北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2019年38号の感想

 お盆休みの報告。『ONE PIECE』の映画行ってきました。面白かったです。『FILM Z』至上主義なんですが、あれと違って正史扱いは端から捨てたのが良かったと思います。あくまでも20周年記念のお祭り映画としての楽しさに本気出した形。ただ、とはいえ尾田っち監修なんで原作ファンは観ないと損する(誇張ではない)大ネタが出てくるのでそこらへんは強いですね。ずるいとも言う。まさかラフテルがあんなことになるとは……
 あと、ちょっとしたジャンプ記事を書いたりもしました。それと質問箱つくりました。ジャンプに限るつもりはなかったんですが、ジャンプ関連ばかりでした。まぁ仕方ない。


背表紙

 ジャンプキャラしりとり。ルフィ→石神千空→うずまきボルトトニートニー・チョッパー→アスタ→炭治郎→潮→大木大樹→湯ノ花幽奈→薙切えりな→ナミ→緑谷→ヤミ・スケヒロ→ロー→緒方→田所恵→宮崎千紗希→キルア=ゾルディック→久世草介→夜凪景→虎杖悠仁→ジンベエ→エマ→真冬→幸平創真→マルコ→孤爪→恵→明神阿良也→八百万百→百城千世子→胡蝶しのぶ→古橋→翔陽。
 やっと来たか。長かったなぁ。翔陽が来るまで。まぁ、私の予想はコガラシ狙いの清水潔子なので外れです。
 次。ウソップか麗日お茶子が有力候補でしょうか。どちらも冬空コガラシ、コガラシに続けられるのでありがたいのですが、私としては「麗日お茶子」で。濁点、半濁点の着脱はなるべくない方がいい。
 てか、次回浦方うららでもええやん、という説もあるんですよね。まぁけどお茶子。「か」で止まったら殺す。ああけど、かっちゃんに続けられるのも美味しいかも……

表紙

 『約束』。鬼の手の中にいるエマの絵に「絶望の掌中」と添えたのが良かったと思います。まぁ、説明してるだけなんですが。

読者プレゼント

 自販機。たまに笑いのネタにされることもある「あったか~い」「つめた~い」。ニッチすぎない?
 けど、「あつめた~い」は好きです。その手があったか!! とちょっと悔しいレベル。

巻頭カラー『約束のネバーランド

 テロ開始。農園みたいに周囲を崖に囲まれた立地なんですね。崖を作る技術があるのか、そういう土地に要所を作るのが好きなのか。まぁ、とにかく、ノーマン的にはかつての脱獄と逆の方向性で、仲間(手下)の関係でかつては出来なかった大規模な作戦って感じですね。さぞ気持ちいいんだろうな。あのときは自分の命を犠牲にしてでも作戦を完遂しようとしてたけど、今回は自分の命があるうちに、となってるのが対照的。
 ノーマン一派はお膳立てして、残りはギーラン無双。格好もそうですけど、自然とギーランを覚えちゃってる、というか差別化されてるのが面白いですね。正直鬼の見た目とか完全に把握する自信ないですし。そういう意味では女王もそうですね。明らかに見た目が違う。見た目の印象の濃さが重要度と比例してる。
 そんな鬼の見た目が作戦として組み込まれてるのも面白かった。見た目というか、仮面。

鬼滅の刃

 敗戦組が復活。不死身すぎて鬼になるメリットを感じないんですが、玄弥の髪の毛ムシャムシャは良かった。なぜ復活するかの説得力。滋養強壮すごそう!!ってなるじゃないですか。食べたことないけど。
 そんな2人の復活の儀式を丁寧に描いてから、残りの1人の復活は事後の描写だけで済ましたのもスマートだと思います。縫ったから平気!! と絵1枚で押し切る。ホントはそれでもおかしいくらい瀕死だったと思うんですが、呼吸システムのある本作だと実力者なほど呼吸による回復も速い、と何となくだけど納得できる。フーフーシーシー言ってましたし。特にセリフもないのに済んじゃうのかっこよかったですね。

