北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

テレビドラマ『荒川アンダー ザ ブリッジ』(2話)の感想

 今週も書きます。過疎ブログのくせにコメントもらったりなんかしてうれしかったからです。

 そんなコメント。1話の感想にきたコメントで、「リクとニノが出会ったのは4月23日(?)とメールに書いてありましたよ」、というご指摘をいただいた。な、なるほど。気づかんかった。細かいとこまで観てんなぁー、と感心しました。ありがとうございまーす。

 1話の冒頭に「あれは3ヶ月前のことだった」で回想に入り、リクと出会った時にニノが「七夕に金星に帰れる」と言っていた。
 そして、リクとニノの出会いは4/23前後なので、1話冒頭の時間軸は七夕後、と考えるのが妥当なのではないか。七夕には、金星移住のエピソードが描かれると思う。おそらくそれはドラマ最終回か映画で描かれる。
 ということは、1話冒頭で回想してるリクの時間軸は、ドラマのラストエピソード後、もしくは映画で描かれるエピソードの後の時間。ドラマの最終回が七夕だとすると、1話冒頭の時間軸の後に映画のエピソードが描かれるのではないか・・・・・・・・・・・・・・という妄想。

 それとですね。リクの描き方について少し。
 1話放送後にいろんなところで、本作についての意見を見てみると、「ツッコミが弱い」というのが意外と多い。
 原作マンガやアニメみたいなツッコミを実写でやったらダメだと思うんですよ。あんな大げさなツッコミを普通は言わない。マンガやアニメだから違和感ないだけだと思う。
 それと、原作マンガやアニメは1話が超短いんですよね。マンガだと2ページの話とかも多くて。それだと、1ページ目にフリ、2ページ目にボケ、そしてリクの大げさなツッコミ。んで、次のページからは次の話で閑話休題してる。あの大げさなツッコミをしたら話が終わってしまうんですね。
 これに対して、ドラマ版は1回の放送の中にせいぜい3話。つまり、大げさなツッコミは3回しかできない。だから、しない。という解釈でよろしいのではないでしょうか。こんな感じで、個人的には、原作マンガやアニメみたいなツッコミをそのまま実写化しないドラマ版の判断は正しい、と思います。
 なのでリクの描き方に関しては概ね賛成です。

 ついでにニノさんもイイと思います。再現率でいったら一番高いんじゃね?

 それと、アニメとの違いについて。
 ワタクシはアニメ→原作マンガ→実写ドラマ の順で観てるんで、『荒川UB』というと、アニメ版の印象が強い。漠然と各キャラをイメージする時もアニメの絵が脳内に浮かぶ。P子とか大分違うしね。
 そんな立場として、実写ドラマですごく気になるのが、オープニング。オープニングは、やくしまるえつこじゃないとダメでしょう。アニメ版のあのオープニング超好きなんだよ! だから、各話冒頭で1ネタやったらやくしまるえつこが流れて、あのオープニングアニメが流れないと、『荒川UB』を観てる気がしない。マンガだと音ないから気にならなかったんだけどね。ガリレオガリレイとか興味ないんだよぉ〜。(スネオヘアーも興味ないです)


 こっから本題。2話の感想でーす。

 放送が始まると、水中のシーン。ニノの格好をした村長が「前回までのAUTB」とあらすじを説明してくれる。30分の枠のくせに振り返りに3、4分も使いやがったぜ。
 ていうか、本作の略称って「AUTB」なの!? 「荒川UB」だと思ってたよ!! いや、けど、アニメの時は「荒川UB製作委員会」って出てたと思うんだけど・・・・。ヤだよ、「AUTB」なんて。

 まぁ、そんなこんなで村長こと、小栗が1話を丁寧に説明。こういうトコでのメタ視点ホントいらないと思うよ。
 ついでにこん時の村長自分のこと「日本最後のロマン」って自称してました。へぇー。

 そして、本編。前回は河川敷の村にリクがやってきて「不法占拠にも程があるよ!」って終わったんで、村に入るところから始まる。すると、ステラ登場。シスターにハグ。リクと顔見知りであることをシスターに隠しながら、リクにもハグ。シスターの前では猫被りまくるステラ。
 か、かわえぇぇ・・・・・・・・・。猫被るステラ、というか徳永えり・・・・・・・鼻息が荒くなります。録画しながら再生して観てるんだけど、ここだけ何度も巻き戻しました。これだけが楽しみで来週まで待てる。

