年功序列
「待望の続編! Fooo!!」とか思ったんですが、よく考えたら肝心のスターたちが消耗された時代のアクション映画群を全然知らないんですよね。
とはいえ、楽しいので大丈夫です。
↑入場者特典のトレーディングカード。ブルース ウィリスが表と裏、同時に撮れてるということで‥‥ダブりました。ちくしょう。
違うキャラでもパラメータの一番下の項目がギャグ項目になってるのかな?
追記
トレーディングカードは初日の入場者に配られる物で、ワタクシの行った劇場では中身はブルース ウィリスのみ、でした。
企画を勘違いしていたようで、申し訳ない&お恥ずかしい限りです。
↑ユナイテッドシネマズでもらえたクリアファイル。表で『エクスペ2』、裏が『ゲットバック』というサイモン ウェスト祭り。こりゃ、『エクスペ3』にニコケイ招集もあるでぇ。
あらすじ
「溶鉱炉に落とすぞ」
「お前 戻りすぎ」
「イピカイエ」
「ボクシングでもやれよ」
「‥‥5日後 コブラが死んだ」
事前に前作を観たんですが、前作だとスタローンが他のメンバーにイイとこを譲ってるんですよね。アクション俳優としてのキャリアが他には劣る(ワタクシ調べ)、スティーブ オースティン、ランディー クートゥア、テリー クルーズの3人の活躍ぶりったらなくて。スタローンはオースティンに敗戦し、そのオースティンにクートゥアが勝つ、というバランス。この「俺はいいからお前らがんばれよ」的なスタンスが非常に好感でして。大好きな映画でした。
あと、テリー クルーズのフルオートマチックショットガン無双ね。「ドォンドォンドォン」って人に向ければ全滅、建物に向ければ全壊。あそこ大好きです。
そんな作品の続編。なんだけど、今度は一転、スタローンが大活躍。今度のラスボス戦は1人で担当します。他にも、ジェイソン ステイサムもボス戦ありの上、ナルシスティックなコスプレアクションも決めてて、前作よりも満足度高いです。
その他、前作ではゲストでしかなかったブルース ウィリスとアーノルド シュワルツェネガーも銃持って大暴れする、という大サービス。
‥‥なんだけど、その代償として、クートゥアとクルーズの出番があまりに少ない。チーム内でのキャラクターは確立しててキャラ萌えは出来るんだけど、単独の見せ場がないんですよね。クートゥアにはタイマンのボス戦用意してほしかったです。肉弾戦はチーム最強、ってポジションだと思ってたんですがー。
それと、テリー クルーズですよ。最初はいいんですよ。オープニングからいきなりフルオートマチックショットガンぶっ放してまいて。例の「ドォンドォンドォン」も聞けました。まぁ、被弾した人が赤いゼリーになって爆ぜる、って描写が弱くなってたのは残念だけど、Rー15→PGー12だから仕方ないかな。と、思ったら直後に登場するシュワちゃん。「こんなに早く出るのか!」なんて興奮してたら、「それよこせ」 なんて言い出しまして。フルオートマチックショットガンが取られちゃうんですよ。州知事のカツアゲ。「まぁ‥‥シュワちゃんが使ってくれるならそれはそれでアリかも‥‥」なんて思ってたら、全然使わないのな!! せめて使ってくれよ!!
というのが、本作最大の苦言です。結構なガッカリではありました。なんだけど、他は全部サイコーです。全部サイコー、全員サイコー、全シーンサイコー!
萌えキャラとかしたドルフ ラングレンはもうかわいくて仕方ないですし。前作を踏まえてのジェット リーとのコンビもサイコー。
ジェット リーもすぐに退場しちゃうんだけど、その前に前作にはなかったレベルのアクションシーンがあって心躍りました。フライパン持って戦うのはちょっとジャッキー チェンっぽいとか思ったり。
「なんでお前がチーム入り?」とキャスト発表時から思ってたリアム ヘムズワースは、案の定スタローンを怒らせるためだけに即死するし(わかりやすくてよかった)。今時それやるか?ってレベルの「俺 この仕事が終わったら結婚するんだ‥‥」なんて死亡フラグもサイコーです。顔に「死ぬ」って書いてあるよ。
今回の目玉キャストであり、悪役のジャン クロード ヴァン ダムも非アクション時もアッパーな悪役演技が超カッコよかったです。ラストバトル直前の「素手で勝負しようぜ」って挑発するトコ、「お前銃突きつけられてピンチなだけじゃん!」とか思いながらも惚れ惚れしちゃいました。股の割れたキックでスタローンを二度も倒すトコも映像的な見せ場だけでなく、彼の性格が現れてるようで素晴らしかったです。
『ユニバーサル ソルジャー』シリーズではヴァンダムの後継者であるスコット アドキンスがヴァンダムの右腕役、ってのもメタくておもしろいですね。ステイサムとタイマン、という超おいしい役でビックリしました
各キャラごとに感想書きたいくらいなんですが、まぁ、結局のところ、チャック ノリスですよね。本作の肝であり、最強であり、コメディーリリーフであり、出オチであり、チャック ノリスである。
戦闘能力においては、完全にバランスブレイカーというか、1人だけフィクションラインを大きく飛び越えちゃってる存在。ストーリーに本格的に絡んだら、ストーリーまでもが崩壊してしまう。「♪チャララーン」(『続 夕日のガンマン』)っとなぜか1人だけ入場曲が用意されてるのも謎すぎます。前作の出オチ担当はシュワちゃんだったんですが、チャック ノリスがこんな形で出ちゃったら、シュワも真面目に銃持たざるを得ないですね。
「キングコブラに咬まれたと聞いたが?」 「事実だ 丸5日もがき苦しんだ後‥‥コブラが死んだ」 というチャック ノリス ファクト(チャック ノリスの真実というジョーク)までブッ込まれちゃあ、すべての意味で敵いません。メタ的なギャグが満載の本作だけど、ギャグですらチャック ノリスが最強である。本作はチャック ノリスを中心に回ってます。
しかし、たった1人で戦車を破壊し、エクスエンダブルズを囲んでいた敵兵を一掃するって、一体どんな行動を取れば可能なのか‥‥。彼らの死因は「チャック ノリス」ということは確かですね。
最後に、続編の予想、というか期待。
可能性を無視した理想という意味では、クリント イーストウッドですよね。スタローン、シュワ、ウィリスすらひれ伏す作中最大の大物として顔だけでも出していただけるとサイコーです。チャック ノリスに「この曲 俺の」とか言ってくれたらおもしろいです。
あと、現実的に考えられてるのかよくわからないラインとしては、ジャッキー チェンとドニー イェンですか。中国での配給を巡る大人の事情が絡んで、中国人枠は増えるんじゃね?みたいな予想もありますし。ジェット リーのライバルみたいな立ち位置でもなんでもいいので、是非。
あと、個人的には、ドウェイン ジョンソンとヴィン ディーゼルの『ワイルドスピード5』コンビ。ポール ウォーカーはいらないです。ステイサムとの共演シーンでは車関連のメタギャグもお願いします。
というワケで、サイコーでした。観終わって時間を置き、冷静になったらようやく、「ランディー クートゥアとテリー クルーズの扱いひどくね?」って思い出す程度です。
まぁ、全体を思い返すと、結局チャック ノリスです。脳裏にチャック ノリスが染み着いて離れません。
90点。
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