハチミツを塗ってローション代わりにするのでしょう。虫たかりそう‥‥。そんなハチミツに対して会長が引き気味にツッコんでるのが面白いですね。2人は仲良しで下ネタ好きという共通点はあるけど、アリアの方が圧倒的に実行派で、そのことに対して会長は少し引いてる、という微妙な関係性。単なるボケキャラ2人、類が呼んだ2人の友ってだけではないのが素晴らしいです。
    • スズ編。一部のファンが喜びそうな百合感ですね。まぁ、ワタシも充分好きなんですがw
    • スズが百合的な勘違いをしました、というギャグとしてしっかり成立してるんですが、パーソナルスペースを通じて描かれる人間関係というのも読み取れるんですよね。第一に、スズは会長の接近を嫌がっていない。これは大事でして、近さに違和感を覚え、動揺するけど、嫌がる素振りはゼロです。ここらへん計算されてますよね。ここで「ちょっと会長どうしたんですか」とかツッコミのような反応をしてしまったら、パーソナルスペースという観点においてスズは会長に対して気を許してない、ということになってしまいますから。
    • んで、スズは「会長がご乱心だー!」とパニクって終わるワケなんですが、会長の接近に対して抱く感想が会長への嫌悪感ではなく、会長からの極端な好意(百合的な)という解釈なんですよね。この2人の仲の良さ、スズが会長のことを上に見てる、というのがよく現れてると思います。
    • てか、スズ、会長が本気でご乱心だったらどこまで黙って受け入れるんだろうか‥‥
    • タカ兄編。会長としてはアリアとスズはホップステップ的なノリだったのではないか。
    • んで、接近実験。当然っちゃ当然なんですけど、嫌がられるとかは一切なく会長ご満悦。会長の静かな喜び方は笑ったわ。ここでその顔かw
    • なんですけど、タカ兄としては「聞きたいことがあったらたまたま会長がそばにいた」ってだけっぽいんですよね。ここらへんがタカ兄クオリティーというか、会長としては「接近を受け入れてもらえた!!」って感じなんでしょうけど、微妙にすれ違ってる感。さすがタカ兄、朴念仁スキル極振りである。まぁ、もちろん会長の接近に居心地の悪さを感じたワケではないのでポジティブな結果なのは間違いないんですけどね。普通だったらタカ兄はドキドキしそうなもんなんですけど、実際にドキドキしたのはスズww
    • ラストページは単発ネタ2つ。一部でファンがいると信じたい橋高さん登場である。13巻の表紙だから出島さんなんじゃない、橋高さん猛プッシュ月間なんだと思いたいw
    • ペットボトルのフタを魚のウロコ取りに使うの巻。フツーだったら、タカ兄あたりが「そんな利用方法あったんですか」とか言いそうなもんなんだけど、橋高さんだと「そうでしたか」で終了。これぞ橋高さんクオリティーですね。橋高さんと出島さんの関係性だったら特に驚きはない、という日常感。
    • んで、オチ。下ネタに驚くも声には出さない橋高さんである。最高じゃないですか。橋高さんならではですよ。
    • ラストは轟さん。扉の格好。
    • 今までに轟さんちが出てきたことがあるかはちょっと記憶に自信がないんですけど(多分ある)、部屋自体が話題になったのはおそらく初だと思います。意外。部屋の雰囲気変えたからスズに見てほしかった、みたいな心理が轟さんに働いたのか定かではありませんが、そうだとしたらフツーの女の子感ある。意外w
    • んで、オチ。自室といえば男を連れ込む、という発想の轟さん。ソロプレイじゃないのが少し意外。「絶頂の感覚が長く感じられていいね!」とか言いそうなものを。
  • #372
    • 扉は森さん。13巻発売記念の一挙2話ですので、森さんの起用はおそらくそういうことなんでしょう。手がハート。
    • 「腱鞘炎になったの巻」というウオミーがかわいい。ウオミーってこういう開幕に少しだけメタいセリフを吐くことがわりかし多いと思います。ほとんどメタのない作品ですけど、ウオミーだったらそんなに違和感ないから不思議ですね。
    • 森さん、ウオミーの右手になるの巻。これのタカ兄版が過去にあった気がする。まぁ、異性と同性だとその後の展開が大きく変わってきますね。
    • 英稜生徒会の仕事よりタカくんの世話を優先するウオミー。てか、ウオミーだったら会長としての仕事がすべて終わってから冒頭のセリフ言っててもおかしくないかも。森さんで遊びたい、タカくんで遊びたい、ってのももちろんなんでしょうけど。
