北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2019年51号の感想

 しりとりが終わる。

背表紙

 ジャンプキャラしりとり。ルフィ→石神千空→うずまきボルトトニートニー・チョッパー→アスタ→炭治郎→潮→大木大樹→湯ノ花幽奈→薙切えりな→ナミ→緑谷→ヤミ・スケヒロ→ロー→緒方→田所恵→宮崎千紗希→キルア=ゾルディック→久世草介→夜凪景→虎杖悠仁→ジンベエ→エマ→真冬→幸平創真→マルコ→孤爪→恵→明神阿良也→八百万百→百城千世子→胡蝶しのぶ→古橋→翔陽→ウソップ→冬空コガラシ→耳郎響香→竈門→冨岡→影山→ママ→マーシャルDティーチ→チャーミー→飯田→武元→時透無一郎→麗日お茶子
 次週最終回!! たぶん。続けなければ。ひょっとしたら次号にしりとりのまとめが載るかもしれないと期待してるんですよ。だとしたら、そこで「よなぎけい」をどうするのか、見物です。謝るなり一言触れるなりするのか、説明なしでそのままか。
 次回終わると思うので、「ん」で終わると思うんですよ。なので「コン」にしたいんですが、さすがに『チェンソーマン』は無理だと思う……とここまで書いて気づいたんですが、「ゴン」おるやーん!!
 はい、予想は「ゴン」。ルフィに始まりゴンで終わる。

表紙

 『ハイキュー』。日向のワンショットだけどしっかりビーチ仕様になってるのが良い。何も情報を入れてない単行本派の人がいたら「季節外れの海ネタw」とか思うかもしれない。

読者プレゼント

 秋の紅葉。タイトルで4発ダジャレをぶち込んでるのも良いんですが、各景品に対して紅葉の種類でダジャレしてるのが見事です。ほんと最近調子いいよね。すごいと思う。

巻頭カラー『ハイキュー!!

 カラー扉は日向と影山。気づかなかったけど、今影山は白いのですね。とにかく白が印象的なカラーでした。いつかは日向を再会すると思うのですが、そのときはどういう色なんでしょうね。
 本編。及川とのタッグ。及川の超強力サーブ……が風で失敗。サーブはバレーで最もシンプルな独りで完結するプレーだからそこだけは及川強いと思ったけど、溜めに溜めたジャンプサーブは難しいのかw バレー漫画で最も美しいと思われる「跳躍」の瞬間がボケとして処理される展開に笑いつつ激しく納得。
 レベル上げ楽しい、からの “自分に言い聞かしてない?” 。これは痺れた。この手の名言展開は『ハイキュー』ではお馴染みじゃないですか。今回も良いこと言うなーとか思ってたら、同じ海外挑戦をしてる及川からしたら別の意味も見えてくる。彼自身も似た経験があるのかもしれませんね。
 ジャンプを通じてルームメイトと仲良くなる。無邪気な「好きなキャラ何?」に対する熟考するペドロがめんどくさいオタクで笑いました。地球の裏側でもオタクはオタクなのですね。てか、こないだ質問箱で『ゆらぎ荘』の推しキャラ聞かれたときも、雪崩くんって言いたいけど、いやしかしここは幽奈さん……みたいなめんどくさいモード入りました。めっちゃ分かるw
 事前に「レベル上げ」という例えを出しておいて、後から研磨が回想で出てくる流れも面白かったです。レベル上げのくだりで研磨想像したんですが。

ONE PIECE

 おでんが部屋を破壊したことに対する「天災と思え」というフォロー、こないだ『鬼滅』の無惨が言って炭治郎がブチギレてたのと同じなので笑ってしまった。まぁ、自分で言うか否かの差はあるけど、おでんに乗り切れてない状態なので炭治郎が正しいよなぁとか思ってしまう。
 んで、九里の統治。アウトローぶりが度を超してて引いてたんですが、だからこそ無秩序地帯を正すことができたと思えば少しは、印象がマシに、なったかもしれない(まだちょっと懐疑的)。
 目次コメントからも尾田っちがおでんのこと大好きなのは分かるし、たぶん尾田っちなりの「かっこよさ」の集大成みたいな存在なんだと思う。そう思うからこそ悲しいというか寂しい。まぁ、これから逆転ってのはあると思う。あってほしい。まだ過去編は続くと思うのでそっちに期待ということで。

