北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

『メカニック:ワールドミッション』の感想

 ジェイソン ステイサム映画にはそんなに明るくないんですが、「新作にはジェシカ アルバが出るだと!?」ということで観てきました。前作もこれを機にチェックしました。

  • あらすじ
    • ヴィンハゲ「ユーロミッション! スカイミッション!!」
    • イサムハゲ「ワールドミッション! ワールドミッション!!

 前作との比較でいうと、前作にあった恩人の息子を弟子にしてーの、みたいな要素は皆無です。前作はリメイクだけど、本作はもうリメイク元とは関係のない話。前作にあったハードボイルド感ってのんは全然ないです。まぁ、一応イサムがレコードを嗜んでたりスナック感覚で自宅を爆破したり、前作を思わせるシーンは出てきますけど、小ネタ程度ですよね。
 前作っぽさがないのはマイナスなんですけど、逆に考えると「リメイクなのでアレやらなきゃコレやらなきゃ」みたいな縛りがなくなったとも言えると思います。最強暗殺者イエーイ、みたいな話になっててとても楽しいです。
 とにかく暗殺ミッションインポッシブルをサクサクこなしていく様が楽しいんですよ。今回は弟子がいないのですべて独りでこなすってのもポイント高いですね。計画、準備、実行がとにかくサクサク進みます。脱獄とかするのも異ジャンル映画みたいになっててお得感あります。天空プールは『ミッションインポッシブル ゴーストプロトコル』のイサム版という感じありましたね。多分対抗心あったと思うw イーサンハントみたいに超科学スパイグッズが出てこなくて、あくまでも吸盤で張り付いてるっぽいのがよかったですね。いちいちシュコシュコと空気抜いてるのが何か説得力ありました。
 んで、暗殺が終わると今後はジェシカアルバの奪還。とにかく殺しまくります。もう暗殺とか事故に見せかける必要もないので出会って2秒で殺します。いや2秒もかかってない人いる。
 その殺し方ってのがまたバリエーション豊かで楽しいんですね。潜水艦の所では敵を待ち伏せての皆殺しということで罠を仕掛けまくります。ハンドメイド感溢れる罠を。まぁ、この計画性が暗殺者としてのスキルであり、メカニック感ということなんでしょうね。これは完全にイサム版『ホームアローン』という感じで最高です。マコーレーカルキンもビックリ。
 そして最後は敵陣に単身乗り込んでの殺戮。潜水艦の所が受動的だとしたら、こちらは能動的な殺し。とにかく殺します。殺しながらジェシカアルバに近づきます。ここでのアクションはいろいろとアイディアが詰まってて面白いんですよね。プール爆弾とかボードぐるぐるとか。「とにかくイサムが人殺すトコ見たいんだけど」という需要に応えてくれるのがこのシーン。こういうのが最後にあるのがイイですね。尻上がりに盛り上がります。

 個人的な関心としてはジェシカアルバでして。育児用品だか化粧品だかのビジネスで大成功したのでもう女優業には興味ないのかと思ってたら突然こういう映画に出てくるので驚きました。ロバートロドリゲスとの付き合いじゃなきゃ映画出ないんだと思ってたので。
 本作のジェシカアルバ要素、南国リゾートです。水着もあるし泳ぐし最高です。相変わらずエロいわ、かわいいわ、キレイやわでもう眼福。『イントゥザブルー』の出演でこういう役は懲りたのかと思ってましたが、意外と出てくれるんですね。
 いわゆるお色気要員なんですけど、一応役にも立つのでよかったかな。元軍人らしいのでいろいろ機転も利きます。あとは何といっても、ちょこちょこ敵の股間を蹴るシーンがあるんですよね。少なくとも2回はありました。ただじゃさらわれないわよ的なことなんでしょうけど、その方法が大体股間キックなので素晴らしい。ジェシカアルバだったら蹴られたいです。


 ということで終わり。続編ながら前作の雰囲気は捨ててイサム映画にしてるのがよかったと思います。前作のハードボイルド感も好きなんですけど、まぁそれがそんなにうまく行ってるワケでもないと思いますので。
 とにかくオススメです。ジェシカアルバかイサムかアクションに興味があれば一定の満足度は間違いないのではないでしょうか。