北区の帰宅部

映画の感想を書きます(嘘&希望)

はぴにんぐ Vol.2の感想

 Komifloの感想書こうシリーズ第3弾。次は快楽天BEASTだなぁ、と思ってたら突然更新されたはぴにんぐ。月刊誌以外にもあったのか……ツイッターで告知見て混乱しました。
 調べてみたら、電子版限定の雑誌だそうです。エロとデジタルは相性いいのでしょう。面白い試みですね。ちなみに、名前はハッピーとハプニングの造語。
 問題は、DMM(当時)にて先行配信されてたらしいんですよ。デジタル限定だから発売に等しい。もうそれは先行じゃなくて他が遅れてるだけじゃないか?? そんな旧DMMでの配信が4月末。3ヶ月くらい遅れてのKomiflo配信なのですね。そして、FANZA(旧DMM)では現在vol.3が配信中です。
 むむむ、ほとんどバックナンバーですね。まぁ、登録初月くらいは配信された雑誌全部やっつけていこうかな、と思います。

修正について

 修正が黒海苔です。コミフロでは珍しい。白塗りに慣れた状態だと「おいおい丸見えじゃないか……」とハラハラします。
 ぶっちゃけ白塗りでもいいんですが、ケツの穴まで白塗りされてるのはちょっと違和感ありました。こちらはケツには修正なし。やったぜ。

『イキイキ潮らーめん』楝蛙

 オールカラー短編8ページ。
 のっけから清々しいタイトルで笑った。思いついてもそれを作品にするかね。する勇気。偉い。
 マジでタイトルでストーリーは完結してるというか、出オチというか。まぁ、オールカラーの短編はとっととやることやってサクッと終わるのがふさわしいのでしょう。そういう意味ではタイトルで説明がすべて終わる出オチ形式は効果的だと思います。むしろ、1ページ目にエロがないのが驚きですよ。ちゃんとしたお嬢様のラーメン紀行みたいな雰囲気を作ってる1ページ目が楽しい。
 からの2ページ目、ページをめくるといきなりスタート。まぁ、そりゃそうだw
 絵としてはエロいけど、話は下らなくて爆笑、が本作の魅力だと思います。個人的にツボだったのは、行為が始まると同時にラーメンを作り出した点。ラーメン完成してから仕上げにするか、事前に潮を準備してから、のどちからでしょフツー。まぁ、行為のラーメンの進捗がリンクさせるような演出は面白かったです。フィニッシュ寸前の湯切りチャッチャッで爆笑しました。これがやりたかったんだろうなw

『膣の中からこんにちは!!』小川ひだり

 またタイトルで語りきってる系だw ひょっとしたらこれは雑誌のコンセプトなのかもしれない。明け透けというか、ギャグ寄り、エロファンタジーみたいな。
 1ページ目。少女にしか聞こえない妖精の声が出てきてどうなるのかと思い、ページをめくったら、妖精の居場所が明らかになってタイトルどーん。この開始のインパクトで本作は大体「いい仕事したぜ……」という感じだと思います。ここが9割でしょ。いや、もちろんこの後エロいことするんで絵的にはそっちも大事なんですが。
 イントロが突き抜けてた割には、意外と行為に至るまではじっくり。このバランス面白いですね。ギャグ的なやりとり、漫才的なやりパートが結構あります。まぁ、妖精の存在がド下ネタなので、喋りだけの場面でもそれなりのエロは担保される、みたいなこともあるのでしょう。
 始まるまでが長くて、ギャグ色がめちゃくちゃ強いので、いざ始まる時の空気の一変がとても良いです。2人のスイッチが入って急にうっとりし出すあたり、ドキドキ感あって良いです。そんな空気が真面目になると、今度は妖精とのギャップも大きくなるのでまた面白い。妖精が場面からいなくなる(膣に入る)と、2人だけになるので途端に色っぽい雰囲気になる、という変遷もスムースで良いと思います。

『全裸組体操ガイドブック』ぐりえるも

 すごい、漫画の構成としてめちゃくちゃ実験的だ。いかにも公的なガイドブックにありそうな簡素で、少しダサいデザインにしながら、しっかり漫画としてのコマ割、進行もバッチリ。こんなこと出来るんですね。コンセプトの時点で相当面白いけど、それをここまで漫画としてフツーに読めるまでに仕上げてるのがすごい。
 物語はしっかり時系列通りでひと繋ぎなんだけど、ガイドブック的な絵作りもキープしてるんですよね。各ポーズや各アクションに解説が入ってたり「こんな時は?」みたいな補足も付いてるのが爆笑です。芸が細かい。
 体操のポーズとか、ペアでやる体操ってちょっとエロいよね??というのは考えたことなくもないんですが、それを裸で実行してるオモシロですね。リアルの体操でもある動きが多いんですが、たしかにドエロですw 学校で教えるべきものなのか不思議になってくるレベル。
 んで、いざ挿入。ここからいよいよリアルにはない体操になってきますね。リアルじゃなくなってつまらないかというと、そんなことはなく、「体操にありそうかも」と思えるような体位が連発するのでこれはこれで爆笑です。うまいなぁ。また別の感心がw

