北区の帰宅部

映画の感想を書きます(嘘&希望)

COMIC X-EROS(コミックゼロス)#74 の感想

 Komifloで年間ランキング(いいね数)の発表が少しずつされてますね。今年の分すべて読んだわけじゃないけど、見てて楽しいです。

gohomeclub.hatenablog.com

「表紙」新堂エル

 広大なアメリカの大地と空でちょっと笑った。なんと抜けのいい景色なのか。あんなヒッチハイクしたらロクな人に拾われないと思いますが、まぁそういう人に拾われたいのだから合理的かもしれない。そうじゃない人は「ひえっ……」とそのままスルーでしょうしw

『Rock my World』新堂エル

 表紙とは無関係。ヤリマンという意味では共通項ありますが。
 28ページなんですが、大ボリュームですよね。体感だとちょっとした連載を読み終えたような感覚でした。ステージ分けされてるので「これで終わりか」と感じるような場面が複数あるんですよね。そこから少しずつ雰囲気を変えて続いていく。構成が見事で、ボリューミーではあるけど、ずっとやってるだけの作品ではない、というバランスも良かったと思います。特に冒頭のライブハウスに入って爆音で何も聞こえなくなる(文字がなくなる)2、3ページ目とかすごいですよね。思い切ったことするなぁ。日常から隔離された特殊な空間へと切り替わった、みたいな感じでしょうか。
 んで、ヤリマンで有名な子と出会うんですが、確認した際に彼女の中で一気にフラッシュバックする見開きも圧巻ですね。あそこで実際に本編で描かれるプレイ以上の要素を入れるサービスでもあり、作品全体の印象への影響も大きいですよね。すごいボリュームだと感じた一因はここにもあるでしょう。
 互いに徐々にハマるようになってーの外でバッタリ。ここでラブホ行く際に制服を隠すためにコートを貸したのが良い(セリフだけですが)。季語的な表現でもありつつ、制服というキーワードを改めて強調してますよね。そっからページをめくるとラブホの一室に服が脱ぎ散らかっていて、という。制服は脱いでませんが。
 んで、ラスト。決してキレイな関係とは言えないと思うんですが、なんなのあのハッピーエンド感w めっちゃキレイな話を読み終えたような錯覚しましたよ。マンガの技量に騙されたってことでしょうね。

『3rd Lesson』Hamao

 第3話。タイトルにそれぞれ数字が入ったシリーズってのがオシャレで面白いですね。別に「○○ Lesson」で共通させるわけではない。
 恋人が出来てエロいことにどっぷりハマってしまった女の子の話。3話目ではエロのせいでおそろかになった勉学について話のフォーカスが当たる。それを象徴するような扉が最高ですね。ペンにコンドームつけて突っ込んでるw
 勉強にかこつけてエロいことする場面がやっぱり楽しいです。ダジャレ的なくだらなさもあるんですが、冷静に考えればどう考えてもおかしい彼の言い分に従ってしまうほど彼女はもう盲目になってるわけですね。彼が絶対強者というわけではなく、徐々に我慢できなくなってエロが直接的になっていくグラデーションとかも見応えあったと思います。彼女の好奇心、探求心が少しずつ彼の手に負えなくなってきてるというか。気弱な彼女がひたすら彼の言いなりになってるように見えて、彼女の中の異様なまでの性欲がちらほら見えてくる感じが良いですね。

『童貞弟と3人のビッチ~ナナちゃんの巻~』東鉄神

 よく覚えてます。結構長いシリーズですね。当たり前ですが、もはや童貞ではないw
 主人公が悪い男たちに絡まれてるところに現れたのが3人目のビッチ。マンガの都合で不良に絡まれてるとも見れるんですが、主人公が無意識的に発してしまっている「いじめたくなる何か」が男にも作用しちゃってるんじゃないですかね。ビッチたちに気に入られたのと関係ある気がしてしまいます。
 前回が複数に襲われたり、内容もハードだった(ポッキー責めw)んですが、それと比べると今回はビッチは1人だけ。外なのでどうかしてはいるんですが、ちょっと感覚が麻痺してきてるので「ラブラブじゃね?」みたいな気がしてくるのが最高ですね。彼女の性格もあるんでしょうが、ムチだけでは終わらずアメが入るので「もう付き合っちゃえよ」的な気持ちにもなります。マジちょっと理想的すぎるでしょ。攻守交代があるのが優しいですね。香りで再勃起するくだりありますけど、あれは完全に物理的なエロではなく、精神的なエロによって勃起してしまったって話ですよね。
 そんなイチャイチャ感が強いことは作者も承知なのでしょう。オチとして姉が出てきました。嫉妬するのもやむなしだわ。

