北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

COMIC X-EROS(コミックゼロス)#75 の感想

 コンビニの件で結構騒然としてますね。ゼロスは直接は関係ないけど、遠からず影響はあるのかしら。悪いことにならないといいんですけどね。

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「表紙」森島コン

 予告の段階で表紙を飾ってたんですが、いざ掲載の本号でも表紙。すごい扱いだ……と思ったら読切じゃなくてシリーズになるんですね。なるほど、看板的な感じにしたいのかな。『イジラレ』も終わったところですし。真逆のような作品ですけどねw
 予告の時点ではいなかった褐色の子も増えてて驚きました。これもシリーズならではですね。今回だと顔見せ程度しか出番ありません。本編より先に表紙でおっぱい解禁ってのもすごい。
 あと、本編にない要素としてはパンツでしょうか。とにかく尻を強調した表紙になってるんですが、2人それぞれ違ったパンツがありがたいです。本編だと水着なのでパンツないんですよね。本編との相互関係という意味でもかなり面白い、充実した表紙だったと思います。

『Swimmy!』森島コン

 水泳教室でおねショタ。不良やヤンチャと言うのは大げさだけど、ちょっと感じの悪いショタが可愛いですね。見た目と性格が可愛い全開な感じではないんだけど、トータルではすごく可愛い。少年マンガ、幼年マンガっぽい雰囲気があるのかな。転んでおっぱいにダイブする感じも含め。ショタ感の表現としてもそうなんだけど、ここからエロに行ってしまうのか、みたいな意外性というか。背徳感とかをメインにした作品ではないけど、ショタである以上ゼロってのは難しいと思いますし。
 んで、目つきの悪いショタが即陥落。射精は可哀想だけど、一気に子供らしく泣き出すのはやっぱ可愛いですね。ショタの陥落も早かったけど、先生の陥落も早かったw シリーズだからじっくり進める……なんてことはない。フルスロットルである。まぁ、言ってしまえば先生の方にも断れない幼稚性があった、みたいなことなんでしょう。ショタは目つきが悪いけど、先生は前髪で少し目が隠れるようになってて自信のなさが現れてますよね。2人とも欠点を目に宿してる、というのは面白い。フルスロットルでエロに突入していくけど、その分キャラデザが物語になってますね。
 口でいかせて先生が覚醒。 “一口で全身に染み渡る” とかちょっとグルメ漫画っぽい雰囲気もありますねw 詳細は語られないけど、2度目はどちらから誘ったんでしょうね。先生も相当落ちちゃってるので、そっちかしら。
 水泳の妨げになるといけないから、という体裁で関係を続けてたんだけど、徐々に過激になっていってという変遷が面白い。プレイの内容もそうですけど、時間、場所も変わっていくんですよね。水泳のためって言ってたのに夜、誰もいないプールでやっちゃってるんだからもうおかしい。そんな夜のプールでついに一線を越える。そのときにキスもしちゃってるので、単なる快楽に溺れてるとも違うんでしょうね。ズブズブやんけ。
 ショタが一生懸命になりすぎて泣きそうになってる、てか泣いてる。必死に腰振ってるのが可愛いんですが、とにかくこのショタ感、子供感ですよね。大人が泣きながら腰振ってたら別の意味考えちゃいますもんw
 んで、2人目の先生が現れて、即行でバレる。話が早いなぁ。まぁ、表紙で紹介は済んでるようなもんなので、そことのバランスもあるのでしょう。今回の2人は他人を巻き込むようなタイプではないので、外部から一波乱起きる、という感じか。となるとこちらの先生もショタいけるクチってことになるけど。なるのか?

『お姉ちゃんは!好きっ!』変熊

 感情的すぎてイマイチ何言ってるのか分からないタイトル面白い。難しいことを言ってるわけでも、比喩表現をしてるわけでもないんだけど、本編を読んでて「そういうことだったのか」みたいな感覚が味わえる。
 姉妹と姉の彼氏。妹と姉の彼氏が一線を越えることで物語が動き出すんですが、面白いのは妹が寝取ったわけでも、彼氏が浮気したわけでもないんですよね。いや、どっちも正しいとも言えるんですが、もっと正しい別の何かがある。まぁ、要するにこの姉妹、仲が良すぎるというか互いに好きすぎるんですよね。しかしチンコがないので彼氏のチンコを経由して姉妹が間接的にセックスする、みたいな理解でいいんだと思います。彼氏の方が暴走し出して、レイプ的な話に落ち着くのかと思ったら、そっからもうひと捻りあって姉妹の(歪んだ)愛は想像を遙かに超えて強固だったと分かる。しかも姉の方も強い。そこでタイトルですよ。この常にエロが行われながら話が二転三転していく感じは読んでて本当に楽しいです。妹の暴走、彼氏の暴走、姉の暴走という3つのステージ。彼氏の暴走は完全にレイプなんだけど、ちょっとその暴走っぷりがギャグっぽくも見える塩梅なのも独特ですね。トイレに入ってくるくだりとかちょっと笑ってしまいます。