ONE PIECE

 ゾオンにも効くロリほっぺ。マジか。スマイル限定とかあるのかな? ルッチがロリのほっぺ食べてゴロニャーンしてるのとか見たくないよw 変身状態だけ効果があるので、スマイルは常時、とか?
 解毒。「割と簡単」だったらしい。拍子抜けじゃない? すごいかっこいい場面になってたけどあの事態の元凶、「割と簡単」なの? チョニキの医者スキルがエグいことになってるのかもしれないけど、これは意外だったな。
 人は集まった、強キャラも揃った。けど武器が足りない。ということで、おいはぎ橋。場面が飛び飛びすぎて話がいちいち止まる、というのが最近の『ONE PIECE』の特徴だと思うんですが、本話はテーマが一点に集中してるので良かったですね。まぁ、土台作りも一通り終わったから、という感じか。

Dr.STONE

 酸素ボンベ。正確にはタンクらしい(目次)。定義の違いが分からん。
 ぶっちゃけ作れるのがイメージ出来ないし、実際に見せられてもちょくちょく省かれてるので「チューブの機構とかどうなってんの?」とかいろいろ気になる。ブラックボックス化はあるけど、「空気入れるの超大変!!」という分かりやすい盛り上がりがあるのがうまいよね。ごまかしがうまい。空気溜めるとアツアツらしい、という意外な豆知識が披露されたのも良い。あそこで「へぇーそうなんだー」となることで何となく納得してしまう。『鉄腕DASH』の反射炉で、石炭もらいに行く場面で「それは作らないんかい!」って思ったけど、細かいコークスを選別する作業が大変で、リーダーが重機動かしたりするので何となく「よし! TOKIOも頑張った!」って雰囲気になるんですが、あのごまかしと似てる。冷静に考えるとリーダーが選別する必要なんてないんですけどね。どうせ買うんだし。
 海底の石像たち。なんか希望に満ちた雰囲気になってるけど、みんなバラバラになってて「直すの無理じゃね?」と少し絶望しました。どうやって見極めるんだろう。目印なんてないだろうに。カセキは都合良く全身崩れてないとかありそう。

僕のヒーローアカデミア

 とにかく街をぶち壊し。なるほど、この展開がやりたくて今回のバトルフィールドこれにしたんですね。最初は、街が丸ごと宗教と政党に支配されてて○○町みたい!!と楽しんでたんですが、本当の狙いはこっちだった。マキアの大暴れも期待したけど、それすらもブラフ。
 ということで、勝利&敵組織の吸収。最初に煽動役の選挙カーが出てきたのも効果的でしたね。組織の上部による鶴の一声、というのに説得力が出てくる。
 からの寿司エンド。ギャグっぽくもあるけど、彼の渇望という意味でも適切だったと思います。まだまだ満腹じゃないよ、次の獲物はどこかなー? みたいな

J新世界漫画賞大募集中

 『ヒロアカ』のセリフについて。詩的な言葉選びに憧れるけど、無理なので逆に口語全振り。堀越先生のぶっちゃけが楽しい。
 かっちゃんの「死ね」ギャグは好きだけど、エンデヴァーの「既読スルー」はちょっとどうかと思う。親父が慣れない言葉使ってる感としては適切かもしれないけど、ちょっと。

センターカラー『ハイキュー!!

 カラー扉。日向と鷲匠監督がマグショット的な背景で背中合わせ。「ってなんで鷲匠くんが!?」とか思ったんですが、本編読んだらごりごりに最重要キャラであった。てか、今週で『ハイキュー』最終回だったんじゃない? 読んでて「終わっちゃうのかー寂しくなるなー」とかマジで感じてましたよ。
 本編。メンタルコントロール最強の鴎ブロック陣の心理描写が秀逸すぎる。絵と文字、その配置、絵と文字の重なりによって日向がどれだけ彼らの思考を邪魔してるかが痛いほど伝わってくる。これは漫画最強ですね。アニメとか映像だったらセリフを何重にも被せたりするのかもしれませんが、小さなコマの静かな場面だけど決定的な転換点、という印象としてはコレには敵わないと思う。
  “ブロックより何cm高いか だ” も最高ですね。直前の日向のプレーの評としてこの上なく分かりやすいし、その後の活躍にも当てはまる。そしてそれこそが「頂の景色」である、とクライマックスに繋がるのでエクスタシー感じちゃうレベル。
 星海と鷲匠監督による日向評。高さで勝負し続ける日向の異常さとして説得力すごいし、勝手な連想かもしれないけど、古舘先生による『火ノ丸相撲』へのアンサーもしくはリアクションなんじゃないかと。要するに日向は小さいのに横綱相撲にこだわり続けてるわけじゃないですか。
 横断幕にフォーカスするのもかっこいいし、ラストページのコマと人物の配置ですよね。この身長論における重要キャラが、重要キャラのみが気持ちいい形で配置されて、最後の最後で鷲匠ガッツポーズで締め。はぁぁ、良い最終回だった……。『火ノ丸相撲』に負けず劣らずの美しさだったと思います。終わってしまうのだけが残念ですね(違)。