 ステラに関して。その後、村の紹介パートで、村長が「ステラは災害孤児なんだ。多少のことは大目に見てやってくれ・・・・・・・・・・まぁ、ウソだけど」 と。
 えぇぇっ!!!! エピソード0で「ステラは災害孤児」って言ってたからそういう目で見てたのに!!! 予告編詐欺かよ!!! ふざけんな!! ファック!!
 ・・・・・・まっ、ステラ自体にはさほど興味はなく、猫被ったり広島弁しゃべる徳永えりが見れれば満足なんですけどねぇ〜。

 そして、朝の体操。エンディングでも使われてるこの体操シーン。実写版の象徴的なシーンなのかもしれない。
 ここで、勇者ヨシヒコこと山田孝之演じる星が登場。勇者ヨシヒコと違って積極的なボケポジションなのが楽しみである。
 ここで、初対面のリクに対し、「俺たち今日から親友な」 と。この後、リクがニノと付き合ってることを知り、敵対関係に突入する。最初の「親友」というのが新しい設定かな。まぁ、原作マンガ、アニメ、共に事実上の親友になるんですけども。そこらへんをスムーズにしたかったのかもしれませんね。

 そして、片瀬那奈演じるマリアも顔出し。
 ぶっちゃけ、原作マンガ、アニメ共にマリアがドSぶりを発揮するシーン、言葉責めのシーンは少し迫力不足というか、違和感があったから不安要素でもあるマリア。しかし、そこはさすがの片瀬那奈クオリティー。片瀬那奈の顔面によってドS感がスゴイ。顔面のドS力ハンパない。

 ちなみにドSを演じる片瀬那奈というと、去年の『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』が印象的ですね。ドS検事を好演してました。ついでに、徳永えりも少し出てます。振り回される主人公がバナナマン設楽で、振り回されながらもドS目線というのがおもしろかったです。
 脱線してすいません。

 本編。
 荒川河川敷村の住民から離れた位置にテントを張るリク。
 原作マンガ、アニメだと橋脚に家を造るんだけど、正直アレは現実味無視してるからテントに変えたのは賢明かと思います。
 テントに位置についてニノに「どうしてこんなに離れてるんだ?」と聞かれ、リクは「これが適切な距離感です」 と。「距離感」きたね。名エピソードだよ、「初デートの距離感」は。原作やアニメで強烈だったエピソード用にフリを多めにする、というのは素晴らしいと思いますよ。実写版「初デートの距離感」エピソードが楽しみになりました。なかったら怒るけど。
 このリクのテントは荒川住民との差別化、というかそのまま「距離感」と描く上でよかったと思いますよ。

 そして、そのテントの中でリクが秘密裏に計画しているのが「荒川第二区開発計画」。またもきたね、「開発計画」。これまた好きなエピソードだよ。実写版だとリクから始める話なんだね。意外。こうなると描かれ方も大分違ってくるんだろうね。
 そこで、その計画のため、リクが住民たちをデータ化する。このデータを全員分見せることで、とりあえず視聴者への住民紹介を兼ねてるんですね。

 ここでおもしろかったのがP子のデータ。P子の印象ってのが「変な髪型」。ちょっと意外だった。
 マンガやアニメだったらそこまでの違和感じゃないんですよ。もちろんネタにはされてるけど。たしか、第一印象というか最初のギャグはドジネタだったでしょ。多分、実写版だと「笑えないレベルのドジっ娘」設定ってのは丸々割愛なんだろうね。そもそも原作マンガ、アニメ共に後半無視されてた設定だから、それでいいと思います。ただ、個人的にはあのネタ大好きなんだけど。・・・・・というか、ドジっ娘安倍なつみが見たかったでーす。

