北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2019年22・23号の感想

 よなぎけい。

 久々の合併号です。22・23号。よなぎけい。

背表紙

 ジャンプキャラしりとり。ルフィ→石神千空→うずまきボルトトニートニー・チョッパー→アスタ→炭治郎→潮→大木大樹→湯ノ花幽奈→薙切えりな→ナミ→緑谷→ヤミ・スケヒロ→ロー→緒方→田所恵→宮崎千紗希→キルア=ゾルディック→久世草介→夜凪景。
 よなぎけい。はぁ?
 「よなぎけい」だそうです。何言ってんの?
 私は何も間違ってないんですが、何度見返しても「よなぎけい」と書いてある。はぁ? 「け」で終わったのに「よなぎけい」である。ナメてんのかと。しっかりしろよ。こちとらフルネームかどうかまで込みで予想しようと、楽しもうとしてんだよ。もうちょっと頑張れよ。まさかの史上最高難度。こんなの当てられるはずない。担当のうっかりミスも想定するゲームになるの? 高難度すぎる。
 今回はしりとり予想勢が満場一致で「景」予想だったんですよ。少なくとも私が見つけた範囲では。全員ハズレです。クソゲー。無理ゲー。当たるかボケがぁぁ!!!
 はい、とにかく「よなぎけい」でした。『アクタージュ』は初ですね。今までで一番若い作品。『呪術』は入るのは間違いないとして、『ダビデ』『ジモト』が入るかどうかが1つのラインになるのかな。『ジモト』がアニメ化したんで入って当然な気もするので、そうすると『ダビデ』も入るのかなぁと勝手に思ってます。根拠になり得るかは知りません。ならないと思うw
 んで、次の予想。「虎杖悠仁」。まぁ、これでしょう。「い」予想ってちょっと感慨深いものがあります。「ルフィ」で始まったので、初めての予想が「い」だったんですよね。ちゃんとあの頃から予想してたんですよ。偉いでしょ。それなのにこの仕打ちですよ(よなぎけい)。ナメてんのかと。
 とにかく、初回の予想のときから候補として考えてた虎杖です。フルネーム予想でよろ。こないだジンフリークス以外に誰か思いついたんだけど、誰だか忘れてしまった。この「忘れてしまった」という記憶がたしかなら、誰かしらいるのは間違いないんだよな。2週間弱考えます。当たったらプラス1週間。

表紙

 合併号なので集合。テーマはRPG。ファンタジーRPGが渾然一体となってるのは最近の流行、独自の文化であり、想像力の衰退でもあると思うんですがとにかくRPG。ファンタジーではないよ、ゲームの攻略本風だよ、と割り切ってるのは好感があります。
 ちなみに、電子版だとそれぞれの単体イラストが見れるそうです。シラネーヨ。
 連載ヒエラスキーを読み取ろうとすると、当然『ONE PIECE』が単独でデカい。『ヒロアカ』『ハイキュー』がその両隣にいて、その次にデカい。そして、その次は位置的に『ブラクロ』『鬼滅』だと思います。アスタと炭治郎がセットになるような配置になってて印象深いです。炭治郎はアニメブーストがあると思うので、それと同等なアスタはやっぱ現ジャンプの4番手なのかな、と。『約束』『dr.stone』はその次と見るのが妥当でしょう。『約束』はもう1つ上の扱いでも良かったとも思うんですがー。
 個人的に日向のコスチュームは「その手があったか!」という驚きがあって好きです。『ドラクエ』『FF』とは一線を画するけどテーマ的には間違ってない。逆に、ルフィは色合い的に『ドラクエ』感が強いかな。『3』ね。
 アニメブーストがあるんだと思うんですが、『勉強』もおいしい。ただ、ここは元々2キャラ出てくるからずるいっちゃずるいんですよね。2人ともシスターで、2人で1つのクロスを持ってる。この2人で1セットというのが強い。
 『髪緒ゆい』はどうなるか気になってたんですが、白で単独。マジか。意外。
 衣装的な意味で言うと、炭治郎が謎い。何をどうテーマにあわせてきたのかが分からない。全身を見たら印象が変わるんでしょうか。ドレスコードあるのに私服で来ちゃった感すごいんですが。
 作品の特性的に面白かったのは『最後の西遊記』。チャイナ服で武闘家。はいはい、定番ですよね。それこそ『ドラクエ』ですし。それがどの作品よりもハマるのは強い。
 RPGというお題、そして『ドラクエ』パロという意味では、『ゆらぎ荘』ですよね。本編で既にやってるw 唯一やってるのがお色気枠というのが面白い。『ゆらぎ荘』という作品の特異性を表してるというか。
 あと、衣装として面白かったのは『呪術』。虎杖が魔法使いってのも意外だったんですが、魔法使いなのにスーツなのが新鮮。作品の特性を踏まえたわけではないんですが、このお題でスーツを持ってくるのは意外性あって良かったと思います。
 逆に『アクタージュ』は何をやりたいのか分からない。全身見ないと判断できない気もするんですが、踊り子とかそういうことなのか? 炭治郎と同じくらい謎でした。奇しくもジャンキャラしりとりの珍キャラたちだ……
 終わり。個人的なMVPは日向かなぁ。このお題でその衣装もってくるかー!という驚きがありました。オシャレさんめ。

『最果てのバベル』のおしらせ

 見開き2ページで広告打たれててすごい。ジャンプ関連のゲームか『ドラクエ』でしかイメージないです。
 まぁ、スマホゲーです。バベルの塔モチーフですね。神話とか偉人とか版権フリーだと思って好き勝手やられてるイメージあります。ゼロから創作したファンタジーとかやればいいのに(あるんでしょうが)。
 私としては、水木一郎の歌が脳内に響いて終わりです。世界の平和を守るためー三つのしもべに命令だー♪(ヤァ)
 というのは冗談で(本気だけど)。『バビル2世』マジで好きなんですよね。生涯のベストマンガを10作選べってなったら入れると思います。マジ面白いし、割と短めなのでオススメですよ。……何の話をしてるんだ。