鬼滅の刃

 扉。五感ブラザーズ集合の予感。
 本編。恋柱視点で一気に緊張感がなくなる。かっこよく爆誕した無惨ドンマイとか思うけど、柱が加勢に入った安心感を考えるとここで緊張感が一瞬途切れるのはリアルな感情の流れだとも思います。
 あくまでもユシローのサポートであり、無惨の集中力の阻害。逆に言うと無惨は片手間で戦うことになるので、多少善戦しても「なんだ意外と余裕じゃん」とはならないバランスが良いと思います。そのままステージがどんどん変わっていって、ラストではいよいよ城外。セカンドステージという仕切り直しもアガるし、イノスケたちと合流しやすくなったと思うし、何より唯一の勝機である「太陽で殺す」に少し近づいたので嬉しい……けど無惨はもう城に固執しないのでユシロー殺しは二の次で目の前の敵に全力出すかもしれない、という恐ろしさもある。事態は前進してるけど同時に緊張感も増す。

約束のネバーランド

 すべてを求めて喰いまくる女王と、喰わなくても平気なムジカ。対比も良いし、ムジカがそれ故に “何のために生まれてきたのだろう” となるのもすごい納得できる。割とこの手の悩みって雑な作品がそれっぽい雰囲気を出すためにとりあえず言わしとく場合も少なくないと思うんですが、その疑問に行き着くまでの変遷がすごい分かりやすい。女王に対して同情するのも「舐めプかよw」とかなりかねないんですが、ムジカだったら自分と対極の存在に出会ってああいうことを言うのも理解できる。
 そもそもさ、本話、ぶっちゃけ何もしなくても女王は勝手に死ぬって話じゃないですか。すごい気を使わないと「今までの苦戦や緊張は何だったの……」となっちゃう話だと思うんですが、そこをうまいこと処理してたと思います。ムジカの問いの答えとしてエマがある、というオチも素晴らしかった。3人の女性の話ですね。

僕のヒーローアカデミア

 かっちゃんが窓から顔出してるの、注意書きがなかったらなぜか分からなかったかもしれんw シートベルトがあるから体はそれほど動かせないのね。
 んで、ストーカー。仰々しい身の上話から始まったけど、読み終わってみると特に因縁と呼べるほどのものじゃないのが怖い。それでも覚えてたエンデヴァーはむしろ偉いよ。「死に方だけは選べる」の話はちょっと面白かったし、映画のフィルムをモチーフにしてるのか? みたいな部分もかっこよさを感じるけど、詰まるところ「知らんがな」だからなぁ。No.1の有名税として象徴的な話だと思う。こんなのに付き合わなきゃいけないの……という絶望w

センターカラー『Dr.STONE

 扉。氷月、復活早々にカラーになるのですごい。本編への助走としてすごい効果的だと思う。
 本編。氷月の「ちゃんとしてる」を忘れてたので懐かしくてちょっと笑った。そうだった、こんな人だったね。そこから「選別」というテーマを出してモズか千空かの2択になる展開も面白かったです。人を選別できるというあまりに偉そうな発想が悪役そのものなんですが、彼の悪さはさておいて……という今ならではの話だったと思う。
 モズの精神がクズなのは当たり前なんですが、決して美形ではないリッキーでワンクッション入れたのがうまい。苦手なりに頑張ったことを評価する氷月と、「美女ねぇ……」と鼻で笑うモズ。答えは明白ですね。まぁ、あそこでヒール然とした受け答えをしたモズはちょっとバカだとも思うけどw 氷月に気に入られたいんじゃないのかよ。まぁ、他人のことバカにしてるから気に入られたいって発想もない、もしくは苦手なのか。
 最近花粉だと思うんだけど、唇がカサカサなんですよねぇ……とかラストで共感したけど、とりあえず氷月の謎ポーズはめちゃくちゃかっこよかったです。いかにもマンガ的な決め絵で好き。実写だとなかなか想像できないというか。

