北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

『Mr.&Mrs.スパイ』の感想

 久しぶりに映画の感想書くぞー!!最近おもしろかった映画は何かなー??
 と考えたらビデオ鑑賞でした。ビデオスルー作品。まぁ、面白かったからしゃーない。『ワンダーウーマン』『ベイビードライバー』よりも好きです。
 なぜこの2作を引き合いに出すかというと、観るキッカケがこの2作。『ワンダーウーマン』のガル ガドット、そして『ベイビードライバー』のクソエロおじさまジョン ハムが揃って出演してるのが本作『Mr.&Mrs.スパイ』。去年の作品なので、多分この2作の公開にあわせてリリースしたんだと思います。
 ガル ガドットは説明不要でしょうけど、『ベイビードライバー』のジョン ハムですよ。超カッコよかったじゃないですか。もうノックアウトされましたよ。物語が進むに従って、どんどん彼の魅力が増していって……というかクソエロい。

 関係ない話が続きそうなので、『Mr.&Mrs.スパイ』。ガル姉、ハム兄が目当てですけど、主演ではないです。タイトルロールだけど違う。主演はザック ガリフィアナキスとアイラ フィッシャー。フツーに有名人。てか、こっちの2人のがスター感はありますかね。特に前者。今はガル姉バブル来てるのでちょっと分からないですが、少なくとも公開当時は。
 この時点で面白そうだけど、監督がなんとグレッグ モットーラ。知った時たまげました。『スーパーバッド』『宇宙人ポール』でお馴染みですよ。間違いない人じゃないですか。てか、これがビデオスルーだったのマジで悲劇だな……

 ということで『Mr.&Mrs.スパイ』。
 原題は『keeping up with the Joneses』。ジョーンズ夫妻について行く、という感じですかね。ジョーンズ夫妻が邦題に相当します。某映画のパクリっぽく見えてしまうことを除けば悪くないと思います。大問題だと思いますがw

 あらすじとしては、平凡な夫婦の隣に越してきた超セクシーな完璧夫婦。主人公の奥さんが「完璧すぎて怪しくない?」と疑ってたら、それが的中。隣人夫婦はなんと国際スパイだったのです。という邦題が軽いネタバレ状態。まぁ、予告でも出るようなレベルなのでネタバレではないです。知ってる。
 ただ、スパイ夫婦の狙いが実は……みたいな部分は中盤の見せ場であり、結構なトリックだったと思います。ワタシは結構驚きました。が、よく考えたら原題を考えれば特に驚くような展開ではなかったかもしれませんw
 スパイといってもアレですね。いわゆるスーパースパイというか、銃とかぶっ放すようなタイプの。まぁ、コメディー映画だからね。そんな感じよ。

 お目当てのジョン ハム。最高でした。『ベイビードライバー』終盤におけるボロボロになったエロさ、みたいなのはありませんが、男の憧れ!女の憧れ!という役をそのまま体現してるジョン ハム最高でした。マジ眼福。ガル ガドットになりたい……とすら思った。
 『ベイビードライバー』では得られなかった魅力としては、主人公との友情。やっぱ『スーパーバッド』『宇宙人ポール』の監督ですね、男の友情が熱い。ただ、この2作でいうところのブロマンスみたいな感じではない。そこまでベタベタしてない。本作は夫同士という関係性ですからね。大人の友情、大人の距離感という感じがあって、それがもう最高。メロメロでした。
 中でも、THE平凡みたいなキャラクターである主人公と中華料理屋に行く場面がとても好き。笑いが絶えないってのもそうだし、ジョン ハム萌えとしても。
 スパイだから、主人公から情報を引き出そうとするんですよね。だからめっちゃ強いハブ酒みたいなのを飲ませたりして。そんな酒をかっくらうジョン ハムが絵になるんだ……じゃなくて。
 ターゲットをベロンベロンに酔わせて情報を引き出そうとするんだけど、主人公の根っからの人の良さにほだされてしまったのは逆にジョン ハムの方。シームレスに、いつの間にか魅了されちゃってる。ここらへんの機微がねぇ、良いのよ。落とすつもりが落とされちゃってるジョン ハムがねぇ、最高なのよw 落とされたい。落としたい。
 ちなみに、この場面で主人公を騙そうとしてたことが後にバレます。そんで「あのとき君は僕を酔わせるのが目的だったんだね」というセリフを浴びた申し訳なさそうなジョン ハムが愛しい……じゃなくて。その後のジョン ハムの返しですね。ここでデレるんですよ。本心を打ち明ける。スパイなのに。友情として大感動すると同時にズッキューン!ですよ。死んだ。