『臨床学園』姫野こもも

 第3話。第1話の大仕掛けに比べたら第2話は割と大人しい感じだったと思いますが(伏線とかめっちゃうまかったけど)、今回はまたすごい仕掛けありましたね。主人公が悪役として学園を混乱に陥れる感じでシリーズが続くのかと思ったらここに来てものすごいツイスト。エロマンガってエロのパートが強力すぎてそっちに気を取られるけど、その陰に隠れてものすごい仕掛けを用意してくる作品もあるから最高ですね。
 悪の主人公の計画通りに進むのか、みたいなハラハラがあって、表面上は面白いんですよ。そのサスペンスとエロだけで充分なんですよ。充分だから仕掛けにまったく気づかず、最後に驚かされる。これはなぁ、ずるいよなぁ。チクショウ、うまいことやりやがってw
 主人公の勝利で話が進んで、第2話のキャラをシチュエーションとして使ってくるのも面白い。繰り返しになりますが、これだけで充分すぎるクオリティーなんですよねw ラスト3ページで根底からひっくり返される。ただ、すごい仕掛けですけど、やってることは第1話と大して変わらないんですよ。第1話で主人公がやってたことを今回彼女が……というだけですから。このね、突然荒唐無稽な飛躍をせずに、過去にあった材料を使ってるだけというのがニクいんですよ。いやぁ、騙されるって気持ちいいなぁw
 そして、次回ついに最終回。マジか。もう終わっちゃうのか。どうなってしまうのか。そもそも主人公が正義サイドじゃないからマジで分かんないですね。次号の掲載はなさそうなので、早くても2ヶ月後、ひょっとしたらもうちょいですね。むむむ、楽しみやんけ。この引きはずるいわ。

『イトコヒメゴト』いづれ

 後編。前後編とはいえ、これもショタか。本号やたらとおねショタ多いですよね。急に増えてる気がする。好きだからいいんですが。
 同じおねショタでも『Swimmy!』はかなり相思相愛というか、ほぼ対等な関係として同時に落ちていく感じですけど、こちらは違いますよね。ショタが終始誘惑してきて、お姉ちゃんがそれに耐え続ける。「○○だけなら……」が徐々に最終目標に近づいていく変遷が楽しい。
 終始迫り続けるショタも良いですよね。『Swimmy!』のエロの衝撃に泣いてしまうような感じとはまた違う。やっぱあの作品の泣きは大きなファクターだったんだなと改めて感じました。とにかく本作、必死に、なりふり構わずエロまっしぐらなのが本当に可愛い。お姉ちゃんは大人として耐えるから精神性としてはそちらの方が優位なんですが、エロ的な攻防としては常にショタが攻撃。よく考えると、言ってることがコロコロと変わるので「キスでやめるって言ったじゃないか!」と怒りたくもなるんですが、可愛いので仕方ないよなぁ。ずるいわw

『夏はまだこれから』駄菓子

 良いタイトル。扉がしっかりあって、アバンが3ページと結構長めにあるのも最高。部活優先で付き合うことになったものの、水泳部としての夏が満足いかない形で終わってしまって……タイトルどん。『夏はまだこれから』どん。海辺でビキニの彼女どん。競泳水着の日焼け跡どん。はい傑作。マジちょっとこのオープニング良さすぎるでしょ。もう映画とかそういう味わいですよ。
 海いってイチャイチャし出して始めちゃうわけですが、そのまま終わらず、セックスの最中に大会についての後悔と、彼氏によるその肯定が描かれるんですよね。絵としてはものすごいエロいことになってるんですが、話としてもここが一番盛り上がってて、めちゃくちゃ感動的。オープニングはエロ一切なしで描いてたのが効いてますね。ただのエロ属性として処理されるのかと思った日焼け跡が “日焼けの跡が…こんなクッキリしてる……すげぇ努力量” という意味を持つのもうまいですよね。日焼け跡という属性(表現)、最近は特に流行ってきてると思うんですが、ここまでキレイに物語に落とし込んだのは本当に見事です。こんなん見ちゃったら他の日焼け跡が味気なく感じてしまう……とか思ってた『季節の行くさき』の日焼け跡も良かったw みんなうますぎるよ。
 ちなみに本号だと『桃尻奉仕』も日焼け跡が楽しめるんですが、あの作品は日焼け跡よりもお尻がすごいw

