北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

COMIC HOTMILK(コミックホットミルク)2019年4月号の感想

 大遅刻であります。ホットミルクはkomiflo配信が紙版の発売とタイムラグがあるから早く書きたいというのに。
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COMIC HOTMILK 2019年4月号

COMIC HOTMILK 2019年4月号

「表紙」大友卓二

 3月といえば卒業式! やっぱこういう時事ネタ良いですよね。時事ネタよりも季語という方が正しいのかもしれないですが。
 もうすぐ成人の年齢が18歳に下げられますが、そうなると高校卒業の意味合いが以前よりも重くなりますね。エロ物語的には。年齢で成人して、高校も卒業したら完全に合法じゃないですか(4月になんないとダメなこともあるかもしれませんが)。コスプレを除けば、高校生ではないけど高校の制服を着てる唯一の瞬間が卒業式ですね。ものすごくドラマチックなイベントに思えてきました。私は何の感慨もなく終えてしまったんですがw
 チョーカーが可愛いですよね。リアルで考えたらまぁないだろうなぁという感じなんですが、だからこそフィクションの良さが詰まってるというか。ああいう記号の足し算感はフィクションの魅力だと思います。

「HOT LOVE NOVEL」ICHICO

 まさかのアイドル設定。これはやられたな。絵だけじゃなかなか伝わりづらい情報だと思います。卒業式なので学生服がキーになってるのは分かりましたが、そこにアイドルが加わるのか。たしかに、最近のアイドルは学生服と不可分かもしれませんね。チョーカーに対してリアルではあり得ないとか言ってしまいましたが、そもそも作品世界の基準からしてもリアルじゃなかったというw
 ていうか、このアイドル設定はアレか。「この子は高校生ではありません」という言い訳も兼ねてるわけか。大人の事情……なのかな? コンビニ誌の規制みたいな話は最近よく耳にしますが、本作もそのラインにある話なのかもしれない。先日の快楽天の表紙が挑発的な内容で面白かったんですが、本作もちょっとそのノリあったのかもしれませんね。

「目次」

 今号でTDFK47も終わりかーと思ってたら、なかった。まだでした。神奈川は次号? 神奈川はご当地ネタが豊富なのでどこが切り取られるのか楽しみですね。

『秘密のPV』BANG-YOU

 フルカラー4ページ。タイトルはページビューと読むらしいのですが、プロモーションビデオじゃないの? いわゆるアクセス数的な意味しか知らんのだけど。まぁ、だから何か困るわけでもないからいいんですが。
 会社の陸上チームのPVのためにエロを求められる話。カラーということもあり、日焼け跡がより鮮明に楽しめて素晴らしいと思います。1つのジャンルとして定着した感もある日焼け跡ですが、本作はカラーなだけではなく、ウェアの着替えというアクションが加わるのでスゴイ。たった4ページの短編なのですが、しっかり2つの衣装のビフォーアフターを描いてくれてる。作者のこだわりを感じますね。裸になる前から日焼け跡が楽しめる作り。ここが見事だったと思います。
 あと、面白かったのはラストカット。中出しされた部分をカメラに見せつけるような構図になるんですが、精子が垂れることでアナルが隠れるんですよね。なのでアナルは修正を入れなくていい、というスンポー。この修正避けはナイスですね。そもそもアナルの修正に懐疑的ってのもあるんですが。

『ハレムスパイラル』宇場義行

 第5話(前編)。目次曰く次回で最終回だそうです。
 主人公が真相というか、突破口を知ってそれに向かって動き出す。クライマックス直前という感じがあって良いですね。前回は割と幸せなセックスがメインだったとはいえ、めちゃくちゃ陰鬱な空気も流れてたじゃないですか。それが今回ようやく光が射したというか。これまで徹底的に受動的だった主人公がついに能動的になる、ということでやっぱ物語としてアガりますよね。最終決戦ですので。
 んで、壊される前に先に攻める。今までと同じじゃ勝てないのでアナルを攻める、というロジックも面白かったですね。てか、今回のセックス、特に前半の1対1のパートはほとんどバトル漫画みたいな文法で描かれてるじゃないですか。マウントの取り合い。隠し撮りの件で脅して一方的になるのかと思ったら、それでようやく対等になっただけでした。ここが良かったですね。エロで相手を圧倒した方の勝ち、というバトル展開。そして、勝因はアナルというのが分かりやすかったです。単にバトル漫画に見立てるだけではなく、しっかり戦術まであったのが見事ですね。