 ガル ガドット。スパイ夫婦の嫁。みんな大好きワンダーウーマンにして『ワイスピ』にいおけるハンの嫁。ハムも好きだけど、ハンも好きだよ。
 出番としては正直ジョン ハムの方が多いです。メイン4人の中では一番少ないかも。ただ、それでも隣人にほだされるジョン ハムと違ってクールを保ち続けるので、スパイ感は強い。とにかく「超カッコイイんだけど何あの人……」というオーラは最後まで続く。
 話としては、主人公夫婦の嫁、アイラ フィッシャーが隣人夫婦を怪しむところから動き出すんですよ。アイラ フィッシャー、リアルだとサシャ バロン コーエンの奥さんですね。そんな彼女がガル姉を尾行する。尾行するもバレる。そして、下着ショップでご対面するんですけど、この場面がなかなかスゴイ。
 恥ずかしそうにするアイラ フィッシャーを後目に下着姿で堂々と迫ってくるガル姉。サービスショットですね。なんだけど、結構サスペンスフルです。二重の意味でドキドキするんだけど、ちょっと冷静になってみると、2人の身長差で爆笑しました。2人のシルエットにマジあり得ないくらいの段差があります。当然ヒールなんてありません。ガルがでかすぎ。調べてみたら20cm差。
 ちなみに、ガル要素としては、物語が進むにつれ、スパイ夫婦が普通の夫婦としての顔も見せるようになるんですね。主人公夫婦との付き合いを経て徐々に感化される。最初は恐妻という感じが強くて、こちらとしては最高なんですが。それが徐々に仲良くなっていく……というのがドラマ的な感動ポイント。つまらない夫婦だとバカにしてたけど、いつの間にか感化されちゃう、というドラマ。

 アイラ フィッシャー。主人公夫婦の嫁。さきほどの下着ガルに迫られる場面にドキドキしてると思ったら、ガル姉にすすめられた下着を着用する場面も出てきます。
 作品的にさ、平凡な夫婦と完璧夫婦って図式だと思うじゃないですか。だから「隣の嫁さんに比べたらウチの嫁さんは……」みたいな話になると思うじゃないですか。
 ならないw ガル姉に進められたセクシー下着をつけたアイラ フィッシャーが全然エロい。てか、ガル ガドットってスタイルはいいけど、ボンキュッボン的な感じではないでしょ。「ワンダーウーマンはおっぱい大きくないとイヤだい!!」みたいなバカな人が現れたぐらいですし(もちろんナンセンスだと思います)。
 一方、アイラ フィッシャーは豊満なんですよね。ガル姉の「細すぎィィィィ!!」なシルエットとは対照的。怒られそうな表現になりますけど、良い感じにムチムチしててすんごいセクシーです。ギャグシーンなんですけど、全然サービスショットやないかい!!(アリガトー)

 主人公。ザック ガリフィアナキス。『ハングオーバー』シリーズでお馴染み。事前情報として主演は知ってたんですが、観たら「あれっこの人主人公だよね……えっ??」となりました。
 細いんですよ。細すぎィィィ!!(二度目) よく考えたら『バードマン』の時も細くてビックリしたんでした。そうか、あの頃か。あの頃から細くなったのか。まるで別人でビックリしました。
 そんな主人公。退屈です。退屈な夫、という役です。人事課に勤めており、社内でトラブルを起こした人を対処する仕事。問題を起こした2人を呼び出して話し合わせるとその2人が必ずケンカを始めてしまう、というマイナスの才能の持ち主……これが後半うまいこと役に立ってくるので笑いました。やっぱこういうコメディー映画はただのギャグだと思ったら伏線だった、みたいな部分が楽しいですね。
 そんな平凡で、退屈で、地味で……と思われた彼の特性が終盤に爆発して、スーパースパイ夫婦すら舌を巻く大活躍を見せる、という展開。完璧な夫婦から「誰よりも凄いのは君達だ」と言われちゃう。これが最高に痛快なのです。つまらない男と思われてたけど、実は誰よりも尊い存在だった、というちょっとポルノ的とも思える展開。ただ、地味で平凡で退屈で……という特徴を保ったまま活躍するから嫌味がないんですよね。突然新たな才能に目覚める、とか全然ない。それまで描かれた彼の特長、地味と思っていた特徴が、最後には「めっちゃ大事やん……」と思わされる。そして、そのことを誰よりも評価してくれるのがジョン ハム……。最高やん……。やっぱポルノかもw


 ということで、終わり。マジでおもしろいのでオススメです!!って当ブログは未見の人を相手にした記事を書く予定じゃなかったんだけどなw 久々すぎてスタンスを忘れたw
 とにかく、良かった。最高。ジョン ハム萌えとしても大満足だし、グレッグ モットーラの新作が観れたのもよかった。ガル姉もガリフィアナキスもアイラフィッシャーも……って言い出すとキリがない。
 まぁ、久々にコメディー映画をビデオで借りて観る、という経験をしたんですが、やっぱ良いよね。めちゃくちゃ上質ですわ。

↑『スーパーバッド』10周年おめでとー!!と思うと同時に「もう10年なの……」とちょっと絶望感もあるw
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↑よく考えてたら見逃してたグレッグ モットーラ作品。ごめんよ……