読者プレゼント

 中国拳法でアタタタタ。ジャンプでアタタタタだと『北斗の拳』だと思うんですが、違うんですね。なぜだ。
 ただ、ダジャレとしては好きです。いや、うまくはない。うまさで言えばかなりクソなんだけど、その無理矢理さが今回は好きです。「イーものアルぜ」とか、良いじゃないか……そういうの好きよ……

巻頭カラー『ONE PIECE

 カラー扉はヒッチハイク。一味それぞれが希望する目的地が面白いですね。ルフィのエンドオブザシーがかっこいい。てか、サンジはオールブルーちゃうんかいw
 本編。ねずみ小僧ならぬ丑三つ小僧。まーた思わせぶりに事件だけ起こしてハッキリさせないまま別の話題に飛ぶんでしょう?? とか思ってたらそんなことなかった。ごめん。本話はこの1つの話題をいろんな角度から切り取ってるので1話単位での満足度、完成度が高かったと思う。こういうの好きです。まぁ、私のジャンプとの付き合い方が歪んでるので多少アレだとは思うけど。
 何度も言ってるけど、1話区切りでの完成度は『ハイキュー』が最強だと思います。ぶっちゃけ比較するのもバカらしいというか。連載に向けてこれ見よがしなネタを提示して終わる読切作品があることを考えると、読切よりも1話で読み切れるのが『ハイキュー』。さいっきょ。何の話だ。
 ゾロの朝チュン。『ONE PIECE』でここまで性の匂いがするギャグが出てくるとは思わなかった。エロギャグとかはあるけど、セックスとかそういう感じではないじゃない。
 んで、家康(違)の処刑。死に際でも平然としてる、それどころか演説ぶっかます、というのは『ONE PIECE』において何度も描かれてきたかっこいい生き様、死に様ですね。挙げたらキリがないと思います。ロジャー、ルフィ、ヒルルクとかいろいろ。

約束のネバーランド

 ハウスが再現された謎の場所。物理法則、ハウスの構造を無視……どころかエマとレイすら固定されないグニャグニャの空間が楽しいです。「絵だから何でもアリなんだよ!!」という遊びですね。先週「ラストダンジョンって今までのエリアの使い回しになりがち」とか『ドラクエ10』を例えに出しましたけど、『ドラクエ10』こんなに面白くなかったわ。既存のマップがツギハギになってるだけですw 話として大きく動くわけではないんだけど、とにかく楽しい。ぽすか無双という感じで良いなぁ。バトル漫画で言えばただ殴り合うだけの1話みたいな感じ。

Dr.STONE

 やばっ、超面白い。どうしよう、本号巻頭から3作品連続でホームラン級に面白いんですけど。読んでて「本号のベストはこれでいいかなぁ」と思うことがあるんですが、3作連続でそれ。それはそれで困るw
 こないだ乗船するメンバーの選定に対して「予定調和すぎねぇ?」とか鼻ほじ感想を書いたと思うんですが、そんな予定調和からの大敗北。キャラの立った人が順当に、何の捻りもなく乗船したのでつまらなかったんですが、そんな人たちが一網打尽。楽しすぎるやろ。
 よく考えたらこの島での目的は復活液の無限生産ですので、無事勝利したら船のみんなを救えるって話であり、希望の光が見えるんですが、いやけど初読時マジでビビったよ。ここまでやるとは思わなかった。ちょっと本作のことナメてたというか、「こいつはこんなもん」とどこかで決めつけました。大量石化による絶望ってよく考えたら本作の第1話とも通じるものがあるし、そういう意味では本作で最も楽しい部分の抽出とも言えると思います。私調べ。

ぼくたちは勉強ができない

 お医者さんごっこ。スケベな気持ちでお医者さんごっこをする際、自分と相手の役割ををどのようにするかで好みが分かれると思います。当たり前だと思ってると意外とケンカになりかねない。
 んで、浪人が医者。「医者の才能あるじゃないっすか」みたいな話なのは分かるけど、医者の資質よりもキャバ嬢の資質を感じてしまった。いやメイド(喫茶のメイド)でいいんだけど。
 胸元かなりきっちり締まってたと思うのに突然谷間アピールしてくるのでビビった。あんな緩くなかったじゃん。てか、ネクタイに白衣とか個人的にすごい好きなのでそんな分かりやすいエロいらないんですけど(知らんがな)。

センターカラー『鬼滅の刃

 カラー扉はトゥーフェイスアカザ。数話しか出番なかったのにカラーになっちゃうのすげぇな。
 本編。回想終わりました。再び現在。ピンチです。首再生するんですね。首なしのまま戦い続けると思ってたので意外。人間捨ててる感として良かったよね。
 んで、炭治郎の実況。マンガで読むと違和感ないし、むしろ魅力だけど、アニメでこの量のモノローグやるとクソダサいんだよなぁ……と遠い目。アニメ観たことで原作の見方が1つ増えたというか、アンテナの感度が高まった、チューニングされた感ある。今までそんなに意識してなかったことが見えてくる。良い経験。
 炭治郎のステゴロ。頭が再生したけど、左側から再生するんですよね。扉において、右が鬼、左が人間。そんな左側を炭治郎がワンパンすることで人間の頃の記憶を、人間の心を取り戻すという話になってる。鬼として(右側が)再生が完了する前に人間としての最後の意地を見せる。と、扉ありきのストーリーテリング……すごいことをしやがる……
 まぁ、ぶっちゃけアカザが自殺して終わるというのは消化不良というか、もうちょっと化け物じみててほしかった気持ちもちょっとある。ただ、顔の左半分のくだりと、自殺してるのに再生してしまう鬼の体というのはものすごく良かった。のでチャラ。むしろ余裕でプラス。
 んで、再生が止まり、砂のように消える。指パッチンですね……(アベンジャーズ脳)

『呪術廻戦』

 虎杖のただの肉弾戦が最高に楽しい。片腕捕まれてからの、相手の片腕掴んでの顔面に蹴り、のくだりとかもう本当に美しい。必殺技はあるけど、必殺技に頼りすぎないバランスが最高。そもそも現状の虎杖が持つ最大火力って「ものすごく集中した状態で繰り出すパンチ」なんだけど。
 あっ、てか釘崎さんって学ラン可愛いの先駆者か。まぁ、可愛さだけでいえば雪崩くんの方が可愛いんだけど、こっちにはこっちの魅力あります。好きです。学ラン、良いな……(芽生え)
 そんな釘崎さんの相手。「フワァーオ」で笑った。テレビでよく使われるあの音なw

