北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

『生徒会役員共』441話の感想


 涼しいを通り越してもはや寒さすら感じるので驚いています。

#441

 ※マガジンと単行本掲載の話数では1つズレが生じています。当ブログではマガジンに掲載されてる話数に準拠しますが、本来正しいのは単行本の話数です。上記の話数に+1したのが単行本版の話数になります(この段落テンプレ)。

 扉はムツミ。やったぜ。可愛すぎるのである。アイドルかよ。好きだ。
 アオリの世界平和はちょっとよく分かりません

 ムツミの登場はラストページの2本だけど、1本目は大門先生とコトミなので柔道部ネタ。そんな2人を観察する会長とタカ兄。うっすらとだけど扉と「柔道部」という繋がりがあるパターン、面白いですね。今週は柔道部ネタに終始するのかとも思いましたよ。違ったけどw
 コトミの相手役は、柔道部だから、という理由で大門先生なのは明らかですけど、既婚者という印象が強いキャラでもある、というのがオチに効いてますよね。サザエさん時空なので扱いが難しいけど、道下先生という素敵な奥さんと新婚で、子供までいるんだから「一番あり得ない」になりますよね。まぁ、個人的にはどうせ柔道部で手を出すならコトミよりもムツミ‥‥という心底どうでもいい感想。

 2本目は普通に生徒会。話題は男子トイレ。男子がその場にいるのに無視して女子2人で話が進んでいく感じ、耳年増が下ネタを言うコメディー、という本作の特徴を抽出した感じある。ラスト、アリアの迫真の顔には笑ったわ。ブツブツ独り言に入る感じが、ボケるという意識よりも本気でスイッチ入っちゃった、という恐ろしさw
 しれっと出てきた会長と父の会話。どんだけオープンな家庭なんだ。両親が下ネタ側の人間ってのはよくあるパターンですけど、父親が積極的にシモの話をしてくる、というのは結構めずらしいと思います。基本的に女性優位な世界観だと思いますので。

 「映画部のナオちゃん」という説明がなんとも新鮮。いや、初出の情報ってワケじゃないけど、直接説明されると少し驚く。
 てか、映画部のナオちゃんという話題が出てくるのはひょっとしたら15巻発売のタイミングにあわせた可能性あるんじゃないですかね。15巻で一番の大ネタ、映画だと思いますし。
 このネタの特徴はなんといってもスズが単独のボケキャラとして機能してる点でしょう。誰も変なことをしてないのに、スズが勝手にオチを生み出す。完全にスズがボケキャラ。しかも会長がフリになってオチがスズ、ってのが面白い。
 夜とか、ホラー映画観た後とか、そういうフリがなくても咄嗟にああいう解釈をしてしまうんだから結構すごい。

 ロボ部の部室。轟さんの私物フィギュア「ネネコレ」。会長が叱る横で、タカ兄が微笑んでるのが印象的。桜才生徒会のアメとムチを体現してる。
 会長はお叱りモードなので、スズが雑談。スズの場合はフォローというよりは、友人のプライベートを覗いたことへの感想になるのかな。
 からの轟さんの「子供」発言。自分で作ったものじゃなくてもその表現するんですね。割と軽い、というか好きな表現なのかな。まぁ、今回のは、物理的に生み出せるからなんですがw

 タカ兄がコレクションを賞賛。前の微笑みは「すげー」みたいな意味合いもあったっぽいですね。
 2コマ目で会長がさらっと下ネタ発言かましてて笑った。いや、発言はしてない、思っただけ。ただ、本作の場合は思っただけでも「これは変なこと考えてる顔だ‥‥」みたいにツッコミを浴びることも多いので、スルーされる下ネタというのは珍しい。まぁ、前のネタのオチから考えたら会長の思考が特別に突飛というワケでもないからなのかな。ひどい下ネタなのは間違いないけどw
 思ったことを迷わず口に出すのがアリア。会長と同じ発想は持ちながらさらに一歩踏み込んだ話を切り出す。そして4コマ目に映し出されるフィギュア、というのが独特の味わいですね。余計すぎる補足説明が付いてるのも笑える。
 てか、この4コマ目のフィギュア、『FF7』のクラウドだと思うんですよ。『FF』やったことないけど、そう見える。となると、今回出てきたフィギュアすべてに元ネタあったりするのかな。割としっかり描かれてるの多いですよね。