『生意気なアイツを…わからす!』蒼井ミハル

 またショタだー! ショタ率たっけぇ。今のところ6作中3作がショタ。
 どのショタも、どのお姉ちゃんもひと味違うから比べて読むのが本当に楽しいですね。本作はケンカするほど仲が良い的な関係性なのが微笑ましいです。ショタが生意気、反抗的で、知的にお姉ちゃんを上回ってる、というのがすげぇ面白い。大人としての優位性が失われてるw それで調子に乗るショタも可愛いし、ムキになるお姉ちゃんも可愛いというスンポーですね。どのおねショタもそれぞれ微妙にキャラクターと関係性が違って、それがどれも可愛くて魅力的。
 ショタにまったく勝てなかったのにエロという最終兵器を持ってお姉ちゃんが逆転。あまりに大人げなくて笑ってしまいます。本気で勝とうとすんなよw まぁ、言っちゃえばレイプってくらいキツく責め立てるんですが、あまりに情けないという前提があるのでちょっとギャグですよね。ショタのが理性働かせてるってのが面白すぎる。逆だろw
 印象的だったのは最後の最後。 “フェアな関係” という言葉を使うんですよね。序盤には “ひとつくらい私にマウント取らせてくれないとさぁ” と言ってた人が、ですよ。エロによって逆転ではないんですよね。最終的にはフェア。やってる最中に、どちらも相手のことを可愛いと感じる場面が印象的にあって、それが証拠。射精の直前にショタからの呼び方が「真由香お姉さん」になるのも良かったですね。ショタとしてあるべき姿に戻ったというか。……てか、マユカって名前、眉毛が太いから? 可愛いですよね、あの眉。

『輪になっても踊れない』麻冬HEMP

 V6やね……(おっさんの発想)。
 いや、真面目な話、めちゃくちゃ良いタイトルだと思いますよ。輪にはなるんですよ。参加はしてみたものの……というのが本作の肝だと思います。単に「輪に入れない」「踊れない」ではない。『輪になっても踊れない』でキレイに完成する。
 続編。新刊に収録されてるらしいです。新刊記念で新作書くよりも続編やった方が「アレ好きだったんだよなー」と記憶を呼び起こされるので効果的なんでしょうね。てか、『ラブ&ダブルピース』ってタイトルも天才だな。すごい。作者が付けてるか確証はありませんが、このタイトルセンスは天才だと思います。ダジャレ的でありながら意味がしっかり通る感じ、大好きです。
 物語としては、彼女(幼馴染?)がセックスカルト?セックスサークルにハマってしまって地獄……みたいな感じでしょうか。その続編。カルトの地獄っぷりがすごいです。みんな楽しそうなんですよね。この場においてこれを悲劇だと感じてるのは自分だけ、正気を保ってるのは自分だけ。だとしたらそれは果たして正気と言えるのだろうか……みたいな不気味さであり不穏さ。
 快楽堕ちじゃないけど、主人公もそっちの価値観に染まってしまい……じゃないのがせめてもの救いですよね。いや、本当に救いなのか?? と後引く感じも本当にイヤですねぇw(ホメテル)

プレイメイト』富士やま

 ゲームに夢中な彼氏?に対してエロいちょっかいを出して構ってもらおうとする様が可愛い……とか思ってたら最後の最後に「えっ……」とやられたw 初めて一線を越える雰囲気じゃないのは明らかでしたけど、恋人でもなかったのか。なるほどね、タイトルの『プレイメイト』ってそういう……。ゲーム好きだからそんな感じのタイトルにしたのかと思ったけど、そうじゃなくてこの2人が遊びの関係。なんと。カマしてくるなぁ。絵の可愛らしさもそうだし、ヒロインの子供っぽいキャラクターも相まってそんなドロドロした関係とは露とも思わないじゃないですか。その雰囲気も込みでトリックだったというか。
 読み返してみたらセリフも多くはないし、モノローグもゼロではない程度なんですよね。2人の背景についての情報は実はものすごく隠されていたわけで。
 ラストページの直前、 “やだ 好きになっちゃう” というセリフありましたけど、それもそういう意味だったの……。ものすごく可愛らしいセリフだと思ったけど、めっちゃ切ないやん。

『ひめはじめ』ぴかお

 正月らしいタイトルですね。実はエロい意味ではないぞ、とか言おうと思ったら本編でも出てきましたw
 社長の娘が可愛すぎる話。最初に社長の方が登場するのが地味に効いてたと思います。コントラストで娘のロリ感、素直で可愛らしい印象が倍増したと思います。
 タイトルである『ひめはじめ』で引っかけて遊ぶんですが、ここで2人の年齢差、パワーバランスが一気に分かるのが見事。そもそも主人公がエロ引っかけを出したのは、内心ではめっちゃ可愛いと思ってて悶々としてることのガス抜きですよね。おそらく。
 そして2人の優劣が決したと思ったら、娘の “エッチな方がよかったのに” で一気に逆転。この回りくどいことはせずに素直でピュアな言動が大人の策略を軽々と上回っていく感じ、すげぇ好きです。あんなストレートに来られてたらなかなか勝てないw
 主人公が終始「社長の娘だぞ?」とビクビクしてる感じも良いし、娘の方が背伸びしつつも真っ直ぐ突き進んでる感じが丁寧に描かれてて良かったなぁ。服の脱がせ方もエロかったなぁ。好き。