ブラッククローバー

 団長のあの遠距離斬り、峰打ちも出来るのか。絵として見るとシンプルに分かりやすいけど、ちょっと想像してたの違うので意外。あの技も完成させるために練習とか必要だと思うんですが(名前ついてるし)、どんな利用を想定してたんだろうか。生け捕りとか?
 あのキモいウニョウニョ、アスタには無効。なので「あとはアスタたち任せた」。もっと偉い人、強い人もいるんだけど、アスタに託される理屈があるので良いですよね。雑な主人公補正とは違う。
 初代魔法帝とネロ。石像王子と小鳥ってことで『幸福な王子』モチーフってことでよろしいか。ちょっとタイトルが分かんなくて今調べたんですけど、あれアンデルセンとかの童話じゃなくて短編小説なのね。オスカーワイルドだったのか。勘違いしてた。
 てか、ネロやばい。あまりに可愛い。ビビったよ。ツノも可愛いし、鳥のトサカ(?)が残ってるのも面白い。黒い小鳥から黒のワンピースとか最高やんけ。本作の女性キャラにここまでビジュアル一発で魅了されるとは正直思ってなかったんだぜ。

『髪緒ゆいは髪を結い』

 キイトのかっこいい扉で “塾に行くか!!” は笑う。もうこの人のことをナメた目でしか見れないというか。
 混雑の例え。「手赤のパーティ」が分からないんですが、手塚賞赤塚賞の略か? そんなに一般的なの? 全然知らないんですが……
 んで、お宅訪問。キイト掘り下げ回なのだな。大事だと思う。まぁ、ひょっとしたらエビ無双回なのかもしれませんがw
 口にくわえてヒュンヒュンするやつ。あるな、cmでクリロナがやってるやつだw 顔の筋肉鍛えるんでしたっけ。あの得も言えぬ間抜けさありますよね。口をふさがれると人間らしさが失われて動物的になる、みたいな感じあるのだろうか。黙ってヒュンヒュンしてるの可愛いとかエロいがあるのは分かるんですが、どうしても笑いが勝ってしまいます。やめろよw
 名前調べようと「クリロナ 口」と入れたら「口のやつ」「口にくわえるやつ」とサジェストされたので笑った。どんな検索だw
 白ゆいがシャワー浴びて黒に変身……だと思った。違った。思わなかった? 意外じゃない? 私だけかしら。絶対なると思ったんですが。てか、黒なしで1話終わるのもビックリです。黒が出てきちゃうと彼女中心になっちゃうからキイトの掘り下げにはふさわしくなかった、とかそういうことなのかな。
 エロ本よりも自己啓発本の方が見られると恥ずかしい。これはあるな。よっぽどの特殊性癖とかでない限り、自己啓発の方が恥ずかしい。「こうなりたい」という欲望が純度100で現れちゃってる。エロ本よりも純度が高い。
 そんな自己啓発に対して、恥ずかしいというギャグで終わらせず、「その姿勢は素晴らしい」とホメに回るのも良かった。ホントその通りだと思います。本に有益なことが書いてあるかは疑問もありますが、その本を読もうとした時点で一歩前進してるのは間違いない。

チェンソーマン』

 飲み会。新人歓迎とやめようとする新人の食い止め。後者が面白い。酒の席なら気軽に謝れる、酒を飲めばキス魔、キスするから許してにゃん、といろんな要素が集約してるのが良い。店に入ったはいいが、みんな疲れ切ってて茫然自失……だと『アベンジャーズ』で最高でした(知らんがな)。シャワルマ食べたい。
 自己紹介やら交流やら。格好の違いとかもあって、飲み会面白いな。他の作品ももっとやればいいのに。学園モノが嫌い(は言い過ぎだけど)なのはこういう理由もあるのかもしれない。今気づいた。
 自己紹介が遅れたデンジ。16歳でみんなビビってるので笑った。単なる驚きではなく、 “アンタ酒飲んでないよね!?” なのがリアル。そういうの気にしない人たちかと思ったけど、公的機関だからそりゃそうだわ。飲み会についてくる未成年こわいw
 確定キスからのマキマさん。期待してた人が遅れて登場とかも良いなぁ。ただの飲み会がこんなに新鮮だとは。ジャンプに、少年マンガに毒されてたと思い知りました。飲み会の人間模様楽しい。

筒井大志先生×study特別対談

 studyとは『勉強』3人娘の声優。このページの深刻な欠点としては、声優のお三方、誰がどの役やってるのかが分からない……。そこめっちゃ大事やん。
 師匠の話。筒井先生が “文乃は試行錯誤が続きましたが” 言うてて笑った。やっぱそうだったのか。毒舌キャラとかちょっとアレだったよな。師匠キャラが付いてからドライブした感は読んでても分かる。
 てか、この対談、筒井先生が思いの外饒舌で読者的にめちゃくちゃオイシイ内容になってる。いや、もっと3人娘にデレデレした感じでも楽しかったと思いますが。それよりも筒井先生によるセルフ解説が濃い。筒井先生が意外と喋りたがりなのか、声優が引き出し上手なのか、他の誰かが巧妙に仕切ってるのか。
 誰エンドなんですか? の話はビビった。いささかデリケートである。私が声優なら絶対ビビって聞けない(仮定がキモい)。んで、決まってないらしいです。さすが筒井先生、そういう雑さが良いよね!! というのは冗談で、ここ『勉強』という作品を考える上でめちゃくちゃ重要だと思う。要するに、誰とくっつくかは本作においてそれほど重要ではない。恋愛というゴールに向かって突き進む話ではないですよね。おそらく。
 おまけ。声優に自キャラを描いてもらおうのコーナー。これ絵が描けない人にとってはハラスメントに等しいやつ……。こういう話題になるの嫌いだったなぁ、と嫌な思い出がよみがえりましたw
 うるか役の人のうるか絵。お、女の子ぉぉ~~!! という感じでちょっと動揺がすごい。フリフリのスカートとかを見るよりも濃厚に「女の子」を感じる。クラスのちょっと絵がうまい子、あんな感じだったわ。あの女の子特有(なのか?)の感じって何なのだろう。少女マンガの影響? っつってもああいうマンガがあるわけでもないよなぁ。

