北区の帰宅部の意訳

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『生徒会役員共』のテレビアニメ2期(6話)と原作(265話)の感想

『生徒会役員共』のテレビアニメ2期(5話)と原作(264話)の感想 - 北区の帰宅部

 毎週アニメを観ながら録画もしてるんですが、今週は録画を忘れてしまった‥‥。と思ったらBSで後日放送することを知り安堵&歓喜しました。あ、危なかった‥‥。今週の内容はファン歓喜の傑作回でしたからね。

 そんなワケでアニメ2期6話です。

  • テレビアニメ『生徒会役員共*』6話
    • 開幕早々アイドルライブです。1話以来の「なんか知らないアニメ始まったんだけど」感です。いや、先週の予告で予想はつくんですけどね。
    • そんなワケでアイドルライブ。「トリプルブッキングきたあああぁぁぁぁ!!!」と思ったら天草シノでした。「どうせ夢だろ」とは思ったんですが、それにしては結構な時間を使ってましたね。ファンサービス的なことなんでしょうが、個人的にはトリプルブッキングのライブの方が見たいよ‥‥なんて思ってたら会則での生徒会の3人がトリプルブッキングの格好じゃないですかあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!! 死んだ。素晴らしすぎますよ‥‥。なんてファン心くすぐるのがうまいんだ。天才か、天才なのか。
    • そんな会則の後にいつものオープニング曲ですよ。トリプルブッキング名義ながら当たり前のようにシノアリアスズが登場する不思議な曲なんですけど、あの会則の直後だとまた新しい味わいがありますね。素晴らしい‥‥。
    • オープニングを堪能した直後にオープニング曲のテレビCM。トリプルブッキング尽くしじゃないですか。なんだこれは素晴らしい。‥‥よく考えたら、局によってはCMをやらなかったりするんですかね。トリッキング3人の喋りが堪能できるので、ソフトとかにも収録してほしいレベルです。
    • んで、本編。会長が芸能事務所事務所レイ プリンセスにスカウトされるの巻。スカウトされたのは渋谷ですね。
    • そして、後ろ姿の井戸田ヒロキきたああぁぁぁぁぁぁ!!!! ヒロキにスカウトされるシーンは完全に『アイドルのあかほん』1話ですね。まさかの『アイドルのあかほん』アニメ化!!! 死んだー。
    • そんなご褒美展開の後は原作通り桜才に。原作では結構あっさりとアイドルへの興味を断ち切ってたので、今回のアニメの内容は意外です。「会長そんなこと思わなくない?」とか一瞬脳裏をよぎりましたが仕方ないのです。サービス回ですから。文句は言いません。楽しければ大歓迎です。まぁ、アレですね。原作だと大した意味を持たなかったタカ兄の「今のうちにサインもらっていいですか?」発言が会長のアイドル願望の初期衝動になってたのがちょっと理解しづらかったです。原作にあるセリフが原作とは違う意味になってるので。まぁ、原作と同じセリフから別の話に、それもサービス精神のくっそある話に派生していく、というのはおもしろいですよね。それに先ほど感じた「会長そんなこと思わなくない?」に対する反論になってますし。
    • あと、「シノバスト」が「小バスト」にメタモルフォーゼする小ネタもかなりおもしろかったです。アニメならではのネタですね。
    • そして、原作から離れてアイドルを目指す話‥‥って事務所出たあああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!! 事務所入ったああぁぁぁぁぁ!!!!! トリプルブッキングいるやんけえぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!! それどころか『アイドルのあかほん』キャラ全員集合じゃないですかああああぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
    • 死んだ‥‥。なんだこれは、ご褒美過ぎるだろ。シノが『あかほん』の世界にいるよ。同じ画面に収まってるだけでも満足なのに、がっつり『あかほん』キャラと絡んでるし、『あかほん』キャラにも出番&セリフありまくりだし。素晴らしすぎるよ。シノとシホのツーショットとか眼福すぎるでしょう。なんだこれ豪華すぎる。pixivとかに乗ってる二次創作絵かよ、ってレベル。
    • 『あかほん』の世界でのシーンが想像以上に多くて感動したんですが、あんだけの尺使うんだったら『あかほん』のネタそのままやってもいいんじゃね?なんてワガママを考えてしまいました。人の欲望は底知れないものです。これはアレですかね。『生徒会役員共』のアニメで『アイドルのあかほん』のネタをそのままやると権利的にややこしいことになる、的なことなんですかね。詳しいことはわからないんですけど。まぁ、単純にシノ中心だから『あかほん』そのままは出来ない、って話かもしれませんがー。『あかほん』とは違うといっても、オリジナルネタとしてはかなりレベル高かったと思いますよ。違和感なかったです。
    • アイドル活動が忙しくて学校に来なくなる、というのを不吉感たっぷりに描く、ってのはかなり新鮮な描写ですね。こういう不吉感は『生徒会役員共』にも『アイドルのあかほん』にもないと思います。このシーン、タカトシアリアスズの姿が映らず声だけで描かれるんですよね。『あかほん』の世界に入り浸りすぎて元の世界に戻れなくなってる、という雰囲気がキレイに出てたと思いました。