『きままなカノジョ』飴沢狛

 またゲームだw まさかこの2人も……?とか変に緊張してしまいますねw 余計な考えなんですが、それがあったおかげで2人の甘さがしみるぜ。ゲームの邪魔をするのが男の方と逆になってるのも面白いですね。エロを我慢できないのは本作では男。
 エロい気持ちが盛り上がる時間帯にズレがある2人。何気にこれめちゃくちゃ深刻な問題だと思うし、下手すりゃこれで別れても不思議じゃないと思うんですが、彼女からの誘いに対して、意地悪を受けた彼女を見た際に “あー…カワイイ” と彼氏の方がアッサリ折れるのでハッピーエンド。問題は深刻ではエロさが上回れば問題ないのである。エロさっていうとアレだけど、愛しさでもありますからね。
 んで、彼氏の復讐がメインになる(復讐は表現が物騒ですが)。彼氏は怒ってる風だし、実際にその怒りは本物だとは思いますが、怒りながらも「でも好き」という雑念に邪魔されてる感じがかもち出てますよね。その雰囲気が良かったなぁ。彼女の方も怒られてる最中、あまり悲壮感がないというか。そこまでつらそうでもないんですよね。彼女につらいと感じさせる方法なんて彼氏だったらいくらでも思いつくと思うんですが、やっぱそれは選択しない。挙げ句、 “ごめんな” “大人げなくて…” と彼氏の方から謝ってくる始末。カァァーッ、幸せかよ。大好き同士やないけ。なんだかんだ言いつつも終始振り回されてるのは彼氏の方なんだろうなぁ、みたいな。実は本作、彼氏の方が可愛いのかもしれないw

『96』ちゅーりっふ。

 ボーイッシュな女の子が実は性的な強者みたいな話すきー!! 引き立て役としてオタサーの姫がいるのも良いですね。ああいうのをありがたがるのは素人、みたいな謎の優越感を覚えるというかw
 オタサーにおいて姫よりもオタク趣味が好きだった主人公。その気持ちは尊いんだけど、姫に群がらなかったのは逆の意味でふるいにかけられてた、みたいな話になるのが面白いですね。ヒロインは謎めいてますけど、割と行動原理は明白で、序盤に出てくる “みんながあいたんに振り回されてんの ウケるし” がすべてだと思うんですよ。女に振り回されてる男を見るのが好き、という達観したある種のサディスト。女に振り回されるというか、自分のチンコを制御できなくて振り回されてるのが滑稽でたまらない、みたいな感じも強いんでしょうね。だからこそ、今回主人公に目を付けたというか。それなりに理性の強い相手だからこそ自分の手で振り回したくなった、みたいな。
 コーラフロートの注文でタイムリミットを設定するのも面白いし、その先でそのアイスを使ってさらなるプレイに発展していくのとか無駄がなくてスゴイ。どこまで計画してるか分かりませんけど、即興でコレやってるんだとしたら相当頭がきれる。
 ヒロインは終始最強キャラとして君臨するんだけど、強いて言うなら1ヶ所だけ彼女の牙城が崩れそうになった瞬間がある。おっぱいアイスを舐めさせたあと、彼が勝手に股間を舐めて彼女がイッたときですね。目がハート。あれはクンニが気持ちよくてイッたのもありますが、彼が自分の意志で彼女のことを求めだしたから、つまり彼を落としたからだと思うんですよ。彼女の目的を考えたら彼のことを完全に掌握したあの瞬間が一番の気持ちよさなんじゃないですかね。
 あと主人公のキャラクターも良くて。特別悪い奴じゃない、というか全然良い奴なんですよね。女性に向かってダサいと言ったのは落ち度だけど、それだけ。中出しでビビったのも誠実だからこそじゃないですか。彼が誠実だからこそ、彼女からしたら振り回しがいがあったということなんでしょうね。果てる直前に “地味とか言ってすみませんでした” って言うのが、言わされるのが象徴的ですごく好きです。