『アクタージュ act-age』

 三蔵無双。アラヤがテレビ俳優知らないのは笑った。その後 “今じゃ任侠映画御用達のヒール俳優だ” と矛盾する気もするけど、まぁ任侠映画は観ないわな。観るイメージがない。てか、そこまで舞台バカだとは思わなかった。見識を広めるためにいろいろ観ろとかジジイに言われなかったのか。
 んで、三蔵。今までの2人とは打って変わって静の芝居ってのも空気をロックする理由として納得だし、その説得がそのまま羅刹女ではなく夜凪に響く、というのも面白い。いや、よく考えたら当たり前の話なんですけどね。夜凪と羅刹女はほぼイコールなので。現に「稽古通り」の芝居って言われてたし。そのまま言ったらたまたま夜凪に刺さる。たまたまじゃないか。

『呪術廻戦』

 見開きかっけぇ。電車のホーム、線路上での敵との対峙ってのはそこまで新鮮でもなかったんですが(かっこいいけど)、あのシチュエーションをあの角度で、あの見開きで描くのは痺れた。
 モブがスナック感覚で殺されるのでビビる。もうあの時点で五条はある程度負けじゃない? もちろん「じゃあどうすりゃいいの」という話ではあるんですが。
 とはいえ、モブを殺せないので五条が弱体化する。領域の話をしながらシャボン玉で遊んでるのが面白かったですね。要するにあれが五条の領域ってことなんでしょう。それは簡単に割れる。
 あとは地味に領域展開ナシのバトルになりそうってのも面白かったりします。五条が何するか知らんけど、基本はシンプルな殴り合いじゃないですか。渋谷で、一般人が見守る中で、という非常にリアルに寄った場面なのでバトルがリアル寄りになる方が面白いのかな、とか思う。

センターカラー『ブラッククローバー

 予告見逃してたんですが、カラーが見開きなので驚きました。そして、フィンラルがいないw
 本編。半年後。スペードは他人から魔力を奪い取る。ハートは自然のマナを利用するみたいな話ありましたが、スペードはスペードで独自の方法を持ってる模様。もちろん外道ですが、マナへのアプローチがそれぞれ違うのは面白いです。
 それを聞き捨てならないアスタがひとっ飛び……飛んだ? すごい気になる。どういうことなの。ブラックなら飛んでもおかしくないかもしれないんですが、あんな長距離移動にブラック使うか?って別の疑問が。まぁ、平時でもスーパーサイヤ人でいられるような修行を悟空もしてたのでそういう理屈なのかもしれない。
 それか、別の理屈での飛行。投げたアンチソードを手元に吸い寄せてたので、アンチソードは自在に操れるようになったのかもしれません。それに乗るか掴まるかしての飛行。ただ、アスタが魔力持っちゃうとキャラの根幹が否定されるようなものなので、何かしら回りくどい理屈になるとは思う。
 からのシスター。かなりのレアキャラですが新章の「第1話」には欠かせないということなんですかね。ユノについて掘り下げられるようですが、まぁ精霊持ちなのでそこは納得かな(今回は別の話だろうけど)。

ぼくたちは勉強ができない

 師匠。サブタイが睡眠ネタなので、そーいや師匠って睡眠属性だったな……とか思った。しかし、本編は直接の意味で睡眠ではない。まさかの覚醒回。バトル漫画以外でこういう表現はなんか意外で面白い。
  “一度自覚してしまうと溢れて止まらないものかも” 。すごい良いこと言ったと思う。てか、言い得て妙というか。恋に落ちる瞬間に自分が意図して立ち会うことは少なくてほとんどの場合は「もう落ちてたー!!」ということが多いのは何となく説得力を感じる。このセリフがすごい良かったので、この3人の会話が後の展開に繋がるという三段構えの構成が「あーラストはアレか」となっちゃったので少し残念。良すぎた反動。
 プリンのくだりは面白くなかったけど、その件が “もしかしてわたし…太ってる…?” と続いたのは良かった。ただ、師匠のおなか、普通に引き締まっててガッカリだよ!!(なんでだ)
 「ザーザー」なら分かるけど「しとしと」で聞こえなくなる声なら雨がなくても聞こえなかったと思う……というのはさすがに野暮で、感情が溢れる話なので「しとしと」が適切だったと思います。思い出話で師匠の中に「好き」が静かに貯まっていき、最終的に緊急放水という話ですね。良いシーン。
 心のダムって今時どうなの……と我ながら思ったw

