北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

COMIC X-EROS(コミックゼロス)#72の感想

 先日Komiflo引き落としのメールがありました。Komiflo生活3ヶ月目に突入なんですが、ゼロスは2回目です。いろいろ遅れてる……
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「表紙」富士やま

 ロリっぽい女の子2人で大変可愛らしいのですが、片方の舌の上には錠剤、もう片方の手には注射器。サプリとワクチンですね(すっとぼけ)。表紙でキメセク要素ぶっ込んでくるのはやっぱゼロスは違うんだなぁ、とKomifloユーザーとして感じました。
 タトゥーに大きめのピアス、キメセクはまだいいんだけど(よくない)、リストカットの痕まであるじゃないですか。やだ、つらいw おクスリの時点でアウトなので私の中で何が違うのか自分でも分からないんですが、なかなか来るものがありました。
 作者コメントが割とのんきな感じでギャップが面白かったです。漫画ではなかなか描かないタイプなので逆に全部乗せの勢いでやった、みたいな。

『宿世の待ち人』武藤まと

 巻頭カラー2ページ。本編は次号。次号!? そんなのあるのか。面白いですね。予告として見開き扉だけ先出しする。期待を煽る意味では間違いなく効果的だと思います。やるなぁ。タイトルとケモいロリだけ分かるんですが、本編想像しちゃいますよね。
 ケモ感としては、ケモ耳の毛色が別なのが面白いです。いかにもキツネな色、可愛いですよね。あと、足の指、爪のケモ感に驚きました。細かいところでただの人間ではない感じがすごい。あとは、性器のロリ感がすごい。ぶっちゃけ萌え絵ってみんなロリっぽくなるのでロリだろうとロリだと感じないことも少なくないんですが、衝撃的に小さい。

『ねんかく』楝蛙

 タイトル、何のことかと思ったら年齢確認。コンビニでキレる老害芸能人、みたいな嫌な話も聞きますけど、そっから「大人の確認→エロくね?」と結びつけたのが見事ですね。ちょっと題材の新鮮さだけである程度満足してしまう。
 童顔の27歳が年齢確認される話。27歳で難癖ふっかけられるのはかわいそうだw 特別ショタっぽいとかではなく、薄い顔してるってだけなのがリアルで良いですね。たしかに、いわゆる塩顔は年齢わかりにくいとこあるけど、27で疑われるのはアレだわ。アレなんだけど、要するに無理矢理でもいいから口実が欲しかっただけ、と最後に分かるのが面白いですね。気に入られただけでした。嬉しくないとは言わないけどw
 この設定の妙は、大人なのに子供扱いされる、という部分ですよね。本作はかなり珍しい設定だと思いますが、ここだけ切り取るとプレイ内容としては結構王道ですね。めっちゃ良いやんけ。
 エロマンガにおいて巨乳って割とデフォルトみたいなところあるから、それだけでは特別なものも感じないんですが、本作の設定だと大人感としての意味が出てくるから良いですね。自分が大人だと証明しようと頑張るんだけど、相手の巨乳の前では「これに比べたら子供だよなぁ」みたいな印象も生まれるというか。おっぱい使って何かをする場面以外でも、デカさを意識させられるような絵が多いのはすごく良かったです。