『イジラレ』愛上陸

 最終章後編。マジの最終回です。
 ついに完落ちする話かと思ったら違った。彼女が今までの悪行に対して反省する。ちょっと意外かつ、もはや感動的な味わいすら少しだけあるというか。彼女にとっては成長? 浄化? とも言える話ですよね。まぁ、それによって事態が改善するわけではないので、それがメインの物語ではないんですが。とはいえ、催眠とエロによって彼女の悪が消えていく話なのは間違いないのかな。もしくは「自分」が消えてしまう直前に彼女が少しだけ善に近づけたのはせめてもの救いだったとも言えると思います。
 最後に、更新された日常が描かれてエンド。世間的には彼女は大人になって学園的にもハッピーエンドなんだけど、という部分ですよね。彼女の変化についてどう受け取ればいいのか、みたいな余地はあると思います。学園のモブたちが彼女の変化についてそれなりに納得を見せてるのがね、誰も異変に気づかないのが少し怖くもありますよね。助けは期待できないってことですし。
 結局主人公が無双して1ミリもピンチになることなく終わる物語だったので、やはり真の主人公は彼女の方だったんでしょうね。そもそもタイトルが彼女目線になるのか。じゃあそりゃそうか。

『百合子さんの妊活記録』七尾ゆきじ

 なかなか子供が出来ない百合子さんがクズに捕まる。結構このフォーマットの話多いですね。人妻が不倫するドラマとして便利というか、彼女側の心の言い訳としてうまく機能してるのかな。
 てか、クズのクズ性が顔に思いっきり現れてるのが面白いですね。一目見てクズなのでちょっと笑ってしまいました。
 あくまでも旦那との性生活をうまくするために協力してるという体裁なので、本番まではしないのが最低限のルールだったんだけど、その最後の一線がついに崩れてしまう話。ゴムありを一度挟むことで、越えちゃいけない一線が2つになるのも面白いです。
  “セックスに練習もくそもないっしょー” “これ完全に浮気セックスだと思いますけどー?” はあまりに意地悪なのでクズ性を感じますけど、言ってることは至って正論ですね。そりゃそうなんだけどさーw

『イトコヒメゴト』いづれ

 可愛くもあり大人っぽくもあるお姉ちゃんが最高ですね。あんなイトコいたらたしかに狂いますわ……まぁ、本作の子はちょっと狂いすぎですけどw
 ショタ可愛いとか思ってたら、突然特殊性癖をぶちまけてきたので驚きました。いや、うなじフェチってのは相当メジャーだし、それ自体は特殊ではないんだけど、そこへの情熱が異常ですよねw まぁ、あそこまでこじれてしまったのはお姉さんにも一因はあるのかなぁ……と彼女自身も感じてるところが本作の見所ですよね。お姉さんがショタ狂いに走る、みたいな話ではない。そこへの葛藤が本作、特に本話の味噌でしょう。
 あまりにエロいので気づかなかったんですが、本番がないまま終わったんですね。これはすごい。続くからといっても、なかなか挑戦的だと思います。本番がないからこそ、それでもエロが盛り上がるように、とあのうなじフェチのくだりがあったんでしょうね。プラトニックなまま煮詰めたエロの爆発を描ききったのは見事だと思います。ショタの魔力に彼女の方もすっかりやられてしまって、理性がギリギリまで追いつめられて、というところで終了。次回楽しみですねー。次号らしいので助かります。