『呪術廻戦』

 こちらは圧倒的な天才を前に凡人(ちょっと違うけど)が工夫を凝らして殺す話。ハメて、ハメて、ハメ殺す。何重にも張り巡らされた罠と策が楽しすぎてあっちの方応援したくもなってきます。説明も多いんだけど、絵だけで説明を済ませてたりもして非常にスマート。かつ読みやすい。四次元ポケット呪霊も可愛いし、呪力ゼロの隠密&奇襲作戦においてあの四次元ポケットは最強だよなぁ、と言われなくても分かるじゃないですか。
 そんな呪霊の気配探ればいい……からの速すぎ。さらに無数のハエ。見事だなぁ。ぶっちゃけ呪力ゼロって聞くと『ブラクロ』思い出すんですが、まったく別の魅力が高レベルで生まれてるので最高。まぁ、アスタはこういう作戦考えるイメージもないですがw
 んで、五条死んだわー。これは疑いようもなく死んだ。虎杖が死んだときと同じくらい確信を持って死んだ。回想でここまで死を感じるんだからからすごいw
 あと、序盤の五条がグラサンを外して本気モード、というの良かった。かっこいいと同時に必死感もあるので不安にもなる。

チェンソーマン』

 先生、岸辺でした。今までとは違う顔が見える、という感じあって良いですね。逆に言うと、今までデンジたちが見てたのは先生であって岸辺ではない、みたいな。
 んで「イカれたメンバー紹介するぜ」。右ページが一枚絵で、左ページが予告、と単調に進むのでなんかおかしかった。先生の説明もなんか違和感あって楽しい。キャラブックの紹介文みたいというか。まぁ、ホントに紹介してるからある程度は仕方ないんだろうけど。
 いきなり本丸に到達なので驚きましたね。メンバー紹介したからこれからじっくりダンジョンを進んでいくのかと思ったら、もうゴール。まぁ、メンバー紹介は味方でもあり敵でもあるので、そっち方面で活躍するのかな。

センターカラー『群青のバトロ』古田静蘭

 セイランってすごい名前。ちょっとビビった。
 読切。ヴァイキングファンタジーっていうから、『ONE PIECE』いるのにすごいなぁとか思ったんですが、全然ヴァイキングじゃなかったでござる。あれをヴァイキングって言っちゃダメじゃない? ヴァイキング悪役だし、舞台は監獄だし。
  “ハンデをちょうだいよ!” って言葉の意味違くない? と思ったけど、主人公頭悪い設定なのか。「ハンデはないの?」とかだったらすんなり成立すると思うんですが。まぁ、頭悪いなら仕方ない。そのロジックずるいけどな。
 アホほど強い主人公が徹頭徹尾無双する。ぶっちゃけナメられるパートも弱いし、あまりにピンチもなく勝つのでアレなんだけど、ビジュアルとかキャラクターとか舞台が楽しいので普通に読めてしまう。漫画って何が大事か分からなくなるので不思議ですね。ぶっちゃけ終盤のお説教めいた良い話のくだりはちょっと押しつけがましいというか、あまりに清廉潔白でイマイチだったかな。あそこだけ少し萎えた。ただ、オッチャンが殺される覚悟でいた、とかそういう部分は好きです。オッチャンとの間に絆のようなものが生まれてるのとか良いですよね。よく考えたらオッチャン、そこまで悪いことはしてなかったわw その後の奴隷たちが連携したら完璧超人の主人公にも匹敵しそうな活躍をするのとか熱い。
 あとヒロイン……と呼ぶには特に意味のない女の子がすごい可愛い。理想的な少年漫画の女の子という感じあって好きです。もうちょっと彼女にドラマがあると嬉しい気もするんですが、そもそも見た目で気に入ってる分際で何言ってんだ、という話ではある。まぁ、掘り下げようとすると、奴隷であんな小綺麗で可愛い女の子いたら……と考えるだけで恐ろしいのでいいですw 童話チックに簡略化された話でいい。そう考えると先ほどの説教臭いパートもまぁ納得できるかもしれない。
 最後、彼女がお尻出すんじゃないかとハラハラしてたんですが、出さなくて良かったですw
 あーあと、イマイチを強いて言うなら、さすがに最後のバトルはもうちょっと攻防とか作戦とか展開が欲しかった気はする。オッチャンのくだりは好きだけど、主人公の強さの秘密とか、見開きの前に溜めとして語る割にはマジで内容がないようだったし。強さの理由が「めっちゃ修行した!」で終わるのはさすがにどうかと思う。まぁ、私は理屈っぽいバトル漫画が好みって話なんですが。
 終わり。すごい面白かったんですが、何がどう面白かったかを説明しようとすると言葉に詰まってしまう作品でした。いや、作品じゃなくて私に原因あるんですが。普段私が気にしてる部分は本作はめちゃくちゃ弱いと思う。けど、面白いんだよなぁ。漫画という形式がしっかり成立すればこんだけ気持ちいい、みたいなことなんだろうか。
 本作では珍しくフリとその回収があった雪崩のくだり。すごい緊迫した場面で面白かったんですが、一瞬胸がときめいたのは内緒です。