『初姦』蒼井ミハル

 タイトル良いな。要するに図書館。ダジャレではあるんだけど、「初姦」とだけ切り取られると、元々そういう言葉があった気もしてくるというか。
 平たく言うと、おねショタ。タイトルの「初」にはそういう意味もあるのかもしれない……のか?
 主人公(女)がショタ狂いのパターンですね。個人的にはメガネの細かい描写にグッと来るんですが(下フレームなのでレンズの存在感がすごい)、そこは大して重要ではない。内に秘めたる変態性とかを感じるので好きですけどね。
 ショタ。ショタが初登場するコマに、 “おねしょで俊が遅れるからぁ…” というセリフが付されてるので笑った。「おねしょ(た)」だw もちろん、おねしょという行為も子供っぽいんですが、単純に言葉として、字面がおねショタ。
 とにかく、出会ったショタがあまりに理想のショタなので理性がどんどん崩壊していく話。ぶっちゃけスタート時点から犯罪チックな雰囲気はあります。一度理性が決壊してからは割と一気に暴走ですね。プレイ内容としてもハードめで、想像以上にヤバい人だったのが分かる。おっぱい触らせて照れてるショタを愛でる、とかで充分お腹いっぱいなんですが、チンコにもアナルにも手を出す。想像以上にヤベェな。
 タイトルがタイトルだけに「図書館」という要素も重要。無数の本棚で仕切られた、なるべく音を立ててはいけない空間。日常の中にある非日常という感じありますね。エロとの親和性すごいと思います。それと、知識の集合としての側面もある。ショタなので知識がないので、それを手ほどきする形。それだけでなく、本棚の隙間から覗く覗かれる、というシチュエーションまで持ってきたから見事ですね。図書館という空間をフルに活用してる感。
 んで、ショタの友達にまで手を出すのか……?という感じでエンド。これは続く? 続かなくても完結感あるんですが。てか、あの友達、俊くんのエロさに目覚めるのかと思ったんですが、違うのかしら。
 基本的に、私陵辱やらレイプ系は苦手というか特別好きではないんですが、悔しいかなショタがめっちゃ可愛かったです。あと、ショタが鼻血出したり、涙を浮かべながら気絶したり、被害を受けてる感あったのが特徴的だと思います。「エロいお姉さんに捕まってラッキーw」みたいな話では全然ない。前提としてアウトだけど、これはむしろ誠実と言えるのかもしれない。

『それでは頑張りましょー』変熊

 扉がある作品は良いぞ。扉は大事。不可欠ではないけど、あると良い。
 クラスでぼっちな女の子と、その子にやたらとかまう男の子。こじらせすぎた彼女が「ネガティブ発言したら私を犯してよ」と勢いで言ったら、彼がその通りに実行してきて、という話。タイトルは男のことか。信じられないほど軽いノリで性的な行動を取ってくる彼の狂気を表現した感じか。そんな彼、狂気にしか思えないんですが、言われたことを実行してるだけなので、間違ってるとも言い切れず……みたいなバランスが面白いですね。彼は単にピュアなだけかもしれない、という余地もある。彼女が回りくどく、こじられすぎな側面も否定できませんよね。
 とにかく、考えることだけは誰よりも積極的で思考がグルグル回る彼女と、何考えてるかサッパリ分からないけど行動の思い切りが異常な彼。対比が面白いですね。ナイスカップルとも言えるんですが、やっぱ彼の何考えてるか分からない感は不気味だなぁw 純粋なのも分かりますけどね。
 そんな彼に感化されてようやく彼女の気持ちが動いた……と思ったら彼は気絶していて、というオチが最高w いや、彼女の中で変化が生じたのでハッピーエンドなんですよ。それは間違いないんだけど、最後の最後にギャグとしての強度がすごい。

『臨床学園』姫野こもも

 第2話。タイトルの通り、生徒で治験を行う学校の話。全寮制だと食事も一括して管理できるので治験としては都合が良い、みたいな部分は設定として面白いですね。大人に理不尽な管理をされる学生たち、というのはちょっとディストピア感あって面白いですね。もちろんその薬が媚薬でエロいことにはなるんですが、エロとは関係ないオモシロもかなり強いと思います。ただ、第1話のオチがすごくて、信用できない語り手モノというか、主人公の正体が実は諸悪の根元。すごいな、エロ以外のオモシロが濃すぎてエロマンガとしてのバランスが心配になってくるレベル。
 んで、2話のメインは双子の兄妹。妹が治験の影響で母乳が出るようになる。いろいろとすごい。悪役としての主人公の行く末が気になるんですけど、とりあえず別のキャラがメインでエロいことする、というのはエロマンガ的な文法で面白いですね。当たり前だけど、各話にエロがないといけない。かといってストーリーが停滞してもいけない。最後に「そういう効果もあったのか」とまとめが入ってくる感じも見事ですね。2話の冒頭に治験者の特徴として喉の渇きを提示していて、それが次回への布石になってる、みたいな部分もかなりスマートだったと思います。一応2話のラストに「次回はこの子!」みたいな提示もされるんですが、序盤の時点で分かりますよね。
 1話、2話ともに薬によって暴走する女の子に愛情(に近いもの)があるので、被害者であるけど、薬をキッカケに素直になれた、みたいな言い訳めいた要素もあるんですが、次回の子はもうちょっと被害者感が強くなりそうですね。ラストの描写、ほとんどゾンビですし。物語としては重要度が増しそうな気がして楽しみです。