『がんばれオトコノコ』ヨシラギ

 進研ゼミかよw この設定、この導入はヤバイ。おねショタとして魅力的なのはもちろんなんですが、とにかく進研ゼミネタが最高すぎて虜っすわ。冒頭の “巧くん最近すごくカッコイイね” の漠然としたホメとか秀逸。ゼミやるようになったらすべてがうまく行くようになったって部分が抽象的かつ万能すぎてちょっとした宗教の勧誘っぽいんですよね。本家。その本家の持つちょっとしたウソ臭さの部分の再現がめちゃくちゃうまいw
 テキスト教材だけじゃなく、オモチャっぽい、ガジェット感のある教材も混ざってるのも本家っぽいです。いろんなグッズ揃いすぎだわw よく見るとエネマグラ(アネロス)っぽいものも見えるので、最初の1ヶ月の段階でアナルの勉強はしてるっぽいですね。最後のオチに女装が出てきて個人的には「それも見たい!!」と歓喜したんですが、ひょっとしたらこのアナルグッズの描写は伏線と考えられるかもしれませんね。芸が細かいぞ。そしてやっぱり見たいぞ。
 んで、実技試験。一発目までは先生主導なんですが、試験なので当然ショタが能動的に動いてもらうわけです。受け身だったショタが自ら動き出す切り替えの瞬間、今までの勉強の成果を見せるその瞬間に例のフレーズ、 “ここワニマガゼミでやったところだ!” が飛び出るので最高w やっぱこれが聞きたかった。一番楽しみにしてたネタがエロ的に一番盛り上がる瞬間に飛び出るので読んでて本当に気持ちいいです。ギャグとして笑っちゃうんだけど、盛り上げ方がうまいのでエロ的なテンションもここが1つのピークになってる。
 構造的な部分で本作が特徴的なのは元々ファンタジー世界の住人って点ですよね。ファンタジー世界に迷い込む話ではない。迷い込む話だと「なんだよこのゼミ!!」みたいなツッコミっぽいリアクションが入ると思うんですが、そうではない。主人公は「そういうもの」として違和感なく受け入れていく。この部分が良いですよね。要するにツッコミは読者に委ねられてる。あと、劇中のキャラがツッコミ的なことしてるとどうしても理性を保ってるように見えてしまうので、今回のショタの可愛らしさは出なかったでしょうね。主人公はあくまでも何の疑いもなく、真っ直ぐに、真面目にワニマガゼミを勉強してるから良いわけでw
 おねショタの良いところって可愛いショタがへこへこ腰振ってる部分が大きいと思うんですが、これは情けなさ、下手だけど一生懸命な感じが愛おしいんだと思います。本作もそのニュアンスはあるんですが、ワニマガゼミで勉強してるので、しっかり相手を気持ちよくさせるツボは押さえてるんですよね。だから先生がマジで気持ちよくなるのにも説得力があるというか。設定の勝利みたいな感じもあるんですが、その掘り下げ方、広げ方も見事ですね。

『Dr.スカイフィッシュ~大きな角を持つ女~』サバイバル刃

 1ページ目では気づかなかったけど、男性キャラが手○治風になってるのかw 14年後にBJになってるのも笑ったけど、それよりももう1人の大きな鼻ってそういう……
 物語の展開には直接絡むわけではない汚部屋が印象的。純真で先生のことを一途に愛しててめちゃくちゃ可愛いんですけど、ひょっとしたら社会性はないのかもしれない……みたいなのを匂わせる程度に留めてるのが良いです。別にそこについて話が広がるわけではない。印象を与えるだけ。子供っぽさというか、ほっとけない!という感じですね。
 ネックレスに嫉妬するくだりも、彼女がしっかりした大人っぽいキャラクターとして描かれてたら少しめんどくさい感じもしちゃいますけど、実際は違いますよね。あのすぐにムキになる感じはむしろ可愛らしい。
 相手が怒ってるのをキスで黙らせるのとか好きだなぁ。扱いに慣れてる感じが2人の関係の深さを窺わせます。彼女の方がそれであっさりラブラブモードに戻ってくるのも良いですよね。やっぱここらへんのキャラクター造形、すごい好き。
 イラマチオからのアイアンクローは笑った。変態が煮詰まりすぎだよ。理解不能に見えなくもないけど、彼女からしたら先生に染められたい、みたいな気持ちがあるのかな、とうっすらだけ理解できる(気がする)バランスも良いです。
 ラストの雄っぱい授乳も一見すると変に感じなくもないんですが、2人の依存関係みたいのを見たあとだと、この2人の関係はここから始まったんだな……みたいに妙に納得してしまいます。ヒロインの子供っぽさは最初から最後まで通底してましたが、それを最も端的に表現したのがあの授乳のコマですよね。