    • 森さんのフリに使われるムツミ。先週、好きな食べ物聞いてたのは「ははーんさては弁当フラグだな?」とか思ってた時期が俺にもありました。まぁ、ムツミの弁当ネタは13巻収録分にもあるんですけどね。急所を突くムツミかわいいです。
    • んで、オチ。森さん名物、フラグレース怒濤の追い上げ芸。弁当持参に桜才がざわつく。今回の話全体に言えることなんですけど、一瞬「森さんの追い上げスゲェ!!」ってなりますけど、そのほとんどはウオミーが普段やってることなんですよね。普段「なんだウオミーか‥‥」で済ませちゃってるけど、よく考えたら充分おかしい、というウオミーの異常性を森さんに入れ替えることで気づかせてくれる話‥‥なのかもしれない。
    • ウオミーとは関係のない部分における森さんの追い上げマジック。四つ葉のクローバーがハートになるの巻。てか、直前のネタにムツミを出したのは三葉からの四つ葉というダジャレである可能性が濃厚‥‥!(気のせい)
    • ラスト、しっかりチェックしてるスズがおもしろかったです。体勢的に多少の無理をしないと見れない、というのが強調されてる気がする。てか、最後のコマで「ハート!?」って驚いてるのはタカ兄とスズ、どっちなんだろうなぁ。フツーに考えればタカ兄だけど、持ち前の鈍さはどうなったんだ、って話ですし。森さん相手だったら割と常識的な反応をする、ってことなのかしら。
    • 森さん弁当にちょっかいを出す会長。若干の姑感があって素晴らしいと思います。やっぱ気になるんですねw 弁当作ったことがあるからこその経験談ってのも含まれてそうで味わい深いです。
    • オチ。タカ兄の「お気づきでしょうが 僕食事中なんですよ」で笑った。さすがの切れ味である。コレだよなぁw 敬語ながら切れ味鋭い。
    • てか、会長の便座の裏判定って男女どっちなんでしょうね。男だったら跳ねっ返りがあれば立ってするから小、ってことだと思いますが。女性の場合は‥‥違いあるのか? 臭い? 食事中にはキツイなw
    • 放課後。森さんの「さすがにこの展開は読めたでしょw」という感じが楽しい。多分ウオミーはこの展開を予期してた、てか楽しみにしてたと思うんですけど、だとしたら森さんチョロすぎるw
    • 登校時と同じく桜才がざわつく。登校時とは違う点としては畑さんがいるトコですね。おそらく噂を聞きつけたんでしょう。次の桜才新聞の餌食になること間違いなしw
    • ということで、森さんのアフター。森さんと2人きりになったらボケが一切ないからマジでフラグ建築以外にやることなさそう。森さんの圧倒的強キャラ感。まぁ、そうはさせまい、と桜才生徒会再集合。特に隠れる気もなく姿を現したので笑ってしまった。ムツミのボディガードの時とかはこっそり見てただけなんですけどね。まぁ、マヨを買えば津田家に上がれる、という計算があったのかもしれません。
    • んで、津田家。1コマ目に描かれたマヨが味わい深いです。スズしか描かれてないけど、残り2人の存在が明示されてるようなもんですよね。
    • んで、弁当の感想戦。タカ兄フツーにほめてるようですけど、よく考えたら衛生面での配慮ってのは完全に会長の意見なんですよね。弁当を作ってくれた礼として他人が気づいたことでも自分が気づいたかのように言う、というのは気遣いの一種かもしれない、とか思ったけど違うかも。とりあえず、これで森さんが照れたら会長がいい気分にならないのは明白ですわw そこまで性格悪くないですけど「言わなきゃよかった!!」みたいな感じですよね。
    • ラスト。森さん赤面。まぁ、それなりに頑張った成果を真っ正面からほめられたら嬉しいわな。初めての弁当だし。そんな感情を逃さない会長とアリアで笑った。表情が焦るとか悔しがるとかではなく、平坦なんですよね。冷静に、淡々としてる感じが最高ですわ。「はいアウトー」みたいなノリ。
    • てか、赤面を自然と隠す森さんもなかなかのもんだと思いましたよ。どこまで計算か分かりませんけど、違和感なさすぎてスゴイ。会長とアリアはなぜ気づけたんだw

 ということで終わり。近々13巻の感想も書きたいです。最近筆無精レベルが上がってきてるのでいつになるか分かりませんけど。
 #371は心理実験から見えてくる4人の関係性ってのが見事だったし、#372は森さん無双に見えて「えっけどこれ普段全部ウオミーがやってんだよね?」というシチュエーションの妙が見事でした。

『生徒会役員共』373話の感想 - 北区の帰宅部