J新世界漫画賞大募集中

 5月は下々。「少年漫画の主人公らしさ」が苦手とか結構すごいこと言ってて笑った。たしかに本作はそういう捻くれた感じあるかもしれない。虎杖のデフォルメされた主人公感とかも。
 真人戦を機に少し好きになれた。あそこはマジで転機だったと思う。個人的には吉野との交流のが好きだけど、ブチギレた感じが作者的な好感度ポイントなのかしら。作者に好かれない主人公、すごいなw

矢吹健太郎先生レジェンド大特集

 ここに限らないけど、記事タイトルに「先生」を付けるのって変な気がする。気のせいかしら。
 秋本御大が出てきたので驚いた。そういや、何かと話題にあがりますね。拾い上げたのが……というか賞でコメント出したのが秋本御大だとか。それでこんだけ繋がりが続くんだからすごい。
 ミウラ&筒井はイラスト付きでコメント。こういうのは「ファンアート」と呼べるのか? とか変なところで気になる。
 勝手なイメージ。矢吹先生はめっちゃ若いけど20周年。ミウラ老師はおじさまなイメージが強いので、2人の年齢の上下がワケわかんなくなる。何となくミウラ老師のが上なイメージ。
 んで、矢吹先生の過去の連載2作についてのコメント&今の描き下ろし。『BLACK CAT』の方で自キャラのことを「帽子の人」「女の子」とか括弧付きで語ってるのが個人的にはすごい良かった。腰の低さというか、良い人そうなイメージが一気に湧いた。

センターカラー『To LOVEる-とらぶる- -リトと紗弥香の放課後-』矢吹健太郎 長谷見沙貴

 両面カラー。1ページ目が旧キャラ、2ページ目が新キャラってこと??(知らない) 前者の方、ケータイが二つ折りで時代を感じるな……。後者の方はスマホだけど、有線イヤホンなのでこれはこれで最先端って感じではないか。いやけど、有線イヤホンの方が画になるってのは間違いなくあると思います。
 本編。可愛い女の子好きな女の子。『髪緒ゆい』にもいるけど、今はこういうキャラが便利なんだろうな。女がセクハラしてるだけで本質的にはどっちもダメだろ、という話ではあるんですが。小手先でごまかしてる感。まぁ、『髪緒ゆい』のエビは好きです。『ゆらぎ荘』の兵藤くんも好きよ。
 『To LOVE』世界の異常な日常を一般人視点で語り直す……ということでいいんだよね? この子、既存の人とかじゃないよね? 自信が持てないが、たぶん、あってる。はず。
 お掃除ロボットが間違った作用をしてしまい服を脱がしてくるのかと思ったら、服を脱がすためのロボットなので笑った。捻りがない。正しい働きをした結果、脱げる。
 膝枕というオチだけ考えたら面白味はないけど、触れられるのをあれだけ嫌がっていたのに、というのを踏まえるとちょっとした感動ですね。まぁ、冷静に考えるとあそこで膝枕をする意味ってないんですけど。そもそも膝枕って意味ないよね。仲良い人同士の戯れ以外に実用性はないというか。
 男は見た目か中身か、という最低限の物語を用意してそれにオチを付けたのは良かった。良かったけど、最初の「顔は良いけど中身が残念」という例にオタク趣味を持ってきたのは解せない。中身の良し悪しってそういういことじゃなくない? 趣味に理解を示せるかどうかは恋愛関係において一大テーマだけど、それはまた別の話だよ。クズなキャラを出したくなかったのかもしれないけど、大事なところだと思う。信号機オタクの彼が車道に飛び出して写真撮ってる、みたいな迷惑行為をしてたら例として適切だとは思うけど。
 終わり。完成した世界の中の一般人視点ってのは結構好き。お約束が固まりすぎたので外の人間からしたら異常でしかない、というギャップ。楽しいよね。他の作品でもやってほしいくらいです。

『アクタージュ act-age』

 よなぎけい。
 チープな背景の「HOLLYWOOD」で笑った。そもそもただのmvでそこまで反響を呼ぶのがイメージできないというか。ダンスに振り切った超絶ダンス動画とかのまだイメージできる。
 まぁ、「HOLLYWOOD」の背景がショボくて笑える、というのは「実際がそうなんだから仕方ない」という可能性も秘めてる。シンボルとして強烈なだけで、ブツとしては大した魅力ないよね。たぶん。
 世界一の乗降者数を誇る新宿駅への警鐘説も笑った。こういうの好き。こういう勝手な見立てが発生するのはヒットしてる証拠だと思う。バカにされがちだけど、これはこれで正しいと思うよ。そこからの「でコイツの名前は?」となるのも動画サイトのコメ欄っぽくて良かった。リアルを感じる。
 ただ、やっぱこのmvで「よなぎけい」がそこまでブレイクするのは飲み込みづらかったかな。それに対抗心を燃やした既存のボスキャラが悪魔と契約するってなるからなおさら。「逆に利用してやってんだよ」って話なんだろうけど、悪役に利用されてるようにしか見えなくてすごくショボい。今までのボスキャラが残念な行動を取ってるようにしか見えない。天知という悪役に対して「いやけど普通に考えて断るよね?」としか思わなかったんだけど、それを飛び越えるロジックを感じない。
 んで、ダブルキャスト編だって。ぶっちゃけた感想として、もう舞台はいいよ……。舞台編はたしかに面白かったけど、本作は本分はそこじゃないでしょ。あくまでも夜凪のステップアップとしての扱いなわけで。てか、ぶっちゃけ、映画の撮影よりも舞台で演じてる方がマンガとして読んでて面白かったってのが大問題なわけで。また舞台やりますってのはマジでどうかと思うの。ある程度面白いだろうけど、映画より舞台のが面白いってなっちゃうよ。てか、既に本作の印象としてはなってる。他の作品つまんなそうだし。
 関係ないけど、「ダブルキャスト」と聞くとtbsラジオリスナー的には『銀河鉄道999』を思い出してしまいます。死ぬほどcm聴いてるんだよなぁw 浅野温子が離脱してcm新しくなったよね。あのcm、「ダブルキャストメーテルを演じるキノシタハルカと」「イナミアンジュです」の後者が作り込まれた声をしてるので毎回笑いそうになるんですよ。知らなかったけど、声優が本職なのね。納得だわ。声のキレイすぎて「おいおいウソだろ?」感がすごい。……この段落『アクタージュ』関係ないですw

