北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

『生徒会役員共』436話の感想



 『劇場版』の感想も書いたから鑑賞済みの人は読んでもらえると嬉しいです。

#436

 ※マガジンと単行本掲載の話数では1つズレが生じています。当ブログではマガジンに掲載されてる話数を採用してますが、本来正しいのは単行本の話数です。上記の話数に+1したのが単行本版の話数になります(この段落テンプレ)。

 扉は広瀬さん。すごく良い。好き。グッときた。というか少しキュンときた。男っぽいという特徴はあるけど、しっかり女の子してる案配がすごく良い。
 男っぽい、という個性だと本作にはムツミ、トッキーといるワケですけど、3人それぞれ微妙に違いますよね。ムツミはスポーティー、というか、正直この並びに入れるのはどうなのかというくらい女の子全開。トッキーは広瀬さんに比べると陰の雰囲気がある。今回の広瀬さん扉にグッときたのは、変則ダブルピースというトッキーが絶対にしないポーズだったのもあるのかな。圧倒的に陽性。広瀬さんのキャラがこの扉によって確立された、と言っても過言ではないと思います。そんくらい今回の扉すき。

 1本目。桜才英稜生徒会が合流で会議。学園行事企画会議。恒例の「第一回」です。
 両生徒会の全メンバーが揃い踏みした2コマ目が何気に圧巻。思いつきでテキトーなこと言いますけど、1コマに描かれたキャラの数でいったら過去最多かもしれない。
 恥ずかしながら初読時「学園行事企画会議」ということを完全に忘れてました。2周目で原因に気づきましたけど、その体裁が保たれてたのは1本目だけなのですねw 会議のはずが実践することになってしまった、というのが1本目のオチ。
 イベント事好きの会長らしくテンション上がってるのがとても良いんですが、そこに油を注ぐかのようなウオミーのリアクションも面白い。ノリノリじゃねぇかw

 広瀬さん活躍。大食いチャレンジにテンション上がったご様子。おいおい大食いといったらムツミだろうよ‥‥と一瞬ザワついたけど、サブタイが「大食漢(2人目)」なので安心。意図的でした。この2人に濱中先生を加えたただの食事会が見たい。ボケとかなくてもいいんで。
 そんな広瀬さんの大食い属性によるボケ(天然)に対してはスズがツッコミ。やっぱ広瀬さんに対してはスズが処理、という慣例が出来るのかな。身長差というどう考えても面白くなるヤツがあるのでこの2人の繋がりが濃くなるのは納得しかないです。

 続きまして、アリアvs青葉さん。これは意外な組み合わせ‥‥というかダメだろw
 アリアの日常下ネタ発言によって青葉さんにトラブル。それに対してウオミーがリアクションして、タカツッコミ。アリアと青葉さんという強烈すぎるギャップが面白いですね。それだけでなく、ウオミーとタカ兄の4コマ目があることによって英稜生徒会と桜才生徒会のギャップというのも見せててうまい。よく考えたら英稜にはアリア的なボケキャラいませんね。そもそも積極的にボケるのはウオミーしかいないし。
 てか、このネタで凄いのは青葉さんですよ。アリアの発言に驚く素振りは見せるものの、セリフはなし。まったく発言はないんだけど、青葉さんの個性はしっかり見せつけてる。青葉さんのキャラが立ってるし、それによる笑いが間違いなく生まれてる。

 4本目。会長の食べるかき氷に対してウオミーが発言、その件についてアリアがリアクション、森さんツッコミ、という構成。これ直前の3本目と完全に対になってるネタなんですよね。「なんですよね」って読めば誰もが気づく話なんですが。こういう2本セットになったネタ、構成というのは過去にも何度も使われた手法ですけど、3本目と4本目というのは珍しい気がします。2、3ページ目の真ん中の2本ですね。地味に驚いた構成でした。
 4コマの中身も完全に対になってまして、タカツッコミと森ツッコミが「いつも通りでしょ」という内容なのも一致。ただ、タカツッコミでは「桜才の日常ですよ」だったのが、森さんの方は「あの2人はいつもでしょ」という微妙にズレてるのもうまい。しかも4コマ目で勘違い発言をするのが前のネタでボケてたアリア、というのも見事。構成美がある。

 前のネタではツッコミを担当してた森さんのかき氷。かき氷の食べ過ぎでおねしょした思い出がフラッシュバックしたので食べる手が止まる。それに対して、会長、アリア、ウオミーという最強の3人が揃ってボケに行くので笑った。やっぱ森さんはボケたくなる逸材ってことなんでしょうねw ボケを誘発してしまう、というのはツッコミ役にとって重要な資質だと思います。巨乳のツッコミ役、知らず知らずのうちにボケを誘発、という意味では『妹は思春期』の矢野アキにも通じるものがあるかもしれない。
 かき氷で下ネタって、「レモン味→おしっこ」という連想が鉄板だと思うんですよ。現に今週もあったし(オチではないのが見事)。なのに、このネタはおしっこという話題がフリになって別のオチに向かうんですよね。「ボケ役以外がおしっこの話題を!!」と驚きましたw

 タカくんのターン。味に飽きがきたということで、タカくん大好き組による「あーん」合戦。ウオミーが大胆に仕掛け、それに対抗心を抱いた会長が追いかけ‥‥という展開はお馴染みなんですけど、意外なオチで笑った。
 漁夫の利を得るスズ。しかも勝因はスズの知恵袋である。いつもは下ネタのフリとして利用される知恵袋がちゃんと役に立ったw
 個人的にツボだったのは最後のタカくんですよ。スズもそうだけど、至って平熱な表情してるのが笑える。タカくんに意志がまったくなさそうな感じ。3人の中で「この3人だったらこの人」というのは皆無。スズの豆知識に素直に釣られた、というのがよく出てる。てか、あの餌付けされてる感も絶妙なんですよねぇ。この手のタカくんへの餌付け対決って過去にもあったけど、直接食欲に訴えた方が勝つ、という傾向ありますよね。
 しかし、平熱ながら勝ち誇ってるようにも見えるスズの表情、最高ですねw

 ラストもスズ。勝利記念ということなのかもしれない(違うと思う)。
 てか、ホントこのネタはスズが最高で。もう最後のツッコミで爆笑させられました。たった一言で‥‥と通り越してたった一文字で爆笑を生み出すスズさんマジパネェッス。
 食べ過ぎスズに対する会長のボケ。「イカ腹」って初めて聞いた言葉で勉強になったんですけど、言葉を知らなくてもその場で何となく意味が想像できるし、それが大体合ってたので見事なネーミングだと思います。スズにイカ腹を求めるかどうかでペドかどうかの線引きが出来ると思います(せめてロリって言え案件)。
 地味にこの7本目の魅力は食後の8人を映した2コマ目にもあると思います。事前の発言通り、大満足で何なら2杯目いきそうな笑顔を見せる広瀬さん。そして、その隣で撃沈してる青葉さんですよ。そんな青葉さんに手を差し伸べてるアリア。や、やばい‥‥青葉さんめっちゃ可愛いし、アリアとの関係性も最高すぎる‥‥


 ということで終わり。扉、対照的な2ネタ、スズ大勝利、スズの一文字ツッコミ、と見所ありまくりな傑作回だったと思います。
 中でも個人的にツボだったのはアリアと青葉さんの組み合わせですかね。めちゃくちゃ面白かったってのもあるし、今後の2人の絡みが気になって仕方ないです。見る目変わった、という体験は強烈。