『手料理と恋心』水平線

 10コ下の幼馴染と。タイトルにもなってる料理の扱いが面白いですよね。エロに入ったら料理は関係なくなっちゃうんですが、逆に言うと本作の物語要素を料理が担ってる。数年ぶりの再会を果たし、互いに意識し合ってるんですが、そこを繋げるのが料理ですね。不可避なイベントとしての食事。そして、 “それに昔と何も変わってないんだもん” とあるように、変わらぬものとしての料理の好みと恋心が重ねられるんですね。ずばりタイトルですが、ここがすごい良かったです。好みも恋心も変わらないけど、2人の関係は幼馴染から恋人へ、そしてお嫁さんへと変わっていく、というのも非常にニヤニヤできます。
 あと、料理がヒロインの努力の賜物というのも物語的にアツかったと思います。お嫁さん志望で家で料理してるだけだとあまりに受け身な姿勢でちょっと心配にもなりますが、恋心の発露として料理の勉強をしてたというのが感動的です。彼女の成長ですね。料理がうまくなることが彼への思いの大きさと比例し、その料理が認められたら、それはもう告白成功と同義みたいなもんじゃないですか。話的に。「変わってない」が1つのテーマになってるけど、料理スキルに関しては逆に変わったものなんですよね。それが単なる幼馴染という関係から変わろうとする彼女の気持ちの結果であると。すごいキレイ。

『LOVE色ぷち穴』田辺京

 サキュバスの穴が小さすぎて入らない。1、2ページ目で4コマ漫画みたいなギャグになってるの良いですよね。ああいうオープニング好き。笑えるんだけど、本作のテーマの説明になってる。
 サキュバスの大学を飛び級で卒業したから技術や知識は一流だけど、飛び級なのでまだ幼い、という設定が秀逸ですね。そもそもサキュバスがファンタジーなので年齢の設定とか「そういうもん」で済ませてもいいのに、飛び級というワンロジック入れてくる。穴が小さいだけで他は超エロいという展開に説得力が生まれる効果もありますし、見事だったと思います。
 特訓と称した奇妙な共同生活。ヒロインの成長譚として感動もあるし、何より2人の交流になるのが良いですよね。最終的に本番を迎えるんですが、1ヶ月一緒に過ごしたので、最初のときとは大違いですよね。ある程度気持ちが通じ合ってますので。
 特訓のかいあってヒロインがサキュバスらしく開花するんですが、それ以上に主人公が暴走するので笑った。サキュバスよりも熟成した童貞のが強いw まぁ、これは1ヶ月間可愛いサキュバスを目の前にしながら我慢してきたせいもあるんでしょうね。当たり前だけど、彼の方も「ついに」という感慨はあるでしょうし。

『どうしたらオッパイが大きくなるんですかッ?』神楽もろみ

 胸の小さい子の話。当たり前ですが、大きく描けばいくらでも巨乳に出来るのがエロマンガですので、そこで貧乳というテーマは「あえて」感あって面白いですね。女の子の性にまつわるコンプレックスとしては割とオーソドックスなものだと思いますが、エロマンガで実際にメインテーマになるのは珍しいというか。
 コンプレックスとそれを克服する話なので、悲壮感のある話になってもおかしくないんですが周りが見えなくなって暴走するヒロインをギャグっぽく描いてるので楽しい。それに振り回される先生のリアクションも楽しいんですが、振り回される=抵抗する ということなので彼の誠実さ表現にもなってるのがとても良いです。イケメンって感じではなく、ひょっとしたら彼は彼でコンプレックスを抱いているのかもしれない、みたいなバランス。欠陥がある(と思ってる)者同士が互いの穴を補完し合う、みたいな関係性はどうしたって素敵です。
 エピローグが1ページ半あるんですが、ここがマジ最高。先生が先生らしく “オッパイの事はあまり気にしなくてもいいんじゃないかな…” と優しくフォローするのも、 “途中からオッパイの事忘れていました!” となるのもすごく感動的。「気にしなくていい」シンプルな解決法ながら実行するのは難しいんですが、それが先生との心の交流を経て達成する。めっちゃ良い話。