『むなさわぎ』楝蛙

 友達が幼馴染と付き合うことになったけど、主人公は幼馴染と……という冒頭の場面がもう最高。1ページ目が終わってページをめくったらドーン、という衝撃でもう本作の勝ちだと思います。ここだけでもう傑作でしょう。
 要するにセフレなんですが、そこまでの理解もない幼い頃に始まった関係なので当たり前になってるのが特徴ですよね。そこまで割り切れるはずもなく。大人がセフレ作るのとは全然違う味わいになってると思います。
 最後の1回が過去最高の1回になるんですが、その理由は彼を手放したくない気持ちの現れで……というのがマジ最高。エロいことをするのがそのまま感情の発露なんですよね。今までの経験の積み重ねでもあるので、本編では一度しか描かれないセックスの中にこの2人の何年間を見ることが出来る。それらすべてが詰まった “私のほうが海斗のこと きもちよくできる…っ” が素晴らしすぎますね。減らず口とかも叩くし、なかなか素直になれないんだけど、徐々に……というグラデーションが最高。
 海斗くんマジ最低という話だし、オチもそうなんですが、それは分かるけど、まぁ無理だよなーw あんなんあったらあんな結論出しちゃうよ。いや、結論というほどハッキリとした何かはしてないのかもしれませんが。セフレ状態を終わらせて外に恋人作って大人になりたい、って気持ちも分かるし、そこには成長も感じるからその判断も私には否定できません。まぁ、とっとと彼女の気持ちに気づけよ、とかそういう余地はありますが。

『奈々さんの誘惑大作戦』gonza

 妹カフェ(メイドでもある)の彼女が小さい。男と一緒に入ったショットになると男の体型がおかしく見えてくるというか。ほとんど『キャプテン翼』的な感覚に陥るというか。いや、彼女の小ささ表現なのでやむなしなんですが。しかし、そこまで身長差あるとエロい気持ちになるか少し心配になるというか、エロくなったとしても体格差で相手のことが心配になってチンコしぼんでしまわないだろうか。慣れなのかな。まぁ、本作の彼はロリコンなので関係ないですw
 体は小さいけど決して子供なわけではない。それがもっとも現れてたのが彼女の乳首だと思います。意外と乳輪がでかい。これ面白かったなぁ。そりゃそうですよね。別に身長が低いだけですので、それは乳輪とは関係がない。無関係だからギャップがあると感じるのは間違いなのかもしれませんが、ロリとか妹プレイという状況からのあの乳輪はインパクトありますねw
 体格差ネタとしては、チンコもそう。で、でかい。マジで傷つけてしまわないか心配になってしまう。ただ、いざ挿入の際に呼び方が「奈々さん」に変わり、ヘッドドレスを取る場面は感動的でしたね。妹キャラ(メイド)としてではなく、恋人として彼女を愛する、という象徴的な場面だったと思います。まぁ、結局のところ彼は重度のロリコンなんですがw

『達筆な彼女』塩おにんこ

 ハケ水車とかと似たようなものなので、筆がエロに用いられるのは分かってましたけど、それにしても本作の筆使いは度を超してて面白かったですね。チンコを上から筆で包み込むのには驚きました。実際にあれが気持ちいいのか少し疑問ですが(入っちゃいそうで怖いw)、絵としてのインパクト、エロさは抜群だったと思います。
 筆もそうですが、彼女の長いポニーテールが素晴らしいですよね。彼女が動く度に、長い髪の毛が縦横無尽に踊る様があまりに美しいです。真っ黒でキレイな曲線ってのはもろに書道を思わせますよね。芸術的な筆使いによって描かれた曲線、というのが彼女の後頭部に常に描かれてるのが印象的でした。実際にあそこまで長い髪だったらいろいろ面倒なこともあるんでしょうが、マンガとして決まり具合は完璧でしたね。当たり前ですが、常に止め絵で語るメディアですので、彼女の髪の動きが常に芸術的な一瞬となって切り取られてるんですよね。
 あと書道ネタで良かったのは互いの腹に文字を書く場面。あれ、本当に良かった……。セックスの最中に人体に文字を書くとなると正の字とか考えちゃうし、本作にも正の字は出てきましたが、他の作品とは明らかに違いましたよね。互いに書くというのがポイントだったと思います。あくまでも対等。そして、互いに書いた後、正常位でぶつかり合うので互いの文字がグチャグチャに混じり合って……というのがたまらなくエロい。あれすごいこと考えましたね。互いの感情の発露があの書だと思うんですが、それがセックスを通じて混ざり合うんですよ。ちょっと感動的ですらありますよね。……まぁ、冷静に考えると汗とか脂であんなキレイには書けないと思います。こまけーこたーいいんだよ!ですね。
 最後の落書き。彼の体に竜の頭みたいなのが2つ書かれてるのが好きです。要するにあれ、チンコとあわせて3つの頭ってことですよね。キングギドラだw

