北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

『生徒会役員共』510話の感想


 花粉で鼻がズルズルです。調子いい日でも鼻の通りが悪く息苦しい。

#510

 ※マガジンと単行本掲載の話数では1つズレが生じています。当ブログではマガジンに掲載されてる話数に準拠しますが、本来正しいのは単行本の話数です。上記の話数に+1したのが単行本版の話数になります(この段落テンプレ)。

 扉はカエデちゃん。なんと婦警コスプレ!! これは良いサプライズ。本編には出てこない格好なんですが、「コスプレ」と一言添えられてるのが面白いですね。イメージショットで理屈は不要なのに理屈を付けてしまう。照れ隠し的なニュアンスもあるのかな。

 交通安全活動。桜才主催の活動ってことでいいのかしら。自治体かなんかと共同って可能性もある、かも? 学生がここまで参加するのも珍しいですよね。連載期間が長いからベタな学園イベントはやり尽くした感。珍しいので取材が来る、という展開が最後にあったのは良かったと思います。珍しいものを当たり前のものにするのではなく、珍しいものは珍しいものとして扱う。
 交通安全活動と言えばとりあえず横断歩道で旗持ってるイメージありますが、最初のネタもそれ。会長の旗が折れてしまったので、タカくんと一緒に‥‥と思ったらフラグが折れる。旗が折れたことで生じるフラグが折れるw

 そんな一幕を見てたカエデちゃんがイチャイチャすんなと駆け寄る。1本目の直接的な続きを2本目でやる構成珍しいですね。ページめくりがあるので避けてるイメージありました。ただ、生徒会の日常風景に今週のメインキャラが乱入してくる感じはなんか好きです。勢いがある。
 そんなイチャイチャ警察と化したカエデちゃんに対して「そっちの方が‥‥」とアリアの指摘が入ってオチ。2人を見てたカエデちゃん、を見てたアリア(通行人)と視点がどんどん外からのものにシフトしていくのが面白いですね。観測点を変えるだけで同じ現象が違う意味合いになる。

 スズの交通指導。横断歩道の渡り方。聞き手はアスカちゃん。嬉しそうに手を上げてる姿が可愛い。大人の女性と一緒にいるけど母親ってことでいいんですかね。レアキャラだ‥‥
 「右見て」「左見て」「手を上げて」に対してアリアが聞き違いしてオチ。豪華3本立てなので笑った。2つはただの聞き違いなんですが、「手を上げて」だけ同音異義語なので特にうまい。日本語における「手」の汎用性がすごいw

 会長が歩きスマホを注意。大型車が通って危ないんですが、ガードレールがあるので大丈夫じゃね?? と思ったらちゃんとオチがつくので笑った。これは良かったなぁ。歩きスマホとトラックの組み合わせだと事故しか想像できないけど、会長の想像力はその遙か先を行くw

 ナオちゃんヨシくん。イチャイチャ警察と交通安全活動がミックスした見事なネタだったと思います。交通安全活動であろうとも風紀委員長としての仕事は忘れない。その有能さがほとんど名探偵みたいな域に達してるので笑いました。ナオちゃんヨシくんにとっての天敵という風格あってすごい良かったです。

 ラストページは連結8コマ。テレビ取材が来てるので身だしなみを整える話。
 カエデちゃんがタカネクタイを直すんですが、ネクタイを直すネタといったら超初期の会長のネタ思い出しますね。2人の出会い。タカくんはまだネクタイだらしないのか‥‥と受け取るか、ソフトMなのでまた締められたいという願望の現れなのか(邪推)。
 会長もカエデちゃんもそうですが、世話焼き女房感が出て良いですよね。ネクタイを妻に締めさせると男性優位だけど、緩んでるのを締め直すだと女性優位のニュアンスが生まれる。ネクタイは面白いです。
 んで、畑さん登場。イチャイチャ警察をしてたカエデちゃんに対して、というのが良い。ある意味カエデちゃんの天敵。ただ、天敵にも見えるけど、ぶっちゃけただの仲良しだよね、と思えるバランスが素敵です。この2人のケンカしつつも仲良い感じやっぱ好きですねぇ。常に畑さんが一枚上手でカエデちゃんがわちゃわちゃ慌ててる感じ、すごい魅力的です。


 終わり。「ラブコメだよ」とか「ドタバタコメディ感」とか、ちょっとメタ的な指摘が多かった印象です。『生徒会役員共』という作品がそもそもそういうもんですよね。
 今週のお気に入りとしては、ナオちゃんヨシくんが出てきたネタかな。カエデちゃんの有能っぷりがオチになってるのがとても良かったです。
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