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マンガ『プチプチたんたんプチたんたん』(24話)の感想

マンガ『プチプチたんたんプチたんたん』(23話)の感想 - 北区の帰宅部

 「第24話 無人寮の過ごし方」。予告の通り、無人寮をカオルが守ります。夏休みでみんな帰省中、ということで。それじゃ本作の紹介文「女子高生と♂犬のショート」と食い違ってしまう!と思ったら1ページ目からヒカリが登場でした。ここらへんの安心感というか、そう簡単に世界は変わらない感じがイイです。
 とはいえ、「オレ 田隈カオル」とかモノローグで状況説明するカオルの姿には主人公っぽさを感じたりもします。そして、そこに割り込むのがヒカリ。ヒカリにも主人公感がある気がしますね。ハナじゃないのか、っていう。

 そんなヒカリが「2人きり!?」とテンション上がったところでサトリ乱入。見事なフラグブレイクですが、今回のはカオルではなくサトリによるブレイクってのが楽しいですね。カオル1人でもフラグは折るのに、さらにもう1人。
 てか、ヒカリはカオルがいることを知って寮に来たのではないんですね。勉強しに、というのは体裁で、ホントは期待してたのかとも思ったんですがー。

 ページをめくるとコンスたん登場。モデル仕事のため戻ってきたとのことでモデルモードのコンスたん、というのは大げさですけど。ふいに登場することで、コンスたんの存在のありがたみっつーか、オールスター的な盛り上がりがありますよね。
 カオルとの風呂ギャグは笑ったんですが、これヒカリがいなかったらサトリは止めてたんですかね。ツッコミとかするんでしょうか。ボケ側の人間だから同調しそうなもんですが、カオルラブですからねぇ、サトリは。

 さらにページをめくるとハナ。1ページめくるごとにメインの3人が登場、という構成が見事すぎます。8ページでしか出来ない構成ですよね。
 さっきも言ったけど、オールスター感が出て楽しいんですが、その中でも最後に登場する、というのはやはりハナは別格という感じがあるのもイイですね。読者の目線に立つような役割はヒカリだけど、それでも作品の主役はハナ、という絶妙なバランスというか。ハナの登場シーンにプチを絡めたのもうまかったですし。プチが興奮して鳴き声上げてるのが出囃子のような役割があるのかな、なんて思ったり。
 あと、ハナが来て露骨にテンション上がるプチがかわいすぎるでしょう。マジたまんないっすよ。ハナが来て初めてプチの顔面がアップになるコマが入るんですよね。同時に目も見えることで、プチの感情が高ぶってるのが伝わってきます。てか、ホントかわいい。
 プチの3人への忠誠心を比較するシーンがありましたけど、一番下だったヒカリに対しても一応尻尾振ってる、というのがイイですね。嫌われてるワケではない、というのが素晴らしいです。

 んで、オチ。ハナがプチへのお土産を間違えてカオルに渡してしまう。カオルは否定するでもなく喜ぶ。それも少し照れくさそうに喜ぶ、というのが笑えます。「へへっ」がこんなにも似合わない状況も珍しいなオイw

 ということで、「次号もカオルの夏休み管理人は続きます♂♂」。マジか、ちょっと意外であった。今回のは変則的なシチュエーションならではの話の展開が見事だったのですが、だとすると次回はどうなるでしょうかね。ハナヒカリコンスたんの3人は寮に滞在するということかしら。もしくは通う感じになるのか、今回の直後の話になるのか、意外と読めません。
 とにかく、今回のはページをめくる度にメインキャラが1人ずつ登場、という構成が素晴らしすぎたと思います。プチとの関係性というのも強調されて、かなり満足度の高い回だったのではないですかね。てか、個人的に超ツボでした。ホントにもうプチがかわいくてかわいくて‥‥。

マンガ『プチプチたんたんプチたんたん』(25話)の感想 - 北区の帰宅部