僕のヒーローアカデミア

 顔がボロボロになってからの変身でキレイな顔になるのすげぇ良い。まさに仮面って感じ。
 からのトガヒミコライジング。外見だけでなく能力も使えるようになりました。お茶子がその能力を殺すことに使ったらどうなるか、というのが最高でしたね。今までゆるふわなイメージが強かったお茶子の能力、殺すために使ったらこんなにも恐ろしかったのか。宙に浮かされるってマジ怖いですね。自分の意志やチカラではどうにも出来ないので、あとは能力を解除されて落ちるのを待つだけ。こっわ。
 このあと、トガヒミコもゲロ吐くのかな、とか思うとワクワクが止まりません。と思ったけど、彼女はもう既にゲロ経験済みか。本作ゲロ率たけぇなw

ハイキュー!!

 根を張って待ちかまえるブロックへの対抗策を日向は持ち合わせていた。とにかくコート上を動き回って翻弄する、という日向のバレースタイルの最もシンプルな形を気持ちよく見せられた感じありますね。見開きを横いっぱいに使うのかっこよかったなぁ。見開きだけど3段に割ることで横長感を増長させてるのとか本当に良い。日向の横移動とかぶっちゃけ目新しいものではないんですが、見せ方で興奮させられる。
 そんな「めいっぱい」に対するミカちゃんの “あれ好きー” が最高。 “俺も好き” って日向のことじゃねぇだろw
 日向がめちゃくちゃ目立った直後に影山がツーアタック。これまた見開きで横長を強調したコマ割りでのツー。読みながら一瞬「何が起きたの?」と混乱してしまったんですが、この混乱こそが劇中で、コートの上のみんなが感じたことの追体験なわけで。うわぁ……憎たらしいw

『思春期ルネサンスダビデ君』

 エイプリルフール。ギャグ漫画なのに時事ネタやれなくてごめん、みたいな意識あるのかな。そんな気がした。
 てか、何気にヴィーナスさんのデフォルメ、珍しくない? 自信ないけど、初めてな気がする。名画パロしてるときが一番可愛いと思うけど、これはこれで全然アリ。好きよ。
 んで、ダビデくん失踪。ヴィーナスさんが自発的に行動する話ってかなり珍しいんじゃない? ヴィーナスさんファン的にすごい良かった……んですが、からの「さようならドラえもん」展開で笑う。いや、前回の段階でそれっぽい雰囲気は感じてたんですが、わざわざ空き地っぽいところでケンカ始めるので笑うわ。
 てか、 “また小便小僧くんに頼ってるな僕は…” のくだりは「帰ってきたドラえもん」に突入してる感あるか。だとすると、事前にエイプリルフールについて言及したのはUSO800への目配せ、とも見れるか。
 まぁ、本章の魅力はダビデくんのことを外から見る話になるので、必然的にヴィーナスさんが主人公に、語り手になる点にあると思います。ヴィーナスさんに告白する話だと思ってたら、とんだサプライズだぜ。

センターカラー『サムライ8 八丸伝』岸本斉史 大久保彰

 予告。カラー扉が1ページ。ここに岸本描き下ろし。ただしナルト。新曲を出しても『紅白』では往年のヒット曲を歌わされるような悲哀がある。
 んで、予告マンガは3ページ。絵よりも文字の比率でかいので笑った。言いたいのはたった一点、 “サムライになる” 。ということですね。「海賊王におれはなる」じゃないけど、とにかく主人公の目標だけ提示して終わる。まぁ、シンプルで良いと思います。タイトルがもろに『里見八犬伝』なんですが、ニャンと鳴く犬も出てきたのも重要でしょう。ワンコ楽しみです。結局のところ、犬なんだよなぁ。
 あとやっぱ個人的には主人公がメガネなのが楽しみデース。

『最後の西遊記

 気絶する直前に鼻血を出したのが良い。その後、謎の学校に場面が飛ぶんですが、鼻血がなくなってるので精神世界もしくは時間が飛んでると分かる。わざわざ鼻血のアップを描いてるのが効果的ですね。
 コハルだけどコハルじゃない人による説明。ちょっと引くレベルで説明が続く。怒濤の説明ショー。設定がガチガチに作り込まれてるのは本作の武器だと思うけど、それを説明会で済ませるのはちょっとどうかと思う。不気味でふてぶてしい仮面コハルが五目並べでブチギレ、みたいなギャグを挟んで緩和してるのは分かるんだけど。
  “…これはお前のありうべき未来” 良いよ良いよ。こういう話大好きよ。記憶を消して平凡だけど幸せ、ただし偽りの生活を送る選択肢も与えられる。『マトリックス』でいうところのレッドピルかブルーピルの2択。偽りのステーキを食べる選択肢もあるぞ、と誘惑される。サイファーがエージェントスミスと契約する際、記憶を消してくれって言ってましたよね。それと同じ。『マトリックス』が例えとしてあまりに強烈なんですが、ジャンプ的に言えば、そして私的には『ゆらぎ荘』ですよ。『ゆらぎ荘』の修学旅行の悪夢、未来宮崎が「私だけ幸せな生活」を捨てる話。激アツですよ。やっぱこういう話好きだなぁ。『ゆらぎ荘』は『マトリックス』。
 んで、現実。白黒スーツショタの相方だった女の子が魔法少女。気づかなかったけど、陰陽の髪留めしてるんですね。あれのおかげで「あの子か」と合致した。