 ラストページ。2連でムツミ。1つ目のメインはトッキー。なぜか柱アオリでの言及がこのネタのトッキー。ほとんどの場合、最後の7本目についてだったと思うんですけど。不遇。これが15巻表紙の余波なのか‥‥!(タブンチガウ)
 シャワーシーン。ムツミとトッキーの。サービスシーンですけど、驚くほどに何も見えないw 4コマだから描けるショットが制限されるってのは分かりますけど、もうちょっとサービス出来たんじゃあ‥‥と思いますけど、もちろんこのバランスが本作らしさだと思います。ひょっとしたらアニメだったらもうちょっと直接的なことやるかもしれない。多分それはそれで「そういうんじゃねぇんだよなぁ‥‥」と文句を言うので我ながらめんどくさい。
 何も見えないシャワーシーンだけど、全裸にタオル1枚の全身像を見せてるのは意外と中里さん。背景的に登場してる中里さん。次のネタではそこそこの出番があるので、そこへの布石として登場したのかな。あと、ムツミ&トッキー、その他でシャワーを浴びるタイミングが違う、というのもここでのオチに繋がる小さな情報か。
 んで、オチはトッキー。ドジ発生、かと思ったらドジがさらに続いて、しかもその被害がムツミに及ぶ。新しいパターンだw 相手がコトミじゃないのも珍しいし、迷惑がかかる感じも新鮮。まぁ、迷惑っつっても可愛いレベルですけどね。実際、次のネタに引きずられることはない。
 面白いのはムツミのリアクションでしょうか。コトミと違ってトッキーのドジに慣れてない感じがあると思います。いや、ドジなのは重々承知だから怒るわけにもいかない‥‥みたいな距離感なのかな。悪気がないのは知ってるからこそ、被害者なのに申し訳なくなっちゃう感じ。
 ムツミもそうだし、コトミのいない柔道部がもっと見たくなるネタでしたけど、やっぱトッキーも見応えありましたね。静かに焦ってるのが新鮮w

 ラスト。前のネタは引きずらないけど、前の4コマ目での湯上がりで髪をほどいてた状態が継続。特に理由はないと思います。もしくは、急いでて結う時間がなかった、席についてから結ぶつもりだった、とかはあるかも。
 一瞬誰だか分からなかったタカ兄。小さいですけど、スズの頬に汗があるのが印象的。呆れの表現ですかね。イメージだけど、スズがこれやられたらキレてる気がするw(まぁ身長があるので間違える可能性はゼロですが)
 髪型が違う件、「どっちのが好きかな」とかそういう甘酸っぱい話‥‥にはならないw まぁ、そうでしょうとも。そっから素っ頓狂な結論を導き出すムツミに対して、タカスズチリが集中砲火してるので笑った。相手がムツミだから言葉を強くしてる感じではないですが、息のあった3連ツッコミは圧巻。
 てか、ツッコミが3つあるということは、タカ兄もツッコミに参加してるワケですね。ちょっと意外かも。スズチリの2人がこのボケに対してバシッといくのは分かるけど、タカ兄は下ネタじゃなければ呆れるくらいで止まるイメージ。
 ということで、4コマ目で背中を向けたムツミが自分の世界に入っていく感じが大変可愛らしい作品でありました。その前の、髪を結っていつものムツミに戻る瞬間、というのも素晴らしいです。


 終わり。さすがに次話の感想を書くまでには新刊の記事やっつけちゃいたいです。
 ムツミが相変わらず魅力的な回でしたが、ボケの新鮮さという意味では「映画部のナオちゃん」が一番だったかもしれません。スズ単独のボケというのが妙に新鮮でした。