ヒルガオのコウフク』北原亜希

 昼顔きたな。すっかり不倫の意味として定着したからテレビってすごい。
 ただの昼顔ではなく、幸福。斎藤工が相手だったらそりゃ幸福だろという話ではなく、オッサンに幸福感を仕込まれる話。ほぼレイプなんだけど、徐々に、ずるずると落とされていく……というグラデーションが味噌の作品ですね。
 人妻感。学生とかツインテールみたいな絵として表現できる属性と違って人妻って結婚してるという事実があるだけなので絵として反映しにくいと思うんですよ。それをどう絵にするかがマンガの見所だと思うんですが、本作で人妻感の結晶として描かれてたのが、陰毛。イエス、陰毛。エロマンガって意味なくパイパンだったりすることが多くてそれはそれで嫌いじゃないんですが、本作の陰毛にはしっかりと意味がある。人妻の油断としての陰毛、最近ご無沙汰の表現としての陰毛。
 徐々に落ちていくグラデーションが楽しい作品で、最後に行き着く先としては、生。なんだけど、生を決心したところで作品が終わる。おおっ、思い切った終わり方ですね。もっと見せろよ、という気持ちもありますが、彼女のドラマとしてはここで終わってるのも事実ですよね。彼女がついに生を容認するようになってしまった、となったらこれ以上のドラマはないと思います。あとはエピローグ的にセックス描写が入るだけ。なのでこの終わり方は正しいのでしょうね。

『自縛霊』flanvia

 誤変換じゃないよ。地に縛られてる霊ではなく、自分で縛ってる霊。先日のメガストアαでは地縛霊の良い話が載っていたというのにw
 あの作品と同じで幽霊ならではのエロネタが楽しいんですが、驚くほどにネタが被らない。そんなにバリエーションあるとは思いませんでしたよ。三角巾も笑ったけど、男の潮で成仏しかけるとかマジ爆笑しました。よく思いつくな……
 一部暴走したりはしますが、トータルとしては「仲良くやれよ」みたいな微笑ましさあるのが良いですね。ラストも完全にギャグで落としてきたのも楽しいです。超ズボラ飯としてのゆで卵、からの塩ネタとか流れがスムースで見事でした。あんだけ可愛い女の子と同居するんだから役得じゃねぇかって話だし、彼も少なからずそう感じてもいるんですが、そこを役得っぽく描くのではなく、ギャグで落とす。大好きなバランスです。

『アナザーHIEMONTORI』サバイバル刃

 タイトルで分かるように続編。単行本発売記念で短めのページで帰ってきた、という感じでしょうか。ただ、前作はフルカラー4ページなので、むしろ長くなって帰ってきた形。前作はオモシロ設定とエロい絵の勢いで突っ切る感じでしたが、今回はちゃんと物語がついてくる。前作があるだけに説明が少なくて済みますね。
 薩摩のエロ風俗(お店ではない)によってエロへの抵抗が極端に低いヒロインと、外から転校生の男の子。このギャップは良いですね。彼女のエロさが引き立ちます。彼の方も知識としては知ってるんだろうけど、そこまで馴染んでないのか彼女ほどエロエロではない、というバランスですよね。
 雨。彼が脱いだことで彼女が我慢できなくなるんですが、その原因が雨。その雨の描写がすごい。雨の濡れと、泥の汚れですかね。あと、前号の本作者の2作品もそうだったけど、流れどうこうよりも有無を言わせぬ決め絵一発で黙らせるスタイルだと思います。本作も見開きではないものの、すごい迫力の一枚が飛び出ました。ちょっと神々しい迫力すらありますよね。これは神儀なのかもしれない……とか思っちゃうような迫力ありました。
 あと、細かい部分では鉢巻きが可愛い。

