北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

『生徒会役員共』470話の感想


 連休明けで更新のリズムを戻したかったんですが、ダメでした。金曜あたりがとりあえずの理想なんですがー。

#470

 ※マガジンと単行本掲載の話数では1つズレが生じています。当ブログではマガジンに掲載されてる話数に準拠しますが、本来正しいのは単行本の話数です。上記の話数に+1したのが単行本版の話数になります(この段落テンプレ)。

 扉はカエデちゃん。前回のあらすじパターンですね。カエデちゃんの親がセリフだけで登場。相当なレアキャラ。
 あと、後ろで帰路についてるナオちゃんが可愛い。やっぱデート服のナオちゃん可愛いよね。デフォルメに耐えうる魅力を持ってる。

 1本目。扉での親の件についてカエデちゃんプンスカ。プンスカ顔可愛いのである。親の承諾については、相手がタカくんであることを親が知ってるのかが気になる。男性恐怖症が唯一緩和されてる人っての、噂程度は知ってるだろうし、「その子なら大丈夫」って信頼された可能性もあると思うの。まぁ、この世界の親は大体シモ方面に寛大なのでそんな妄想しなくてもいいんだけどw
 男女が一つの部屋で寝泊まりすることに抵抗があるカエデちゃんに対してアリアがアドバイス。寝なければいい。コロンブスの卵的な発想ではあるんだけど、発言主がアリアであることを考えると‥‥というオチ。アリアの場合、マジで分からないですねw

 部屋の紹介。当たり前のように生徒会3人娘は同行です。宿泊費の関係で部外者が部屋で一夜を過ごすのはアウトだと思うの‥‥という心配を七条グループという設定が解消してくれます。さすが七条家。
 風呂がガラス張り。七条グループという先入観もあってか、ちょっとスケベすぎない??と思うんですが、先に「絶景」というキーワードが出てくる。一応の目的はそっちなのね、と安心します。が、直後にアリアが出てくるので、やっぱり本当の目的はそっちなんじゃあ‥‥というオチ。
 顔のないイメージ図でガラス張りの使用例が語られるんだけど、顔がないとは思えないほどにドラマチックな1枚なので笑った。タカ兄がカエデちゃんをツッコミのダシに使ってるのも新鮮で良い。その場にあるものを使う即興性に富んだツッコミ。

 健全な一夜を過ごすために勉強会。集中力アップのためには青色が効果的というスズの豆知識、からのオチ。青ペンは割とマジで良いらしいですね。黒にこだわる理由ってよく考えたら特にないし、青ペン使いたくなってきますね。まぁ、ボールペンじゃないと青ペンを用意するのが大変ってのはあるか。高校生だとまだ「シャーペン>ボールペン」なのかもしれないし。まぁ、あとで保存しないようなメモだけでも青ボールペン、というのが現実的なのかな。
 そんな青。七条ホテルにも青の用意はございました、というオチ。その青で勉強会は興奮するな、とか思いつつ、やっぱホテルの健全性に不安しかないw ここで「ツッコまなかったら実行してくれるのかな‥‥」という迷いが生じないタカくんは偉い。

 サブタイが「次元を超える男」。次元ネタ、過去にもありましたよね。横島先生の次元ネタ、相当好きですわ。マイ傑作選に入れたいくらい。
 んで、本ネタとしては、タカくんの「アメニティでティーバッグは持ち帰りOKなんだっけ」に対してアリアが聞き違い。もうドアバーンとかそういうのもナシ。その場に居合わせていようが問答無用で間違える。まぁ、ぶっちゃけ「ティーバッグ」は間違えても仕方ないよね‥‥とは思います。ヘタすりゃ言い間違えることもないとは言えないレベル。

 5本目。何気に1コマ目の背景に出島さん。セリフはない。お茶とか入れに来てくれたってことなのかな。だとすると前のネタの段階で来ていたってことになる。
 んで、オチとしては‥‥オチがない。ホテルの部屋の思わぬ機能ってのが3コマ目で「転」になってるんだけど、特別オチという感じに繋がるワケではない。どういうこっちゃ、と思ったら次のネタがすごいのであったw つまり前振り。

 翌朝。朝チュン。ナオちゃんからメール(LINE)が入るの最高ですね。そんなに仲良いのか。別れた直後じゃなくて翌朝ってのがまた良い。ちょっと「どうだった?(ニヤニヤ)」みたいなニュアンスありそうじゃない? もしくは心配してくれてる可能性もあるし。
 あと、気になるのは2人のアイコンとアカウント名。後者はNAOとKAEDEで若干そのまま。まぁ、本名そのままじゃないけど、そこまで気にもかけないってのは現代高校生としてはリアルなのかもしれない。んで、前者。アイコン。カエデちゃんは鳥。カナリアになるのかしら。コーラス部部長って自覚がありありと現れてますね。カエデちゃん自身が設定したと考えると、彼女の中では「風紀委員<コーラス部」なのかな、とか思えてきて興味深い。んで、ナオちゃん。ナオちゃんのアイコン、アヘマルですね。アヘ顔アニマル。普段からアヘアヘしてるのか‥‥ということではなくて、この世界では一般的に流行ってるヤツです。なので、女子高生としてはすげぇフツーな感じなんだと思います。ナオちゃんが設定してると不穏な何かを感じ取ってしまう、というのも正直ありますけどねw
 ネタとしては、昨晩の様子を聞いてくるナオちゃんに対してカエデちゃんがありのままの事実を伝えるけど、ナオちゃんには誤解しか生じない、というオチ。これ、ちょっと今週の1本目のオチ、会長のモノローグ「男女が寝ずに朝をむかえるって それはそれでアレな気が‥‥」そのままなオチですよね。オチの概要としては反芻にも思えるんだけど、事態が複雑になって、よりうまいこと決まった感じがある。いや、マジでこのネタすごいでしょ。2段構えで誤解が進行していくのが面白すぎる。また、LINEの画面しか描かれないので、カエデちゃんがどんな顔で言ってるのか分からない、ってのが味わい深いですよね。何も知らないナオちゃんの誤解を追体験できる。

 帰路。電車内。会長とスズは寝てる。この手の帰り道の睡眠率すごいですね。スズは単純に睡眠時間の関係、会長はイベントごとにワクワクしすぎたため。そんな2人を横に今回のメインはカエデちゃん。カエデちゃんはしっかり起きてて今回のイベントを振り返ってる、というのが良い。いつもの生徒会メンバーの話だとこうはならなかったかも、という味わいがありますね。2話も続いたカエデちゃん祭りの余韻を感じさせつつ、カエデちゃんが単独でオチを作り出す、というのも良い。カエデちゃん祭りの終わりにふさわしいですね。カエデ100%なネタで締める。


 ということで終わり。まさかのカエデちゃん祭りでしたね。2話続くのには驚きましたが、さすがに後半は生徒会メンバーの介入も増えました。まぁ、増えたことで賑やかしになってカエデちゃん的には結果オーライだった気もします。タカくんと2人きりだった方が絶対カエデちゃん疲れるよね。もちろん一皮むける可能性もあるんですがw
 んで、今週のお気に入り。これは6本目、LINEでのナオちゃんの誤解ネタだなぁ。本話を総括するような内容でありつつ、誤解の内容、誤解が加速していく展開も見事でした。それでいて、2人の仲良しっぷりが垣間見えたのも最高ですね。天敵同士かと思ってたら、いつの間にかめっちゃ仲良しやん、というニヤニヤが止まりません。