 今回、ニノがリクの手を握る。ふいに握る。動揺したリクは「冷え性なんですね」 と少しはぐらかす。そして少しロマンチックな雰囲気になると、「金星人は体温が低いんだ」 「へぇー・・・・・・」 と台無しに。
 このくだりは結構おもしろかったですね。オーバーなツッコミ以外でオチが作られるパターンとして実写化がんばってると思う。
 まぁ、この手を握るシーンを2度もリピートする演出は少々冷めたけども。

 そして、リクの歓迎会が行われる。
 ここで、気になるのが、バイオリンを演奏するステラ。てか、バイオリンを演奏する徳永えり。眼福だぁぁぁ!・・・・・・・というのはさておき。
 住人たちの一発芸が行われる。村長は段ボールに入り、中からジーンズの似合う好青年が飛び出す。原作マンガ、アニメでお馴染みのアレが実写化。小栗の顔出しか?と思ったけど、映されるのは、後ろ姿のみ。まぁ、ここで小栗の顔出たらいろいろとぶれるわな。ただ、それならば、小栗はノンクレジットで村長を演じた方がおもしろかったと思いますよ。最終回か映画版で「あれ、小栗旬だったんか〜い!」ってなった方が笑えたと思う。・・・・まぁ、それじゃ、客が集まらないけど。
 (↑イメージとしては『トロピックサンダー』における下劣プロデューサー役)

 ラストサムライの一発芸、モノマネを見て、リクが実写版の中では一番ツッコミらしいツッコミを披露。そして村長が「ツッコむねぇ〜、グイグイくるねぇ〜」 と。劇中で「ツッコミ」という概念に触れるのが早いですね。原作マンガやアニメだとかなり後になるまでなかったと思う。まぁ、実写版の小栗はメタ視点を散々ブチ込んでくるんで、「ツッコミ」ということに言及しても不思議はないんだけど。

 ちなみに、リクの「ツッコミ」については、「キングオブ理屈屋」と呼ばれるシーンがあったり、星に「理屈はいいんだよ」と言われるシーンがあったり、あくまでも「理屈」というのが強調されていた印象。
 となると、荒川以外でのリクの「理屈」が荒川での生活に慣れるにしたがってが薄れていく、という描写でもされるのだろうか。となると、リクがツッコミをしなくなってしまうのだが。考え過ぎかな?

 んで、この後は、「荒川河川敷村のなりたち」と称された説明パート。延々と説明される。
 P子が畑でニノと一緒にいるシーンがあったが、やはりドジはなし。ていうか、ニノに対して大人な対応をしていた印象。実写版P子のキャラというのも気になるところですね。「村長への片想い」だけなのだろうか。
 続いて、マリアとシスターのSMプレイ。片瀬那奈城田優のSM。実写だとシスターの奴隷感が強まってる印象。当然のように出血はないですね。

 ここで、気になったのが、シロさんとビリー。
 実写版シロさんは、原作マンガ、アニメ程のナイスミドルな見た目じゃない。まぁ、島崎が出てくるのは映画だけだろうからいいんじゃねぇの? 見た目に関しては。冴えないオッサンでも。
 気になるのは、「シロは白線を引くかたわら空き缶を集めてビールにかえてくれる」という村長の説明。HA??? なにこの意味不明な文章。ワケワカメ。「空き缶をビールにかえる」というのが謎です。とりあえず、原作マンガ、アニメ程に「白線引き」というキャラは強くないようですね。多分。まぁ、時間は限られてるんで、脇道のギャグを割愛するのは全然アリだと思いますよ。
 そして、ビリー。村長曰く「ビリーはヤクザ者でな、どこからか米俵を持って来てくれる」。新設定だよね? まぁ、つまり、シロやビリーですら仕事を持っているから、リクも仕事をしないといけない、ってことなんでしょうかね。

 ここで、今週は終わり。各住人の仕事が描かれたから、来週、リクは教師業を始めるのでしょう。予告でペットボトルロケットやってたし。
 リクが教師を始めれば、なにが起こるか。授業が行われますね。つまり・・・・・生徒であるステラの出番が増えるやないけぇぇーーっっ。楽しみだぁぁぁーーーっっ。

 あっ、ついでに予告で茶会やってたね。意外だ。早すぎる。「侘びのツッコミ」のくだりは大好きなんだけど、実写化はされねぇだろうな。大げさなツッコミは排除の方向だから、さすがに無理だ。