『女子大生とブッカケ本番人形劇』軽部ぐり

 ブッカケ本番が言いたいだけだろ感すごい。
 保育園の人形劇をぶっつけ本番。シチュエーションが面白くて、手と声だけは見えて存在は確かに感じるんだけど、他の部分がどういう動きになってるか分からないものじゃないですか。人形劇って。劇に没頭すればするほど舞台の裏にいる人間の存在が希薄になる。だとしたらその裏でブッカケ本番することは可能なのではないか……という露出プレイのギリギリを攻める姿勢ですよね。いや、荒唐無稽で無理だし、バレた場合の被害は本人たちじゃなくて子供たちに及ぶのでかなり外道感も強いプレイではあるんだけど、アイディアとしてのオモシロは感じてしまいます。動きもかなり制限されてるので体位にも創意工夫が求められる、という部分も魅力ですね。
 ラーメンの話と同じで、行為の進行と劇(ラーメン制作)の進行がシンクロする。この匙加減は好みによるんだろうけど、もうちょっと人形劇がどうなってるか、舞台上ではバレてないか、の描写が欲しかった気がする。いや、あるんですよ。充分あるんですが、行為が盛り上がってくると裏の描写が多くなるというか。エロの盛り上がりと同時にそっちにシフトするのもいいんだけど、そっちに集中すると表の方が危うくなるのでそっちが気になってくるというか。まぁ、これはビビリな性格とかも関係してるんだろうなw
 いや、ただ、三匹の子豚のオオカミが家を壊すと同時に、舞台裏でも何かが壊れていく、というのはやっぱ最高でしたよ。舞台に物語がある意味で、ラーメンの話よりもそのオモシロは間違いなく強いです(短編と比べても仕方ないんだけど)。そもそも三匹の子豚をチョイスしたのが秀逸。
 オープニングにも女性2人が並ぶショットがあったけど(着衣)、ラストには脱衣バージョンであるのが良いですね。2人の体型の違いが分かりやすい。裏でわちゃわちゃ動くと意外と分かりにくい部分ですし。

『きょうの裸空間』かるま龍狼

 裸空間のある世界。もしも設定全振りみたいな話も面白いですね。多分発想の源流は妄撮と水玉コラだと思うんだけど、それをここまで1つの物語に落とし込んだのがすごい。
 トンデモ設定な作品だとどうしても退屈になりがちな序盤の説明パートで、問答無用の裸を出すことで押し切ってるのが良い。地味に服が透明になるのではなく、服がなくなる、という設定のディティールの説明を絵だけで済ませてるのもスマートです。この違いがハッキリしてないと終盤に困ります。
 通学ということでチャリが出てきて話としても本番。激しい直線移動が加わる自転車はこの設定において面白すぎますね。もうちょっとアニメーションとかで見てみたくなってくるレベル。実写でもアニメでも映像技術の表現として透明人間ってよく使われるテーマですけど、裸空間も絶対面白いからやった方がいいよw

『隙間女とヤッてみた…』ぴかお

 隙間女とは地縛霊のことです。怖がられすぎて引っ込み思案になり、体の一部を壁なのに隠してないといられなくなった霊。なので隙間女。これは壁尻の亜種だと思うんですが、そこにそれっぽい設定をつけて、彼女のドラマであり、苦悩を乗り越える話にしたのが面白いですね。壁尻モノって割とナンセンスな話が多い印象なんですが、それに理屈っぽく設定と物語を加えていく。理屈っぽいの好きです。
 幽霊だけど顔出してからは「こんなん可愛いだけじゃん」という感じだったんですが、途中でちょっと怖いニュアンスも出してきたのが良いですね。「これはのめり込むとヤバいのか……?」みたいなハラハラもありつつ、エロが盛り上がりすぎて抜け出せない。まぁ、実際はそんなことにはならず、その理由は主人公の圧倒的な性欲ですね。そもそも壁から生えたおっぱいを嬉々としてペロペロするような男なので、まぁ納得ですw

『絶頂ラスベガス』翁賀馬乃助

 タイトルは2ページ目に出るんですが、こちらは1ページ目の本編で設定を説明しきる。裏カジノにて、制限時間内に果てたら負けのバトル。他の作品がかなり突き抜けたバカ系の話が多かったので本作はかなり王道……なのか?(麻痺)
 いきなり始めるんですが、そもそも行為自体がゴールではないんですよね。ここでの攻防が本作の本題。こういう設定は便利なんだな、と痛感しました。実況も付きますし、終始エロなんだけど実質バトルっていう。
 互いにプロなので、両者余裕の見せ合い。キャラを出しつつ減らず口を叩く様が楽しいですね。この、洒落たこと言う、という部分はバトルモノにおいても重要な要素だと思います。
 男1女2の対決で、男が先に1発出して背水の陣。からの逆転劇で2人同時に同時に。「性技は勝つのだよ」は爆笑しました。それ言いたかっただけだろ感w この手のジャンルのギャグは割とそっちに傾きがちですよね。大事だと思いますw
 やっぱバトルモノとしてしっかりしてるなと感じたのは、「人は無意識に自分がヨくなるところを責めてしまうそうだ…」と相手の弱点を見抜く場面。これ、そのままバトル漫画に流用しても通用するレベルの強度のバトルロジックですよ。クライマックスではないので、そこまで大事な扱いでもないんですが、うまいことやるなぁw