『2人の母親』海の吸盤

 友達の母親がキレイで密かに憧れてたら、その友達が母親に対する接し方が不穏……という2ページ目が最高に好きです。実際にエロが始まるよりもあの入り口に立ってしまった感覚が一番心がざわつくというか。
 異常な母子の関係を見せられて主人公も落ちてしまう話なんだけど、その母子のストーリー、バックストーリーが小出しにするのがうまいですよね。物語的なオモシロもしっかり入れつつ、その魅力が息子の異常な言動の裏打ちになっていて描かれてる以上の物語をつい想像してしまう。
 そうこうしてたらラストの3ページで度肝を抜かれるんですよ。エピローグなっげぇ。いや、時系列的にも変則的なんですが。印象すべてがひっくり返るというか、ついもう1回読みたくなっちゃいますね。Komifloだと本作の前にKomifloオリジナルを1作描いてて、そっちは女性がガンガン攻める内容なんですが、あちらも最後の最後にボムを投下してくるような作品でしたね。ただ、本作の方が衝撃は遙かに大きいですw すげぇことやりやがったなぁ。

『母によく似ている』tes_mel

 男手一つで育ててきた義娘と……ではあるんだけど、娘目線の物語なのが面白いです。亡き母親への嫉妬、見合いの予定への怒り、それ故の暴走というのが感情の発露として見応えあります。ダメなんだけどちょっと肩入れしてしまうというか。
 娘の暴走によって一線を越えるんですが、途中で父親のタガが外れる。この父親が欲情してた理由ってのもタイトルの『母によく似ている』なんですよね。娘が義父を好きになったのもそうなら、逆方向の理由も同じ。このタイトルは見事だと思います。
 ラスト。自己紹介っぽいモノローグから始まって再びタイトル。アイデンティティーを母親に託しているのはかなり危うい気もしますね。当人たちの感情を考えると至ってハッピーエンドではあるんだけど、「いいのかこれで」的な余韻が残るのが本作の魅力なんでしょう。

『笹峰さんにおまかせ!』里崎

 AV制作会社の下っ端という設定がめちゃくちゃ面白い。AV撮影しに行けばいいじゃんと思うんですが、行けるのは花形で……というのが泣けますね。実際はモザイクを入れ続けるだけの仕事。無修正見れるとか最高じゃん!と一瞬思っちゃいますが、妬んでる同僚がやってる映像を延々と見続ける作業はなかなかキツそうですねw
 メタ的な要素のある話なんですが、AVとゼロスで修正の方法が違うってのも興味深いです。これ、ゼロスの修正がモザイクだったら成立しないですよね。「ここモザイク忘れてるじゃない!」という場面で、マンガではモザイクが入ってたら何のこっちゃ分かりません。白塗りでもちょっと分かりにくかったかも。海苔だからこその表現だと思います。
 修正作業でムラムラしてたのは男だけではなく……というエロへの入りも良いですね。ぶっちゃけ主人公もオナニーしに行ってんだから他人のこととやかく言える立場じゃないんですけどw まぁ、元の立場が違うので落差がより大きい彼女の方が損をする形ですね。ただ、その後、思ってたよりも彼女がエロを溜め込んでて……と形勢が二転三転するのも面白かったです。どっちもどっち、みたいな感じは残されてると思います。

『エデュケイション』鬼頭サケル

 前編。
 ひえぇぇ、イジメ怖い……。単に陵辱が苦手ですが、イジメは特に来ますね。今までの経験的に最も身近に存在して自分が被害者になっててもおかしくなかったというリアリティーのせいなのでしょうか。まぁ、本作でつらくなったら『イジラレ』とかを読めば帳尻あうのではないでしょうかw(あれはあれで逆側が悲惨なんですが)
 Komifloのコメ欄がまた面白くて。「抜ける」って人と「かわいそうなのは抜けない」というのが同居してるんですよね。私は後者ですけど、そっちの趣味の人にとって本作は優れた作品なんだと確認できるようで興味深いです。まぁ、そもそも苦手な人が「やめたげて……」と心底震え上がった時点で作品の強度が高いのは間違いないんですけどね。
 本作のイヤァな部分、最悪な部分としては、直接ひどいことをされるだけではない点ですよね。最悪なのは何かを「させられる」点でして。暴力の罪を背負わされると同時に、その被害は結局自分がつらいものであって、という二重につらい。いやぁ、ホント最悪ですねw(ホメテル)
 あとさぁ、困ったことに前編なんですよね。まだ続くの!? 心底驚きました。これ以上のひどいことってのがちょっと思いつかないです。希望の兆しみたいなものも感じられなかったから逆転する話にはならないだろうしなぁ。

