北区の帰宅部

映画の感想を書きます(嘘&希望)

『バイオハザード:ザ・ファイナル』の感想

 3D版で観ました。ポールWSアンダーソン作品及び前作『リトリビューション』の3Dはとても好みだったので期待してたんですが、イマイチ。もっと画面奥からゾンビがどーん!みたいな飛び出すようなのを楽しみにしてたんですが、全然ない。てか、カット割り過ぎで3D効果があまりなかった気がします。肝心のアクションシーンほど3Dが感じられず。

  • あらすじ

 前作が好きなんですよ。シリーズの中でも屈指のレベル。大きな理由は、ボスがウェスカーからレッドクイーンに交代したから、だったりします。どうもウェスカーにボスとしての魅力を感じないんですよ。レッドクイーンのが断然魅力的だと思います。
 とか思ってたら、『ファイナル』でまた逆転してたでしょ。レッドクイーンが味方、ウェスカーが敵。まぁ、前作の引きをガン無視してまったく別の話を始める、ってのは過去にも経験済みなので「またか……」という感じで我慢できました。なんとかね。それにウェスカーは敵とは言え結局のところ何もしなかった、というのもよかったかな。マジで好かんのです。レッドクイーンが味方になったのは残念だけど、「実はアリスとの間にのっぴきならない因縁があったんだよ!!」というナンダッテー展開があったのでよかったです。やっぱ一作目ネタに重きが置かれるのは好みです。
 レッドクイーンの正体についてですけど、アリスの過去と未来の姿、みたいなことだったのでしょう。年末公開だし、『クリスマスキャロル』ってことでいいんじゃないかな!(年末公開は日本だけです)
 とにかく、ババアリスとロリアリスの連携技でウェスカーをブッ殺す場面はすげぇアガりました。「やっぱウェスカーよりレッドクイーンのが怖いよね」という納得度も高いです。
 そんなレッドクイーンを演じるのがミラジョボの実の娘というのもポイント高い。「監督ニッコニコなんだろうなぁ」と想像して楽しむのもいいですし、あの正体的に娘キャスティングは全然アリだと思う(まぁ前作以前にも出てるキャラという点は置いておこう)(置いておくなよ)。

 アリスの正体もそうなんですけど、とにかく原点回帰になってるのが本作の良い所だと思います。舞台も一作目。世紀末的世界からラクーンシティを経由してハイブに戻る、というシリーズを逆行するようなステージの変化は楽しかったです。
 「ハイブ行くってことはぁぁ?当然アレが出てくるんだよね?」と思ってたらやっぱり出てきたぜ、レーザー。シリーズ名物……なんだけど名物すぎて途中からほとんどセルフパロディーみたくなってたレーザー。今回は一作目と同じ場所なので「よっ!本物!待ってました!!」みたいなノリあったと思います。1回ちょい見せしてからラストバトルで……という焦らしも良かったですね。
 とはいえラスボス戦で使ってくるとは驚きました。あの場所で戦うってのがなかなか新鮮だったと思います。両者共にレーザー自体は回避余裕、という強者感も出てましたし。

 迷走に迷走を重ねたシリーズだと思うんですけど、中でもトップクラスに謎だったのは、「アンブレラって人類滅亡させてどうすんの?」という問題。人類いなかったら金儲け出来ないじゃんって話ですよね。その問題に、ノアの箱舟計画という単純明快な解答を用意してくれたのは素晴らしかった。そこからアリスの出生の秘密に繋がる、というのもよかったです。
 ホントね、最終作としての側面は大満足なんですよ。まさかちゃんと完結するとは思ってなかったw(失礼)
 ただ、よかったのはあくまでも「あらすじ」でして。本作が全体的によかったかというと疑問が残ります。ぶっちゃけそこまで好きじゃないです。シリーズの中での好き度でいったら、中くらいかなぁ。一番悪いとは言わないけど(個人的には『3』『4』あたりがきつい)、トップグループに入ることは決してないです。
 敵の強さを見せるために仲間が次々死ぬんですけど、なんでアリスが生き残ったのか、の部分が弱いように感じたんですよね。「運じゃね?」とか「相手の機嫌次第だよね」みたいな印象が湧いてしまう。ハイブの歩き方はアリスが一番知ってるから、とかそういう要素がもっとあれば好きかも。
 あと、何と言ってもカット割りですよ。アホみたいに割りすぎでしょ。ヨーロッパコープかっての。『ボーン』シリーズの悪しきフォロワー的なカット割り。なーんにも分かんねぇんですよ。把握すんの無理でしょ。カチャカチャしてる間にバトルが終わるので消化不良感ハンパない。美女が銃持って戦うってのが本作最大の魅力のはずなのに肝心の美女も、銃も、戦いも堪能できないよ。マジもったいない。なんでこんなんなつまてしまったんや……。
 通気シャフトの場面でアリスが仲間を助けるじゃないですか。動き出したシャフト超怖いじゃないですか。そこにアリスが飛び込むからめっちゃハラハラしました。そしたら、ワチャワチャ画面が変わってる間にアリスがシャフトから出てきやがるんですよ。クローズアップマジックでも見てるのかな?という感覚でした。

 あーそうだ。ローラ。出てるのが目玉みたいな扱いになってますよね。ビジュアルも超カッコいいので、セリフ少ないのが逆に「寡黙な女戦士やべぇ!!」という感じありました。なんだけどー、特に何もないままお亡くなりになりましたよね。さしたる活躍もないとは……。まぁ、『バイオ』シリーズは日本での興収で成立してると思うので、タレント吹替の豪華版みたいな感覚のキャスティングなんでしょう。
 中島美嘉は凄くいい扱いだったんですね……(今になって)

 ラスト。アンブレラは倒した。ゾンビウイルスも時間が立てば解決する。死ぬと思われたアリスも何やかんやで元気。なのはいいんだけど、この後の人類、てか地球って大丈夫なんですかね。なんか不安になっちゃいました。元々アンブレラの計画では選ばれた人類が文明を再建するって話でしたけど、アンブレラの組織力、科学力がない状態で大丈夫なのかしら……と老婆心。頼りになりそうな人材は大体死にましたし。ジョン コナー的な「こいつが生きてる限りは人類の勝ち」みたいな指導者もいないと思います。アリスの、てか人類の明日はどっちだ。

 ということで終わり。残念な部分も多いしカット割りとか「もうアンタとは絶交よ!!」とか言いたくなるレベルで嫌いなんですけど、シリーズの最終作としては頑張った方だと思います。割とマジでここまでちゃんと終わるとは思いませんでした。
 あっ、そうだ。「なんかゾンビマラソン大会っぽい」という感想を書き忘れてた。

映画『バイオハザードV リトリビューション』の感想 - 北区の帰宅部
 本文にも書いたけど、『1』と『5』が頭一つ抜けて好き。

 ノアの方舟計画と聞いて思い出したのがこちら。続編ではコリン ファース復活するそうです。そこらへんも『バイオ』っぽいなw

 ダメな方アンダーソンの日本接待映画シリーズ第二弾は『モンハン』だよー。絶対公開時に嫁つれて来日するパターンやん。やったぜ。