『ボクにできること。』ふみひこ

 部員の飲酒がバレて大会出場を逃した水泳部部長が校長に直談判する話。『どうしたらオッパイが大きくなるんですかッ?』に続いて暴走する少女と振り回される先生の話ですね。本作はデブではなく年齢のいった校長なのでまた違う味わいになってるのが面白いですね。似てるからこそ微妙な違いが意識できる。
 『どうしたらオッパイが大きくなるんですかッ?』はコンプレックスを乗り越える話だったんですが、本作は明らかに性を武器にしてズルい交渉をする話なので、そこらへんも大きく違いますね。向こうはギャグっぽく描かれてたのもありますが、本作には後ろめたさとか、いけないこと感が強いです。それもエロのスパイスとしてはかなり王道ですよね。最終的にカラッと「良かったね!」と思えるような話ではないんですが、後引くような余韻があって、それが間違いなく本作の武器になってると思います。
  “ボクを…” “行かせて下さい” と言いながら挿入するんですが、どう考えても「行かせる」がダブルミーニングなのが面白いですね。ヒロインはおそらくマジメな子だったと思うんですが、暴走気味にエロを行ううちに思わぬ才能が開花していってる感。徐々に本来の目的を見失うほどにハマっていき……みたいな感じが明確にあるのもすげぇエロい。

『母性天使マザカルカカノン』一億年惑星

 バレンタインデー。チョコを巡る騒動なんですが、今回のカノンちゃんめっちゃ可愛くないですか? 大声出されてプルプル泣いちゃうのもそうだし、屈託なくチョコくれるのも可愛いと思ったら最後 “私の為に争わないでー!!!” で気持ちよくなっちゃうのもしょうもなくて良い。全うに可愛いのも見せるけど、最後はちゃんと落とすバランスもとても良いです。ああいうお姫様ポジションへの憧れあるんですねw
 グミ食べよう。ただの平日にグミ食べましょう。

『織野部長のモルモット』蛹虎次郎

 目次コメントによると続き物の予定が変更して読切になったそうです。たぶん毎回発明品が出てくる感じだったんでしょうね。めっちゃ楽しそうだと思うんですが、事情とは恐ろしいです。何があったか知りませんが。
 フェロモンリングだと思ったらホルモンリング。使う道具を間違えたのではなく、作る道具を間違えたってのが荒唐無稽で楽しいですね。んなわけあるかいw
 一発目の射精から量がすごいw 「リングのせいだから」という理由があるのでいくらでも出せる、みたいな勢いを感じます。出る量もそうだけど、出続ける持続時間がすごい。小便でもあれだけ出ることはあるか怪しいレベル。ちゃんとその射精、精子というのがその後のプレイにおけるキーになってくるのも良いですね。3度ある射精がぶつ切りではなくちゃんと連続した展開で結ばれてる。2度目の射精をフラスコで受けるんですが、それの使い道で爆笑しました。完全にやりすぎ、調子乗っちゃってるんですが、リングのせいだと思いたいですw

卑弥呼であるっ!』山崎かずま

 カップ麺からロリ卑弥呼様。カップ麺から手が伸びてくる冒頭のショットはちょっと迫力ありすぎてちょっとしたホラーになってたと思います。こええよw 裸で出てくるのも妙にリアル。荒唐無稽な設定なんだから根拠なく服着てていいのにw
 アバンタイトルのノリで一目瞭然なんですが、扉でさらに本作のイメージが固まるのが良いですね。あと、衣装が可愛いです。いわゆる巫女っぽい格好なんですが、カボチャパンツになってるのがすごく良い。
 卑弥呼って壱与っていうんだー勉強になるなぁー、とか思ってたら心底下らない松本伊代ギャグが飛び出るので笑った。「じゃから」になってるのも芸が細かい。たしかに思いついちゃうかもしれないけど、1,700年前なのに伊代ちゃん知ってるのはおかしいw
 エロが始まってからもヒロイン喋りまくるんですが、のじゃ語が見事ですね。あれでエロいセリフを言い続けるってすごい。私にはそんな語彙ないw あの言い回しがギャップで楽しいし、挿入を機にそれが崩れ始めるのも最高です。 “んにゃっ! がんばるっ!” とかマジ良かった。てか、ロリが小さくて入らない話、本号多いですね。どちらもファンタジー設定を挟んでるのが特徴でしょうか。

『召しませ要ちゃん』Dr.P

 おおっ、今度は料理モノ再びだ。こちらも料理が2人の交流になってる、交流の口実になってるのが良いですね。まずい料理を食べさせられても彼が懲りずに付き合ってくれるのは……まぁそういうことなんでしょう。
 タイトルの『召しませ要ちゃん』、ヒロインがセリフとして言うので驚きました。自分で言うかそれw それもありますが、元気いっぱいな感じがすげぇ可愛いですね。表情がコロコロ変わる感じが小動物的な魅力あると思います。殺しちゃったと誤解する場面めっちゃ笑いましたが、それと同時にめっちゃ可愛かったです。ああいうノリ好きだなぁ。
 エロが始まってからは少し大人しくなるんですが、それでも恥ずかしがったり、ちょっと抵抗したり、あわあわしたり、可愛いです。さっきから「可愛い」しか言ってないんですが、まぁ可愛いから仕方ないです。話の面白さとは別にキャラの魅力が濃いです。顔と同じくらいパンツが大写しになるところに本作のこだわりを感じるんですが、それでも負けない彼女のキャラクターを描いたのは本当に見事だったと思います。しかし、パンツすごかったですねw