『ぎゃるしん!-愉快適悦-』池滝玩具店

 ギャルゾンビのシリーズ、まだ続くのは。まぁ、前回既に物語的な連続性はなくなってたので、やろうと思えばいくらでもやれるのかな。
 んで、今回は病院。女医&ナースというジャンルとミックスする感じですね。こういう異ジャンルミックスは楽しいですよね。本シリーズが元々持ってる設定があまりに強力なので、別のジャンルと混ぜても一切負けないw
 前回はゾンビサバイバルみたいな味わいあって面白かったんですが、今回面白かったのは院長先生の存在。前回は誰もがやばい奴だったんですが、今回は院長先生がずば抜けてやばい。彼女を頂上にしたピラミッドがギャルの中で形成されてる感じがすごい良かった。理性の欠片もない人たちに見えるけど、その中でも力関係はしっかりあるんですね。
 圧巻だったのはラストの乱交、特に見開きですよね。あれはコマ割りの美しさもあって見開きとして全体を俯瞰して見た時にホント圧倒されます。komifloスマホで1ページずつ読んでる人は是非横持ちで、見開き表示で見てほしいです。

『雨降って……』ababari

 うわー、めっちゃ甘い。甘いの大好きなんで最高なんですが、タイトルにもある「雨」の使い方がめちゃくちゃうまいですよね。当たり前ですが、話としては「雨降って地固まる」です。なんだけど、それだけで終わらず雨というモチーフが頻出して、それがいちいち2人の心理表現、間接表現としてオシャレなんだよなぁ。
 まず、2人の仲が悪くなるキッカケが相合い傘の悪戯。好きなのに異性を嫌悪してしまうあの感じ、リアルですよね。それで疎遠になってしまった関係を戻すキッケケになったのがリアル相合い傘。雨という口実を得ることで2人は再び近づく、小さい傘なので強制的に接近する、というお膳立て。からの、雨からの避難という口実で一緒に家に上がって、雨で濡れたので透けてエロい……と徐々に2人の距離、肉体的かつ心理的な距離が近づいていく。ぜんぶ雨のせいだ(JR)。
 そんな透けてエロい、という最後に出てきた雨ネタこそが主人公が距離を置いてしまった直接の原因である、と話が進んでいくのがホント面白い。話の展開が、連結が見事すぎる。徐々に女っぽく成長していくその変化を自分の中で処理できなかった。それを再び、事故的なキッカケで直面することになるんですが、その事故が雨。雨だけでこんなに話を作れるとは。
 そんな肉体の変化なんですが、少しですが、彼女側からの視点も出てくるんですよね。みんな大好き対面座位からのキスで、 “私たち…キスしやすい身長差でよかった” と彼女が言う。彼女の方も彼の肉体的な変化について意識してたんですよね。おそらくですが、彼と同じように男らしくなっていくことへの戸惑いも少なからずあったんだと思います。それを今回、 “キスしやすい身長差でよかった” と肯定できるようになったわけで。イイハナシダナー。
 エピローグ。特徴的なのはセックスが終わってから泣いて謝る。彼女も泣く。水に流すじゃないですけど、そういう話ですよね。そして、2人が涙を流したら、家の外では雨がやんでいて……という表現もオシャレだなぁ。

『備え付けの少女ちゃん』高坂曇天

 どうでもいいけど、雨の話の直後に「曇天」が来るのすごい。
 んで、本作。備え付けの家具として少女がいる。圧倒的ファンタジー設定。すごいw オモシロ設定としては『がんばれオトコノコ』と似てるけど、こちらは主人公が「なんじゃこりゃあ!」とリアクションを取る。疑問を持つんだけど、目の前にあるエロの前でその冷静さが決壊していく……というグラデーションが魅力ですね。
 最初、メイド的な役割があるのかと思ったけど、「備え付け」。場所が固定されてて動けないんですよね。説明がないけど、本来何をするための存在なのか……。エロでいいの??と疑問を持ちながらも「備え付けなんだからいいっしょ」と心の言い訳に溺れてしまう。この感じ、すごい分かる。おいしい思いをする時はめちゃくちゃ自分に甘くなっちゃいますよね。無理のある言い訳でも納得してしまうw
 プレイとして面白いのもやっぱり「備え付け」。備え付けで場所が固定されてるから、体勢などに制限が生まれるんですよね。「ご自由にどうぞ」と言われてそれに甘えてしまうんですが、いざご自由にしようとすると意外と不自由もある、というもどかしさ。やると決めたら無理のある体勢でもエロを貪りたい、と思ってしまうのがリアルです。
 んで、まさかのブリッジ。ギャグとしてめちゃくちゃ面白いんですが、 “ものすごい肉便器みを感じる” とあるように、改めて彼女の「モノ」としての側面を思い出させるんですよね。あれは笑うけど、笑った先のモノ扱いという部分に本作の本質がある。
 そして、主人公はモノ扱いでは満足できないようになる。愛着というか愛情が湧いてきたわけですよね。そこで備え付けのルールを無理矢理拡大解釈して彼女を固定された場所から外に出そうとする。ポーズに制限があって無理な体勢でセックスしてておかしくもあるけど、彼女を外に出そうとしてるのは感動的でもありますよね。このモノだった彼女を人間扱いするようになるまでのドラマがすごい好きです。やっぱ気持ちが入った方がエロも盛り上がると思いますし。

