北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

2012年アカデミー賞長編アニメ部門の予想

 映画『ランゴ』の感想の枕として「来年のオスカー予想」をしようと思ったらヒートアップしてしまったので、独立させます。

 注意としては、偉そうに予想するほどは詳しくないです。拾い忘れがあったらごめんなさい。また、詳しくないのでアメリカ映画オンリーです。
 ワタクシは、ドリームワークスアニメ贔屓です。
 枠の数は3として考えます。

 「素人のオスカー予想なんておもしろくない!」というのは重々承知です。すみません…。



↑キャラクター商業的には『トイストーリー』に次ぐ稼ぎ頭

 オスカー長編アニメ部門を考える上で最優先事項なのが、ピクサーの状況。
 2011年は『カーズ2』なのでオスカーは間違いなく取らないでしょう。ノミネートもされないんじゃない? あれでノミネートされるんだったら過去にスルーされ続けてきたドリームワークスアニメの作品群が不憫でならん。

 ちなみに、オスカー的にいうとピクサーが負けたのは『カーズ』と『モンスターズインク』の2作だけ。逆にいうと、他は全勝。マジでチートすぎる。
 『カーズ2』からオスカーを奪った『ハッピーフィート』の続編も今年公開なんで、2作のリベンジマッチとかも楽しみなんですが、多分どっちもノミネートされないでしょう。もし、そうなるとしたら、『カーズ2』はピクサー史上初の非ノミネート作になるワケだ。歴史の1ページとか、胸熱。
 ただ、現在のアニメ業界のことを考えると、「ジョン ラセターにオスカー渡しとくか」 という思惑が働くことも考えられ・・・・・・・・ないか。
 スティーブ ジョブズの追悼の意を込めて・・・・・・・・・・なワケないか。

 となると、ノミネートは固いと思われるのが、『ランゴ』と『タンタンの冒険』。『タンタン』は予想つかないですけど、スピルバーグは怖い子。(『タンタン』はアニメ扱いでいいんだよね?)
 
 気になるのが、残り1枠ですよ。
『カンフーパンダ2』『ハッピーフィート2』『カーズ2』という最強続編トリオは多分全部外すでしょう。続編だから。過去にシリーズモノで2作ノミネートされたのは『シュレック』『シュレック2』のみですからね。それに、昔は今ほどアニメ映画バブルでなかったので、「CGアニメならとりあえず入れとけ」 みたいな風潮があったと思います。

 他を考えてみると。

 まずは、ディズニーの『くまのプーさん』。ワタクシは見逃したのですが、手書きアニメというのは大きなプラス要素。とはいえ、超人気キャラ、というのが痛いかな。しかし、過去には『ウォレスとグルミット』が取ってるので同じ道を辿れるかどうか。『ウォレスとグルミット』は『ハウルの動く城』からオスカーを奪った作品で、当時日本では目の敵にされてましたね。


↑日本公開は・・・・・・・?

 次、『Rio』。エロいことを想像してはいけません。恵比寿は関係ないです。
 リオデジャネイロを舞台にした鳥アニメ。ジェシー アイゼンバーグ&アン ハサウェイという主演コンビが魅力的ですね。これはフツーにノミネートされそう。売り上げも評判も良さそうですからね。なぜか日本公開の話はどっか行っちゃいましたけど。『アイスエイジ』の監督作ですが、ことオスカーに関しては、『アイスエイジ』は無縁です。


↑ハンプティーダンプティーに期待

 残るは、『長靴を履いた猫』。アメリカでは今年公開です(←裏山)。一応シリーズモノですが、スピンオフで独立性の高いことが予想されるので可能性はあるのではないかと。ただ、例の如く、コメディー&エンタメ要素が強すぎるのでオスカーは不向きかも。
 もし、ノミネートされたら、『シュレック』シリーズはオスカーノミネート作が3本(うち受賞1本)というアニメ史上類をみない怪物シリーズとなることになります。楽しみすぎる!
 この3本だけで考えると、本命『Rio』、対抗『長靴を履いた猫』、穴馬『くまのプーさん』ですかね。

 となると、ノミネート3本は、

  • 『ランゴ』
  • 『タンタンの冒険』

 と予想。本命は『ランゴ』vs『タンタン』で間違いないでしょう。
 ゴア ヴァービンスキーvsスティーブン スピルバーグ、ってどっちも実写の人やんけ!! 異例なことですね。昨今のアニメ映画に関しては、「実写作品と区別するのはナンセンス」 という意見もよく聞くのでそれが如実に現れた結果だと言えるでしょう。
 どちらもモーションキャプチャー(呼び名はたくさんあって把握できません)が技術が使われてるので、ロバート ゼメキスの功績はデカイのでしょう。彼のアニメはCGアニメは好きじゃないけど、先見の明は認めざるを得ないですね。


↑「ティンティン」というのがネイティブ発音

 てか、スピルバーグはアニメでもオスカー取っちゃったら、マジで映画界極めちゃいますね。次回のオスカーでは作品賞で『戦火の馬』がノミネート確実でしょうから、作品賞&長編アニメ賞の同時ノミネートということになりますね。スピルバーグ、怖い子!!
 ただ、『タンタン』の弱みとしては、三部作構成ということですね。『ロードオブザリング』の例もあるので、三部作だと賞が取りにくいのではないでしょうか。となると、『タンタン』最終作では、スティーブン スピルバーグ&ピーター ジャクソンがオスカーを受賞・・・・・ってこれ作品賞よりも盛り上がるんじゃね?

 ということで、次回のオスカー長編アニメ賞は『ランゴ』で決まりなんじゃないでしょうかね。


追記
 続き書きました。
第84回アカデミー賞長編アニメ部門についてのあれこれ - 北区の帰宅部

さらに追記
 発表されました。『ランゴ』でしたね。