チェンソーマン』

 時間稼ぎがマジで時間稼ぎでしかなかったのは少しどうかと思う。週刊連載なので定期的に盛り上がりを用意しなくちゃいけないのは分かるけど、あの場面丸々なくても良かった感。
 ただ、コベニちゃんの命乞い土下座が成功するのは何か面白かった。大体ああいうのって死ぬじゃないですか。意外。まぁ、そのために事前に “できるだけ人殺しはしたくない” と言わせたんでしょうが。
 みんな殺そうとする件は笑った。ページめくるまでマジで分からなかったので悔しい。「ロクなやつがいない」程度かと思ったらw あとあのフラッシュバックでのゲロキス出てくるのも笑った。あそこは殺そうとした場面ではない。

『ミニネタジャパン』

 富山。チューリップ。色によって花言葉が違うらしいんですが、トキオとヒデに渡したチューリップが何色なのか気になるやつでしょこれ。トキオに赤渡したんじゃないの?? と薔薇並みの感想。

センターカラー『ゆらぎ荘の幽奈さん

 カラー扉は夢咲先生。サキュバス全開モード。バタフライマスクにムチと完全にSM仕様なのは珍しいですね。本編じゃなかなか出しづらいモチーフだとは思います。
 これはこれで楽しそうで良いよね、と思ってしまう夢咲先生の一面が本編では否定&封印される、という話。良い扉だったと思います。『髪緒ゆい』でいうところの黒ゆい。あれは封印されるのが逆ですが。
 いや、よく考えたらあの扉の夢咲先生、角がないのでサキュバスモードってわけでもないのか。平常時のままエロくなる、とかそんな? ちょっと気になるというか、どう解釈したらいいのか悩む。本章の行く末を暗示……はやりすぎな気もするけど、あり得るのかも。
 本編。夢咲先生の淫夢でスタート。やっぱブラウスは好きです、と再確認した。コガラシくんが後ろから抱きつくのも「どんな状況だよ」という感じで好き。
 まさかの新キャラ。しかも男。これは本当に驚きました。まだ確定してないけど本章の悪役な気がするんですが、だとしても振り切れすぎてて「こいつとは仲良くなれそう」感が少しある気がする。まぁ、まだ分からんか。
 格好もそうですし、目隠れなのが夢咲先生との対比なのは明らかですね。これはコガラシくんの鏡像として雪崩くんが出てきたのと同じ設計プラン。そう考えると夢咲先生って人選が意外です。コガラシくんの次になるにはさすがに脇役すぎる。
 そんなナルシー。幽奈さんを目撃することで只者ではないと匂わされる。まぁ、サブタイでバレてるんですが、あの場面地味に良く出来てるのが、ナルシーが見たのは幽奈さんそのものじゃなくても、夢咲先生が2人に話しかけてるので常人レベルで違和感を抱いてもおかしくないんですよね。まぁ、サブタイがあるのでそんな2つの可能性に揺れる読者は存在しないと思うんですが、無駄にうまい。
 開いた窓から吹いた風でコンタクトが外れ、風を止めようと窓を閉めたら窓の反射で自分の目を見てしまう。巧妙な連鎖してるので笑った。ピタゴラスイッチ的というか。無駄なく夢咲先生を追いつめてく。