『おねがいラプちゃん』高橋屋たかべえ

 後編。3日間だけ3つだけ願いを叶えてくれるラプちゃん。人の気持ちは動かせない。3日経ったらすべてが元に戻る。ということで好き勝手にレイプするの前編。都合良くレイプする自由を得る話なんだけど、あくまでもレイプなんだよね。相手は嫌がる。ここがポイントなんでしょう。
 残りの願いは1つ、3日目突入でいざ後編。当然願いの内容が気になるんですが、3日間ルールの排除。ルール違反しちゃいけないってルールはなかったぜ、みたいな発想である。そんなアリなのか……と思ったら、しっかり反動がくるオチでしたね。死ぬ間際に腰マッハで振るのはちょっと面白かったです。現実を受け入れたくないんだけど、どうせ死ぬならと腰を振っちゃうジレンマ。
 割と大味な印象あった作品なんですけど、最後の最後に死んだセミの姿映すとかオシャレなことしてくるから笑った。急にそんな奥ゆかしい描写やめぇやw
 Komifloにはコメ欄があるんですが、そこで「オッサン良い人生だったな」とか言われれてこれまた笑った。そうか、そういう見方もあるのか。この先生きてもストレスが溜まるだけだったかもしれないので、短時間とはいえ好きなだけ好きなことやって人生を終えるのは幸せと言えなくもないのかもしれない。深いぞ。

『天使の片思い』東雲龍

 喫茶店のバイトの女子高生が店長に告白するもフラれる。エロマンガには珍しく常識的な店長じゃないか……と思ったらビデオレターだー!そっちかーい!! オープニングと本題が始まってからのギャップにやられてしまった。この落差を描けた時点で本作は勝ちなのでしょう。まさかそう来るとは……
 店長はフッたわけだけど「惜しいことしたかな」と思う程度には後ろ髪引かれてるのが絶妙な案配ですね。興味がないと割り切れるほど彼女に対して無関心ではない。むしろ好き。大学生だったら付き合ってたかもしれませんね。そのくらいギリギリの判断だった。だからこそ、事の責任が自分にあるのではないか、と悩む。ここが面白いですよね。寝取られビデオレター展開なんだけど「彼女を取られた」というショックもあるけど、それと同じくらい、いやそれ以上に「彼女がこんなことになってしまった」という責任感があるわけで。ビデオレターモノとして割とシンプルな内容に思えるけど、メインの苦悩が少し変則的になってて面白いですね。

『ぎゅってしてびゅっびゅってして』ノジ

 妹とエロい関係になってる話。妹に迫られて仕方なく、ではなく兄も割とノリノリですね。
 本作の最大の特徴は、敬語でしょう。妹だけ敬語、ではない。兄も敬語。なにこれ、すげぇ面白い。変な感じ。母親にそんな仲良くないアピールをするために敬語の癖を付けてる、とか? にしては一緒に寝てるのはオープンなんだよな。面白いなぁ。敬語使いの妹キャラ可愛いってんならまだ分かるけど、兄も敬語だからなぁ。なにこの距離感。この上なく近いのになんで敬語なん。すごい。

『射精教育』gonza

 コンビニでオナってたのがバレる。万引きがバレたのでエロいことされるって展開なら知ってますけど、オナニーってのが本作の強み。オナニーってバレようがなくない?と思いましたが、バレちゃったんだから仕方ない。万引きではなくオナニーが弱みなので、タイトルの通り「教育してあげる」という展開に繋がるのが良いですね。お仕置きと称して私的にエロを満喫してるのは間違いないんだけど、そこに『射精教育』という体裁がもう1コ乗っかる。このアイディアの面白さ、コンセプトの面白さですよね。読切作品はこの部分でしっかり面白ければもう勝ち試合だと思います。

『蟲毒』1号

 頭の弱い女の子が村のオッサンたちに付け込まれる話。そのお金が主人公へのプレゼントであって、駄菓子屋で使うことを想定してるのが子供っぽくてつらい。全然違う話ではあるんだけど、「責任は自分にあるのかもしれない」という感じは『天使の片思い』とも通じるものがありますよね。
 ただ、『天使の片思い』と違うのはビデオレターではなく、覗き見。主人公は偶然知ってしまい、それ以降覗きが習慣になってたけど実は……というオチが最高に面白い。ぶっちゃけ最初の2ページで説明された話が延々と描かれる作品で、そこは覆ることがなかったんだけど、最後の最後にどんでん返し。 “海子はバカじゃなかった” から語られる真相があまりに衝撃的。彼女の目的はもはや金でも彼へのプレゼントでもなかった。ひえー、異常すぎて怖い。
 サイコパス診断テストというか、テンプレみたいな感じで、夫の葬儀で夫の同僚に一目惚れした妻がその晩、自分の息子を殺害した、その理由は葬式でまた会えるから。みたいなやつありますけど、ちょっとそれ思い出しました。もっと素直に気持ちを伝える方法あっただろうに。