ゆらぎ荘の幽奈さん

 魔法処女といえば「ぽこるん」だよね、とか思ってたら『ゆらぎ荘』。扉がまさにこゆずなので笑った。わざわざ自撮りしてあるのがウケる。雲雀ちゃんとはまた意味の違う自撮りだw
 本編。全裸で枝に引っかかる酌人。雪崩くんの「ああはなりたくない」の例ですね。 “正義の味方ですよ” のスマイルがやばい。なびいてしまう魔力ある。可愛いは正義。可愛い学ランは正義。
 宙に浮いてる雪崩くんにワンパン決める小五コガラシ。空飛べるってか空中ジャンプできるんか。それとも猫神パワーだったりするのかしら。
 「全部あなたのせい」と言う雪崩くんと、 “俺のせいで誰かが傷つくのはもうまっぴらなんだよ…!!” と言う小五コガラシ。髪型や学ランの着こなしはやっぱ意図的に対比させてるのかな。ぶっちゃけこの可愛い2人がキャッキャウフフするだけの1話とかも見たいんですが、まぁ無理なんでしょうね。雪崩くんが小五コガラシを顎クイとかでもいいんですよ。雪崩くん絶対似合うよなぁ。2人の対比を考えると、雪崩くんがここまでの考えに至るまでに、さくらお姉さんみたいな女性の存在がいたりするんですかね。ぐへへ、見たい……見たいぞ……
 んで、ヤング呑子被弾。頼みの綱のヤング呑子が落ちていよいよピンチ。結界に引っかかる猫神様の “フギュッ!?” もゲロ可愛かったです。おでこにバッテン付けちゃってもう最高w
 雪崩くんのコガラシくんへの恨み節。元々嫌い。大いなる力を得ながら責任を負わないのが気にくわない。スパイダーマン理論、ベンおじさん理論だ。ちょっと雪崩くんの言い分に理解できてしまうので困ったw たしかに御三家として何もしてない感はあるよね。他の2つが組織として存在してることを考えたら。
  “貴方がいたから… 彼女たちは強くなってしまった” “これ以上放置しては… 対処しきれなくなるかもしれないほどに” のコマ。雲雀ちゃんの白タイツ、酌人戦での狭霧、天孤幽奈さん……ともう1人、誰これ? と思ったんですが、コガラシくんが霊力を失った未来でのかるら様ですね。それも勘定に入れてしまうんかい。なんで知ってんのw まぁ、これは方便の部分なんでしょうが。ただ、雪崩くんだったらあの可能性の未来のことを把握してておかしくないかも、という不気味さはありますね。もしくは流禅と通じてる説。
 んで、大敗北からのゆらぎ荘転移。さすがに人死にを出しづらい作品なので、被害の大きさはゆらぎ荘で表現しがちw この大敗北展開、そして復活は水の中から始まるというのは『ドラクエ11』っぽくもあるのかな。ミウラ老師の趣味的にあり得る……とか思うんですが、『ドラクエ11』やるなら仲間は散り散りになるので怪しいか。
 んで、幽奈さん。ミリアちゃんちで捕まってたはずだろ……さては偽物? とか思ったんですが、たぶん考えすぎw てか、タイツの幽奈さんも可愛いですね。浴衣が最強なのは揺るがないと思いますが、タイツも良い。一同のスクール水着を見せてからの幽奈さんタイツで格の違いを感じさせてるのも良い。
 小五コガラシ、決意の修行宣言でエンド。雲雀ちゃんは驚いてるのに、マトラが嬉しそうな表情をしてるのが最高。修行好きだもんなw キャラが多いけど、みんな個性が立っててすごいよ。背景としか出番がなくても十分魅力を放ってる。
 ということで、コガラシ雪崩の対立構造が中心になりそうですね。クールに決め込む雪崩くんに熱血コガラシがワンパン決める感じになるのでしょうか。そんなワンパンをかわした雪崩くんが耳元で囁く、みたいなのが見たいです!!(今週やったじゃん)
 コガラシくんが幽奈さんに師事する。前も書いた気がするけど、やっぱ本章、幽奈さんが逢牙師匠の立場に収まる話なんですよ。コガラシくんの幽霊嫌いは師匠との出会いで克服するけど、師匠と出会う前の小五コガラシが幽奈さんと出会う。幽奈さんは逢牙師匠のように立派に育て上げられるのか。さらには、幽奈さん、コガラシくんの初恋をゲットするチャンスw
 てか、朧とミリアちゃんですよ。どこ行った。特にミリアちゃん。天孤のドラマをやるなら、時間巻き戻し、記憶リセットでやるならミリアちゃんの重要度は高いと思います。まぁ、少なくともこのまま放置のまま終了は不可能なので安心かな。

火ノ丸相撲

 大関くん2敗で最終日とかすごすぎでしょ。世間の評価は低いけど火ノ丸くんは最も恐れて(尊敬して)いて……みたいな感じになると思ってた。一度軌道に乗ってしまえば愚直さで鰻登り、みたいな理屈は良かったですね。イメージしやすい。
 出血でリアル修羅の相ってのも面白かった。外部的な要因で無理矢理あの状態を作る。もちろん当人はそんなことは知らないんだけど、マンガ上は。
 天王寺くんのデータ相撲があるのでサポート体制もバッチリ。たしかに彼は味方にいると頼もしさハンパないですね。同じ部のライバルということで加納くんと重なる部分もあったでしょうし。
 んで、いよいよ……と思ったら五條家。忘れてたw 場所中に行くとか行ってましたね。激アツな最終戦を予告されたのですっかり気がそれてたw
 たしか五條パパはメガネだったと思うのでそこらへんも楽しみです。メガネは仕事用かもしれないけど。