    • まぁ、そんな不吉感もそうなんですが、そろそろ「会長が学業をおろそかにするなんてあり得なくない?」って違和感が強くなってきますね。ここらへんで夢オチを確信しました。
    • なんて思ってると、アイドルとして順風満帆に成り上がっていくシノの姿が描かれるワケで。この「いくら何でもうまく行き過ぎ」感が夢っぽくてイイですね。夢ならではの都合の良さといいますか。まぁ、『アイドルのあかほん』でも相当順風満帆なんですけどねw 『あかほん』のメインはギャグですから問題ないんですが。んで、シノの夢ではアイドルとして出世していくと共に段々ギャグも減っていく、という流れもなかなかうまかったです。徐々に現実離れしてる感じがありますね。現実=ギャグってのも変な話ですが。
    • んで、アイドルとして大成功を納めたシノがタカ兄と2人きりで食事。店貸し切ったり、現実味のなさがスパークしてますね。そもそもタカ兄と2人きりで食事というのが積極的すぎて違和感です。
    • 要するに「夢を叶え富と名声は得たものの大事なものを失ってしまった‥‥」的な話なんですけど、結構丁寧に描きますね。ただの夢オチにしては力入れすぎですよw アニメ制作者の作家性なんでしょうか。
    • アイドルとして成功を得た代償はタカトシとの関係性、というのを象徴するかの如くタカトシの彼女が登場。その彼女とはかつてのシノそのものであった‥‥ってマジで『生徒会役員共』じゃないよこれww マジメに描きすぎだよw こういう寓話性のある物語やるのが好きなのかしら。いや、それはそれで見応えはあるんですけど、『生徒会役員共』から離れすぎてますね。タカ兄の彼女はウオミーでも全然かまわないと思ったんですが、それをわざわざシノにしたのは作家の好みなんじゃないですかね。こんな教訓めいた『生徒会役員共』見たことないですよw
    • ということで、「天草のあかほん」終わり。後日桜才でアイドルへの道を否定するって話は原作通りですね。壮大な原作補完でした。『アイドルのあかほん』のアニメ化マジでありがとうございました。幸せです。
    • その後「スルメとタカトシ」やってCMへ。まだ終わらないとかボリューム多いですね。『あかほん』パートが充実しすぎて時間の感覚麻痺しちゃってました。
    • 「スルタカ」としては、スズがまったく勘違いしない、ってのが新鮮でよかったです。まぁ、ぶっちゃけ『あかほん』の衝撃が強すぎて放心状態でテレビ眺めてたんですがw
    • 防犯訓練の巻。おおっ、またも柔道部の出番か。超うれしいです。あざますあざます。
    • アリアのボケをスズが防犯ベルで防御する、というネタは原作でもおもしろかったけど、アニメ映えしますね。テンポと音のネタなので。
    • そして柔道部。ムツミの出番は手放しでうれしいです。あざますあざます。トッキーもいて新鮮ですね。
    • タカトシに触られて赤面するムツミはかわいいけど、カエデは触られて顔面蒼白、というネタがナイスですね。赤と青の対比がうまいです。さらに、そうなるようにカエデを煽る畑さんがサイコー。マジでこの2人の絡みはとにかくサイコーです。「お前ら実はめっちゃ仲いいだろ」が素晴らしいです。
    • 顔面蒼白なカエデに対する畑さんの「蒼い春ですなー」は1期ネタですなー。芸が細かい。エンディング曲は変わっちゃったけど忘れたワケじゃないんだぜ、的な感じが好感持てます。
    • そんなカエデが、男子と気兼ねなく会話するムツミに憧れを抱いてからの男嫌い対策の巻へ。おおっ、展開がスムースすぎる。超自然な流れです。
    • あと、カエデの「淫猥!」の出来が超よかったのも嬉しいです。想像してたイメージと1ミリも違わない仕上がりでした。個人的な好みになりますが、このシリーズのツッコミ大好きなんですよね。
    • なんて好印象の役満だったところで「原作未消化」云々のアレ。さっきまで繋ぎが超うまかったのにいきなりツギハギになってしまった‥‥。
    • まぁ、よく考えるとしたら、各ネタで登場人物がコロコロ変わっていくのが良心ですかね。
    • そしてそのままエンディングへ。なんで最後にだれてしまったんだ‥‥もうちょっと頑張れば6話は完全試合だったと思いますよ。
    • エンディングといえば、気になるのが『あかほん』キャラの扱いだと思うんですが、クレジットは一切なかったですね。スペシャル感を出すためのノンクレジットということでしょうか。もしくは「『生徒会役員共』ではない」的な意思表示か。
    • エンディング後はなんと再び「スルタカ」。超意外。「スルタカ」史上初のタカ不在展開をやるためってことなんですかね。「一方勘違いしてる3人は‥‥」的な。
    • テロップでの「ツッコミ不在」云々はつまらなかったんですが、3人が同時に喋るというのはアニメならではの表現なのでよかったです。アニメオリジナルのコーナーなだけありますね。いよいよクライマックス、という盛り上がりもあったもよかったかな。
    • 今週の予告担当はウオミー。「ドキッドキッ」が再びありましたね。やっぱあれ、アニメオリジナルながら渾身のギャグ、自信作だったんじゃないですかね。すごくわかります。すげぇハマってると思います。
    • 「バッキュン」「伏せて」もツボでした。2人の仲の良さが窺えるし、テンションの抑揚がウオミーらしかったです。本編でもやらねぇかなぁ、と楽しみっす。