『天使の片思い』東雲龍

 後編。前作を見てみたらどこにも「前編」って書いてないのが面白いですね。そういう演出もあるのか。
 タイトルと、羽下さんという名前が意味深ですね。要するに堕天使ってことなのかな。
 前作では徹底的に我慢というか、「俺のせいで彼女があんなことに……」と打ちひしがれる内容だったんですが、今回はついに彼女の魔性に屈してしまう。明らかに悪魔に誘惑されるような話ですね。しかし、彼女が解放した店長の欲望は思ってたよりも強力で結局彼女は支配されることになる。この捻りが面白い……と思ってたら、最後の最後にそれこそが彼女の願いだったともう一捻りしてくるのが最高ですね。そのことを店長は一切知らないってのがまた良い。彼は彼女を支配してることに満足してるんでしょうが、本当に支配してるのは果たしてどっちなのか……みたいな余韻がありますね。

『おねがい☆ラプちゃん 番外編』高橋屋たかべえ

 前作のことは知らないから読みに行かなきゃ……と思ってたら知ってた。番外編ってもうキャラも全とっかえってことなのか。願いを叶えてくれるラプちゃんだけが継続。前作というか本編の方では願いを叶えるのが胸糞系のオッサンだったので、番外編ではもうちょっとストレス指数の少ないハッピーな話を、という感じなんじゃないかな。設定とかはもろに魔法のランプですが、『アラジン』で例えるなら本編がジャファーで、この番外編はアラジンという感じではないか。まぁ、性別反転というインパクトがデカすぎるのでそれどころではないんですがw
 女にされた子が少し可哀想でもあるんですが、そこまでレイプ感がないバランスになってますよね。彼(彼女)も最初は承諾してるし、その後は勝手にやられちゃうんですが、レイプされることよりも女の快感に驚く描写の方が多いと思います。やっぱ本編とは逆のことがやりたいんでしょうね。あっちは徹底的にレイプだったからw
 秀逸だったのはオチでして。やっぱ本作の面白さは3つの願いを何にするかという部分ですよね。それがしっかりオチに使われてて、それがレイプ感を薄める効果にもなってたと思います。3pなのは本編との差別化を狙ってるのかと思いましたが、このオチのためだったのか。やられた……

『ツキモノオトシ』EROKI

 最高。オチで爆笑しました。本号の優勝です。
 Komifloのコメ欄見るまで知らなかったんですが、元ネタがあるんですね。あのオチはネットミームらしい。もちろん知っててもオチを予想できるわけじゃないので誰でも楽しめるオチなのは間違いないと思いますが。それに、オチが既存のものだからといって本作の価値が下がるわけでもないですね。フリの部分がうまくないと台無しですから。おねショタのエロをやりながら、霊が出るホラー要素も丁寧に描き、これ見よがしじゃない程度に彼女への不信感を描く。このバランスがマジ秀逸でしたね。特にホラー要素がマジで怖かったのは作者の技量なんだと思います。あの返事をしてはいけないくだりとか最高に怖かったです。怖いと同時に「この女性がインチキだとするとこの声は本物……?」みたいな違う意味合いも生まれてくるから見事ですね。
 てか、彼女が本物であることが確定しても、彼女が除霊にかこつけてショタを堪能した疑いは少し残るのかな。ひょっとしたらセックスする必要はなくて、それは単に彼女の趣味だったみたいな勘ぐりも可能かもしれない。だとすると、あの外からの声は本物だった可能性もありますねw

