北区の帰宅部

映画の感想を書きます(嘘&希望)

『沈黙-サイレンス-』の感想

 2106年は映画の感想が散々だったけど、今年は頑張ります。いや、頑張りたい。観た映画全部は無理にしても、週イチが目標かなぁ。年で50……あれっ無理な気がしてきたw
 そんなこんなで、2017年鑑賞映画の初感想ざんす(『バイオハザード』は去年末でした)。初鑑賞は『コンサルタント』なんですけどね。

  • あらすじ
    • カイロレン「マスターを助けに行くぞ!」
    • クワイガン「日本こわい……」

 たった2人のキャストの一致でネタにするのもアレなんですけど、アダムドライバーの顔面の個性が強すぎて引っ張られた気がします。
 あとは、リーアムニーソンが和装するとやっぱジェダイマスターにしか見えないw ホントはあのシーン、「日本に飲み込まれてしまった……」みたいに絶望感のある場面だと思うんですけど、正直「やっぱクワイガンかっけー!!」と少しアガってしまいました。主人公にとっては一番つらいトコだったのかもしれないんですけどね。

 キャストネタでいいますと、アンドリューガーフィールドくん。前スパイダーマン。俺は『アメスパ2』死ぬほど好きだよ……。
 そんなガーくん。オスカー主演男優賞ノミネートですね。おめでたい。まぁ、本作じゃないけど。メルギブソンの新作『Hacksaw Ridge』。内容としては、敬虔なクリスチャンであるガーくんが日本で酷い目に遭う……って同じやないかw

 アメリカ映画でここまで日本語に溢れた一流の作品が観れるとは……みたいな感動は少なからずありました。しかも、ハリウッド映画における日本描写、日本人役者の使い方がもう理想的なんですよね。フツーに日本だし、日本の役者がフツーに凄い。予算の関係でロケの大半は台湾らしいですが、『ラストサムライ』みたいにヤシの木が生えてたりしないので、まったく気にならなかった……てか知らなきゃ気づきませんでした。まぁ、ここは知識量によっては違和感抱く人いるのかもしれませんね。
 一番感動したのは日本語かもしれません。ハリウッド映画に出てくる日本語って聞き取れないことが多かったりして苦手なことが多いんですが、そんなことありませんでした。まぁ、日本でも超有名な役者がやってるんで当たり前っちゃ当たり前なんですが。
 多言語映画としての『沈黙』。主に英語と日本語が出てくるんですが、片方は字幕、もう片方は完全に理解できる、というのが新鮮な映画体験でした。特によかったのは浅野忠信パートでしょうか。役柄ってのもあるんですが、浅野忠信だけメッチャ英語うまかったじゃないですか。英語を喋る主人公に感情移入してるんでネイティブに近い英語を話す日本語を話すキャラが出てくるだけでちょっとした安心感が湧いてしまったんですよ。そしたら、直後に浅野忠信が、「あいつは転ぶよ」と日本語でヘラヘラしながら言うじゃないですか。ものすごい絶望感でした。あの英語力とヘラヘラ顔、という意味で浅野忠信サイコーでしたね。
 日本人キャスト、一番評価されてるのはイッセー尾形でしょう。オスカーノミネートは逃しましたが、有力視されてたと思います。浅野忠信と違って英語はうまくないんですよ。いわゆるカタカナ英語。ただ、そういう役なので違和感はありませんでしたね。むしろ、カタカナ英語が不気味さにも繋がってた気がします。そしてやっぱあの甲高い声ね。最初は「なんじゃこれw」と笑いそうにもなったんですが、徐々にバケモノのような恐ろしさに変わっていきました。そんな声で日本語と英語を行き来する感じがまた怖いんですよね。
 窪塚洋介のキチジローはある意味一番おいしい役ですよね。イエスの化身みたいな役だったと思います。転んでは「許してよー」と迫ってくル感じはゴラムっぽさもあったかもしれません。窪塚洋介の只者ではない感がいい感じにハマってたと思います。イケメンすぎる気もしますが、この世のものではない感と考えれば全然アリ。
 あと、日本人視点としては、「加瀬亮もう死んじゃうのかよ!!」みたいな驚きもあって楽しかったですね。あの首の作り物感凄かったですけど、『アメリカンスナイパー』の赤ちゃんに比べればマシかw

 受難モノというジャンルがあるかは分かりませんが、あるならば本作のその一つだと言えると思います。とにかく徹底的に受難。前半は肉体を責める拷問が多くて、「こんな拷問が160分続くのかよ……」とビビってましたw
 実際は、中盤から主人公の心を責める方向にシフトしていきましたね。肉体的に傷つけられる恐怖はなくなったけど、徹底的に心を折りに来るので余計に怖いですw わざと充分な食事を与えて、身なりをキレイにし、かつての相方に見せる、という部分は「悪魔かよ……」とドン引きしながら、「なるほどーうまいこと考えたね」と少しだけ感心もしてしまいました。ドン引きしながらの感心。感心してしまったので「これは敵わない……」みたいな絶望になったと思います。

 ラスト、踏み絵が喋るじゃないですか。ああいう宗教観に馴染みがないので新鮮でした。冷めた見方になっちゃうけど、拷問の果てに幻聴が……とも見えなくもない。
 よく見たら後ろにいるリーアムニーソンの口がパクパクしてる……ってなるとただのコントか。

 ということで終わり。宗教観に馴染みがないとか、有名な原作だけど全然知らないとかあるんですが、面白かったです。やっぱ日本描写と日本人役者の活躍は、物語とは少し離れてしまうんですが、感動しちゃいましたねぇ。
 オスカーでほぼスルーされたのは残念です。イッセー尾形いったら最高でしたねぇ。