ブラッククローバー

 アスタが死ぬ理由。アンチソードの反動とかそういう感じかと思ったら王国内の政治なのでビビった。まさかそんな話になるとは……。まぁ、たしかに隣国の存在がここまで前面に出てきたのも珍しいですし、外国の話をやるなら当然国内についても同じくらい重要になってきますね。
 ネロがネロに戻った。目が昔のまんまなので笑った。あの顔で普通に喋られると違和感がすごいw
 からのフッハ。待望である。こないだの『ONE PIECE』映画観て改めてバギーのこと好きになったんですが、バギー感あるよね。バギーだと参謀&ツッコミ役のMr.3も好きなのでフッハにもMr.3的な人欲しいかも。今週ラストの人でもいいよ。無理かw まぁ、単独でもいいけど、この調子で成り上がってほしいなぁ。この感じめっちゃ好き。

『ミニネタジャパン』

 長野県の無言清掃。この手の掃除をさせることに美を見出すノリは好きじゃないんですが、オモシロ風習としての魅力はたしかに感じる。我が校でも取り入れましょう、とか関係ない人がやり出すのは嫌い。ぶっちゃけ奴隷扱いを連想しちゃうよね。

センターカラー『ぼくたちは勉強ができない

 本編が正月なので絶対振り袖だと思ってましたw まさか水着、それもサブキャラたちの。意外すぎるわ。
 本編。大晦日と初詣が一緒くた。そうか、この文化あったな。私やったことないので選択肢にありませんでした。友達少ないのもあるし、すごい大変そう。まぁ、賑やかなとこに行くのが楽しいってのは分かります。
 浪人の “それより何買うんだ?” と、 “どうやらアタシらが代わる前 合格祈願御守りだけ大量に買ってった参拝者がいたらしくてな…” 。重箱ツンツンですが、御守りは「買う」ものではないです。欺瞞だとは思うけど。とはいえ、意識低いバイト表現ということで漫画としては全然アリ、というかむしろ「よくやった!」だと思います。正しいとリアルは違う。けどバレたら怒られると思うw
 主人公の行く先々に歴代主要キャラが登場してそれぞれが顔見せだけしてまた次の場面……と繰り返していき、最終的には「いろいろあったなぁ」と思い出を振り返って終わり。最終回やないかw 『ハイキュー』とは違う意味で最終回っぽい話であった。
 ……てか、やっぱ初詣じゃなくて大晦日の話だったよね。予告ウソやんけ。

『アクタージュ act-age』

 アクション、殺陣があるよ。これ楽しみです。この一点があるだけで今まで夜凪が関わってきた作品の中で一番興味がある、と言えるかもしれない。よく考えたらどちらのチームにも動けそうな脇役いるんですね。そいつらに出番あるかは知りませんが。
 夫の浮気への怒り。夜凪がそこに悩んでいると黒山からの呼び出し。自分を夫に見立てて嫉妬心を煽るのかと思ったら天使の方を育てるのがメインでした。そりゃそうか。まぁ、両得を狙っててもおかしくはない……か?(対決をどこまでガチと考えてるかによる)
 まぁ、そこらへんの対決構図と役作りの苦悩が関わり合うのは面白かったんだけど、山籠もりで急成長した直後に「やっぱスランプ」ってされたので少し萎えた。オーガミが普通に飽きてるっぽかったし。飽きたら即「ハリウッド行くわー」でいてほしかったというか。一度認めたら割と良い人なのね。意外。