『ぎゃるかの』伊丹

 タイトルの通り、ギャルの彼女は可愛い、という話。はぁぁ、癒される……(掲載順に振り回される読者の図)
 いやさ、彼女が実家にトラブルを抱えてるのがキッカケで付き合いだした関係で、挨拶行こうとすると彼女の機嫌が悪くなったので、「彼女は実家で酷いことされてるんだ……」とか鬱なスイッチ入ってたんですよw そしたら、甘ったるい展開になったのでマジ最高。こういうのでいいんだ。こういうのが好きなんだ。

『夕闇からの物体X』ヲルト

 名前だけパロる感じかと思ったら、割とホラーチックなノリなので驚きました。てか、まだヤンデレっぽい話ですね。味わいはかなり違うけど。
 明確に小学生だと明らかになってるのもちょっと驚きました。アリなんですね。ぶっちゃけこんな感じの絵で高校生とする作品も多いから別にそここだわっても仕方ないと思いますけどね。
 本作の味噌もラストの大ネタ。主人公と物体X、2人の話かと思ったら、ただの第三者と思ってた子も特別だった……ということは??という面白すぎるオチ。 “私達の間にはなーにも居ない” というセリフがもう最高すぎるでしょ。女の子はマセてんなぁ。主人公だけが子供じゃないか。今回は物体Xが一方的に好き勝手やった話に思えたけど、最後の最後に「私の体がないと何も出来ないんでしょ?」と圧倒的な優位性を感じさせるオチでしたね。これは面白い……

『生徒会、赤ちゃんになるってよ』ほりえろす

 『桐島』ネタ懐かしいなw
 圧倒的な女王様の前で調教される話かと思ったら、かなり超能力チックな話でしたね。超常的な能力が出てくるので、余計に悪魔性が高いというか。まともにやり合うことすら成立しない、圧倒的な悪魔。攻防とか一切ナシですね。そういうのがあり得ないほど悪魔が強い。
 竿役である生徒会長が可愛くて好みなんですけど、何の説明もなくおっぱいがある。ど、どういうことなの。彼女によっておっぱい大きくされた、みたいな話もない。たまたま胸に脂肪が溜まってる少年だったのだろうか。最初に結果を見せて、過去に戻って事情を説明する構成なので、おっぱいとチンコが共存してる理由が語られるのかと思ったら、そんなことはなかった。

『あゝ欲情旅館』ヨシラギ

 旅館の子がショタで可愛い話。可愛いぞ。良い。このジャンルだと本号だと『初姦』が強烈なんですが、あっちは女主人公が常軌を逸した変態でしたね。本作も変態は変態なんだけど、愛でるだけで一線は越えないタイプの変態。それが温泉の効能によって理性が壊れていく、というバランス。似たジャンルの話ではあるけど、こういう細かい部分に違いが出てくるのが面白いですよね。ショタはどっちも可愛いです。本作は旅館店員なのでコスプレっぽい味わいが加わるのが強い。
 そして、まさかの深淵を覗くとき深淵もまた……展開(それは『蟲毒』)。安易な下克上展開のも思えるけど、そもそもあの温泉がおかしいですからね。どうかしてる。だから、その店員がどうかしてても不思議ではないというか。
 あと、下克上してもショタが可愛さがキープされたのは良かったと思います。めちゃくちゃ大事なのではないか。