『カグヤ様の秘密』ほりえろす

 デリヘル呼んだら偶然知り合いがやってきて……という作品は多いですけど、本作はちょっと違う。全部分かった上でデリヘルで呼び出す。この計画性、執念が本作のポイントなんでしょうね。秘密を知った驚きとかの部分はドラマの中心ではなく、その先。知った上で何するかという部分。
 ディルドー、バイブで責める場面が出てきますけど、バイブ全体が映るコマでは修正がナシ。当たり前ですよね。ただ、その後に出てくる、画面の外からバイブが映り込むコマでは亀頭にあたる部分に修正入ってるんですよ。えっ、なんで?? あのコマだけ見たらチンコと区別が付かないから修正入れないといけないのかしら。ミスという可能性もある? すごい気になる。
 細かいバックボーンは語られませんが、言葉責めの端々に彼女に対するコンプレックスが透けて見えるのがうまいですね。なぜあそこまで彼女に執着するのか、というのが何となくレベルで窺い知れる。
 あと、すごい特徴的だったのが、直接2人がセックスしてる描写が意外と少ない。というか最後の場面になるまで出てこない。支配関係になってから日常的にセックスはしてるはずなんですよ。話としてはそうなんだけど、実際にマンガとして描かれるのは最後までお預け。途中で別の男たちにやらせる場面とか出てくる始末。最後に彼女の気持ちを掌握したところで、2人は初めてのセックスを迎える……ように見える。マンガの読み面だとそんな感覚にもなる。気持ち的に一番盛り上がるのは当然あのクライマックスの場面になるので、その表現として出し惜しみしてたわけですよね。面白いことするなぁ。

『企業コンプライアンスに対する私達の対応』れゐぢ

 社会制度によって男女の隔離が強くなり、モテない女性はとことん非モテを煮詰めることになる。ぶっちゃけ彼女自身にオタク気質、非モテ気質があるせいで男と話せないって部分が大きいと思うんですが、「社会のせいだー!」というのがちょっと甘えというか、怒りのはけ口となってる感じもあるのかな。よく男子校出身の人が共学とか社会に出たあともモテないと「男子校の頃は恋人できない言い訳があってよかった」みたいなこと言いますけど、ちょっとそれにも近いのかな。
 途中から本作は思わぬ要素がメインになっていく。女児向けアニメのコスプレ。女児向けアニメのエロ同人とか、エロコスプレって門外漢ながら「大丈夫なのか?これ……」と変にハラハラするんですが、そのハラハラ感が本作にはしっかり盛り込まれてるのが良かったですね。勢いでコスプレしてみたものの、アニメの本来のターゲット層である子供たちに見つかってしまうw あの気まずさ良かったなぁ。申し訳ない気持ちもあるんだけど、子供たちが乱暴になってく感じとかもリアルですよね。 “あけろやリトルン!” は笑った。子供って残酷w
 コスプレはエロいし、積極的に攻めてくる感じもエロいんですけど、前編を通じて暴走するオタク感ってのが丁寧に描かれてるのが最高ですね。照れもあるんだけど、勢いでごまかしてる感じというか、エロ同人のセリフを引用するくだりもちょっと無理してるというか、頑張って暗唱してる感が出てるのがリアル。
 ノースキンノーヒニンとか、 “ちきゅーのへいわはしきゅーでまもる!!” とかダジャレがくだらなすぎるんですが、やり終わったあとの “明日… ある女子社員が社則を破ってまで勇気を出してあなたに告白します” の部分が急に感動的なんだよなぁ。なにあれ、笑ってたのに急にドキッとさせられてしまった。オタクの純愛とかそういうの弱いんですけど……とかマジで感動してたのにひどいオチがつくので笑った。あと一歩だったのになぁぁ!!
 あのエピローグの急にギャグ調に戻る感じ最高ですねw “でも痛くない デブだから!” とか余計な一言感あって好き。てか、全然デブじゃないですよね。冷静に考えると。それでもデブと自己評価してしまう彼女の自己肯定感の低さですよ。オタクあるある。この感じ、他人事じゃないわ……

『桃尻奉仕』コーモ

 日焼け跡きたぞー!! ただし本作は陸上。そして、メイド服。それも男が用意したメイド服なので露出多め。なので日焼け跡が堪能できる。
 メイドものって服のデザインが1つの見所だと思いますけど、本作のメイド服めっちゃ良い。すごく好き……。あのデザインが実際にあったらエロすぎると思うんですけど、ヒロインのキャラクター込みで良いバランスになってると思います。
 とにかく尻が好きな先輩。ただのデカ尻ではなく、陸上部なので実用的であるって部分が良いですよね。彼女はコンプレックスらしいけど、間違いなく陸上の役には立ってると思います。モデルみたいな美脚も好きですけど、アスリートの実用的な筋肉も美しいと日頃思ってるんですが、本作はそれが最高に可愛い形で実現してるので最高。つまり最高。
 初めての挿入は背面騎乗位。先輩が尻を堪能できる体位ですねw “もちろんお尻は好きだがそれだけじゃないぞ” となって対面座位。尻以外も愛するようになったのかと思ったら、尻を揉みやすい体位でした。カメラも執拗に尻からのショットも増えるし、徹底してるなw 日焼け跡とかメイドとかメインになっておかしくない要素があるんだけど、それらは脇に置いといてとにかくお尻。こだわりがすごい……