ゆらぎ荘の幽奈さん

 扉。風呂場にてコガラシ抱き枕カバーを干すかるら様。抱き枕を所有したことないんですけど、外干せないから大変そうですよね。そういう意味での浴室乾燥なんですが、本作において温泉がどのような意味を持つのか、と考えると面白いです。一緒に風呂入ったらマイメンだぜ、みたいな法則性あるんですが、今回は浴室で、相手は抱き枕カバー。
 本編。かるら様が病気。スズツキも病気。 “いやスズメにゃうつらねぇだろ” はシンプルに笑った。鳥インフルの逆経路w
 今更な話ですけど、作者はスズツキの可愛さに自信あるんでしょうね。序盤のスズツキ百面相とかなかなかの破壊力あるんですが、そもそも「こいつ可愛いわ」という意識がなかったらあそこまでのスズツキオンステージにはしなかったと思う。マトラよりスズツキの出番が多いので驚いたんだぜ。マトラとかるら様の友情みたいな話も期待してたので「お前かい!!」みたいな気持ちで読んでました。まぁ、スズツキ可愛いからいいんですけどね。
 スズツキギャグみたいなパートなのに突然シリアスな話題、情報が飛び出るので油断ならない。例の呑子先生による口止めの件。「かるら様に隠し事無理じゃね?」の件について公式による説明。能力的に隠し事は無理だがズケズケと心を覗くほど野暮ではない。そんなかるら様スマイルにスズツキ感動。コガラシくんに対しては容赦なく覗いてるので、スズツキがどれだけ信頼されてるか分かりますね。今回の話と関係のないネタを1ページ丸々使ってて話の邪魔に思うかもしれないんですが、「他心通」というのが本話において重要になってくるのですね。相変わらず話の組立がうまい。ギャグ回と言っていいと思うんだけど、一定のルールに則ったロジカルな展開であり、事前にちゃんとそのフリも済ます。
 んで、コガラシくんが抱き枕になる。女性の抱き枕事情がよく分かってないんですが(男性も分かってない)、枕と体の構造上アレをするのが非常に捗ると思います。それでも本作にアレは出てこないので安心です。ジャンプ本誌は17歳未満も買えるので安心。紙買おうな。
 それはいいとして、キスですよ。結構衝撃。『勉強』だと割と出てきますけどね。感触という一点においてはコガラシくんの初めてはかるら様ということになるのではないか。まぁ、もちろん即物的な感触がキスの本質と言うつもりもありませんが。
 話が進む、というか飛躍する。かるら様と会話が出きるようになるが、幻聴と勘違い。なかなかの飛躍なんですが、かるら様の「はわわ」顔がすげぇ可愛いのでいいや。熱に浮かされてる今しか起こりえない現象だからこそ疑問を抱いてる暇はない、みたいな心理も少しは理解できるし。
 てか、ギャグ回、エロ回かと思ってたら何気にものすごく重要な話が飛び出るので驚きました。『ゆらぎ荘』の歴史の中でも最重要クラスなんじゃないかしら。コガラシくん普通にエロエロだった。めっちゃエロに揺れてるけど、それ以上の理性で何とかしてた。過去の描写的に「まぁそうだろう」な話ではあるけど、ここまで明確に断言されたのは大きいんじゃないでしょうか。初期、朧が子作りしようと迫ってたときの断るくだりで似た感じの話にもなりましたが。コガラシくんが人並みに性的興奮してたのは今後の読み方が変わると思います。
 あと、個人的に好きだったのは、かるら様がたくし上げで迫ったあとの “なかなか堂に入ったコガラシ殿ぶりじゃぞぉ?” 。要するにあそこで抱き枕コガラシに迫ったのは熱に浮かされて脱ぎたがりになってるとか、疑似的に迫りたい気持ちもあるけど、それと同時に「断られたい」もあったんじゃないかなと。あそこで断るコガラシくんだからホレてる、みたいな側面もあるんじゃないですかね。あの感じのセクハラコミュニケーションはちょっと面白かったです。特殊な人物関係でしか成立しないというか。ツッコまれたい、断られたいから本心よりも過激なことをやっちゃう、みたいな心理、一般的にも割とあるんじゃないですかね。
 他心通レベル100になったらコガラシくんの胸の奥(自覚してない深層心理も?)も読めるようになるので恋の行方が分かる。かるら様はまだ未熟なので希望が持てる。これもかなりドキドキするような話題ですね。エロとは別の意味で。コガラシくんの本当に好きな人、とか本作において「それを言っちゃあお終いよ」みたいなとこあるじゃないですか。そこに迫る。既にいるの? とかちょっと勘ぐってしまう。
 ふざけてたのに急に漫画として面白いな、となるのは “他の女子に対してまでも…時折” のコマ。基本的にかるら様の百面相が可愛い回なので顔を映すのが当たり前なんですが、このコマはかるら様を背中から映す。1ページ前の “わらわの他心通は未だ未熟…” のコマとちょうど反対の位置にカメラがありますね。かるら様が他心通によって得る希望と絶望という表裏一体の情報を文字通りかるら様を両側から映すことによって表現してるわけで、オシャレだなぁ。
 んで、朝チュンで術が解けてエンド。朝チュンと言ってもスズツキではない。抱き枕だったのにいつの間にか腕枕してるのも笑ったんですが、その後も相変わらず手癖悪い……と思いきや普段のコガラシくんにしては大人しいので良い。要するに一緒に寝てる相手の体調を寝ぼけた状態でも気にかけてるわけですね。コガラシくんさすがである。ナイスジェントル。
 コガラシくん、抱き枕はパンイチだったけど、本体の方は正真正銘の全裸なんですよね。そして、かるら様も肩が露出してるので脱いだ状態っぽいのですよ。裸で抱き合ってるのもなかなかですが、かるら様寝るまでの間にまた暴走したの? とか想像するのも楽しいです。寝相が悪くて肩だけはだけたとも見れますが、抱き枕を抱きながら寝たんだとすると怪しいのかなぁ。あと考えられるのは、コガラシくんが寝相で脱がした、とか。さっきホメたのにw