『性愛キューピットと魔法のオナホ』ちゅーりっふ。

 アホ毛がハートマークになってて可愛い。最後のショットだけハートマークじゃないのがちょっと意味深ですね。人間になったから、ということだろうか。たまたまではないと思うんだけど。
 せっかく魔法のオナホもらったのに目の前の人に使うので笑った。話のスケールも小さくなるし「なんでやねん」と言いたくなるんだけど、まぁ正直気持ちは分かる……。目の前に可愛い子いるし、学校の人に使ったらその後の影響が気になる、とかいろいろあるからなぁ。
 結局挿入はするんですけど、挿入後もオナホを使ってクンニしてるのは面白かったですね。挿入中のオナホ(つまりアレ)に手を突っ込んだらそんな感触になるのか、少し気になるw 自分のチンコの形に広がってるってことですよね。

『先生の事情』ミナギリ

 回想形式で始まる構成が面白いですね。強制的に性の目覚めを迎えてしまったことで徐々にイビツな形になっていく、という変遷がとても良いです。時代の変化とともにエロの内容が変化していくので壮大なドラマを見てるような感覚になるというか。ラストも先生の性的な生活は今後も順調に続いていく、という余韻を残したまま終わるのも良いです。キリのいいオチは敢えて付かないんですね。
 そもそも発端となったのが家庭教師という「先生」なのも因果なもんですね。そして、最後に出てきた次の相手というのも「先生」。タイトルは主人公だけのことを意味してるのではないかもしれませんね。

『ゼミ友達』よこしま日記

 うわぁ、ゼミの人間関係が性的にただれてて、それに気づいても自分は寝たフリしか出来なくて……というのがマジつれぇ。説得力あるというか、私もあの立場だったら寝たフリしか出来ないだろうなぁ。当人たちは主人公に対して直接悪意をぶつけてるわけじゃないけど、だから余計につらいですね。主人公がふがいないからよその男にちょっかいを出されるというのは『百合子さんの妊活記録』とも似た構図だし、俺のせいでこんなことに……という後ろめたい気持ちになるのは『天使の片思い』とも通じますね。よくもまぁこんなにイヤなことが思いつくなぁw
 オタサーの姫的な構成にはなってるんですが、本作はハッキリと悪意を持って動いてる人間がいるのでちょっと違いますね。とはいえ、 “オレの女に触るんじゃねぇっ!!” とか言い出しちゃうあたり、彼女の魅力に頭やられちゃってる感じありますね。デブもそうだけど、知らず知らずのうちに彼女の魔性に惑わされちゃってるきらいがある。彼女が悪いわけではないんですけどねぇ。
 んで、寝たフリしちゃったけど、やっと主人公が行動に出てエンド。ハッピーエンドではあると思うし、彼女のことを守る覚悟が出来たのは確かなんだけど、この先もいろいろ大変だろうなぁ。あの野郎2人が恋人が出来たくらいで諦めるとは思えないというか。まぁ、彼の頑張りに期待しましょう。彼女はまったく悪くないだけに、幸せになってほしいですねぇ。

『POV神待ち少女』けんじ

 タイトルの時点で「ウソだろ?」と驚きましたが、正真正銘のPOV。完全主観映像。マンガでこれやるかよ。AVなら分かるけど。これは見事すぎるわ。発想の段階で面白いし、それを完遂したので素晴らしいです。文句のつけようがない。最後の最後にとんでもない作品持ってきたなぁ。
 POVの中でも主人公が一切喋らない(描かれない)というさらなる制限付き。これやると相手役の人が1人でベラベラ喋り続けることになって違和感が大きくなる問題点があると思います。本作は援交ではないけど、少女を拾ってきた話で、彼女はこういうことに慣れてる。この設定のおかげで彼女が一方的に喋り続けることの違和感を軽減してますね。
 POV設定がただのオモシロ設定として終わってないから本作はスゴイ。劇中で何度も彼女が「見られる」ことについて言及しますよね。主人公の視線に気づいてエロいことを始めようとするんですが、この主人公の視線ってのが読者の視線と完全にイコールなわけで。本作のテーマの1つである「見られる」がPOVという手法と合致してるわけですよ。

「読者コーナー」

 投稿者が冬コミの宣伝してて笑った。いいのかよw ほとんど連載みたいな人だからいいのかもしれないけど。
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 終わり。送れないアンケートに答えます。3つの良かった作品。『むなさわぎ』『達筆な彼女』『ツキモノオトシ』『POV神待ち少女』ですね……って4つだ。いや、無理だよ。この4本マジでどれも最高でしたから。まぁいいか。送れないし。

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