『海路の日和』おそまつ

 自殺しようと思ってたら助けられる。割とこの設定の作品多くて意外です。重すぎる気もしたんですけどね。まぁ、命を救われることで彼女のことが天使に見えてくる、みたいな効果は間違いなくあると思います。本作も間違いなくそれが魅力。
 生きる気力もなかった主人公なので、最初は受け身です。なんだけど、次第に反撃に出るようになる。エロ的な展開としてもそうなんですが、彼が生きる気力を取り戻した、というようにも見える話ですよね。彼女との交流を経て元気になったわけで、なかなか感動的な話ですよ。
 感動的といえば、本作で一番美しい場面であろう、泣いた彼女が彼の胸に沈むショット。あれは良かったですね。絵的に一番美しい、最も感動的な場面がエロではない、という意外性。その直前が海への放尿で、その直後が「うっそぴょーん」なので割と不思議なバランスではあるんだけど、間違いなくあの場面を期に2人の関係がただの行きずりではなく愛情のあるものに変わりましたよね。ギャグっぽくぼかしてるけど、あそこが美しいのは揺るがないと思います。
 からの最後。最後はギャグチックだー。まぁ、アレがあったからといって話として、二人の関係が台無しになるわけではないんだけど、雰囲気としては台無しですねw(ホメテル)

『サポってパコって』七尾ゆきじ

 すごいタイトルだ……
 サポった女子高生が娘の友達だった話。友達の家に行ったらわざわざ親に挨拶をしてくる、という礼儀正しさが良いですね。ギャップによる魅力もそうなんですが、「挨拶とかしなければこんなことには……」みたいな味わいもあるw
 あとは、冒頭の場面では、金がないからと控えめだった親父があまりの興奮で金に糸目をつけなくなる展開が面白いですよね。彼女以上に積極的になる逆転現象。レイプっぽいんですが、一応あまりの金額に彼女も了承してしまって、というのが良い。いや、良かねーけど。

『はじめてサキュバスの卒業試験』ちゅーりっふ。

 サキュバス。玄関から入ってくるので笑った。風情がねぇよw
 粗チンに悩まされてる主人公と、乱暴されるのが怖いサキュバス。粗チンだったら怖くないよね、という運命の出会いなんじゃないですかね。粗チンにも「怖くない」という長所があるんやで、という理屈が面白い。コンプレックスを受け入れられる快感というか、その時点で心が持ってかれる感じも魅力的だと思います。
 そっからサキュバスはチンコを大きくすることが出来て、と繋がる。だからサキュバスは大きさを気にしない、という理屈でもありましたね。当然主人公にとっては救いの女神みたいな存在ですよね。最終的に彼は暴走して、結構酷いことをするんですが、彼女の信頼を裏切るのは結構万死に値するレベルだとは思うんですが、自信がなかった彼があれだけ感情を発露する、ということ自体は彼の成長を感じさせますよね。
 サキュバスモノなんだけど、一部を除いて優しいノリだったのが面白いですね。本作の特徴であり魅力だったと思います。まぁ、試験のことを真面目に考えるなら、彼の存在はちょっとズルとかそういうのに近い気もするんですけどw

『ぬるスパ!!』ナビエ遙か2T

 温泉旅館(民宿)での行きずりの関係。最高ですね。あのナンパってほどではない、旅先の開放的なノリで言葉を交わして始まった関係、みたいなのが素晴らしいです。憧れるよなぁ。ないけど。
 ぶっちゃけ、その導入の部分で百点なんですけど、本作で重要なのは案外そこではなくて。彼女たちの痴女っぷりもそうだけど、ぬるぬるの泉質ですね。そうきたか。温泉モノでそういうことしてくるか。効能がどうこうではなく、単純にぬるぬるしてるから見た目がエロい。
 最後にギャグ的に落とすのも好きです。顔が光ったら後光ではないと思うんですが、そういうのはどうでもいいですw

『Analogy』ミナギリ

 ハロウィンだー!! 意外となかったですね。安易にハロウィンをコスプレする口実にしないから本作は強い。ハロウィンではっちゃけられる人種に引け目を感じてる(と言ってる)彼女が……という話。コスプレ的に一歩踏み込んだ領域に行くのも、そういう行為をするのも彼女にとっては一皮むける成長の儀式みたいな味わいありますよね。ただ、最後に「元々そっち側の人間じゃね?」とオチがつくから面白い。タイトルどういう意味なのかと全然わからなかったんですが、最後の最後に「類友」と明らかになる。なるほどw
 引け目に感じてるということは、憧れてるのと大差ないので、彼女もその素質はある、という話ですよね。ハロウィンウェーイ勢と本当に別人種だったら嫌悪感とかそういう話になるんですが、そうではない。そうではない時点で彼女は向こう側の人間であったと言える、みたいな感じですかね。まぁ、その日に会った人とオールと比べると、前から良いと思ってた人と過ごすってのはめちゃくちゃ健全なので同じにするのもアレですけど。