『サムライ8 八丸伝』

 『八犬伝』の8から1引くと7で『七人の侍』になるじゃんスゲェ!! みたいなアイディアなんだろうなぁ。前も書いたけど、『ゆらぎ荘』の白叡山めっちゃ連想してしまう。
 んで、父ちゃん死ぬ。感動的なのは分かるけど、ちょっと「死ぬ」「やっぱ死なない」と擦りすぎたので惜しい気はする。その感動前にもして、「違うんかーい!」ってなったからなぁ。
 ただ、雨の中、強がりの笑顔を見せる、みたいなやつは良かったです。どう見てもホントに泣いてるのが少しアレですが、笑顔を流れる雨が涙のメタファーですね。

『髪緒ゆいは髪を結い』

 元日本人形スケバンvs死のヴァイオリンスケバン。やっぱこの「○○スケバン」って言葉が単独で面白すぎるし、作者もそのオモシロに自覚的っぽいんだよなぁ。
 日本人形スケバン、「元」になっちゃったけど強いの? と思ったらちゃんと対策してるので良かった。髪型の関係で耳栓が隠れていて……という展開も見事だと思います。間接的とはいえ、髪がバトルに関係してくる。
 そんな耳栓も効果はなくて、のくだりがしっかりバトル漫画してるので良かったです。かなり丁寧なバトル展開、ロジックですよね。テンションと必殺技ぶっぱだけで押し通すようなバトルでも本作だったらいいと思うんだけど(本職バトル漫画じゃないから)、意外としっかりしてる。
 エビもバトルキャラ化。かっこいい絵で笑っちゃうんですが、理屈としては分かる……のがなんか悔しいw あの鎖の使い方は今までの情報の無理ない掘り下げなのでうまかったです。