 ということで、アニメ終わり。今週はひたすらご褒美な回でした。6話があるだけで2期は成功と断言したいレベルです。ごちそうさまでした。
 では、以下原作の感想。

  • マンガ『生徒会役員共』#265
    • 桜才に(女子)寮が存在していたという衝撃の事実が。ついでに横島先生が寮出身。おおっ、これはファンとしては『プチたん』を連想するのが不可避ですね。ファンサービスなのか『プチたん』描いてたら思いついたのかはわかりませんが、『プチたん』と少なからずの因果があるのは間違いないでしょうね。ただ、『プチたん』と違うのは寮の取り壊しなんですよね。無理矢理『プチたん』と絡めて考えるならば、これはあまてら荘の未来の姿なのではないかと。かつての寮生に見守られることなく取り壊される、というのは空しいですね。それだけに、唯一その場にいた横島先生がまったく別のことで泣きそうになってる、というギャグが笑えたんですけど。
    • やおい穴」という概念を本作を読んで初めて知りました。本当に勉強になるなぁ‥‥。そんな「やおい穴」の次のネタで「*」が扱われてるのがサイコーですね。構成の妙というか。「やおい穴」のこと知らなかったので、「*」が「やおい穴」のことだと勘違いしてしまいましたよ。違うらしいですw ちなみに、今週の扉に付いたアオリでテレビアニメ2期の「*」に言及されてました。本編に出てくるからこのアオリなんでしょうが、本編に出てきたのはアニメの影響、ということも考えられるんじゃないでしょうか。もしそうだとしたら、今週の回は『プチたん』とテレビアニメの両方に目配せした内容ということになりますよね。すげぇ、気が利きすぎてる‥‥。
    • 女子寮には胸のサイズを壁に傷を入れて測る‥‥ってマジかw 『プチたん』のあまてら荘にもあるのかしら、とか妄想してしまう。柱に傷を入れるギャグといえばスズの家での「泣ける」が思い出させるんですが、まだ他にもギャグ作れるとは。男子寮だったらまた別のものを測った跡がありそうですね。
    • 横島先生の昔の写真発掘。写真では肩を組んでるけど組んだ記憶はない、つまりこの手は‥‥!ってスズへのドッキリは現実でも使えそうでネタですね。心霊写真風の手の乗せ方とか凝ったらおもしろそうです。このネタの前に、「やおい穴」の4コマの中で「スズは怖がり」という情報をさりげなく提示してるのがうまいですね。丁寧かつ巧妙です。
    • 寮から電気スタンドを運び出してたら落としてしまって落ち込むスズ。「小さい失敗なんて気にしない」と励まそうとしたら「ちっぱい」と噛んでしまうアリア。小さい失敗略してちっぱい、という新概念。しかもよりによってアリアの発言というのがサイコーです。あと、このネタでは大門先生に結構な出番があったのも見所ですかね。

 原作の方のベストネタは柱の傷でしょうか。
 アニメの方は『アイドルのあかほん』関連のネタ全部と五十嵐カエデの「淫猥!」、ウオミーの「バッキュン」とかいろいろよかったんですが、1つに絞るならシノとシホのツーショットになりますかね。絶頂を迎えました。

『生徒会役員共』のテレビアニメ2期(7話)と原作(266話)の感想 - 北区の帰宅部

アイドルのあかほん 1

アイドルのあかほん 1

 当たり前の如く読み返したくなりました。
 『生徒会役員共』の全巻はアニメ放送を期に重版が決まったそうですが、『あかほん』の重版もあり得るでぇ。