 真面目な長編になるので事前にエロをやっておくことで作者が恥ずかしくなるのを防ぐ、という効果もあると思うんですが、この教室でのサキュバスモードの場面、地味に大事な気がする。 “そんなコト言って… 冬空君だって” “もうガマンできない…でしょ?”サキュバスモードな夢咲先生。「ガマン」がキーワードであり、本章のテーマなのではないか。そう考えるとマジで黒ゆい白ゆいみたいな話になるんですがw あと、あの扉は白夢咲が黒になることなく「ガマン」を捨てた姿、とかそんな感じなのかな。その後も “最近はもう…一人酒すら我慢しているのに…” というセリフありましたし。「ガマン」は今後も要注目ワードだと思います。
 ナルシーはインキュバス。そんな自己紹介をするために夢咲先生に魔眼を見せるんですが、最近『ジョーカー』を観たせいで「さてはここからが妄想(催眠)……」とか疑ってしまいます。それもまぁなくはないと思うんですが、夢咲先生が自らのアイデンティティーを否定する話も面白そうなのでそのまま進んでほしい気もする。ただ、夢の世界に閉じこめられる、というのは修学旅行での暗黒未来編と同じ事態なので、夢咲先生があのときの贖罪を果たす、という話もそれはそれで面白いとは思います。
 ナルシーは自分に催眠をかけ自信に満ちた毎日を送っている。あのナルシシズムは素じゃないのか。やっぱちょっと可愛く思えてしまうw ただ、『ゆらぎ荘』の悪役として必要な条件である「コガラシくんをどう戦うか」を彼はクリアしてるので悪役だったら面倒な相手だとは思います。面白そう。
 あと、個人的にはですね、この夢咲先生がサキュバスの力を封じる話、『X-MEN ファイナルディシジョン』を連想してしまうのですよ。映画の3作目で、キュアというミュータントの能力を封じる薬が開発される話なんですよね。そこで主人公が仲良くしてた女の子(触ると生気を吸い取る)がキュアを使用する話になって……批判されたわけです。そもそもこのシリーズにおけるミュータントは人種や性的少数者のメタファーとして描かれてたので、そう考えるとまぁアウトな話ですよね。なので夢咲先生の選択に対して理解も同情もするけど、それでいいのか? みたいな気もしてしまうのです。整形したら自信が付いて幸せです、みたいな話もあるのでこの手の話が一概にアウトとは言いませんが、という。
 最後に本話の感想というか今後本章を読む上での楽しみにしたいポイントなんですが、どの場面で夢咲先生のどちらの目が髪から漏れ出るか。記憶頼りでいい加減な話になりますが、今まで露出するのは基本右目だったと思うんですよ。それが本話はやたらと左目が出る。要するに右目はサキュバスとしての一族の象徴、左目は彼女自身の象徴ですね。神の左目、悪魔の右目。天使と悪魔という表現で考えると天使の左目の方が適切かも。とにかく左目は彼女自身の「ガマン」にまつわる場面で露出する。相変わらず芸が細かい。この法則は次回以降も楽しみです。
 あとは、ナルシーの左目もちょっと気になるかな。仮に悪役だとして、身の上話するときに左目が出るとか、光堕ちとか光の誘惑を感じる場面で左目が出るとか。光の誘惑と言えば来月公開の……(脱線)