『家出娘と雨宿り』レリ

 まともに映るの1ページ目だけなんですが、家出時のヒロインの格好可愛いですね。靴が手前にドンと来る構図も含め、あの1ページ目めっちゃ好きです。
 オッサンが良識ある感じで始まるのも良かったです。それでいて、相手がシャワー浴びてる間に荷物をチェックして情報収集したりする用心深さもリアル。伊達に年重ねてないな感。そんな彼のキャラクターが最後の “一銭も抜かずに出て行ったのか…” に繋がるんですよね。まさかあんな切ないラストになると思ってなかったので驚いてしまいました。どっちも良い人だったのになぁ。てか、終盤でヒロインが言ってた “おじさんともっと早く会えてたらよかった” がめっちゃ意味深で後引きますね。なにそれ怖い。彼女には幸せになってほしいんですけどねぇ。中盤のクンニの場面で “そこ… 男の人みんな舐めたがるけどそんなに楽しいの?” とか言ってたけど、イヤな予感が積み重なっていく。 “未来ある若者” と言われたときに “未来?” と否定するようなリアクション取ってたのもなぁぁ、マジ不気味。そもそも格好が男物のジャージってのが今考えると余計に……。うがぁぁぁ、すごい後引く。ハッキリと答え出さずに終わってしまうとかなんてニクいことを。
 あと、エロ描写的にはフェラの場面で玉を丁寧に揉んでるのがめちゃくちゃエロかったです。ただ、あの手慣れてる感じがまた……。うがぁぁぁ、つれぇぇw

『いーと・いん!』宮部キウイ

 食についての作品また来たぞー! 今度は料理を作る話ではなく食べる専門。作るのは彼の方。ヒロインが食欲旺盛なんですが、徐々に食欲と性欲の境が曖昧になっていき……という話が最高にエロいですね。普段はおっとりしてて大人しいように見えるんですが、食とエロのときはやたら積極的で、主人公が振り回されてしまう。フェラの前に腹の虫が鳴る場面ありましたが、あれもずばり彼女の止められない性欲を表したものですよね。これだけ食というモチーフを重ねられたあとにフェラされると食べられそうで少し怖いw 怖いんですが、食べるように味わってるのが伝わってくるので、結局はめちゃくちゃエロいんですよ。あれだけ食が好きな彼女がフェラしたら……と想像をかき立てられる。
 主人公は料理に関してもそうですが、徹底的に彼女に奉仕する立場になってるのが印象的ですね。彼が攻めに回ることもあるんですが、結局は彼女に誘導されてるし、彼女が欲しがってることをしてるに過ぎない。あんなおっとりした雰囲気なのに常に優位に立ってる彼女のキャラクターが独特で良いですねぇ。もちろん彼の優しさも大きいので、要するに2人の関係性が最高。
 てか、パヌッキーって何なの……。めっちゃ美味しそうやんけ。た、たべたい……(飯テロ被害者)

『ゲノム』古賀亮一

  “そうだ ここは大人の社交場コミックホットミルクだった” で笑った。ああいう子供たちの団体芸には弱いなぁ。てか、今回の子供たちめっちゃ良いですね。ボケの種類も豊富だし、どこまで本気なのか分かんない感じが、どこまで自覚的にボケてんのか分からない感じがすごい良かった。女の子が「ヒモ」に過剰に反応するくだりとかも急に雰囲気変わるので笑ったわ。

「読者コーナー」

 『蕎麦屋の春さん』が12月号の「じごいら」に登場してた件。マジか。ホントだったのですごいし、それに当たり前のように気づいてる人がいるのも驚きました。それも複数いるし。すげぇなぁオイ。記憶してるのかしら。いちいち過去の分と見比べるわけないだろうし。元々記憶力には自信がないんですが、文字以外の情報となるとさらに……。ホントすごいです。
 あと、発売日が誕生日って方いましたけど、私はニアピンですw 2月末。数日ズレました。
 
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 紙版の方はアンケートどうぞ。
 まとめとして、面白かった作品、可愛かった作品、ヌけた作品。それぞれ『LOVE色ぷち穴』『召しませ要ちゃん』『いーと・いん!』になりますかね。可愛かったはカノンちゃんでもいいんですがw

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