『季節の行くさき』ザシャ

 日焼け跡きたぞー!!(3度目) 本作は日焼け跡の使い方がめちゃくちゃうまくて。本作はタイトルにあるように季節がキーになっていて、春、夏、最後に冬と3つの場面に分かれてるんですよね(確証はないけど冒頭の場面が秋?)。日焼け跡はその中の夏パート。ヒロインは先生のことを追いかけて吹奏楽部だったのに水泳部に入ることになるんですが、その子が夏には立派な日焼け跡を作ってる。要するに時間経過の表現なんですよね。これすごい。それと同時に先生を追いかけて入った水泳部で焼いたのです。つまり日焼けという肉体の変化が、先生色に染められる、という心理表現にもなってるんですよね。日焼け跡の物語への落とし込みは『夏はまだこれから…』も相当うまかったですけど、本作もヤバイ。
 たった20ページの読切で3つの季節を描いてるのだけでもどうかしてるんですが、それぞれの季節表現がマジすごいんですよね。季語的な記号もそれぞれあるんだけど、それだけで終わらずその季節ならではの空気、雰囲気が描かれ、それが2人の心理状況とリンクしてる。
 最後は冬。春から始まった(再会した)関係はずっと続いているので、主人公はすっかりヒロインに溺れてしまっていて、直接の原因は分からないけど彼女に振られる。生徒に手を出したのがバレたのか、愛情がないのがバレたのか。彼女が帰り際に泣いてたのを見るに後者かな? そして、そんな泣いている彼女とヒロインはすれ違うんですよ。そのあとのラストシーン、ラストページが素晴らしくて。ついてに主人公の自宅にまで侵食してきたヒロインが主人公のベッドでセックスしてると、ヒロインだけが主人公と恋人が映った写真を見る。そして “でも大丈夫ですか?” “彼女さん来ちゃったりしない?” 。写真を見たので先ほどすれ違った女性が先生の恋人だと気づいたわけですよね。それでこの質問を投げかけてる。涙も見てるので勝てる自信はあったんでしょうね。あくまでも最後の確認。そして “…大丈夫だよ…絶対に” という返事をもらって勝利を確信。写真立てを倒してエンド。完璧な終わり方じゃないか……。『夏はまだこれから…』は完璧なオープニングだと思いますが、本作は完璧なエンディング。おっとりしてて先生に依存してるか弱い印象もあったのに、最後にしたたかな面をチラリと見せて(主人公には見せてない)……というのが女ってこえー!!!ってなるw

『ハンドリフレみるくはうす』しっかり者のタカシくん

 最終回。えっ、マジか。巻末ギャグながら女の子めっちゃ可愛くて、下ネタだけど脱がない(男は脱ぐw)という独特のバランスが好きだったのに。終わってしまうのか。
 手コキかけ声は笑った。ボディビルダーの世界で行われる不思議なかけ声みたいな感じなのかな。言ってる内容は笑っちゃうけど、手コキされながらあれだけ楽しそうに元気よくされると案外エロい気持ちも盛り上がるのかもしれない……
 んで、最終回らしく別れ。感動的な別れを迎えて泣く。読んでてこっちも感動してくるんですが、顔に触ろうとした手に精子。ひっでぇw いや、手コキした直後だから当然なんだけどw
 その後も、涙的な意味で湿っぽく終わるのかと思ったらしっかり楽しく幸せなオチを用意してくれるのも嬉しいですね。新人マークの有無で最終回感を出しつつ、オチでもっかい出してきたのとか、めちゃくちゃうまかったと思います。

「読者コーナー」

 サバイバル刃先生がまだギャラで揉めてるので笑った。いや、笑っちゃいけない話ではあるんだけど、4コマ漫画として秀逸すぎたw

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 アンケートのリンクです。紙でゲトった人は是非送ってみてください。
 総括としてアンケートにある面白かった作品を3つ選んで終わります。3つに絞るのが難しいんですけど、『ひめはじめ』『がんばれオトコノコ』『季節の行くさき』かな。
 むむむ、ただ、『夏はまだこれから…』『雨降って……』捨てがたい。というか文句ナシの大傑作でした。私は三点リーダ作品に弱い!!(そこかよ)
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