『夜桜さんちの大作戦』

 嫌五。変装は分かるけど、変装のチョイスが女性のみなので気になる。これは男の娘なのか? まぁ、変装がうまい→女性でも化けれる、って話なんでしょうが。
 おにぎり組の組長が「塩だけ」なのは笑った。渋いw
 変装して潜入。喉元に変声機入ってるから声出しても平気、というくだりが後のカラオケに繋がるのうまい。自力で声変えてたらカラオケ無理だし、知らない歌をテキトーに歌う、という部分がぶれてしまう。
  “組長はユカリに全財産を相続させるつもりだったから” もオチを踏まえて読むと味わいが変わってきますね。調べたから知ってるのではない。そして「相続させるつもりだった」が泣ける。
  “私がお前を殺したのは” のドキドキ感も最高だし、そっからさらに一捻りしてくるのも超良かった。まさかの良い話。サスペンスなんてなかったw 変装というテーマでこういう話やったのは意外ですごい良かったです。亡き妻との再会ってすごい感動的じゃないですか。組長が「私が殺した」と言ってたのがまた泣ける。

『ミタマセキュ霊ティ』

 新キャラ……じゃなかったw 丹田の便利ワードっぷりも笑ったし、集中が切れると幽霊に戻るという設定もすごい面白かったです。顔芸とラブコメという意味では『ダビデ君』のモナさんも思い出すけど、似てるようで方向が逆。バレるバレないサスペンスなのでそもそもやりたいことが別ですね。
 幽子が可愛いってのもそうだけど、ついに女の子の友達が出来たハゼレナが楽しそうにしてるのが泣ける。特に2人きりの場面が「良かったねぇ……」とかなってしまうw
 イケメンだけどハゼレナにばかり優しくするミタマ。庇護対象なので納得なんですが、そもそも……というオチも良かった。あと、 “ハゼレナもミタマさまのこと好きなんでしょーッ!!” についてアンサーせずに逃げ切ったのが小ずるいw
 幽子が「かっこいい~」と腰砕けになってからの、ミタマが別の意味で腰砕け。オチとして笑えるんですが、よくよく考えると今週のミタマの言動で一番イケメンなのって、この怖いけど気づかないフリをしてた点ですよね。もちろんハゼレナの笑顔のためって側面もあるけど、あの好意は幽子にも向いてるのも確かなわけで、それを幽子が知ることなく終わってしまうのが歯がゆいw

『サムライ8 八丸伝』

 ぶっちゃけ本作の設定を把握できてる自信ないので、 “ソレに強者の鍵をゴテゴテ直に継ぎ足して” の部分が正しく理解できてはいないんですが、何となくみっともないことなんだろうな、と分かるのが気持ちいい。 “ゴテゴテ直に継ぎ足して” の言葉のチカラが強いw その後、頭から無数のコードがのびてる場面で絵としても理解させるから見事ですね。
 そんな説明せずとも分からせる場面が好きだったんですが、 “鬼若丸だと! 八艘飛びの義常が持つ親方級ホルダーだぞ!?” とアホほど説明的なセリフが飛び出るのも笑える。とっさにああいうセリフが言えるモブに私はなりたい。

『髪緒ゆいは髪を結い』

 バラバラ死体が身構えてた以上に凄惨なのでビビった。マジかよ。本気出し過ぎ、というか本気出す方向そっちなのかw 目のアップが鏡に映ってたりするのも芸術的だったと思います。これは圧巻だわ。死を経験する主人公って虎杖とか千空とかいるけど、ちょっとそれ以上にショックかも。
 そっからのモノローグが入って「死んでるだろ」とセルフツッコミが入るのも面白かった。漫画的なウソとして死後に語るのはあるじゃないですか。それに対して「いやいやあり得ないから」とツッコミが入り、そのツッコミから希望を見出す展開が面白い。ちゃんと生き返る(死なない)ロジックがしっかりしてたのに感動したし、舌が戻れば喋れるというタイムリミットサスペンスを用意したのも良かった。
 からの告白。 “絶対的に好きなんだ!!” 。相対的の対義語としての絶対的ですね。これもうまいし、感動した。ただ、心のどこかで「それもうすぐ『ゆらぎ荘』がやるかもしれないので勘弁」みたいな気持ちも湧いてしまったからクズ。

『ふたりの太星』

 二重人格アリなの?問題について語る場面が敵幹部集合になってるので笑った。いや、ホントにあのキャラたちを今後強敵として出す予定なのかもしれませんが、たぶん違うでしょw
 カラオケ。 “死を抱きしめて” “HUG A DEATH。” でハガデスなのは笑った。マジで探せばありそうな歌詞なのでうまいw
 んで、昼夜逆転。たしかに気まずい。逆に言うとあそこでマイペースを貫ける太が化け物。

『ビーストチルドレン』

 スクラム練習器具。面白い。こういうラグビーでしか見たことないものが当たり前に出てくるのが良い。やっぱ本作好きだなぁ。最近『ふたりの』が爆裂に面白くなってきてるんですが、それでも個人的にはこっち派かな。
 具体的なスクラムの組み方。良い、こういうの見たいのよ。ワールドカップ中継でも「なんかすごそう」としか理解してなかったものを具体的に、イチから組む話をやってくれる。 “こう組んでグチャグチャーってなる” というレベルの人でも大丈夫、というのがうまい。
 3年殺しの試練。無茶を気合いと根性と感情論でクリアするのかと思ったら40kgハンデくれるので良かった。この数値設定がリアルなのかは分かりませんが、多少はリアルと感じる。大事。

