北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

『人生はビギナーズ』が観れませんでした

 2月20日。TOHOシネマズシャンテに『人生はビギナーズ』(12:10の回)を観に行ったら電気系統のトラブルで上映中止になった話。せっかくなんでブログのネタにします。

 前から観たかった『人生はビギナーズ』をようやく観に行くことに。オスカー最有力のクリストファー プラマーもそうですが、なんといってもヒロイン役がメラニー ロランですからね。『イングロアス バスターズ』のショシャナですよ。恋愛要因としてのメラニー ロランは非常に楽しみであります。
 行動圏内で上映してるのは新宿バルト9と日比谷のTOHOシネマズシャンテのみだったので、ポイントの使える後者に決定。2番スクリーンだったかな。
 12:10の回に目星をつけ、先に席を取る。貯まっていたポイントを利用したので無料。映画の前に昼飯を食べる。鑑賞中に飲むレッドブルを向かいのコンビニで購入後、ギリギリの時間に映画館へ。時間がないので、席に行く前にトイレに行きたい。

ワタクシ
 「トイレどこですか?(急いでるので探す時間が惜しい)」
スタッフ
 「申し訳ございません。只今ブレーカーが落ちていまして、トイレ内の電気が付いておりません。別の階ならば大丈夫なのでそちらへどうぞ。」
ワタクシ
 「じゃあ、いいです。(HA? ふざけんなよ 時間がねぇんだよバカ 予告も全部観たい性分なの)」

 席に着く。客層は年輩の方が多め。さすがシャンテ、来る客が違うぜ(偏見)。中でも数人のおじいちゃんグループがいて驚く。おじいちゃんグループでおじいちゃん映画を観に来るとは、なんてステキなおじいちゃんなんだ。
 予告が開始。『私が,生きる肌』、『裏切りのサーカス』、『幸せへのキセキ』(←ダサい邦題)、『ヘルプ』、『ヤングアダルト』、かかった予告がどれもおもしろそうでテンション上がる。
 本編開始。静かなオープニング。ユアン マクレガーの1人舞台だけど、ワンちゃんが超かわいい。終始ユアン マクレガーの顔を見ててホントに飼い犬なんじゃないかと思う程。

 すると、本編上映中に劇場内の明かりが付く。明るい中で上映が続くという結構な嫌がらせ。「とっとと電気消せよバカ! ・・・あっトイレのブレーカー落ちてるとか言ってたたけどその復旧作業のついでにこっちの電気も付けちゃったのかな?」とか思いつつもがんばって意識を映画に向ける。
 が、明かりがなかなか消えない。「オイオイ まさか明かりが付いてることにスタッフ気づいてないんじゃないだろうな? 誰か言いに行かないとマズイのか? オレ両隣に人いて行きづらいよ」などと思っていると、スクリーンがブツッと消える。ちょうど病室でクリストファー プラマーと見舞いに来た恋人とキスした後くらいかな?
 もう脳内は「ファッファックファックファックファック」と連呼。すると、スタッフの若い女性が現れる。

スタッフ
 「申し訳ございません。電気系統のトラブルで一時上映を休止させていただいています。そのままでお待ち下さい。」
オバチャン(客)
 「どれだけ待たせるのー?!(落ち着きつつもやや怒りの含み)」
スタッフ
 「5分程でお知らせできると思います。申し訳ありません。」

 「おっ オバチャン良いこと聞いた!」と思いながらも5分間暇だなーと落ち込む。
 すると、後ろの方が「あのスパイの映画おもしろそうだよね?」 「3月の下旬だっけ? 観たいね」と、おじいちゃんグループが雑談を始める。動揺も怒りも含みもない。す、すげぇよおじいちゃん達・・・・・。落ち着きっぷりがスゴイ。あんなおじいちゃんに将来なりたいものです。その前に一緒に観に行くグループを作れるようなコミュニケーション力を身につけなければ・・・・。

 スタッフ再登場。

スタッフ
 「本日は上映中止とさせていただきます。代金の返金を行わせていただきますが、2階は電気系統が動かないので4階に移動していただきます。前の列のお客様から順番にお願いします。」

 「本日は上映中s」のあたりで劇場内に笑いが生じる。人間困った時には笑うしかないというのは真実のようですね。
 前めの席だったのでとっととエレベーターで移動。4階に行き、「ポイントでの鑑賞なんですけど大丈夫ですか?」と聞くも瞬間的な作業でポイント返還作業が終わる。ポイントカードを差し出さなくて済むとは意外。
 その後、無料鑑賞券を1枚くれた。こっちは慰謝料ということかな。うれしい。


↑無料券。裏面左側にハンコが写っちゃってるあたり、スタッフの焦りが見える

 劇場を去る時、チケット売場ではフツーに販売していた。『人生はビギナーズ』及び2番スクリーン以外はまったく問題なさそうですね。『おとなのけんか』が人気みたいです。ワタクシも早く観たいです。

 無料鑑賞券でイイ気分になっていたが、よくよく思い返せば酷い体験をしたものだ。もっかい『人生はビギナーズ』を観る際にはオープニングの数分を観返さなければいけないのか・・・・・。本編よりも予告の方が上映時間長かったんじゃなかろうか・・・・・・・。てか、肝心のメラニー ロランは登場することなく終わっちゃったよ!!!
 などと、ツイッターで悪態をついて、帰路につく。

 駅前の宝くじ売場で「本日は大安吉日!!」と言ってる。
 うっせぇバカ!!!

 電車の中でTOHOシネマズのサイトを見ていると、『人生はビギナーズ』のスケジュールがない。仕事早いなコノヤロー。

 帰宅。せっかくなのでブログのネタにしようと書き始める(←イマココ)。

 人生で初めての経験ですよ。上映中止なんてあるんですね。てか、トイレの明かりが付いてない状況ってのもどうなの?とか今になって思う。
 なにが驚きってね、客の落ち着きっぷりですよ。オバチャンが野次っぽいことを言ってたけど、アレは全うな質問だったし。他には、スタッフに愚痴を漏らす人も揉めてる人も見かけなかった。代金返還作業のため前から順に移動させられた際、後ろの席のおじいちゃんが立ち上がり、「前の席から順番にご案内させていただいてます」とたしなめられると、「あっ そうなの? 失礼」と大人の対応。すげぇよ!! そこでブチギレてもおかしくないのに!! 心の余裕がハンパねぇよおじいちゃん!!!
 ワタクシなんて脳内が「ファック」でいっぱいだったっていうのに。おまけにツイッターでも愚痴っちゃいましたよ。
 やはり、シャンテに来るような客は違うなぁ(偏見)。