北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

『サイボーグ009 BGOOPARTS DELETE』3話の感想

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チャンピオンRED 2019年 11 月号 [雑誌]

チャンピオンRED 2019年 11 月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 秋田書店
  • 発売日: 2019/09/19
  • メディア: 雑誌

 チャンピオンREDを買うためにちゃんとした本屋に行くのが結構大変、と気づきました。

「神話復活編③」

 009とアポロンのバトルがメインに描かれるのかと思ったら、009以外の集合が先でした。全員集合横並びとは行きませんが、これだけ揃うとやっぱアガりますね。よく見ると全員が1コマに収まるショットが1つもないことに気づくんですが、これは009との合流待ちってことでしょうね。

 ギルモア博士の墓。本作だとギルモア博士出ない感じなのか。本家シリーズから年月が経ってゼロゼロナンバーは老けないという設定なのか……と思ったら違った。いや、ギルモア博士はこのまま出ない、生身の人間は送れない可能性もあるんですが。
 とにかく本作、本シリーズのあり方、立ち位置がかなり見えてきましたね。「存在が消えてしまった世界の一つ」と出てきました。時間旅行とか世界線とかそういう類ですね。どのような言葉で説明されるかは分かりませんが。かなりSF的な飛躍があって、そこが本作の肝だと思います。往年の名作を、今、続編として、新作として、作る意味ですね。リメイク、リブートではないってのがポイントでしょう。本家とがっつり繋げるためのSF設定。
 こうなってくると、神話復活編が終わっても本作は続く、続けることが可能ということですよね。まぁ、サブタイの時点でかなり怪しかったのですが、今回明確になりました。今後どれだけ続くかは分かりませんし、ミュートスの次どの話の世界に行くかは分かりませんが、ちょっとこの感じ、個人的にはゲームの『キングダムハーツ』を連想するかな。いろんな世界に旅する感じが。全部1つの作品なんですが、そもそも『サイボーグ009』という作品が一繋ぎで形成された物語でないのでこうなるのも納得だと思います。あとは『アベンジャーズ エンドゲーム』における時間旅行かなぁ。いろんな作品の世界にお邪魔する感じとか似てると思います。もちろん旅先で始まる物語がメインになるのでその点は大きく異なりますが。

 「あの真の敵との戦い」。タイトルにブラックゴーストが入ってるので、ブラックゴーストが重要なファクターになるのは確実なんですが、こう露骨に引っ張られるとそれはまた別なのかな。ゼロからの設定をぶち込まないと仮定するならやっぱ神とか天使との戦いってことになるんでしょうか。

 本日の目玉、009vsアポロン。楽しみにしてましたが、すごい良かったです。本家シリーズと比べるとかなり理屈っぽい展開になってるんですが、そこがめちゃくちゃ好み。加速装置にレベルを設定したりしてよりロジカルにする土台は出来てたんですが、バトルはこうなるんですねぇ。今後も楽しみです。
 加速装置の使い方、加速装置による防御性能のアップとか、突飛な設定は盛らずに「確かにそうかもなぁ」と納得できるので素晴らしかったと思います。それに、アポロンが左手を囮にするのも戦略として面白いし、面白いんだけど、キャラクターとしての矛盾、いわゆる「飛影はそんなこと言わない」的な指摘を盛り込んで話が進んでいくのとか見事ですよね。別の作者が作る『サイボーグ009』という本作の立場を意識させるような展開でもあり面白かったです。要するに「キャラクターの整合性はめっちゃ気をつけるからね!」というファンへの牽制w
 それと、個人的に刺さったのはパリでの、エッフェル塔でのバトル。ロケーションとして最高すぎるでしょ。絵としての新鮮さが良かったです。加速装置バトルなので一般人には気づかれない。「派手」と「人知れず」が無理なく同居してる。


 終わり。神話復活編の先のことも考えてしまうような内容でしたね。意外とサクサク解決して次に行ったりするのかしら。じゃないと気が遠くなるw まぁ、楽しみがなくならないのでそれもアリかな。
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