北区の帰宅部の意訳

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『生徒会役員共』421話の感想

『生徒会役員共』420話の感想 - 北区の帰宅部

 連休と休載のコンボで2週読めない、みたいなことにはならないっぽいですね。よかった。結構キツイもんがあります。

 #421。扉は森さん。本編がパワースポット巡りと関係あるのか、バスガイドみたいなポーズを取っている。これがかわいい。なんだろう、森さんんのキャラクターと親和性があるのかな。すごいグッときた。

 開幕。第一回パワースポット巡りだそうです。第二回もあるのか?とか思ったけど、第一回と言った方が勢いがあるから、とかそういうノリなのかな。
 扉の通りですけど、英稜との合同です。下の名前が解禁されてファンの間に激震が走ったワケですが、それ以来初のガチ共演。……じゃなくて、話的に重要なのは広瀬さんですね。
 オチとしては、W会長の漫才。そこにアリアの下ネタ解説とタカツッコミが入る形。なかなかゴージャスな布陣ですね。ウオミーが下ネタをぶっ込んで会長が驚く、という構図なんだけど、会長が下ネタに置いてかれるのが違和感というか、演技っぽい感じあるかも。もちろんマジで驚いててもいいんだけど、イベントごとに弱い会長のことなのでワクワクしすぎたあまりああいうわざとらしいリアクションになったのかも、という感じある。それを含めて考えるとなんだかとても会長らしいような気がしてきます。あと、あくまでもタカツッコミは会長に向いている、というのもポイントではないか。

 2本目。英稜の大型新人、広瀬さん。もちろん物理的な意味で。
 やはり初めてガッツリ絡むのはスズか!と腑に落ちる感じありますね。やっぱ身長ネタが見たいですよね。広瀬さんの新鮮さもそうだけど、改めてスズの低身長ネタを描ける、というのが良いですね。
 スズが「新人どんなもんじゃい」と様子見してると結局身長ネタに落ち着く、という感じのネタ。スズ的な広瀬さん評価は上がって下がったワケだけど、身長ネタを無視して考えたら広瀬さんフツーに人懐っこくて好印象ですよね。目線あわせてくれるってフツーに好感わきました。
 てか、スズが長年低身長で悩んできたのと同じくらい広瀬さんにも高身長ならではの悩みはあったと思うんですよ。まぁ、性格の違いがあるので広瀬さんはそこまで思い悩まなかったかもしれませんが。ともかく、あそこで自然と視線を合わせたのは広瀬さんの今までの高身長人生の経験を感じるようでした。あの自然と出来る感じが良いよね。

 身長組は階段で身長ネタを入れてくるけど、アリアは当然ひと味違うのであった、という次のネタ。神社というシチュエーションにおいて「階段」で2ネタ用意するってスゴイ。7本しかない連載ですよ。フィーチャーするのそこか、という驚きがある。階段で全然違う切り口のネタが2本も出てくる。
 ついでにいうと、杖のレンタルってのが面白かったです。そんなサービスやってるのか。こういう豆知識みたいなのがネタ振りとして入ってくるの、本作の特徴だと思う。「へぇー知らなかったー」とフツーに感心してからの下ネタという落差ねw
 てか、靴擦れ対策にリップクリームからの杖レンタルで豆知識の釣瓶打ちでしたね、このネタ。

 神社の豆知識系と捉えることも出来るかもしれない池での鏡面パンチラ。神社に行く時はスカートに気をつけよう、という役に立つ情報が得られます(そーか?)。
 素人は階段でのパンチラを考えると思うんですけど、ウオミーほどの熟練者だとそうは行かない、という驚きがありますね。まさか池からパンチラに繋がるとは‥‥。前に教室のワックス掛け一生懸命やればパンツ見えるようになるよ、ってネタがありましたけど、あのネタはパンチラに向かって頑張る男子のバカらしさがあったと思います。「見えるワケねーじゃんw」という感じ。それでも信じちゃう男子のある種の可愛らしさですね。ただ、今回の池は「ひょっとしたらホントに見えるかもしれない‥‥」という妙な説得力あった気がします。てか、マジで考えたことなかった発想なので信じてしまう余地があるというか。
 気になって探してみたら、英稜メンバーはみんなズボンなんですよね。ひょっとしたら事前にウオミーが「神社の池ってキレイに反射するからパンツ見えるよね」みたいな発言をしたのかもしれないw