『事案発生!!~不審者と箱のナカ~』しっかり者のタカシくん

 箱の中身は何だろな(股間)。出オチ感がすごいw
 二部構成になってて、第1部は被害者が無邪気な子っぽくてマジの事案感がすごいです。疑問を感じない彼女によって男の狂気が引き立つギャグではあるんですが、やっぱ事案ですのでフツーに犯罪です。このままギャグベースでうまく行って終わるのかと思ったら、第2部。これが意外で面白かったです。
 子供っぽい子だったのですが、2部はもう少し大人感というかしっかり者の清楚系……と思ったら清楚系ビッチだったという展開。あの変態が翻弄される側なの?という衝撃があります。
 これ、よく考えると結構切ない話で。童貞をくすぶらせて変態として成長した主人公に対して、清楚系ビッチの彼女の方は対照的にとにかく経験を積んできたタイプの変態ですよね。百聞は一見にしかずと良く言ったもので、童貞がいくら頑張ったところで本物の変態は別にいる。努力は報われることもあるけど、努力した天才には敵うはずがない、みたいな話なんじゃないですかね。無情な現実を叩きつけてくるというか。清楚系というのを自覚して武器にしてる感がマジ勝てない……という絶望感あるんですよね。計算かよ!!と頭では分かってるんですが、清楚系ビッチ……とても良い……(好きですw)
 もちろん、1部で犯罪を成功させた主人公に対する因果応報として、さらなる強者があてがわれた、という側面もあると思います。食物連鎖ですね。もちろん役得じゃん、という話でもあるんですが、アイディアと度胸と狂気で自由を謳歌してた主人公が2部ではされるがままで非常に虚しい。最終的には得意の「箱の中身は何だろうな」と彼女に横取りされる始末ですよ。これは完全なる敗北。最後に一矢報いますけどね。
 ということで、人生観が変わる経験を経て、再び箱の中身は何だろな家業に戻ったら、オチ。まぁ、そうなりますわなw 長続きするはずがないですw

『ワガママお嬢様と1か月無人島生活』ろてり

 タイトルの通り、お嬢様と無人島に放り出される。お嬢様という常識を知らない人が無人島という情報が断絶された環境に置かれたら、あとはやりたい放題、ということですね。箱の中身は何だろなで子供を騙すのと似た構図ではあるんですが、ワガママお嬢様なので「少し懲らしめてやるか」みたいな感情が湧き、少し罪悪感が薄れるというか、気持ちの免罪符を得る形なのかな。
 ワガママお嬢様を騙す形でエロいことをするんですが、騙されてる最中、お嬢様はかなり善意で動いてるっぽいんですよね。彼女の根っこはいい人な部分が露見してるというか。ワガママだけじゃない一面が見えるんだけど、それ故に騙してる自覚も芽生えてくるというか。
 そんな気持ちの変遷が本作意外とちゃんとしてるんですよ。正気か疑われちゃいそうですけど、ドラマ的な感動が本作にはあります。少なくとも本雑誌、本号の中では一番強いんじゃないですかね。互いに自分勝手に振る舞い、ウソを通じてエロいことしてた2人が次第に心を通わせていく……という話じゃないですか。2人とも欠陥のある人物ではあったんだけど互いに改心して、みたいなドラマぶっちゃけ好物です。
 まぁ、そんな風にも見える、という話であって、本作のメインは閉鎖空間でのギャグめいたエロですよ。ヤシの木から落っこちたらそのまま刺さっちゃった、とかマジ爆笑しましたし。いくら何でも突き抜けすぎでしょ。


 ということで終わり。今回は明確に「雑誌の色」が極端に出てたのが印象的です。vol.1はまだ読んでないけど、ここまで作品に偏りがあったのは雑誌のコンセプトと取って間違いないんじゃないかしら。平たく言うと、頭おかしいw ギャグ的、エロファンタジーで、明け透け、露悪的、という感じでしょうか。アイディア一発勝負、みたいな作品も多くて相当に「そうきたか!」と楽しめました。
 中でもお気に入りとしては、『全裸組体操ガイドブック』『きょうの裸空間』の2作品かな。設定の時点のオモシロが強く、そのオモシロが漫画の最後までしっかり持続させてて見事だったと思います。特に前者は漫画という方法論すらをブチ壊しにきてるので衝撃でしたね。後者は設定の広がり、奥行きが素晴らしかったです。

 さぁー、次は快楽天BEASTですね。楽しみですが、ちょっと更新が短期間に重なるのでブログが遅れそうで怖いです。