『熟女ファイト』よこしま日記

 本編は大人っぽい雰囲気のある作品なのになぜこのタイトル……。チグハグな感じが楽しいですね。タイトルとか別にどうでもいいという気もしますし。てか、そもそも全然熟女じゃないですよね。30過ぎで熟女はさすがにAV女優の世界でも最近は無理あるんじゃないかしら。つぼみが熟女だったらキレるぞ(好きなだけです)。
 本作も深淵を覗くとき深淵もまた……構造の作品ですね。ママさんバレーの人妻をエロい目で見てたら実はバレてた。そっから人妻が一計を案じて主人公をハメてくるのが最高です。ここらへんの頭の良さ、敵いそうにない感じ、年上感であり、人妻感だと思います。本作は「全然そんな風に見えないですよー」というタイプの人妻なので、何を持って人妻とするのか難しいと思うんですが、しっかり人妻感ありましたね。
 人妻感であり、ドラマ的に一番熱いのが終盤にちょこっと差し込まれる旦那とのセックス。旦那は我慢できずに声を漏らすと喜ぶ。旦那の気持ちわかるぞ……ではなくて、その精神的にマウント取ってくる旦那の姿勢が彼女にとってはストレスだったという話ですよね。夫婦なのに対等感がないのはつらい。だから年下の彼が彼女にとって救済の存在であった、という話。カーセックスで大声出したら大変だよ!と思いますが、ちゃんと雨降ってるので、というのが事前に説明されてるのが良いですね。当然、好き勝手に声を出すのが彼女にとって最良の救いであって、という部分がめちゃくちゃ感動的です。
 そんな大人感を強調してたのに、最後に最後に子供っぽく拗ねる描写が入るのが最高です。可愛いやんけ。

『ハンドリフレみるくはうす』しっかり者のタカシくん

 柱に人物紹介あるので驚きましたが、連載でした。導入が読切っぽかった……
 最初に女の子のエロい姿出てきますけど、乳首はナシで、その後は脱ぎもしない。エロが題材のギャグって感じですかね。
 時間内にイカなかったら本番の約束を取り付ける迷惑客の話。そんなAVありますよね。金のやり取りないから全然違いますけど。
 ギャグっぽいノリで迷惑客が描かれるのかと思ったら、終盤になるとちょっとバトルマンガっぽいノリになるので笑った。絶望の淵に立たされたヒロインを救う展開とかフツーに熱いw そっから二つ名とか、修行の果てに得た特殊能力とか、少年マンガのノリだろ。好き。

読者コーナー

 あっ、ゼロスは前号の感想お便りも載せるんですね。時間的に厳しいのか、前々号のお便りもあわせて載せる。
 お便りに対する担当のコメントが良いです。ちゃんと作品の話を返しててとても良い。
 そして、前号の作品の中から、1作品、の中から1コマを選んで解説するコーナー。これも良いなぁ。ゼロスは読者コーナーが良いよ。好き。
 あと、サバイバル刃先生のコラムが恨み節全開で笑った。前号の2作品掲載はたしかに驚きましたが、思った以上に地獄だったらしい。ただ、その結果本号で『アナザーHIEMONTORI』が生まれたと思うと、読者としては結果オーライと感じてしまうというか。地獄スケジュールだったのとは思いますが。それに、原稿料は大事ね。

goo.gl
 終わり。ああ、もう快楽天の配信が始まっておる……
 アンケートに従って好きな作品3つ。難しいんだけど、『蟲毒』『夕闇からの物体X』『Analogy』かな。オチのインパクトに引っ張られすぎな3選でした。好きな作品はもっとあるんですけどね。
 最もエロかった作品。『ぎゃるかの』です。『蟲毒』の直後に載ってた影響も大きいですw
 まぁ、ゼロスのアンケートはKomiflo読者はそもそも送れないです。

 途中から感想が短くなったというか、最初の方やたら長かったんですが、ペース間違えた……

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