『トーキョー忍スクワッド』

 タイガの掘り下げ。急に既存のキャラを順繰りし出したので驚く。まぁ、こないだの長編はエン掘り下げ回だったとも言えるのか。ぶっちゃけあんな危険な現場よりもこういうただの顔出しのときにこそエンは同行させるべきだと思うんですが、まぁサシでホモホモしい話やりたいのは分かる。最終的に仁さん総受けの図が完成するわけですし。あそこでエンが好きを隠さないのが良かった。
 「絶対にケンカしないでよ」とか「俺のことをどう言おうとかまわないが」のくだりは完全に『ONE PIECE』ですね。いや、任侠チックなことをやるとどうしても『ONE PIECE』と事故ってしまうという話かもしれないんですが。ティーチとかシャンクスがチラついちゃった。

Dr.STONE reboot:百夜』

 ヒーローは仲間を見捨てない。ぶっちゃけ陳腐ではあるんですが、「あいつらが全人類」と屁理屈こねたのは嫌いじゃない。まぁ、1億%は嫌いだし、案が思いついたからではなく仲間は見捨てないありきの発言っぽいのもちょっとどうかとは思うけど。
 んで仲間を見捨てない、からの千空と手を繋ぐは良かった。まぁ、原作でもあった良い場面だからそれをホメても仕方ない気はするけど、あの手は良かった。
 からのレイ。見捨てるんかーい! と言いたくもなるので、レイは置いていかないといけない理由が欲しかったかも。あのくらいの大きさなら何とかなりそうな気がするんですよね。持ってっても使い道がないかもしれないけど、レアメタルとか入ってそうじゃん(残酷)。
 ただ、ロボットが宇宙でひとりぼっち、という絵面には生理的な反応として感動してしまうのでずるい。あそこで感動させられるからこそ土台作りはしっかりしてほしかったとも言えるんですが。ああいうロボットひとりぼっち系、良いよね。『WALL・E』冒頭の場面とか泣いちゃうよね。あとは『ラピュタ』のロボット兵とか。『ドラクエ7』の「すーぷサメタ ツクリナオシ……」とか。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 11/20水はブルボン創立日。なのでブルボン「味ごのみ」で恋愛ドラマ作ってみた(妄想)。歴代最強クラスで攻めた企画だと思う。端的に言うと、「何言ってんの?」。すごい。これは私が味ごのみにそれほど思い入れがないせいなのかもしれない……関係ないかw
 ただ、主役の汐いか豆ちゃんを本田翼が演じるなら少し観てみたいかもしれない。こないだたまたま目に入ったテレビcmの本田翼がめちゃくちゃ可愛い&美しいのでマジホレた。

 11/22金はいい夫婦の日ということで私の高校時代の担任の結婚記念日(のちに痴漢で捕まり離婚)。
 ではなく、日本で初めてミシュランガイドが出た日。ということでジャンプ世界のグルメガイド。こういう企画好きー。一番好き。週ちゃんの王道だと思う。
 ラインナップが面白いんですが、ちょっと思ったのは意外と作品の代名詞的存在と言えるビッグネームがない。特に『食戟』『トリコ』みたいな食を扱った作品に主人公の象徴と言える店がない。まぁ、前者は学生だし、後者は冒険家だから仕方ないんだけど。
 主人公との関わりの深さでいうと『こち亀』超神田寿司、『勉強』の緒方うどんあたりが強いですかね。スナックお登勢もそうだけど、メシ屋って感じじゃない気がする。
 「行ってみたい」でいうと『トリコ』の節乃食堂かな。ペンギンのヨダレスープ飲んでみたい。

次号予告

 表紙と巻頭カラー(ポスター)は『呪術』。大発表だそうです。
 予告ページの配置が面白いんですが、『呪術』を虎杖vs真人で打ち出してるのが「いや来週出ねぇだろ……」という感じで面白かったです。
 あと『夜桜さんち』がセンターカラー。これが何気に嬉しい。いや、すげぇ嬉しい。『呪術』よりこっちのが気になったレベル。激烈にとがった物語展開やキャラがあるわけでもないんだけど、「当たり前に面白い」のレベルが何気にめちゃくちゃ高い作品という印象です。

目次

パナソニックパンサーズ清水邦広選手に超超超貴重なお話伺いました!あざす!
(『ハイキュー!!』)

 バレー詳しくない私でも知ってるようなビッグネームが出てきたので驚く。

ズボンの裾上げしてたら大丈夫ですよ落ち着いてくださいと言われて照れる。
(『鬼滅の刃』)