センターカラー『ギソウ武伝』町田麗弥

 読切。ミレニアム生まれすごいな。911とかほとんど記憶ない感じか。
 カラー扉。作品の特性上、ここでおもくそかっこいいジジイを見せとくのは大事。本編読んだあとだとちょっと笑えてくるのが良い。「選べ!! 逃走か 闘争か!?」というアオリも敵対した相手に言ってるようで、この師弟2人のことも指してるのですね。
 ファンタジー要素は低いけど、中華ファンタジーと言っていいのかな。師匠がエロジジイなのも含め、どう考えても『ドラゴンボール』の系譜ですね。まぁ、超の付く王道世界観と言えるのではないか。よく考えたら不思議なんですが。
 んで、師匠は実はハッタリだけで生きてきた人。そこにマジモンの天才が弟子に入ったおかげでオモシロが発生する。それっぽい理屈を立てて寸止めを厳守させてたけど、そういうことですね。死んじゃうからw 最初の組み手も見返したジジイ何もしてないのが分かる。弟子のリアクションとマンガ的なこけおどしで騙されてるだけ。
 ただ、本作最大の魅力はこのジジイにこそあると思います。ジジイの「実は立派な人なんじゃね?」という部分。空腹で苦しんでた子供に肉まんを与え、道場に住まわせてやった、というのはそれだけで善行ですよ。ハッタリとか関係ない、疑いようのない善人。善人だからこそ運命の出会いを果たすことが出来たのでしょう。今回の悪役がただの逆恨み……ですらない、利用しようとだけってのもそういう兼ね合い。あのジジイは決してホメられた存在ではないけど、殺されるほど悪いことはしてない。ウソで権威を作り上げたので、悪役がその権威を狙ってきたのも仕方ないのかなw
 ジジイ、渾身の説得。ウソが上手なんだからーとか思ったけど、どうやら違いそうですね。 “儂は円斉がうらやましいよ” のくだりは紛れもない本心でしょう。もちろん自分の命を守るための説得ではあるんですが、武の道を捨てようとする弟子を止める気持ちは本物。このギャグなんだけど、その根っこはちょっと良い話というバランスが本作は秀逸だったと思います。ジジイの憎めなさも重要ですし。
 悪役を殺さないくだりもジジイの虚構と善意が入り交じった場面だったと思います。寸止めのくだりからジジイの言ってることは一貫してる。それは孤児に救いの手を差し伸べたときも同じ。何やかんやでめっちゃ立派な人なんですよ。逆に言うと、最強の弟子は “ブッ殺してやる!!!” となってるので、精神面がまだまだ未熟。そもそも武の道を捨てようとしたのもそうですね。彼は最強だけど、武人として完成されたとは言えない。精神的な支えが必要。それがあのジジイ、というわけで。意外とベストコンビですね。ほとんどすべてを持ってないジジイと、1つだけ持ってない少年。デコとボコがきれいに合致する関係性。
 終わり。すごい面白かった……んですが、ちょっと語りすぎというか、文字多すぎだった気もします。すれ違いコントが楽しいのはもちろんなんですが、そのすれ違いについてベラベラと説明的に語りすぎ。アンジャッシュのコントに「○○と勘違いしてる」とテロップで説明する『エンタの神様』くらい野暮。

『ne0;lation』

 最終回。19話。最終回なのにケツじゃない。それも巻末固定のギャグの前って意味でもない。それを入れても本作の後ろに3作ある。面白いですね。まぁ、こういうの大事だと思うよ。「打ち切りでケツ掲載だから本作はつまんない(つまんなかったんだ)」と思い込む人を生まないためにも。作品の評価を外部に託すのは良くないです。
 本編。テーザー銃がかっこよかった。ギザギザのエフェクトを出しながら銃弾が飛んでるみたいで。映画とかでよく見るけど、マンガに結構ハマるんですね。なかなか銃を出しづらい日本の特性にも合ってるし、これは良いアイディア。
 停電からのお手軽赤外線ゴーグル。サーマルカメラ搭載のスマホなんて存在するのか。一般的に流通してるのか。そこで驚いてしまった。何に使うんだろうか。プレデターごっこしか思いつかん。
 調べた。建設現場や農作業で使い道があるかもしれん、みたいなプロ用の代物が有名(ググると上の方に出てくる)らしい。ケータイ屋で買うような奴ではないのね。当たり前か。いや今度スマホ買い換える予定があるから「次のスマホに標準装備されてたりして?」とか考えてしまった。んなこたぁない。
 んで、ウザチューバーの逆襲。半分くらいは予想あたった。もっと彼女が彼女のチャンネルでいつものウザい感じで告発するのかと思ったわ。彼女しかない拡散力などが活用されないと「彼女の逆襲」にはならないと思ったんですが、動画編集能力でしたね。
 まぁ、何やかんやで終わり。チームでなら今まで勝てなかった悪にも勝てる、みたいな感じはもうちょっと欲しかった気もするけど、まぁそいうのがゼロだったわけでもないので全然いいか。最後までスマホとかチューバー動画を題材にしたのは良かったと思います。サーマルカメラとか「最初からゴーグル買えば良くない?」とか思わんでもないけど、無理してるその部分こそ本作における根幹なわけで。オモシロスマホとして元々持ってた、みたいなことで理解もできます。
 峠の走り屋AIとか前回のトラック当てとかクイズっぽい展開が入るのは楽しかったです。ああいうの週刊連載だとハマると思うんですよ。ジャンプ定点観測組としてああいうの見るとワクワクしちゃいます。

食戟のソーマ

 ロリえりな回想かと思ったらアザミーン!! マジか。これは驚いたぜ。いや、よく考えたら人材の配置として当然なんですけどね。過去の大ボスが再登場するってのも終盤の盛り上げとしては適切だと思いますし。すっかり牙が抜けたアザミンの姿はちょっとおかしかったです。気まずそうな感じもすげぇ分かるわ。会いづれぇw
 愛しの城一郎が嵐に呑まれた話を神の舌を交えて「今度こそは」という話に繋げたのは良かったと思います。神の舌は羅針盤ってのも分かるし、そういう経験を踏まえてアザミンなああいう悪の野望を抱くようになったんだな、と腑に落ちる。間違ってるけど、ああいう発想になることは理解できる。