『最後の西遊記

 最終回。ぬわっ、まだ後ろに2本もあるので驚いた。ケツ掲載の最終回やめたのか。一時期やめる傾向あったけど。
 本編。父親が勝手に地獄地獄と決めつけた時代、境遇だけど生きてる当事者からしたらその中にも幸せはあるんだよバーカ、という転換。すごい良かったですね。親と子の関係はもちろん、他人を心配する際の人間関係において汎用性のある話だと思います。
 んで、時が流れて最後の妖怪。初回の巻頭カラーの部分がコハルによる召喚の儀式なんですが、そこを再現しなかったのが意外。かなり大胆な省略ですね。覚えててよかったぁ……あっぶねぇ……
 希望の象徴としてヒーロー揃い踏み。あの絵面なかなか良かったです。しげちゃんがバトル要員になってるのは笑ったけど(何があったんだ)、父ちゃんの本気バトル再びとか想像するとアガるし、何よりエステルの格好ですよ。そもそもエステルは服装に勇気をもらってたんですが、今どんな格好してるんですかい、という話。あれはずるいわ。
 んで、バトルは省略して終わり。なんですが、序盤にあった「この戦いに勝ったら……」の話が効いてくる見開きが素晴らしかったですね。ホームランスイングは必殺技としてお馴染みなんですが、最後の見開きはその必殺技ではない別のホームランなわけで。これは見事だったわ。もちろん時間がないなりの工夫ではあるんだけど、鮮やかでした。
 ということで終わり。バトル漫画化してからもかなり良かったし、バトル漫画としても充分魅力的だったので、もうちょっとガチバトルも見たかったですね。フリースタイル如意棒のアイディアが凝ってて好きでした。突然の見開きサプライズとかかなり作品の個性にもなってたと思いますし、好きでしたよ。

『トーキョー忍スクワッド』

 カエルの舌。カエルというのは忍者らしいモチーフで本来なら本作らしいんですが、現代ジャンプにおいてはどうしても「梅雨ちゃん可愛い」みたいな連想してしまうよなぁw そもそもパピヨンもベストジーニストだし。まぁ、どちらも何かを伸ばして戦うのでそういう合致は面白いかな。
 んで、氷マンの本気。スプリンクラーバトルフィールドを支配するってのは良かったです。まぁ、なまじ理屈が用意されるので「水の量おかしくね?」みたいな疑問も湧くっちゃ湧くんですが。それは『ヒロアカ』でも言える問題なんですけどね。空気中の水分に頼りすぎ問題。
 ただ、氷のトゲトゲグローブとか、足下の水溜まりから氷が炸裂して、みたいなアイディアはすごい良かった。『ヒロアカ』よりも好き、も全然あり得る。特に水溜まりのくだりとか、場を支配してる感がかっこいいんですよね。

『ビーストチルドレン』

 扉を入れるので偉い。
 関係ないけど、「楕円」って使えない、もしくは使わないんですね。すごい意外だった。飛しょう体と同じくらい違和感ある。
 んで、完敗だけど相手の心はガッシリ掴んだので結果オーライ。 “待てオイ” からのウジウジした感じはおかしかったです。もうやりたくなってるのに負けんじゃねぇよ、みたいな。わざわざ屁理屈を並べてから “しゃーねーな!!” となる感じとか可愛いです。ちょっと分かるよね、あの心理。

『ふたりの太星』

 勝ち筋を見つけてからのスイッチ。事前に「無制限でやりたかった」と時間の話をしたり、「case5」で将棋によるコミュニケーションの話を描いたのも良かった。
 相変わらずすごいややこしい事態になってるんだけど、逆に言うとそこが面白くもある。太と星の言葉を排した将棋対話を今度は対局ではなく、同じ立場で行うってのが意外で良い。太をコピーした相手に対して、星をコピーした太が勝つ、というのもやたらややこしいw ダブルスパイならぬダブルイタコ。
 ラストのジジイに対して “『今まで』って……僕と比べたってこと?” のくだりも事態が複雑なので笑える。太は電車のくだりを知らないってのがまた余計にややこしいw

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 8/21水はウサインボルトの誕生日ということで、アスリートの独自ポーズ特集。珍しくイラストの比重が大きい企画なので小山ゆうじろうファンは要チェックかもしれない。
 下段の野球ネタ3つ、まったく知らなかった。やっぱ野球に関心がないというか、常識レベルの知識も足りてないんだと痛感します。

 8/24土はドレッシングの日……って何だよそれw とにかくコンビニの別売ドレッシング特集。コンビニ縛りにする必要は一切ないんですが、それが週ちゃんだw
 コンビニでサラダ買うことはありますが、大体ウチで食べるので、ドレッシング買わないです。別売りになってホント良かったとは思います。

 8/24土は歯ブラシの日。ツイッターで歯ブラシの硬さアンケートやるらしいです。24日にツイートされるそうです。
 昔テレビで「柔らかめ以外使う奴はバカ」みたいなことを聞いて、それ以来柔らかめ派だったんですが、最近別のテレビで「柔らかめは毛が倒れるので意味ない」みたいなことを聞いてもうキレそう。どうすればいいの……。今は普通使ってた、かな? ヤケクソな気持ちで選んでるので自信ない。毎回何選べばいいか分からなくて悩むんですよね。悩んだ果てに店頭でキレる。