 森さんの強制フラグ発生ネタ。ここでも神社の豆知識みたいなのが絡んでくるんですけど、豆知識の「あまり知られてないけど」という特性を利用してるのがうまいですね。当の森さんは知らないけど、というフラグネタ。
 そんなフラグに気づくのが青葉さんってのが超おもしろかったです。青葉さんの完全に無意識だけど薪をくべてくる感じが最高w 「気になったから調べてみたんだけど」という感じの距離の取り方が良いよね。森さんのフラグネタを楽しんでやろう、という意図は感じられないところが素晴らしい。青葉さんの、特別キャラが立ってるワケではないんだけど‥‥というキャラクターにばっちりフィットしたネタだった気がします。あの味わいは青葉さんにしか出せない。会長やスズ、アリアだったら、嫉妬とか面白がってやろうという感じが出ちゃいますよね。
 そんなフラグネタでオチが付いたワケですけど、よく考えたらそんなオチがなくてもあの状況で「一緒に入れようか」とか言われたらフツーにホレちゃうと思うの。まぁ、タカ兄だからそんな心配はないんですけど。

 恋人の25円ってのも「ホントかそれ?」という感じあったんですが、そこに愛の南京錠が加わってくる。世界中にあるヤツですね。まぁ、恋人向けにイベント仕掛けてくるのが悪いこととは言わないけど(やりゃ楽しいだろうし)、特に伝統とか由緒はないと思うw まぁ、「神社も意外と俗っぽいことやってんな」というのがリアルであったりはすると思います。すごいありそう。てか、実際にあるんだろうけど。
 まぁ、気になるポイントとしては、さらっと映り込むナオちゃんヨシくんの南京錠ですよね。ちゃんと行くトコ行ってたw 情報力さすがである。
 さらに見所といえば、1コマだけ切り取ればタカ兄にモーションかけてるように見えるアリアでしょう。あの後下ネタがなかったらタカ兄マジでグラついちゃいそうなハラハラがあるのはアリアならではですね。
 愛の結晶としての南京錠という意味ではアリアの南京錠もあながち間違ってない、という感じも最高ですね。なんならナオちゃんヨシくんもあっちの南京錠やり出しても不思議ではない。

 ラスト。ウオミーの積極的な行動に異議を唱える会長。会長の横にしっかりスズも加わってるのが最高ですね。メインではないんだけど、しっかり立場を表明しちゃってる。
 親戚パワーを駆使するウオミーに対して会長が使う武器は長年の付き合いによる関係性という感じがあるオチが良かったです。主従関係としての蓄積を感じるw タカ兄の扱いを慣れてる会長、それにホイホイと釣られるタカ兄、という2人とも微笑ましいというか、すげぇ可愛いw 関係性の魅力ですね。もちろんそれに対してウオミーが「その手があったか!」となる関係性も魅力的です。
 あとやっぱ見所としては会長の「ぐぬむ」顔でしょうね。ウオミーに対して悔しがる感じが子供っぽいのが大変可愛らしいです。あの顔芸があるから最後の反撃になりふり構ってられない、みたいな味わいが加わってると思います。


 ということで終わり。広瀬さん青葉さんにしっかりと出番もありつつ、お馴染みのネタもあって英稜合同ネタとして結構隙のない回だったのではないでしょうか。強いていえばスズが弱かったのかもしれないけど、一応階段ネタはスズのターンだし、あと何よりラストのしれっと加勢してるのも可愛かったです。パンツも見えそうになったしw
 どれも違った魅力があって難しいんですが(毎回そうだろ)、強いてあげるなら森さんのフラグネタが好きかなぁ。フラグネタ自体は水戸黄門の印籠のような安定感もあるんですが、そこに青葉さんという新鮮さが加わってるのが最高でした。何気に今回のMVPは青葉さんかもしれないw

『生徒会役員共』422話の感想 - 北区の帰宅部