『獄丁ヒグマ』

 ロクの “大丈夫じゃないかもしんないですぅ~” をリフレインしてて笑った。作者的にもやっぱ「どう? 可愛くない?」という自信作だったのかな。ちくしょう、その通りだぜ……
 んで、敵サイドのロク的ポジションのヘビ。口調とかめっちゃ可愛いんだけど、よく見れば見るほどキモいのでアンビバレント。ヘビの顔面ってだけでも苦手なのに、その上目がいっぱい……
 騒がしい日常に戻る前に、正義感ヤンキー、アヤハ先生のお説教タイム。アヤハのこういうキャラクター良いよなぁ。正義感と言葉にすれば単純だけど、それをキャラクターに当てはめるとなると難しいと思います。そこを少量のヤンキーマインドを混ぜることで見事なキャラクターに完成してる。いや、厳密にはヤンキーではないんですが。自分の中でハッキリとした、決して揺るがない「正しい/悪い」の基準がある。その判断が曇らない。なので、ヒグマの上司、システムに対してでも臆せずに “マジモンのクソヤローだぞ” と言える。これはホレるわw ヤンキーの良さが凝縮してるというか。いや、ヤンキーではないんだけど。

『ジモトがジャパン』

 サブタイが「HOT LIMIT」。滋賀だ、琵琶湖だ。TM兄さんw
 かるたの殿堂、近江神宮。そうか、『ちはやふる』で見たわ。あれも滋賀か。モーゼのアレは紅海だから日本じゃないよ? とか思ってしまった。
 マスラオ地底人。エイリアンが地底に住み着いた……ではない。どうやらマスラオ地底人はただのマスラオ地底人らしい。懐かしいとか思っちゃったんですがね。

 てか、ジモトがすごいことになってる。チバラキケンジンさんが3ネタ採用。てか、その人のみ。どういうことなの……。私が知らないだけで『おはスタ』とかで特別企画になってるとか、そういう方向も考えてしまう。謎だ。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 合併号なので倍。なんだけど、ページは変わらず。なぜか次号増えるらしい。なんでだよw
 5/2は八十八夜なので緑茶特集。この特集はかなり刺さる。お茶ってよく買うけど、銘柄にこだわりがない。何となく有名ブランドとか買うけど、よく何を買うとかはない。好きだけど知らないジャンル。今度買うときはもうちょっと脳味噌使って選んでみますわ。
 5/4はmay the force be with youでスターウォーズの日。常識。岸本先生がコメント出演するのでビビった。超豪華。宣伝くらいしてってよw
 5/7は博士の日。日本初の博士号が授与されたらしい。ということでジャンプが誇る博士キャラ。今のジャンプって博士キャラが主人公やってるんですね。結構すごいことだと思う。
 5/9はアイスクリームの日。ツイッターでの「カップvsコーン」投票の結果発表。859票だそうです。55%でカップの勝ち。まぁ、カップだよなぁ(カップ派)。もっと圧勝するかと思った。溶けて落ちちゃう緊張感がいらないです。私は。
 5/9は悟空の日なので、先日やったブルマ髪型総選挙の結果。1位がまさかの帽子。マジかよ。総投票数115って聞くとショボそうだけど、上のアイスクリームと投票方法が違いますからね。方法を理解する一手間があるので減るのは当然。2位と3位は「これぞブルマ」って感じがあって納得ではあります。1位はどういうことだったんだろう。

次号予告

 土曜発売、そして1週休みなので結構先です。5/13。すべてを忘れた頃にやってくる。
 新連載が4つ始まるよ。1つずつ。目玉は当然岸本原作。まさか同時に2作やるとはな。あぁ、どこまで関わってるのか知らんけど。
 残りの3本。知らん人でした。忍者ものがあるのは笑った。サムライとかそういうの好きだなw

目次

 ジャンプバースデー。5/5がルフィとゴンの誕生日なのですごい……とか思ったけど、子供の日だからか。ダジャレ的なアレか。ルフィはゴムで5/6にしてもよかったと思うの。

お義母さんと義弟さんが遊びにいらした。妻と同じで食を凄く促してくれます!
(『ブラッククローバー』)

 チャーミーの血脈。

ゲームオブスローンズを見てます。ドラゴンの母が幸せになる未来が見えません
(『思春期ルネサンスダビデ君』)

 ぶっちゃけ今は『アベンジャーズ エンドゲーム』一強だと思ってたんですが、『ゲームオブスローンズ』もすごいみたいですね。私は門外漢で盛り上がりをいまいち把握してないんですが、誇張なしで『エンドゲーム』と同等レベルらしい……ってマジなの?

今更iPad Pro購入。本当にコレだけで原稿できるならえらいことですわ
(『ゆらぎ荘の幽奈さん』)

 デジタル作画もまったく分からんのですが、『ゆらぎ荘』みたいなガッツリしたマンガはさすがに難しい、みたいな感じなのかな。何となく可能なイメージでいましたけど。最効率かはさておき。
 そういや高橋先生が短期連載をiPadでやってた……んだっけ?

滋賀のB級グルメ、ブラックバスバーガー食べてみたい!令和の目標!!
(『ジモトがジャパン』)

 ブラックバス、淡白でうまい、みたいなこと聞いたことあります。揚げると余裕でイケるとかだったかな。食べてみたい。

愛読者アンケート

 あっ、困った。質問内容がすごい事務的そんな面白くない。合併号は最低限聞かないといけないことが多いから仕方ないのかな。

総括

 はい、火曜更新でした。土曜発売からの火曜。まぁ、仕方ないんです。次号出るのすごい先だからいいでしょ。今号はいいよ。そんな期待もしてなかった。

 今号のベスト作品。悩んだ『ONE PIECE』『約束』『dr.stone』『鬼滅』と序盤の作品群が軒並み良かった。あと読切も良かった。ついでに筒井先生の対談もめっちゃ面白い。
 困ったんですが、強いてベストを選ぶなら『dr.stone』。サノスに指パッチン決められちゃったような絶望感、最高。

 今号のベストコマ。というかベストショットなんですが、『鬼滅』のカラー扉。「左半分が人間で右が鬼だよー」と扉で提示して、それを踏まえて本編を読むと理解が深まる、という面白い仕掛けでした。

 最後に、今号のベストキャラ。こいつだー。

  • ネロ 『ブラッククローバー
    • かーわーいーいー。シンプルです。やられた。まぁ、前号の雪崩くんと同じパターンですね。可愛いは強い。

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幸福な王子―ワイルド童話全集 (新潮文庫)

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