次号予告

 新しい連載が流れてきたぞーっ!(『ドラクエ10』ネタ)
 来週はひつじ先生。あれだよね、なぜか書いてないけど、金未来優勝で、一発連載やってる、あの。
 調べた。『ポロの留学記』。なんで過去作の名前出さなかったんですかね。謎い。終盤はラブコメ風味が増してたし、意外と下ネタが激しかった記憶あるんですが、今度のはラブコメがメインって感じになるのかしら。
 読切はラブコメバトルっぽいんですが、ちょっと似てるかな。ジャンル。
 んで、再来週の新連載は、鳩胸つるん。ぬわ、そう来たか。プラスよりの使者……というよりギャグ漫画。嬉しいです。やっぱギャグですよ。

目次

 ジャンプバースデー。しれっと「ハイキューの日」という新概念が載ってるので笑った。見逃してただけで『ONE PIECE』の日とかもやってたのかしら。自信ない。
 てか、このコーナー、『食戟』キャラ載るんですね。あれかな。年始に最後までキャラ全部決めたパターン。

二日後だから大体こんなもんっしょ!って書いた画面の賞金期限がやばいズレてた
(『呪術廻戦』)

 笑った。私も「こんなもんっしょ」って読んでたからよく見てなかった。

吉田さん読み切り掲載おめでとうございます!原稿お疲れさまでした~!
(『鬼滅の刃』)

作画休みを快くくださった先生方に感謝致します!優しい方が多くて泣きそう
(『群青のバトロ』)

 「作画休み」って何だろう、と悩んでしまったんですがアシスタントを休んだってことっぽいですね。そうか、漫画家の修行としてアシやってるのに、アシやってるから漫画を描けないという事態もあり得るのか。怖い。良かった。

僕の母が家に来た。一緒に来た従妹と赤ちゃんと愛犬の名前がごっちゃになった
(『ブラッククローバー』)

 犬の名前はアイリちゃんだったっけ?

遅くなりましたが、田畠先生ご出産本当におめでとうございます!!!
(『ぼくたちは勉強ができない』)

 男性に対して「出産おめでとう」って言うの、別にいいけど一瞬戸惑うので好きです。さすがに田畠先生だと女性説が出ないので惜しい。

ドイツのイベントに参加させて頂くことに。光栄です。ヨーロッパ行くの初めてです。
(『ゆらぎ荘の幽奈さん』)

 ミウラ老師に続くオモシロネーム生まれないかしら、と変なところに期待してしまう。

毎日、除湿器に溜まった水を捨てます。なんか、その時が快感…。ザァザァ~! <斉史>
(『サムライ8 八丸伝』)

 除湿器使ったことないけど、気持ちはすごい分かる。想像するだけで気持ちいい。「この捨てた水の分快適に過ごしてやったぜ!!」みたいな。あれか、掃除機のゴミ捨てるときと同じか。あれ好き。

愛読者アンケート

 読切についてと、4号連続のフィギュアプレゼント? 購入? 企画について。応募してないんですが、とりあえず『呪術』の人選が謎で面白かったです。

総括

 連休明けとか日々のルーティンが崩れたときは鬼門なんですが、割と普通に出来ました。えらいぞ。

 今週のベスト作品。今週はちょっと『ハイキュー』が圧倒的すぎて考える余地がなかった。あまりに強い。
 『最後の西遊記』の最終回もかなり好きだったんですけどね。次点。読切も次点。

 今週のベストコマ。『最後の西遊記』ラストの見開きですね。ホームランを打ってるということはー?? という意味でも好きだし、サプライズ見開きってのが実に本作らしい。

 んで、今週のベストキャラを決めて終わります。こちら。

  • ズイ 『群青のバトロ』
    • あまりに出番がなくてアレなんですが、可愛かったなぁ。奴隷にしてはオシャレすぎぃ!! な点も含めて好き。ぶっちゃけ女性である意味すらゼロなんですが、可愛いから仕方ないんだよなぁ。
    • 可愛いといえば、スズツキも少し悩みました。

gohomeclub.hatenablog.com

ハイキュー!! 39 (ジャンプコミックス)

ハイキュー!! 39 (ジャンプコミックス)

最後の西遊記 2 (ジャンプコミックス)

最後の西遊記 2 (ジャンプコミックス)