 話の流れがさっぱり飲み込めないのですごいw 最後の最後が「照れる」なのも謎い。

赤ちゃんが生まれてから愛犬が以前よりかまってといってくる。どっちも可愛い。
(『ブラッククローバー』)

 可愛すぎてつらい。兄や姉がいわゆる『ボスベイビー』的なことになるのは知ってましたが、犬もなるのか。可愛すぎる。愛したい。

クリスタの3Dデッサン人形の扱い易さよ…これはデッサン力低下の危機
(『ゆらぎ荘の幽奈さん』)

 デッサン人形を見て描くんだからデッサン力は低下しないのでは……と思ったけどそのまま取り込めるのか。それを元に描けばいいのか。デジタル音痴&絵描かない身ながら「なにそれ便利そう」と震えた。

背中ジェファーソン新曲「サラブレッド胃潰瘍」が良い曲です!架空です!
(『ミタマセキュ霊ティ』)

 背中ジェファーソンの語感の良さ好き。いてほしいw

時期をみてガンジス川で沐浴してこようと思うんですけど誰か僕と行きませんか? <勇輝>
(『トーキョー忍スクワッド』)

 ガンジス川、イメージに反して汚そうなので少し抵抗ある。

愛読者アンケート

 マンガ。一日に平均してどのくらい読むか。一日平均ってのが難しい。ジャンプ発売周辺ではすごい読むし、ブログ書いてるときもジャンプ横に置いて読みながらなので広義で「読む」かもしれない。そうすると一気に時間が増えます。一日平均でも2時間は越えるんじゃないかしら。まぁ、読む本数とかでいえばガチでマンガ好きの人の方がこまめに読んでるとは思う。
 好きなマンガをどう読むか。基本雑誌。たまに単行本も買うけど昔ほどは何度も読んだりはしなくなったかなぁ。時間がないというか。好きな作品だと読み始めると止まらなくなると思うんですが、それが怖いから意識的に手を出さない、腰が重くなるみたいな。
 紙とデジタルどっちで読むか。雑誌は半々。どっちも読む。少年ジャンプは紙。単行本は紙オンリーですね。電子買ったことない気がする。将来的にはそっちだとは思う。本棚の圧迫がないのが強いよなぁ。買い出すと止まらなくなりそうで怖い(さっきから同じこと言ってる)。
 以前よりマンガを読む時間は増えたか。増えた。これは間違いなく増えた。
 ジャンプのアニメ化作品について2019。『約束』だけ全部観ました。テレビの録画だったかな。面白かったです。『鬼滅』は1話か2話くらいだけ観ました。やめた。元々全部観るつもりなかったのもあるけど、まぁいろいろ。『呪術』だったら全話観ちゃいそうだなー(何かへの目配せ)。

総括

 終わり。今週はなんでか分からんが異様にやる気が起きなかったというか、腰が重かった。なんか先週も言った気がしますが。とにかくいよいよ年度末ですね。まぁ、しりとり以外は特に意味のない話なんですが。ゴンはさすがに当たるだろー。

 今週のベスト作品。『夜桜さんち』だな。『勉強』の「しとしと」も好きだけど次点。

 今週のベストコマ。これがねぇ、悩んだ。『呪術』の見開きか、『髪緒ゆい』の見開きか。
 うーん、ベストは後者。グログロのバラバラ死体の勝ちw

 最後の今週のベストキャラ。『ゆらぎ荘』で長編が始まると「今週は早漏だろ……ステイ」とか変な心理戦始まります。

  • 幽子 『ミタマセキュ霊ティ』
    • 新キャラのようで新キャラじゃない。丹田にチカラ入れてムスッとしてるのも可愛かったし、「じぇらり」の顔も正直アリだったと思います。

gohomeclub.hatenablog.com

鬼滅の刃 18 (ジャンプコミックス)

鬼滅の刃 18 (ジャンプコミックス)

火ノ丸相撲 28 (ジャンプコミックス)

火ノ丸相撲 28 (ジャンプコミックス)

  • 作者:川田
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2019/12/04
  • メディア: コミック
アクタージュ act-age 9 (ジャンプコミックス)

アクタージュ act-age 9 (ジャンプコミックス)